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歯医者さんのこと 食べ物のこと
昨日は一日中歯医者さんの診察台の上にいました。
8:45〜17:45まで何してるの?って思われるでしょうが、あるんですねぇ。
歯を守るために最後の最後まで賭けのような治療をしてくれる先生がいらっしゃるんです。
私は元々歯の質が弱いタイプだったらしくて、小学生のころに虫歯の治療をしていました。
その後何回か歯医者さんのお世話になっていましたが、その時点で4本の歯を失っていました。
マクロビオティックを通じて知り合った人のご主人様がたまたま歯医者さんで、そのご主人様は「玄米先生」と呼ばれていて、年齢も私と半年違いで、何かと親近感が湧いてその歯医者さんに通うことになったのがかれこれ10年以上前です。
当時の私は歯周病を抱えていたので、それを治したいと思っていたのですが、その先生の治療方法は歯のみならず生活全般に及ぶ指導がなされて、どれもこれも納得の行くものでした。
それでその先生に歯の治療をお任せしているのですが、生活の仕方や歯磨きがちゃんと出来ていないと、その結果として歯に異常が出てきてしまいます。
24時間のお口の中の環境のみならず、食べ方から呼吸の仕方までもが歯に影響するのですから、体って正直だなぁと思います。
ということで、私は前日に高松入りするため、夜に京都を出発しました。
その日は京都も冷え込む一日で、出発前に高松のお天気を調べると「うわ!」という気温でした。
高松も寒い模様。。。
岡山駅でマリンライナーを待っていると、「出雲サンライズ」が。
東京から出雲までご縁を求めて旅するお若い女性が多いそうですね。
(ご縁に恵まれますように)
やっとホテル到着。
もうすぐ24時です。
手前の黒いところは「玉藻公園」
写真では良さがお伝えできないのですが、実際はもっと夜景が美しくて、しばし日常の慌ただしさを忘れて海を見つめていました。
この日は大学受験の影響で、どのホテルもいっぱいだったのですが、いつも使っているカード会社経由でやっとお部屋が取れました。
深夜すぎても「夏のお弁当講座」の受付対応に追われ、パソコンとは離れられない日々です。
予約システムが混雑した影響がここにも出ていて、申し訳ないなぁと思うことしきりです。
さて、朝になりました。
外は気持ちの良い晴れ\(^o^)/
6時半から起きていたのですが、ふと外は何度だろうを思ってiPhoneから調べるとマイナス!
ひゃあ〜、ロングカーディガンを増やして来て良かったε-(´∀`*)ホッ
さあ、治療開始です。
この歯医者さんは東西南北すべてに窓があるのですが、特に南側と西側の窓越しにはお庭の四季が感じられて、治療中の気分転換になります。
私が座っていた診察台の前の庭には小鳥がエサをついばむ台が設置されているので、入れ替わり立ち代り小鳥がやってきます。
昨日はメジロがつがいでみかんをついばんでいましたが、写真を撮ろうとすると1羽になってしまうのです(残念)。
ツグミやヒヨドリも出入りする飽きないお庭です。
こんなお庭を眺めながら昨日の治療は終わりました。
先生は精一杯の治療を施してくださいました。
さて、この歯の末路はどうなりますことやら。
治療終了後は、院長先生ご夫妻が作っている畑の見学に連れて行ってくださいました。
海を眺めながらくねくねした道を登って行き、また下り坂になった所にその畑はありました。
ぼんやりと手前に見える深い部分は溜池だった所で、高松にはこういう溜池がかつては3万箇所くらいあったそうです。
今は半分くらいになったそうですが、昔はここに水を貯めて稲を作っていたようです。
水不足が多い高松ならではの景色ですね。
遠くに岡山県の陸地が見えます。
帰り際に先生が蕪を抜いてくださいました。
発酵した土壌と一日中太陽が当たる場所で育てられた生命力豊富な蕪を見て、「ああ、こんなエネルギー豊富なお野菜なら、ほんの少しで満足出来るなぁ」と思ったのでした。
そして今日はその蕪をいただきました。
洗う時にこんなにひげ根がたくさん! そして長い!
