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地味だけど伝統的なお料理が体調を助けてくれる
梅雨のある日本は、今とても湿っぽいですね。
そのせいで、体調が悪い人も多いことでしょう。
そんな人はもしかしたら、水分の摂取が多いかもしれません。
梅雨の季節は空気中に水分が多いので、呼吸からも水分を補っていることになって、体の中にはいつもより水分が多い状態なのです。
ですから、こういう季節の過ごし方として、水分は控え目にするとよいです。
すでに体調が悪い人は、利尿効果のあるものに着目しましょう。
6月の「自由人コース4」では「お赤飯」の授業がありました。
お赤飯は昔からおめでたい時に作るお料理でしたが、この中の「小豆」がとても利尿によいのです。
小豆の煮汁は宝物。
私にはそんなふうに見えます。
尿の出が悪い人や、むくみやすい人、糖尿病の人などは、積極的に小豆料理を摂るといいですね。
そういえば、京都では6月30日に「水無月」を食べる習慣がありますが、それも昔から小豆の効用を知っていたからなのでしょう。
伝統料理にはそういう身体を守る意味が込められているものが多いですね。
そういえば6月30日に、京都高島屋の仙太郎の近くを通ったら、とんでもない場所に「最後尾」の札を持った人が立っていて何事かと思ったら、「水無月」を買い求める人の行列でした。
まるで、バレンタインチョコの売り場のような賑わい方でしたよ。
季節感を大事にする京都の人たちらしいなぁと思いました。
梅雨の季節はもう少し続きます。
せっせと水はけのよい身体にして、元気に本格的な夏を迎えましょう。
そうしたら、水分補給は積極的にね。
(お赤飯 京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
マクロビオティックにおける果物の陰陽と伝統栄養学の五性
私がマクロビオティックを知って、桜沢如一先生の本を読み進めていったところ、陰性はよくないのだと思ってしまいました。
当時通っていたマクロビオティックのスクールでは、陽性にする料理方法を習うし、講座で教えてくれた先生の言葉の端々にも、「陰性はダメね〜」という感じが溢れていたからです。
男の先生も女の先生も「陽性礼賛」といった感じに受け止めました。
しかし、それは陽性一辺倒ではなくて、もっと奥の深い意味での陽性だったということに気がつくまで、年単位の時間を要しました。
その間に私は陽性化して、陰性の必要性を体で実感していました。
この体験は大きかったです。
そんな経験を経て、基本は中庸でありながら、弾力のある陽性さを持ち合わせていることが一番良いのだと理解できたのです。
陽性の人には陰性が必要だし、陰性の人には陽性が必要であるという、ただこれだけのことであるにもかかわらず、現実には「その方法」がわからない人が多いんですよね。
ネットでマクロビオティックを知ったり、本を読んだりして、自己流で始めると、多くの場合あまり良い方向にはいきません。
それは元々の自分の体質や体調をきちんと把握できていないのと、食べ物の陰陽を大雑把にしかしていないためです。
さらに、「やめどき」を見逃してしまうことも要因になります。
***
マクロビオティックでは、食べ物を「陰性」「陽性」で判断しますが、伝統栄養学(東洋医学的食養生や薬膳の基本になる栄養学)では、「五性」(ごせい)に分類して、もう少し細かく判断します。(栄養素やカロリーを分析するのは現代栄養学)
「五性」というのは、飲食物が体内に入って身体に作用する性質で分けます。
「熱」:身体を温める
「温」:身体を温める程度が軽い
「平」:身体を温めることも冷やすこともしない
「涼」:身体を冷やす程度が弱い
「寒」:身体を冷やす
食品の特徴や働きを少しつけ加えると、次のようになります。
「熱性・温性」:内臓の働きが活発になり、血や気のめぐりもよくなって、新陳代謝が高まる。汗をかきやすい人や、熱がこもりやすい人はとりすぎに注意。
「平性」:穏やかな性質のため、毎日食べても特別な注意をはらう必要がなく使いやすい。病後や小さな子ども、高齢者にも向いている。
「涼性・寒性」:体に潤いを与える作用がある。体内の余分な熱をとる。機能を鎮静させる。便通をよくする。冷えがある人や胃腸が弱い人はとりすぎに注意。
***
実は私。マクロビオティックを始めてから³年ほど、果物をとても控えていました。
理由は陰性だと思ったからです。
塾生さんの食事日記を拝見しても、果物をあまりとっていないケースがあって、その人の体質を考えると果物はとってほしいなぁと思うことがあります。
果物をとらない場合、甘いものやアルコールに手が伸びるので、それなら果物をとってほしいと思います。
今の私は毎日何かしらの果物をいただきます。
ですから、お菓子はひと月に²回くらいしか食べたいと思いません。
昨日もデパ地下で果物を買って来たのですが、今は一択で「さくらんぼ」です。
これは私が単にさくらんぼ大好き人間だからです(笑)
