マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

独活(うど)のきんぴら

027A8484

 

上級幸せコースの今月のメニュー。
・ひじき豆
・独活(うど)のきんぴら
・アサリの酒蒸し
・アサリのワイン蒸し
・蜆(しじみ)の味噌汁

独活のきんぴらは白く仕上げるのが中川式。
皮もむかずに全部使っても白く仕上げる。
簡単なようで難しい。
盛り付けも。

 

027A8481

 

なお、独活という字は難しいが、漢方ではお馴染み。
どくかつ又はどっかつと読む。
茎の部分より根の方が効果が強いが、血流を良くして炎症を抑える作用もある。
冬の間に汚れている血液をきれいにする春らしい食べ物だ。
排毒の季節にはぜひいただきたい。

 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

マクロビオティックとは気づくことです

私たちは自分の意志より大きいものに生かされています。
自分の意識より無意識の時間の方が圧倒的に多いです。
だから、その意志より大きいもの、無意識の世界を少しでも知っておくと、より生きやすくなります。
それを知る一つのツールがマクロビオティックという考え方です。
マクロビオティックとはマクロビオティック料理のことだと思っておられた方々、残念でした(笑)

マクロビオティック料理は、マクロビオティックの物の見方考え方を具体的に実現するための入り口にしか過ぎません。
それは健康と精神の安定を獲得出来るためのツールでもあります。
もっと大事なことは、その肉体と精神で「どんなふうに生きるのか?」ということです。
生きるというと自分が主体になりそうですが、実は「どうやって生かされ切るか?」というのが本当の姿だと私は思っています。

生かされ切るためには、生かそうとするものに気づくのがいいですね。
それが宇宙(自然)の営みです。
たとえば赤ちゃん。
妊娠から成長まで、私達人間はそれを見守ることしか出来ません。
何一つコントロール出来ないのです。
人間は生かされていることを実感する場面です。

 
 

IMG_6067

 

こんなにぷっくりしたほっぺもお手々も、そして骨も歯も、み〜んな母乳だけで賄っているのです。
母乳って勝手に配合されているんですよね。
まさに生かされているのです。
そのことに気づく方法をマクロビオティックは教えてくれます。

 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 3件のコメント

シズル感のある生き方

027A3872

 

027A3801

 

027A3847

 

じゅる!
思わずお箸を持って来たくなる写真ってありますよね。
見ているとよだれが出てしまいそうな写真。
そんな写真には人が引き寄せられます。
業界用語で「シズル感」と呼ぶそうなのですが、それは家庭のお料理でも大事な要素ですね。
せっかく心を込めて作るのだから、いただく方も心を込めていただく。
中川さんが麺類を作るときには、お嬢さんはお箸を持って待っていたそうです(笑)
そのくらい出来立ての美味しさを味わうということですね。
むそう塾でも毎回シズル感をうるさく言っています。

ところで、人間にも同じことが言えると思うのです。
艶があって、爽やかで、勢いと弾力を感じる人。
そんな人には思わず吸い寄せられます。
それは外見だけでなく、中からにじみ出る味となって援護射撃します。

生き方そのものにシズル感があるかどうか?
私たちは往々にして日々を怠惰な方向に流れてしまいがちですが、案外人間って頑張れるものです。
超人的と思われる内容でも、楽しんでこなせているうちなら大丈夫です。
でも、嫌だなと思ったり、耐えている部分があったら、それは体に負担になりますからそんなに頑張れません。

その瞬間瞬間を楽しんでこなせるためにも、まずは健康を確立しましょう。
シズル感は健康でなければ出て来ません。

そういえば、むそう塾生で少しシズル感のある生き方をされている人がいます。
彼女からは運を味方につける強さを感じます。
要所要所で相談があるのですが、それはすでに自分で結論を出して、それで間違いがないか確認のためであることが多いです。
いいですね〜、こんな生き方。
マクロビオティックの考え方を上手に取り込んでさすがだと思います。
彼女にはまた一つ道が拓けたようです。

みんなでシズル感を目指そう!

<追記>
そういえば業界ではそのシズル感を出すためにあれこれとよろしくないこともしているのでした。
テクニックに走って中味が伴わないのは、この記事の目指すところではありませんので念のため。

 
 

 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 8件のコメント

すべてを帳消しにする食べ過ぎ

先に花粉症の記事を書きました。
この記事より前に過去の記事を読んでくださった方は、花粉症を食べ物で改善しようと取り組んで下さるのですが、その人達は3つのグループに分かれます。
1.タイトに実行する人。
2.ゆるやかに実行する人。
3.制限食の種類を守る人。

この1〜3での違いは次のようになります。
1.量も種類も守る。
2.量も種類もアバウト。
3.種類は守るが量は守れない。
この中では1の人が最も効果が出ます。
でもそれは楽しくない面を伴うので、多くの場合は2,3の方に崩れて行きます。
ここでの種類とは質をも含みます。