栄養分をしっかり吸収するために、自然に伸びて来るんですね。
そしてそれを可能にしてくれているのがふかふかした土壌です。
それもそのはず、ここの土壌はあの吉田俊道さんが直接指導してくださった土なのです。
しっかりした葉っぱからはエネルギーが伝わってくるようです。
自然の甘味が豊富で、スッとやわらかくなって、太陽の恵みとともに大地のエネルギーをいただいている実感がいっぱいで、ものすごく幸せな気分になりました。
今はビニールハウスで栽培されたお野菜や、農薬だらけのお野菜がスーパーに出回っています。
そういうお野菜のエネルギーは必然的に低下しているので、いくら食べても「心の満足」は得られにくくなります。
ですから、その分を甘いもので手っ取り早く満足する方を選んでしまうんですね。
でも、それは波動エネルギーの低い満足であるうえ、糖分を摂っていますから、当然のことながら体調は絶好調とはいいがたくなります。
マクロビオティックに限らず、食材の旬を意識して、産地や栽培法を確認して、良質の食材をいただく食事法は、自ずから少量で満足しますので、結果として安い食事法になります。
常々そんなことをむそう塾で塾生さんに伝えながら、こうしてブログで発信し続けているのですが、今はそれを実行してくれた人たちが結果を出してくれているので、日々手応えを感じているところです。
病気が改善されたり、体力がついてアクティブにお仕事をこなされているご報告を受けると、お伝えしていて良かったなぁと思います。
これからは、息子にもそんなことを伝えて行きたいなと思っています。
これから開催予定の講座案内(2016年2月25日現在)
便のニオイと断食の顛末(マクロ美風の体験談)
マクロビオティックでは大きなお便りと小さなお便りの観察が重要な健康管理となります。
それは体の中の状態を教えてくれるからですね。
むそう塾では、玄米の炊き方を教えていますが、お通じに玄米のつぶつぶが見られるうちは合格の炊き上がりにはなりません。
こういう玄米ご飯は玄米の良さを充分に吸収できないので、むそう塾ではそんなお通じにならない炊き方を伝授しているわけです。
ところで、私は今週の木曜日、突然便の臭いが変わりました。
食べたものによって便の状態が変わるのは当然なのですが、何か腸の中で異変が起きているような臭いだったのです。
便のやわらかさに問題はないのですが、いつもと違う感じがしたのは間違いないので、色々と考えてみました。
と同時に喉が怪しい感じもします。
排尿の回数も増えて来ました。
もしかしたらウイルスが入ったのかな?と思い、断食を始めました。
ウイルスが体内に侵入したら、ウイルスにエサを与えないため断食をするのが一番なのです。
もしウイルスなら猛烈な勢いで広がりますから、刻々と体調が変わります。
しかし、その勢いはないので、菌かも知れないと思い、それなら腸内環境を良好にしてくれる方向にすればよいのだからと思い、糠漬け断食をしました。
糠漬けとお水でまる二日間あまり。
断食明けの一口目は中川さんの海老真丈の煮物椀でした。
何と贅沢な断食明けでしょうか!
その後は蛤しんじょうです。
(煮物椀が美味しすぎて、悶絶している塾生さんがゴロゴロいました。)
夜には中川さんが蛤のお吸い物を作ってくれて、これがまた染み入るように美味しくて、体にミネラルがぐんぐん入って行くのが分かりました。
* * *
今回私が思ったこと。
それは糠床というのは微生物が絶妙なバランスを保っている時には決して臭くなく、むしろ良い香りです。
特に中川式の糠床は、そのフルーティーな香りが特長で、とても癒される香りなのです。
便も同じで、マクロビオティックでは色や硬さやニオイをチェックしますが、動物性や甘いものを減らすと便のニオイが変わって、臭いニオイではなくなります。
考えてみるとこれは当然のことで、腸内細菌も、乳酸菌を主とする糠床の世界も、嫌なニオイの時は良くない状態だと判断して間違いではありませんね。
特に糠床は発酵しながら菌のバランスを調整するのですが、人間の腸内もまた腸内細菌が影響するのですから、そこに乳酸菌たっぷりの中川式糠漬けの断食はピッタリだったのだと思います。
もちろん、今朝はいつもどおりの体調に戻っていますので、糠漬け断食はミネラルを失うことなく実行出来る良い方法だと思いました。
なお、今回私が食べた糠漬けは大根のみでした。
大根の殺菌力がほしかったからです。
ということで、私の中に入った何かの菌は戦に負けたようです。
(煮物椀と吸い汁 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
体への吸収力は液体の方が早いので、固形の食べ物で回復を狙うより、液体での回復を考えた方が効果的です。
特に断食明けは回復食に要注意です。
なお、今回は水分として、第一大根湯、小豆の煮汁も少量併用しました。
花粉症にはマクロビオティックの食事法が効果的です
そろそろ花粉症に悩まされる人が出てくる季節になりました。
