マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

中川善博のお弁当とむそう塾のお弁当講座誕生のお話

先に二つの記事をアップしました。
お食事の質と内容は睡眠時間に影響します
外食の良し悪しと家庭料理の大切さ
今回はそのお弁当編です。

今はコンビニをはじめとしていたる所にテイクアウトできる食べ物があって、お勤めをする人でもお弁当を持たないで出かける人が多くなりました。
でも当然のことですが、そのような商品は競争に打ち勝ってなおかつ採算が取れないといけないので、ことごとく原価を抑える傾向にあります。
そうすると質の低下が著しくなってしまいます。

私はマクロビオティックのお食事で大切なことは、一番に質であり、その次が量であると伝え続けて来ました。
その最初の質が問題であるお弁当は、たとえ安くても手を出さないのが健康を守るためのセオリーです。
そして、安いから買うという購入態度は断固として排除すべきことで、良い質の商品を提供してくれるところから購入する姿勢を確立しなければ、本当の健康は遠くなります。

そんなことを踏まえてお弁当を見てみると、一番質が良いのは手づくりであることに気づかれることでしょう。
しかし、手づくりのお弁当が体に良いことを知っていながら持参しないのは、自分で作れないか作れる人がそばにいないかのどちらかです。
お弁当というのはご飯を炊けたらおにぎりが作れますから、まずはご飯を炊けるようになれば良いのです。

その次がおかずです。
おかずで悩んでいる人はとても多いのですが、実はお弁当の特徴をよく把握していない人が多いのです。
お弁当はご家庭でのお食事と違って、時間の経過による変化が頭に入っていないと無残になってしまうことも少なくありません。
これを踏まえていないお母さんが作ったお弁当で、通学カバンを汚したとか、教科書にシミがついたとかいう話を時々聞きます。

むそう塾にはお弁当投稿というのがあって、Twitterで毎朝京料理人中川善博から直伝でお弁当全体のアドバイスを受けられるコーナーがあります。
もちろん、マクロビオティックの陰陽を踏まえたアドバイスです。
しかも無料です!(゚д゚)!
もうこんな信じ難いことをするむそう塾って一体何なんでしょう?
それはひとえに塾生さんとそのご家族の健康を願ってのことなのです。

そもそもこのお弁当投稿は、中川さんがお嬢さんや息子さんに作っていたお弁当があまりにも素敵だったので、それを教えてほしいという声に動かされて始まったものでした。
その記事は「中川善博から娘へのお弁当」としてサイトに転載されています。
かつてExciteブログに書かれていたものですが、とても参考になるのでサイトのリニューアルに伴って移動しました。

中川さんのお弁当で何に驚いたかというと、あのお弁当がいつも一人分だけ作られていたという事実を知ったからです。
そんなことが果たして可能なの?
その真実を知りたくてお弁当講座まで開催されました。

たとえば2005年1月11日のお弁当にはこんなことが書かれています。
今から10年前ですね。
お嬢さんはこの頃ストイックなマクロビオティック料理に関心があったそうです。
【今日から学校が始まり、また毎朝の弁当職人の復活である。 しっかりマクロビ心を根付かせた娘にはいい加減なものは持たせられない。 なかなか楽しい毎日である。 日々是修業也。 雑穀米、梅干し、里芋含め煮、人参グラッセ、堀川牛蒡きんぴら、水菜胡麻和え、おからの焚いたん、畑菜とお揚げさんの焚いたん、焼き椎茸金山寺味噌田楽。】

 
 

中川善博から娘へのお弁当 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川善博から娘へのお弁当 2005.1.11

むそう塾では幸せコースの授業でもお弁当についてお教えしますが、その後にお弁当に挑戦する人も多く、その到達点はおせちに行き着きます。
こんなにお弁当に力を入れているお料理教室はとても珍しいと思います。