ちなみに、さくらんぼは「温性」なので、実に私向きなのです。
今は「ライチ」も出回っていて、あの瑞々しさからは「涼性」を想像されるでしょうが、実はライチは「温性」なんですよ。
ライチは酢豚に入れてもとても美味しいので、もちろん買ってきました。
皆さんもご自分に合った果物を、日々の生活に上手に取り入れてみてください。
(高島屋 京都店にて)
桃も売られていました。
桃も「温性」なので、多くの人に特におすすめです。
潤いも補給してくれるので、肌荒れや便秘の人、肩こりや頭痛の人にもおすすめです。
カテゴリー: 食べたもののようになる, からだ
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食事の前後20分間は水分を控えましょう
今年も「幸せコース」の「食事日記」を拝見しました。
毎年思うことですが、水分のとり方がその人に合っていないケースが多かったです。
ある人はネットで調べたところ、水分は少ない方がよいと判断してその人の環境に合わない水分量でした。
外にいることが多い人は、案外水分補給が必要です。
またある人は、ホットヨガの関係で大量の水分をとっていました。
しかし、その水分が、実はその人のお悩みの原因になっていました。
水分のとり方と汗のかき方は、案外体に合わない方法をとっている人が多いのが毎年の実感です。
お食事の前後20分はお茶やお水を飲まないこと。
それを実行するだけでも、ずいぶん体調が変わります。
お食事中の水分は、お味噌汁やおかずから取ればよいのです。
パンを食べてコーヒーや紅茶を飲むというより、パンにはスープを組み合わせた方が理想的です。
そんなちょっとしたことですが、毎回のお食事ごとに気をつけると、とても大きな変化になってきます。
これからは汗をかく季節ですが、流れるほどの汗をかいた場合は、必ずミネラルも失われたと考えて、塩分の含まれたものを補給しましょう。
なお、古いマクロビオティックを教わった人は、水分を著しく制限する人が多いですが、それは今の時代には危険です。
マクロビオティックの指導者でも、今の時代に合わない教え方をしている人がいますから要注意です。
かくいう私も過去には水分を制限していたことがありました。
桜澤先生の本を読んでいたら、それが正しいように思ったからです。
しかし、桜澤先生は喉が乾いた娘に水分を与えることを躊躇して、それがために娘を亡くしているのです。
それを踏まえて、私は水分の摂り方を柔軟に考えるようになりました。
そのことを教えてくれた恩師には、今でも本当に感謝しています。
このブログの「ブログ内検索」で「水分」と入れていただくと、たくさん記事が出てきます。
ちょっとリンクしておきましょう。
・水分の摂り方 便秘と食べ物 マクロビオティックの指導現場から 2021.6.2
・水分の摂り方を変えたら背部痛が解決した事例 2020.9.29
・食事日記から感じたこと 水分 毒消し 果物 2020.6.3
・水分の摂り方に注意! 2019.7.3
・熱中症対策として「食べる水分」の重要性 マクロビオティックの視点から 2018.7.22
(賀茂茄子と万願寺とうがらしの揚げ浸し 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
体に染み入る水分というのは、こんなふうに塩分を含んだ水分が効果的です。
夏はウエットなお料理を多くしましょう。
お化粧や洗顔、シャンプーやトリートメント(コンディショナー)のこと
昨日、塾生さんとお話をしていたら、私がノーメイクであることを知らなかったそうで、お肌に直接触ってもらったら、ビックリされていました。
先日書いた「シャンプー剤購入のために大阪の美容室へ」の記事も読まれていないそうなので、その後の使い心地も含めて記事にしておきます。
私は幼児のころから重度のアトピーで苦しんだので、お肌にまつわる体験談は数多くあります。
それらは、お肌が弱かったからこそ得られた体験でもあるので、今ではそれらの経験に感謝しているところです。
なぜなら、それだけ勉強もすることができたからです。
まず、お顔も頭皮も皮膚に変わりはありません。
そして、そこに生えている毛も、細いか太いかの違いはありますが、皮膚の延長と考えられます。
さらに、どちらも皮膚呼吸をしていますから、それを妨げないようにしてあげるのが良いですね。
というわけで、私は正常なpH値を保つべく、なるべく洗剤類の使用は控えるか、回数を少なくするようにしています。
原則として、お顔も頭もボディもお湯で洗うだけです。
理由は皮脂を必要以上に落とさないためです。
お化粧をしていないので、メイク落としのための洗顔もしません。
その時の皮膚の状態で、ときどき石鹸やシャンプーを使うことがあります。
顔やボディを洗うときには、「NACRE WHITE」という石鹸を使っています。
髪を洗うときには、最近「Jolie(ジョリイ)」さんのシャンプーとトリートメントに変えてみました。