しかし、マクロビオティックのお食事をしていれば、まず花粉症にはサヨナラ出来るはずです。
もし、マクロビオティックの陰陽に則ってお食事をされていても花粉症が改善されないのなら、食べ過ぎと食材の質の悪さを疑いましょう。
ちなみに花粉症は、鼻を中心に来る人と目を中心に来る人、あるいはその両方、もしくは皮膚のかゆみ、喉のイガイガ、全身の倦怠感、場合によっては下痢症状まであったりして、人それぞれです。
最近「菌活」「腸活」というのが流行っているそうですが、どんな菌を摂取するのかが大問題です。
でも、やっと腸内環境のことに目を向ける人が増えてきたのは良いことです。
時代もここまで来たんだなぁと感慨深い思いになります。
ということで、花粉症を改善するには腸内環境を変えることが一番です。
むそう塾生なら乳酸菌たっぷりの中川式糠漬けがありますが、それが入手できない一般の人でも、乳製品(特に牛乳)と甘いものを減らし、質の良いお味噌汁を飲んで、野菜の割合を多くするだけでもかなり変わります。
それに消化吸収の良い玄米ご飯が入れば言うことなしですね。
効果が出るまでに最低1〜2か月はかかるので、今飛び始めた花粉には間に合いませんが、来年には間に合いますから、頑張って食事を変えてみましょう。
過去記事で花粉症のことを毎年書いていますので、そちらもぜひお読みくださると励みになるかと思います。
・マクロ美風の体験的マクロビオティック 花粉症 2013.2.14
・花粉症にはマクロビオティックを 2012.2.23
・花粉症の話 2011.2.11
・マクロビオティックに関係なく牛乳は不要なんだなって思えたこと 2015.6.10
・マクロ美風の体験的マクロビオティック 食べ方の基本 2013.3.29
・すべてを帳消しにする食べ過ぎ 2013.2.14
・家族がマクロビオティックを受け入れる時 2007.4.6
(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ, マクロ美風の体験的マクロビオティック
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お酒と陰陽(マクロ美風の体験的マクロビオティック)
独身の頃の私はよくお酒を飲んでいました。
えーっと誤解のないように書いておきますと、お酒が好きというより、お酒と一緒にいただく美味しいお料理が好きだったんですね。
ついでに、そばに素敵な男性がいてくれると、お酒もお料理ももっと美味しくて幸せだったわけです(^^;)
そんなわけで長年お酒を飲んでいたのですが、ひょんなことから結婚した夫は、気がついてみるとお酒が飲めない人でした_| ̄|○
これは大きな誤算。。。
しかししかし、マクロビオティックを知ると、お酒は陰性なので飲まない方が良いのだと思い込み、わあ、結果オーライだったんだと思って、夫に感謝したものでした(笑)
あれほど夜な夜なお酒を飲んでいた私なのに、結婚を境にピタッとお酒は飲まなくなり、マクロビオティックを始めてからは、料理用のお酒すら台所から消えました。
味醂も消えました。
当然のことながら白砂糖も消えました。
大好きだった千鳥酢も消えました。
そんなマクロビオティック生活をしているうちに、体は細くなり、体重も13kg減り、女性らしくない体つきになって来ました。
でも、すごく元気で威勢も良かったです。
行動力もバリバリあって(元々あったけれど)、いつも前向きな時間の使い方をしていました。
そんなある日、マクロビオティックの指導者から、「少し酢の物を食べた方がいいよ〜」「お酒を飲んだ方がいいよ〜」と言われ、一緒にお食事をすることになったのでした。
そこが私のマクロビオティックの分かれ道だったのです。
そこを境に私は猛烈にマクロビオティックの勉強をし直しました。
今だったら当然判ることが、マクロビオティックの初歩だった私には判らなかったのです。
それは「偏り」ということでした。
つまり、私は陽性に偏っていたのですが、調子が良かったので気づかなかったのです。
というか、陽性が良いことだと信じきっていて、陰性の大切さに目がいっていなかったのです。
かつてのマクロビオティック指導者に多かったのは、陽性になりすぎて大酒飲みになった人、お菓子がやめられない人たちでした。
お酒もお菓子も陰性の代表ですから、陽性になりすぎた先輩たちがそれらに手が伸びるのはよく分かります。
今ではストレスの多い人がそれと同じような傾向にありますね。
ストレスは陽性だからです。
そんな経験をしてからの私は、陰性を摂るようにして、お酒も口にするようになりました。
しかし、あれほど好きだったお酒も、過去にあんなに美味しいと思った銘柄も、そんなに感動するほどではないのです。
つまり、ある程度陰陽バランスが取れていると、そんなにお酒や甘いものがほしくないことが身をもって分かったのでした。
それは過去の私の食べ方と、マクロビオティックを知ってからの私の食べ方が変わったため、美味しく感じるラインが移動したからですね。
