マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

「糖質は免疫に不可欠:2種類の糖質が免疫力を高め、長生きを助ける」

マクロビオティックでは主食とおかずの理想的な割合があるのですが、体調によってその割合とおかずの陰陽を変えます。
主食は玄米を中心にしますが、これも体調によって白米にすることもあります。
理念的には一物全体ですから玄米でなければならないと信じ、体調を著しく損なってしまう人がいるので、ここは要注意です。

玄米と白米の差はとても大きいのですが、それでも長年日本人の命を紡いでくれた食材ですから、安心していただきましょう。
ただ、糖尿病の人は白米だと血糖値の上がり下がりが著しいので、玄米を召し上がった方が体調管理が楽になります。(とても効果的)

しかし、玄米はやわらかく炊けて初めてその効果を得られるのであって、かたい玄米を無理して食べても胃腸を壊すだけです。

また、白米より玄米のほうがおかずが少なくて済みます。
玄米の米糠部分に、白米にはない栄養分があるからですね。
ですから、主食とおかずの量も白米より全体的に少なくなって普通です。

 
 

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今の時代はおかずが多くて主食が少ない傾向にありますが、昔はその逆でおかずの方が少なかったのです。
ごはんもおかわりして食べる時代でした。
でも、その方が体力はあったのです。

白米より玄米の方が栄養分はいっぱいありますが、その玄米にも沢山含まれていない栄養素があります。
それは「ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、ビタミンC」です。
それを補うために、代表的な食品をあげておきましょう。(他にもあり)

【ビタミンA】豚スモークレバー 鰻 銀だら ほたるいか 牛レバー しそ葉(生)
【ビタミンD】鮭 サンマ ブリ 真アジ いわし丸干し シラス干し 卵黄 干し椎茸
【ビタミンK】ブロッコリー 小松菜 鶏肉 鴨肉 納豆 油揚げ 小豆 生の卵黄
【ビタミンB12】牛レバー 豚レバー しじみ あさり 焼海苔 干し海苔 あおさ
【ビタミンC】赤ピーマン 芽キャベツ 黄ピーマン ブロッコリー キウイフルーツ

 
 

偶然、次のような記事を見つけました。
「糖質は免疫に不可欠:2種類の糖質が免疫力を高め、長生きを助ける」 2022.9.26

「玄米を食べて免疫力をアップしよう」というのは、実に正しい方向性なのです。
今はあちこちから免疫力のことで情報が入って来るでしょうが、玄米とおかずの選択によって、それが可能になることを知っていただきたいです。
特に「小豆玄米ご飯」だとビタミンKも取れるので、より一層理想的です。

 
 


現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランスの記事より)

 
 

<参考記事>
現代版マクロビオティック食事法(1)序 2016.9.10
現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランス 2016.9.12
現代版マクロビオティック食事法(3)動物性の割合 2016.9.14
現代版マクロビオティック食事法(4)主食としての玄米 2016.9.14

 
 
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うれしかったこと マクロビオティックもどきを脱出してくれました!

先日「マクロビオティック(もどき)で体調不良になった人からのご相談」という記事を書きました。
今日はその結果のご報告です。

何回もメールでやり取りをしました。
病院でも診断してもらいました。
ちょっとその経過を記してみます。(抜粋)

【9月22日】
玄米菜食ですが、どこかの教室で教わったりはしていませんでした。
自分でインターネットで調べ、自分で行っておりました。
主食は玄米が絶対に自分の身体に合っていると勝手に頭で考え、2年間断固として白米を頂いておりませんでした。
玄米菜食は絶対に玄米で無いといけない、とも思っていました。

【9月23日】
玄米は食べずに白米のお粥を頂きました。
初めは、少し恐怖感があったものの思い切って頂いて見ると、とても美味しく感じました。
今日の朝起きるとなんと、いつもより身体が軽く調子が良いのです。
次は卵や白身魚も試してみようと思います。
本当に有難うございます。
感謝申し上げます。

ダイエットを行っていた頃は酷く、痩せる事で頭が一杯でストレスばかり溜まっていました。
白米は太る、身体に悪い、老ける、絶対に玄米で無いと痩せれないなどと言う事は、その頃にインターネットから覚えた知識でした。
玄米信仰や過食の道から早く抜け出せるように、食事や考え方を改善しようと思います。

【9月25日】
今まで胃腸や身体の事は全く無視していましたが、これからはしっかりと胃腸はもちろん、身体の声を聞いて偏らず、痩せにこだわる事は辞めて生活自体を改めようと思います。白米はとても美味しく、食べていて非常に満足した気持ちになりました。

今までは、何だか食事自体があまり好きではありませんでした。
玄米信仰やこの食べ物は太るから駄目、動物性や乳製品は悪い、小麦は毒、等今思うと情けないです。
アドバイスに感謝申し上げます。
今は白米は毒や動物性や乳製品が悪い、痩せる、玄米信仰や菜食主義は無くなりました。

 
 