まずシャンプーは洗い上がりにしっとりさが残っていて、油分を落としすぎないのが気に入りました。
トリートメントは毎回使うわけではなく、髪の状態をみながらときどき使います。
使うときは、トリートメント剤の量も時間も加減しています。
Jolieさんのトリートメント剤は、さら〜っとした感じがあって、気持ちの悪いベトベト感がないのがいいなと思っています。
体質や年齢、さらに食べ物の内容によって皮膚の状態は微妙に変化するので、自分が心地よく感じる方法が一番だと思っています。
マクロビオティックでは、色々な観点から体質を判断しますが、耳垢からも陰陽判断ができるんですよ。(ただし人種の違いも影響あり)
余談ですが、我が家では3人共耳垢の状態が異なります。
夫は湿型、私は乾型、息子はその中間で、なんとなく納得できます(^^)
Jolieさんの商品は、お店に行ったことがない人でも送ってもらえます。
私は1Lの方を購入しましたが、半分量の商品もあります。
容器は売っていませんので、ご自分で選んだ容器に詰め替える必要があります。
シャンプーは液体ですが、トリートメントはクリーム状なので、詰替え容器はタイプの違うものがおすすめです。
Jolieさんのシャンプーとトリートメント。
ご購入はこちらから。
食事日記で感じたこと 若者よ元気に生き抜いておくれ!
今は毎年恒例の「食事日記」を拝見しているところです。
これは提出が義務ではありませんが、通常は有料の内容を無料で添削していますので、ここは利用した方が絶対お得なものです。
自分の健康は自分で壊すことも、守ることも、立て直すこともできることを、「幸せコース」の最初の段階で知ってもらうことが目的です。
今までに提出していただいた中で、あと1名のかたにお返事が残っているのですが、ここである塾生さんに送ったお返事の冒頭部分を記事にしたいと思います。
それは、今の若者に私からの愛を込めて伝えたかった内容だからです。
多くの若者が、このわけの分からない時代にあっても、健康に強く生き抜いてほしいと心から願っています。
***
<マクロ美風からのメール>
食事日記を拝見しました。
3週間きっちり記録してくださって、ありがとうございました。
とても丁寧に、細かく記録してくださって、あなたの繊細な感性をここでも感じることができました。
素晴らしい資質ですね。
まず、全体から感じることは、やはり「食べたもののようになる」ということです。
つまり、荒々しいものを食べればそのようになり、静かなものを食べればそのようになるという意味です。
マクロビオティックでは動物性を食べれば陽性さが増し、植物性を食べれば陰性さが増すと説明されます。
人間にとって、一番理想的な状態は中庸なので、どちらにも偏ることなく、バランスを取りながら食べればよいのです。
要は、なりたい自分になるために、目的に合わせて食べ分けるだけです。
その視点でみた場合、◯◯さんは今のご自分に満足しておられますか?
「ああ、こうしたかった、こうしたかった」ということはあるようですね。
ということは、それができるようになる食べ方をすればよいのです。
それからもう一つ、人は精神面の影響も食べ物以上に大きいのです。
どんなに理想的な食事をしていても、どんなことを考えているかによって、食べ物のよさを帳消しにしてしまうほどの力を持っているのです。
単純にいうと、その考え方で日常に活気がみなぎって、日々が楽しくなるようであればよいのですが、反対方向に行くようではその考え方は採用しない方が賢明です。
たとえどんな偉い人が言っていても、「自分には合わない」と見切りをつけるべきです。
なぜなら、身体を壊してしまうからです。
どんなことがあっても、自分の身体(健康)は自分で守らねばなりません。
今は多感な年齢ですから、多くのことに反応されるでしょうが、いつも忘れてならないのは、自分の命より大事なものはないということです。
私だって若い時にこんなことを年上の人から言われたら、逆らいたくもなったし、正義感に燃えて反発もしたくなりました。
ですから、◯◯さんが私が書いている内容に逆らっても、不満に思っても一向にかまいません。
それが若さというものだから。
でも、頭の片隅にでもちょっと残しておいてもらえたら嬉しいです。
そして、何十年か経って、「そういえば・・・・」と想い出してくださってもかまいません。
あなたは若い。だから、こんな婆さんのいうことをきかないで、思う存分生きればいい。
失敗もすればいい。若さだから許されます。
でも、命だけは守ってほしい。
おわり
(お造り盛り合わせ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
◯◯さんに食べさせてあげたい。。。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べたもののようになる, からだ, こころ・想い
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