お弁当は人の心と心をつなぐものなので、とても重要な位置づけになるはずなのですが、今はそこがないがしろにされていると思います。
それはお母さん自身に伝えるべき母の味がないか、お仕事を持って忙しすぎるお母さんが増えているためでしょうか?
いえ、お弁当の真の価値を分かっていないのだと思います。
お弁当がどれほど健康と心身の安定に貢献してくれるか、ひいては人間関係を良好にしてくれるか、そのことを深いところで理解していないのだと思います。

本当のお弁当の力を知ったなら、作らずにはいられなくなると思います。
でも、まだまだ面倒臭さや義務感で作っている人が多いのでしょう。
それではなかなか美味しいものが出来ません。
そんな人には次の記事をお読みいただきたいです。
過去記事になりますが、大切な言葉があるのです。

お弁当とは自分を持って行ってもらうことである。(2013.4.9)
お弁当とは「自分」を持って行ってもらうもの(2014.8.19)

お弁当についてはまだまだ書きたいことがあります。
ぜひ違う角度からお弁当を掘り下げたいと思います。
きょうはもう時間がないので、また書きますね。

 
 
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お料理の力を借りて生き直すむそう塾生

昨日上級幸せコースの復習投稿をされたFuさんのメール文を読んで、一つのお料理が持つ力というのを感じて胸がいっぱいになりました。
つらかった過去の記憶を、美味しさが上書きして塗り替えてくれました。
Fuさんはお父様との記憶が暗い影を落としていて、それがずっと彼女の精神面の壁になっていました。
これから少しでもその壁がもろくなってくれることを望んでいます。
とても個人的な内容のメールなのですが、お世話になったむそう塾に少しでもお役に立てるのならと公開を快諾してくださいました。

<Fuさんのメールより>

中川さん

こんばんは。
南瓜の含め煮の復習を致しました。
ご指導をよろしくお願い致します。

1日おきか2日おき位に作って、ほぼ毎日頂いています。
その時に、何度か調味料や◯◯を入れるタイミングを間違えたり、等分の仕方や皮の剥き方、煮崩れなどの失敗を重ねました。
その時はガッカリしましたが、後日作るときの気づきにもなりましたし、何度も作ることで覚書が頭に入ったり、自分なりの手順ができました。
毎日の様に頂いても、家族みな、飽きることなく美味しく頂いています。
Aバージョンの味付けも、Bバージョンの味付けも、どちらも好評で、娘は大半(満腹の時以外)お代わりをし、主人も(男性ですが)よく食べます。
私は、頂く度に、自己主張し過ぎることも、控えめ過ぎることもなく、ほかのお料理に寄り添ってくれるようなお料理に感じます。

小学生の頃、ひとりお留守番の毎日でした。
夕方、母が仕事から戻るまでに何かお手伝いしようと夕食を作る時に、南瓜の含め煮をよく作りました。(多分、1番よく作りました)
母が戻ると、歌を歌いながら一緒に作った温かい想い出があります。(その時によく歌ったのが「朧月夜」で、Twitter名の由来です)
一方で、そうして作ったお料理を、些細な事をきっかけに父が激怒して暴れ、卓袱台をひっくり返すような(実際はテーブルでしたが)悲惨な夕食になり、泣きながら後片付けした哀しい想い出もあるお料理です。

お教室の日、中川さんにこの南瓜の含め煮を教えて頂き、母との想い出はより温かく大切に思え、父との想い出は、雪がとけるように消え始めて、帰宅する時に、とても嬉しくて幸せな気持ちになると同時に、この南瓜の含め煮を食べて、生き直すんだという気持ちになりました。
そして、自宅で復習する度に、心が癒されていくように感じます。

南瓜の種類や大きさによって、食材の等分の仕方やお鍋の中の様子が変わるので、毎回難しさを感じますが、何度も練習して、中川さんのお味を完全コピーできるようにしたいと思います。

大好きなお料理を中川さんに教えて頂けて、本当に嬉しいです。ありがとうございました。

Fu

 
 

南瓜の炊いたん マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(南瓜の炊いたん 塾生作品 マクロビオティック京料理教室  むそう塾