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相談者さん(Aさん)がすぐ対応してくださって、本当によかったです。
今は体調を立て直すために、お医者さんの診断を仰いで、ご自分の体がどうなっているのかを正しく把握していただきました。
そのうえで、胃腸に負担のかかるものを一旦お休みして、健康人の胃腸に戻す段階です。

Aさんはダイエットのためにネットで情報を得て、玄米菜食がよいと信じられたのですが、それはすべて「玄米が胃腸に負担をかけない状態に炊けていることが前提」でした。
しかし、玄米を炊飯器で炊かれていて、Aさんの胃腸には無理だったわけです。
これでは玄米の良さを享受できません。

Aさんの胃腸の状態をマクロビオティックで治すことも可能ですが、まだお若いので、一旦知識をリセットされて、仕切り直しをされた方がよいと判断しました。
それで、社会生活やお友達との関係も、20代にふさわしいものに戻してあげたいと思いました。

マクロビオティックもどきと本来のマクロビオティックの違いは、正しい陰陽判断があるかないかです。
陰陽の判断のうえに食べ物をコントロールするのはマクロビオティックですが、特定の食材を排除するのは単なる偏りにすぎません。
偏りは必ず途中で破綻します。

陰陽を正しく知って、楽しくなるように活かすことがマクロビオティックでもあります。
食べ方だけでなく、暮らし方や生き方、人づきあいや考え方など、至るところに陰陽を当てはめていけば、心穏やかに人生を過ごすことができます。

Aさんには、今後陰陽を知っていただいて、そのうえで充実した人生になることを応援させていただきたいと思っています。

「うれしかったこと その1「その2」に続いて、「その3」になる出来事でした。

 
 

(中川式小豆玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

絶対胃腸の負担にならない小豆玄米ご飯の炊きあがりです。
小豆は玄米と同じか、それ以上の柔らかさに炊き上げます。

 
 
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マクロビオティック(もどき)で体調不良になった人からのご相談

今朝、玄米菜食をされて体調不良のかたからメール相談がありました。
どうやらネットでマクロビオティックを知って、玄米と野菜のみで2年間を過ごして、動物性や乳製品は怖いので食べていないそうです。
白米も毒があるから食べられないと書いてありました。
さらに一日1食なのだそうです。

これはもう、精神面の方が問題だなあと思いました。
いわゆる「玄米信仰」というものですね。
確かに玄米は白米より栄養分がありますが、それは数字上のことであって、実際に体内でその効果を発揮できるようになるには、玄米がきちんと吸収されなければなりません。

でも、玄米の炊きあがりが硬いと、玄米は胃腸を荒らして傷つけてしまい、白米より体調不良になってしまいます。
まれに胃腸の丈夫な人は硬い玄米でも消化できる場合がありますが、多くの人は硬い玄米は避けるべきです。
玄米を召し上がる場合は、絶対にやわらかく炊き上げるようにしましょう。

また、動物性を一切摂らないと、たしかに痩せる場合が多いので、それでダイエットのためのお食事として強調しているサイトもあります。
しかし、中には栄養不足で痩せている場合もあるので、実際の判断は単純に考えない方がよいです。

相談者さんは我流でマクロビオティックを始めたと思われますが、それはとても危険です。
① 玄米の炊きあがりに問題があること。
② 陰陽バランスが取れていないと、体調がどんどん悪くなってしまうこと。

これらのことから、私は相談者さんに白米をお勧めしましたが、果たして召し上がってくれるでしょうか?
陰陽バランスが取れていない場合はマクロビオティックではありませんので、要注意です。
早く洗脳から解かれることを祈っています。

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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来年の幸せコースに男性のお申込みが! うれしかったこと

昨日の夜遅くに、嬉しいことがありました。
塾生さんのご主人さまが、来年の「幸せコース」に申し込んでくださったのです。

ご主人さまが玄米の炊き方を習いに来てくださる例は、時々あるのですが、ご夫婦ともに幸せコースを受講してくださるのは初めてです。
(奥さまは今、他のコースに在籍中)

備考欄に書かれていたお言葉が素直で、包丁仕事は全然ダメだけど迷惑にならないだろうか?と心配されています。
奥さまの復習を見ていて、「揃える」ことの大変さを感じておられるのかもしれません。

大丈夫です!
今は、女性でも全然包丁仕事ができない人が増えていますし、そういう人がむそう塾には毎年来られます。
できないからこそ習うのだと開き直ってくれるのが一番いいです。

 
 

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ところで、男性は案外よい点があるのです。
ロジカルに説明されたことが、女性より「ピン!」と来ることが多いのです。
俗に言う「理系脳」ですね。

中川さんの説明はいつもロジカルなので、そこで「ははーん!」と思ってくださったら理解は早いです。
あとはそれを具現化させるだけですね。
そこがきっと苦手なのだと思います。

でも、これも回数をこなすことで解消されるので、まずは「ははーん!」と感じてくださることが先です。

 
 

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今の時代は、幼いときから勉強一筋で進んでしまうこともあって、男女ともに手先を使ったり、お料理をすることは苦手な人が多いです。
でも、実生活では数は少なくても、いくつかのお料理ができた方が圧倒的に有利です。