これに似たことはたくさんあります。
そんなわけで、もしあなたが物凄くお酒を飲みたいか、お酒に強い場合は、あなたの体の中に強い陽性を抱えていると考えて間違いありませんね。
この陽性というのは、体質的な陽性だけでなく、物凄く不満を持っているとか、感情処理がうまくいっていないとか、極度な心配事を抱えているとか、そういう陰性の積み重なったものが陽性に転じたような場面も含まれます。
ですから、それらの一つひとつを解決していくと、そんなにお酒や甘いものに逃避しなくても済むようになります。
ということで、今の私は陰陽の偏りを感じていないので、お酒はお料理の美味しさを引き立てる存在であり、甘いものは一仕事を終えてリラックスしたい時の演出ですね。
それが陰性の本来の役目だと思うので、今は陰陽をうまく使いこなせているかなって思います。
それから、陽性になりすぎる一つの落とし穴って、ごま塩だと思うので、マクロビオティックを知って玄米にごま塩をセットで考えている人は、良く考えたほうがいいですね。
ごま塩にはごま塩の良さがあるのですが、いつも玄米とセットである必要はありません。
サイトの「マクロビオティックの盲点」に並んでいる過去記事も参考にしてください。
・マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信
・中川善博の胡麻塩論(プロが研究した胡麻塩)
・中川式胡麻塩・鉄火味噌
(マクロビオティック京料理教室 むそう塾の授業から ビールと唐揚げ)
マクロビオティックと睡眠時間
マクロビオティックでは人の陰陽判断基準として睡眠時間を参考にします。
社会一般では睡眠は8時間取りましょうと言われていますが、マクロビオティックの考え方にもとづいて体に負担をかけない食事と暮らし方をしていると、8時間より短くなるのが普通です。
大体6時間前後で充分になる人が多いですね。
昔のマクロビオティック指導者は、睡眠時間の長短を競うような面があったようですが、それは陽性が良いと思われているふしがあったので、どうしても睡眠時間が短い方に傾いて行ったのでしょう。
事実桜沢先生の本にもそのようなことが書かれていますが、それは結核を代表とする病気が多く、敗戦後の食糧事情と国民の喪失感の中では陽性が必要とされたからに他なりません。
しかし今はその当時とは時代背景も異なりますので、桜沢先生の本をそのまま自分に当てはめると失敗する人も多いです。
「ああ、この人はマクロビオティックで失敗したんだなあ」という人に沢山出会って来ました。
そういう人は外見からもすぐ判りますが、飲み物や食べ物を観察していると確信に変わります。
そのくらいお食事内容の影響は大きいです。
今回は睡眠時間のことだけ取り上げてみますが、玄米と多めの野菜、そして毒消しが理想的な食生活で、あまりストレスのない暮らし方をしていると、必然的に睡眠時間は短くなって来ます。
夢もほとんど見ません。
ところが、ここに動物性が入って来ると、人によってはその負担が睡眠時間に影響してきたり、夢を見るようになったりします。
必然的に睡眠時間は長く、質の低下もおきてきます。
動物性がどの程度体に負担になるかは、個人差が大きいので誤解を避けるため具体的には書きません。
だからこそ、マクロビオティックは押し付けるのではなく、個々人の体質と体調を見て判断しなければ危険なのです。
私の経験上、動物性の質が睡眠時間に与える影響は大きく、お野菜もその質が影響するのが実感出来ます。
食べたものを体が処理するのに頑張っているんだなあと、口にしたものをふり返りながら睡眠を観察しています。
当然のことながらお食事が理想的でも、日常的にストレスをたくさん抱えた暮らし方をしていると、お食事の良さは半減してしまいますね。
ですから、まずは精神面が穏やかに暮らせるように環境を整えることがとても大事です。
どんな人と接するか、どんな仕事をするか、どんな時間の使い方をするか、どんな所に住むか、どんな空気を吸うか、そこまで考えてみましょう。
お食事は重要ですが、空気も重要です。
それは酸素や窒素を含む空気だけでなく、その場の雰囲気としての空気も意味します。
清々しい空気を吸って、心地良い氣の中で生きる。
そんな時間の過ごし方を目指しましょう。
(京都の梅 2016.1.12撮影)
京都の自宅前では梅の花が咲いていました。
これから日一日とお花の数が増えて行くことでしょう。
七十二候では「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」時季ですから、こうして春の動きを伝えてくれるのですね。
こんなことを意識しながら暮らすことが健康にもつながります。
カテゴリー: からだ, こころ・想い, マクロ美風の体験的マクロビオティック
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