<マクロ美風より>
Fuさんの文章を読んで、このお写真をじーっと見つめていると、煮汁があなたが過去に流した涙のように思えました。
きっともっとたくさんの涙を流したことと思います。
でも、むそう塾生となって今は心身ともお元気になってきました。
幸せコースの頃に比べてずいぶん明るさが増してきました。
そしてとても偉いのは、どのお料理も真剣に復習をされて投稿をされていることです。
何度も作って投稿されるその姿勢は、必ずあなたのお料理が美味しくなるだけでなく、あなた自身の精神面を解放してくれるでしょう。
そのことがご家族様との関係もベストな方向に導いてくれます。
お料理から人間関係が改善されるって素敵ですね。
お料理って凄い力を持っていますね。

この南瓜の含め煮を食べて、生き直すんだという気持ちになりました。

嬉しいです。あなたがこのように前向きに考えられるようになったことがとても嬉しいです。
一緒に生き直しましょう!

 
 
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中川式玄米の炊き方はやっぱり凄い!

昨日は改めて中川式玄米の炊き方は凄いなあと思いました。
というのは、まったくご飯を炊いたことのない男性が、生まれて初めて玄米ご飯を炊いたのにパスポートレベルで炊けたからです。
かつて中学生の男の子が1回の玄米投稿でパスポートをゲットしたことがありましたが、炊き方さえ正しく伝われば、中川式は物凄く計算され尽くした簡単な炊き方なのだと改めて確信しました。

事前にお鍋の調子と炊飯手順を水実験で確認し、教えられたとおりに炊飯すれば良いだけです。
1分の狂いもなく忠実に再現できれば、あのふわふわの美味しい玄米ご飯が炊きあがるのです。
それを阻むものが道具の準備不足であったり、タイムへのアバウトさであったり、既成観念だったりするのでしょう。
つまり、炊飯経験はなくても美味しく炊きあがるということです。
この方法はある意味画期的なことです。

実は昨日のNaさんは私の息子でした。
恥ずかしながら彼は今までに一度も炊飯をしたことがなかったのです。
(その年令まで炊飯もさせない親の顔が見たいと石を投げられそうですが・・・。)
彼が愛クラスを受けるに当たって、私は一つだけ言いました。
絶対メモを取らずに中川さんの手元をしっかり見て、数値は覚えなさい。
メモは手順だけ新幹線の中で書きなさいと。

家で実際に炊く前に、彼はしげしげと圧力鍋のフタを長い間観察していました。
きっと構造を知りたかったのでしょう。(やはり男なんですね。)
次は水実験です。中川さんがデモで見せてくれたような手順で、シューまで行ないました。
さて、いよいよお米洗いからスタートです。
圧力鍋の重さに戸惑っている手つきです。
音を立てないように慎重に扱っている姿をみて、中川さんの話を覚えていたんだなと思いました。

さあ、いよいよ炊飯開始です。
手順は頭に入っていたようですが、なにぶんにも初めてなのでオロオロヒヤヒヤしています。
教えられたとおりにタイマーと鍋の中に全神経を注いで、片時も鍋のそばから離れずにつきっきりです。
湯気の量が途中から少なくなっていくので心配になって私に一度聞きました。
そこで私は鍋の中の今の状態を説明すると納得していました。

蒸らし中は体中を耳にして全神経を音に集中しています。
『鍋の中の音が変わるんだね』などと言いながら。
(なかなかいいところに気がついたぞ。そうなの、鍋の中は刻々と変化しているからね。)
タイマーの音が鳴ってカシャンという音を聞いた時には、二人で大喜びをしました。

*   *   *

玄米投稿をしてからは、親子でドキドキして中川さんの記事を待ちました。
いつしか私も投稿者の気持ちになって、みんなこんな感じで記事を待っていてくれるんだなあと思いました。
いよいよ記事がアップされました。
中川さんの記事からは思いがけないパスポートの文字が(゚д゚)!
『どうしましょう!』というのが実感でした。
息子の様子を見ると、びっくりしながらも嬉しそうでした。