お料理ではお勉強とは違う脳を使うので、勉強疲れや仕事疲れの人は、お料理が気分転換には最高です。
お子さんのいるご家庭では、パパがキッチンに立つ姿を見るだけでワクワクします♪
たとえばカレーでもいいんです。

楽しそうにキッチンにいるパパの姿は、お子さんへの最高の教育になります。
1食でも作ってくれると、ママは大助かりですし、共通の話題も増えて、ご夫婦のコミュニケーションもスムーズになります。
そして何より、ママへの感謝の気持ちが増えることでしょう。

新しい風が吹いて、ご一家がさらにお幸せになりますように。

 
 

(ジェノベーゼ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

これなら、パスタを茹でるだけでOK!
あとはソースを絡めるだけで食べられますよ(^o^)

 
 
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桂剥き投稿にあたってマイルールを定めた塾生さん 凄い変化です!

昨日の「回転寿司の回転方向とマクロビオティックの陰陽を考えてみる」の記事を読んで、塾生さんからメールをいただきました。
「あなたも、なにか気づいたら文章をお寄せください。」と書いてあったので、それに反応してくださったのだと思います。

 
 

<Hさんからのメール>(抜粋)

まりー先輩の記事を読んで、とてもとても共感しましたので、美風さんにメールいたします。

まずはわたしの桂剥き投稿への思い、です。
今まで包丁などほとんど握ったことのないわたしが、一か月でどこまで変化するのか?これは実験です。そう思うと楽しみでワクワクしました。
始める際に、マイルールを定めました。
・とにかく「楽しむ」を最優先する
・子育て、仕事に影響が出ない範囲でする
・上のふたつが守れなくなったらやめる

桂剥き投稿が始まって5日目、わたしもまりー先輩のような感覚になりました。

仕事をしていても、何をしていても、
大根の事が気になってしまう日々。
桂剥きを生活の一番に持っていくと、
ある時から、雑多なことが気にならなくなり、
愚痴や言い訳を言う事も、減ってきていることに気付きました。

自分の思いを文章にするのが苦手なわたしは、この感覚を「生きるのが楽しいー!」とツイートしたのでしたが、まさにこの時に感じていたのがまりー先輩が書かれていたことでした。
生活にメリハリが付いて、自分のまわりから余計なことが削ぎ落とされていって、愚痴を言う暇などなくて、思考がクリアになって。
例えば洋服は先週から3パターンを繰り返し着ていますが誰も気に留めないんですね。これで朝の洋服選びの時間が節約できます。
美風さんの、

いかに世の中には雑音が多いことかと感じますね。

本当にそう思いました。
今のところマイルールを守って投稿できているので、このまま続けられたら「とりまく環境が変化」してくる未来があるのかなと楽しみです。
もし桂剥きまでできるようになったら尚更ラッキーだな〜と思います!
協力してくれる家族や、応援してくださるまわりの方々に自然と感謝の気持ちも生まれました。

引き続き、楽しみながら、やれるところまで!
投稿頑張ります。

 
 

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いかがですか?
Hさんは予めご自分にルールを課しています。
こういう基準を設けるのは、精神的にメリハリも効いてとても効果的ですね。
そして何より、ダラダラと時間を費やさずに、集中してこなせます。
この集中こそが陽性な時間の使い方なんですよね。

陽性な時間の使い方の何がいいかというと、効率が上がることと、精神的にダメージを受けにくいことです。
費やした時間の長さで結果を出すのではなく、いかに深く考えて時間を使ったかも大事だからです。
なんだか睡眠時間と似ていませんか?

それから、Hさんは楽しむことを課しています。
これは何についてもいえることですが、困難なことでも楽しみに置き換えられたら、結果も精神状態も肉体的にも疲れ方が減って良い状態に保てます。
これも陽性なあり方ですね。

さらに、不満ではなく感謝の気持ちが生まれているところも陽性な状態です。
その結果、Hさんは「受験の100倍楽しい!」とつぶやいておられました。

 
 

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過去に面白いことがありました。
毎日大量に消費する大根を見て、ご主人が「大根基金」を寄付してくれたケースがありました。
このご主人は、出汁巻き投稿のときには「玉子基金」を作って応援してくれました。
奥様が一生懸命練習する姿を見て、感動してくれたそうなのです。

お母さんが一生懸命練習する後ろ姿を見て、お子さんが自分から勉強するようになったと言う話もありました。
真剣な姿は人の心を動かすようですね。

今年はどんな話題が生まれるでしょうか?

 
 

下の写真は、「大根基金」を出してくれた愛先輩の手元です。

 
 

次の写真は、ある先輩の1回目の投稿です。
彼女は指を2回切って縫うほどの怪我をしましたが、その後奮起して「桂剥き美人」に選ばれました。

 
 

状況は変わるのです。
自分の陰陽と共に環境の陰陽も変わるのですから。
まずは自分が変わること。
楽しい方向に、良い方向に変化してみませんか?

 
 
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