ですからむそう塾では、そこを崩すことなく楽しく体調をキープ出来るようにアドバイスをしているのですが、究極的なところ「なんのためにマクロビオティックをするのか?」というところに行き着きます。
自分の人生をどうしたいのか?
自分はどう生きたいのか?
その質が「食の質」をも決める傾向にあります。

マクロビオティックのとても重要な点に「質」の問題があります。
「質」を吟味して「量」を少なめに。
これでOKです。
しかし人間はこの「量」がなかなか厚い壁なんですね〜。(つくづく)

私がアドバイスをして来た人達でも、体調が悪くなることがあったとすれば、それはまず「食べ過ぎ」を考えた方が良いです。
人間は本能の一つとして「食欲」が組み込まれているため、無意識に食べていると食べ過ぎてしまうのです。
でもその食べる行為を律するとかなり人生が変わります。
つまり「足るを知る」状態になるからですね。

どんなにマクロビオティックの制限食を実行したところで、食べ過ぎてはなんにもなりません。
気休め程度の変化はありますけどね。
ちゃんと改善しようと思ったら、どんな病気であっても食べ過ぎはご法度です。
胃下垂なんて食べ過ぎの典型例ですね(笑)
それも陰性の食べ物が多いのです。

花粉症をきっかけとして、あなたの食を見直してみませんか?
ポイントは「質」と「量」です。

 

IMG_1713

(京都駅にて)

 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 10件のコメント

無双原理でみた人体発生学に魅せられて

私がマクロビオティック指導の大家である大森英櫻先生から習ったことの中で一番影響を受けたのは、無双原理でみた人体発生学でした。
人類の誕生のみならず、人間の体はこんなふうにして出来上がって行くのか!という驚きとともに無双原理に惚れた瞬間でもありました。
生命の仕組みを無双原理でとらえることによって、腑に落ちることがたくさんあったのです。
大森先生ご自身、宇宙法則による発生学によって望診を絶対間違わないようになったとおっしゃって、その影響もあって望診の世界にも興味を持ちました。

今ではむそう塾を通じて望診の日々ですが、無双原理を学んで本当に良かったです。
相手がまだ口にされないことでも、ドアを開けて入って来た途端に察しがつくようになりました。
理由は簡単。
人は小宇宙を抱えて生きているからなんですね。
その小宇宙を無双原理に当てはめれば答えが導き出されるわけです。

しかしこれは頭で答えが出るのではなく直感で出るのです。
その直感は神経系なので尾骨が担当します。
尾骨は人間がまだ動物だった時のシッポの名残です。
つまり本能の部分ですね。
でも頭だけで物事を考える癖がついていると直感が衰えます。
腸をクリアにして尾骨を元気にしておかなければ直感が鈍ります。

そういえばオヘソから尾骨・生殖器までの30センチ足らずのところに、人間にとって大事なものがビッシリ詰まっています。
消化吸収する小腸系、排出する大腸系、そして生殖系。
頭のほうにばかり氣が行っていて、お腹のほうがお留守になっている現代人が多すぎます。
昔から丹田の重要性が説かれているように、氣の集中はやはり腹部にあると無双原理の発生学は教えてくれました。

腸と脳は連動していることを考えると、緊張したりストレスがあったり悲しいことがあると、食欲に影響するのは当然だと思えますね。
それが理解できたなら、腸の状態を改善することによって考え方も改善出来ると思いませんか?
それを宇宙の法則を用いて説明してくれたのがマクロビオティックです。
そして、そのためのお食事がマクロビオティック料理です。

腸を理想的な状態にするために、マクロビオティックの陰陽理論を使ってお料理をします。
それを続けていると知らず知らずのうちに生きやすくなり、人生が愉しくなります。
それは頭で「生きやすくしよう」「愉しくしよう」と思ったのではなく、お腹の部分から結果として感じているのです。
これがまさに「宇宙とともに生き」ていることなんだと思います。

こちらにご紹介した「腸を鍛える方法」は、マクロビオティックそのものではありませんが、全体として共通している部分が多いです。
まだマクロビオティックを知らない人、あるいはマクロビオティックを敬遠している人には、こちらの方法の方が受け入れやすいことでしょう。
どの方法でも良いですから、実行しやすいものからチャレンジしてみると体の変化を感じるはずです。

さあ、季節は春に向かって始動し始めました。
厚いコートを脱ぐように、あなたの体の中にある古いコートも脱いでみましょう。
身軽で新しい動きが出来るようになるはずですよ。
頭の判断は誤作動しますが、腸は正直です。
いつも腸と対話しながら生きてみましょう。
気がつけば思考の重心が下におりて、心地良い安定感が満ち溢れる日々になっていることでしょう。
その鍵を握るのはあなたの食べ物です。

 
 

027A3031

 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 5件のコメント