何だか拍子抜けすると同時に、まだ目の前の展開がよく分からない息子は、よそったご飯を一口食べたり、写真を眺めたり、ウロウロしていましたが、食べかけのご飯がいつまでたっても硬くならないことを不思議がっていました。
というのは、彼は幸か不幸か某所で硬い玄米ご飯を食べ続けた日々があったので、玄米ご飯は時間が経つと硬くなるものだと思い込んでいたのです。
しかし自分が炊いた玄米ご飯が時間が経っても硬くならないので、そのことに感激したようでした。

ここでちょっと話を戻します。
愛クラス当日、お土産用にほんの少しだけもらった中川式の玄米ご飯を、夫が翌日のお昼にいただいたそうですが、まったく硬いことはなく、ふんわりと軟らかかったと息子に話していました。
そうなんです。中川式の玄米ご飯は冷めても美味しいのです。というか、冷めるとまた別の美味しさが顔を出すのです。
これは「温かい=軟らかい」「冷たい=硬い」だけではなく、「冷たい=軟らかい」炊き方があることを物語っています。

息子は自分の手で軟らかい玄米ご飯を炊きあげられたことが何よりも不思議な感じらしく、狐につままれたような顔をしています。
そういう意味では某所の硬い玄米ご飯経験も無駄ではなかったのかなと思います(笑)
今回の経験で息子は一気に玄米に対する認識が変わったようでした。
臭い・硬い・美味しくないのが玄米。
私はそんな玄米ご飯は食べさせていなかったのですが(笑)、いつしか某所で上書きされてしまったようです。
母親がすることは当たり前すぎて価値を見出していなかったということですね(泣)

*   *   *

ところで、息子は中川さんのことが大好きです。
車のこと、カメラのこと、パソコンのことなど、何を話しても中川さんの世界は広くて教えられることばかりだったからです。
息子の周りには中川さんのような尊敬出来る大人の見本がいなかったのですが、その大好きな中川さんから直接教わることが出来る嬉しさが彼にはあったのです。
ですからきっと息子は嬉しい気持ち全開で炊飯に向かったことでしょう。

誰かを信じて、誰かを尊敬して自分に出来ることを増やして行くのはとても恵まれたことです。
中川式の炊き方をそのとおりに実現しようとした息子の純粋な気持ちが玄米ご飯を軟らかい炊き上がりにしてくれたのかもしれません。
ですから、忠実に手順どおりに炊けば中川式の炊き方は簡単に玄米ご飯が軟らかくなる方法だと、息子を通じて再確認したところです。

きっちりと数値化して誰にでも美味しい玄米ご飯が炊けるようにした中川式玄米の炊き方は、やはり画期的な方法だと思います。

 
 

松茸ご飯 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(松茸の炊き込み玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博/マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 
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お料理が上達すると嬉しいことが増えますね

今は煮物コースの桂むき投稿があったり、上級幸せコースや幸せコースの復習投稿があったり、中川さんのブログは投稿ブログと化しています(笑)
ちょっと前までは玄米投稿がズラズラ並んでいました。
でも、投稿ブログと化しても、中川さんの指導を受けることによって、その塾生さんのご飯やお料理が美味しくなるのですから、中川さんにとっては嬉しいことなのです。
それは間違いなくそのご家庭に笑顔が広がるからです。
一つひとつのご家庭が美味しいお料理で幸せになりますようにという気持ちで、毎日塾生さんに向き合っています。
そんな投稿の中からいくつかご家族の反応をご紹介しましょう。

<上級幸せコースFuさんの投稿>

教えて頂いた煮物三種を、ほぼ毎日ローテーションで作って食べています。
むそう塾に通うまで、お料理教室に参加しても、復習をしたことはほとんどなく、作っても、せっかく習ったし作ろう…という感じでした。
今は、中川さんに教えて頂くお料理が美味しくて大好きで、食べたい(家族に食べせてあげたい)から作る!という気持ちでお料理しています。
そして、今回の煮物三種も、毎日食べたいです。

高野豆腐は、私が今まで食べたり、作ってきたものとは別物でした。
口に入れた時にふうわりとろけるような食感と、気持ちが優しくなっていくようなお味が大好きです。
主人は、初めて食べた時、あまりにフワフワなので、特別な高級高野豆腐を使っているのかと思ったようです。
娘は、毎回お代わりします。今日も、お代わりを2回しました。
今までも、娘にはよく高野豆腐を作っていたのですが、これほどまでには食べませんでした。
娘に、美味しくてお上品な高野豆腐を作ってあげられることが、とても嬉しいです。

どんどん練習して、もっともっと、中川さんのお味に近づきたいので、頑張ります。
美味しい高野豆腐を教えて下さり、本当にありがとうございました。

<マクロ美風より>
マクロビオティックの料理教室でなくても、一般的に高野豆腐はギシギシして嫌いという人が多いのですが、中川式の高野豆腐の炊いたんは、まるで真綿のようにふっくらふわふわとしていて、とろけるようなそのやわらかさに射抜かれる人が続出ですね。
お子様は正直ですから、美味しいものはちゃんとお代わりしてくれるので、なおのことはっきりします。
これからも美味しいものがどんどん習えますから、上級幸せコースは楽しいことばかりです。
ご主人様とお嬢ちゃんが笑顔になってくれて、それがまたママのエネルギーになりますね。


<煮物コースAsさんの投稿>

前回ご指摘いただきました包丁の開きと力みを集中して練習したところ、自然と厚みが薄くなったように感じました。
力まない分か、剥け方が違う!と楽しさが増しました。
動画や写真で見くらべると、違いを自分で感じたほど、薄さも手の動きも変わっていないような気もするのですが、前回よりマシになったでしょうか。
徐々に力んだり、包丁が開く時もあるので、徹底して治すよう努めます。

芯の近くになると、上から下まで均等に剥けず苦戦しています。
脱力がまだまだまだ…大きな課題です。

刻みは、やはり一番下のシートの手前が繋がっています。
以前、包丁を奥に握りすぎとご指摘を受けましたが、どんどん前に詰まっていく傾向があるようなので、こちらも注意してこちらも力まないよう練習していきます。

昨夜も鯛でお刺身を作ったのですが、夫が大根のしゃきしゃき感が違ってきたと言ってくれて驚きました。

桂剥きが切れずに剥けるようになってきたら、練習が楽しく感じ、そんな自分に昨日は驚きました。
じっくりコース、満足コースと練習していたつもりでしたが、こうしてマンツーマンでご指導いただけますと、より集中して練習できます。
このような機会に恵まれましたこと、ありがたいです。
上達できるよう有意義に過ごします。

<マクロ美風より>
面白いもので、桂むきが上手でも刻みがイマイチという人がいたり、刻みが上手でも剥きがイマイチという人もいます。
さらに、出汁巻きが出来ても桂むきがイマイチという具合に、人それぞれ得手不得手があるようで、中川さんのように何でもこなせるようになるには練習しかないのだということがよく分かりますね。
最初は誰しも苦手意識があるのですが、それを克服するのは練習でしかないことを、今になって改めて知ったのではないでしょうか?
ある程度のところで面白さを感じられたらしめたものです。
その波に乗ってグイグイと進んでみましょう。

それにしてもご主人様はよく感じていらっしゃる(^^)
お料理のし甲斐がありますね。

 
 

京都 吉田山荘

 
 

(京都 吉田山荘 真古館の2階から)

 
 
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10月25日の玄米炊飯講座のこと いつも原点を大切に

10月25日(日)は玄米炊飯講座(愛クラス)の開催日ですが、面白いことにお申込者は3名です。
福島の事故から2か月ほどして、愛クラスへのお申込み状況に異変が起きました。
それはマスコミから流される情報が原因だと思うのですが、玄米を体に悪いものととらえるか良いものととらえるかの違いですね。
結論は無農薬の玄米を入手して玄米を食べた方が良いのですが、うわべだけの考え方をしていると、玄米は放射能汚染の影響が大きいから食べない方が良いと思ってしまうんでしょうね。
もったいないことだと思います。

さまざまなことでいっぱい汚染されている時代だからこそ、玄米の排出力を活かして体をお掃除した方が良いのですが、ここでまた玄米のキレート作用は体に悪いという情報が気になって白米にする人がいるのでしょう。
情報というものは必ず良い面と悪い面があるので、どちらか一方を信じてしまうと本当のところに行きつけないままになってしまいますね。

とまあ、玄米に関してはこんな現実なのですが、むそう塾でお教えしている玄米ご飯は毎日健康のために貢献してくれています。
玄米ご飯と白米ご飯を一定期間食べ比べてみれば、その結果ははっきりしているので、むそう塾生は体験的に玄米ご飯の方が体調が良いと実感して、いつも最高の炊き上がりをキープするようにお弁当投稿なども通じて頑張っています。

しかし、むそう塾は玄米一辺倒なのではありません。
玄米より白米の方がその人の体調や環境に合うと判断すれば白米の方をおすすめしています。
何が何でも玄米だとこだわっているわけではないのですが、お料理の基本が玄米ご飯の炊き方にいっぱい含まれているので、今のところは最初にそれをお教えしているだけです。

むそう塾が教えている玄米ご飯の炊き方だと、腸に病気を抱えてお薬を飲んでいる人でも体調が良くなってくれる現実があります。
これはむそう塾を始めた頃からそういう人がいて、毎年そういう人が増えるので、やはり腸にいいんだなあと思っている次第です。
先日も新人さんから、一生飲み続けるはずのステロイドの量が減ったという報告がありました。
玄米ご飯を食べるようになって1か月目でその報告を受け、2か月目の今月もさらにその報告がありました。
嬉しかったです。
きっともっと減ってくれると信じています。

たかが主食ですが、体全体の健康を左右する力を持っているのが主食でもあります。
むそう塾ではこの主食をしっかりさせて、その上に美味しいお料理が作れるようなカリキュラムにしています。
美味しいお料理の登竜門がこの愛クラスになります。
10月25日の愛クラスは人数が少ないことを活かして、実際に玄米ご飯を炊きたい再受講希望者も受け入れることにします。

お鍋を持ってきて、炊き方の勘違いがないかどうかを中川さんに確かめてもらうことはとても重要なことです。
かつて「炊こう会」なんてしていましたが、それと同じ要領です。
新米になると炊き方が変化します。
お米の出来上がりは毎年変化するので当然のことですね。
その年のそのお米にピッタリの炊き方を、そして食べる人の体調にピッタリの炊き方を伝授します。
炊き上がりがイマイチの人は再受講なさってくださいね。
みんなで美味しい玄米ご飯dayにしましょう。

 
 

中川式玄米ご飯の炊き方教室 むそう塾 京都

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博)

ところで、玄米ご飯を食べないマクロビオティック指導者が時々おられます。
それはその人にはもう玄米ご飯が合わなくなっていて、玄米ご飯が入らないからです。
白米や麺類ばかり食べて、それが心地よく感じるんですね。
あるいは辛うじて玄米ご飯を食べているのですが、大量のお酒を飲んだり、大量の果物を摂る指導者もいました。

つまり玄米の炊き方が陽性なために陰性のものを体が欲するんですね。
あるいはおかずが塩辛くて、塩抜きをしなければ体調が悪くなってしまった指導者もおられます。
どの場合も偏りが招いた結果なので、むそう塾では玄米ご飯を白米のように食べられる炊き上がりにしています。
おかずは一般のマクロビオティック料理教室とは隔世の感がする美味しさと中庸さです。

 
 
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