連日の猛暑ではありますが、お陰様でむそう塾生の皆さんは上手にこの暑さに対処できているようです。
それは何よりも、三種の神器(玄米・味噌汁・糠漬け)を摂っていることが大きな要因だと思いますが、とりわけ水分補給の水分の内容が良いと思われます。
私が昔マクロビオティックを習った時、陽性な玄米ご飯とおかず、それに水分は控え目でしたから、そんなマクロビオティックをしていたらきっとこの猛暑では体調がつらいことになっていたと思います。
とりわけ陰性野菜や果物への拒否感は、マクロビオティックを始めた頃の私には強くあって、それが何年も頭から離れませんでしたから、その経験をもとに、むそう塾では陰性を上手に取り入れて行こうと切り替えたのでした。
幸いにクシ・マクロビオティックで学んだ中川さんと深い内容のすり合わせが出来たので、陰性なマクロビオティックと陽性なマクロビオティックのどちらにも偏らない中庸のマクロビオティックを目指すことが出来ました。
その結果、むそう塾独自の玄米ご飯の炊き方が今でも開発され続け、この猛暑でも抵抗なく美味しくいただける玄米ご飯がむそう塾生の中心にあります。
そして、なんといっても、上質の汁物が日常的に生活に取り入れられ、お味噌汁やお吸い物はもちろんのこと、数々のスープや汁沢山のおかず類から得られる水分が、「食べる水分」となって体に蓄積されているのです。
この「食べる水分」には液体だけでなく、夏野菜や果物がとても良い水分を含んでいるので、陰性だからといって敬遠した食生活をしていると、この猛暑では環境に適した食べ方とはいえません。
水分には尿になって外に出てしまう摂り方と、細胞に吸収してもらえる摂り方がありますが、熱中症対策としては常々細胞内に届く水分の摂り方をしておく必要があります。
その一つが「食べる水分」なわけです。
夏には必要性があって水分の多い野菜や果物(代表的な一例としてトマト・胡瓜・茄子・桃・スイカ・メロンなど)が出回っているのですから、それらを日頃から取り入れるメニューをむそう塾では教えて来ました。
単純に旬のものをいただこうというだけですが、これが健康のためにはとても大事なのです。
夏には汗をかきますから、汗で失われる成分を体内にあらかじめ蓄えておくだけでなく、補給もこまめにしましょう。
よくマクロビオティックでは、子どもは陽性なので塩分はあまりいらないといわれますが、そのとおりにして塩分を著しく少なくして育てている人は要注意です。
子どもは大人以上に汗をかくことが多いので、そんな理論に振り回されず、子どもの活動量に合わせて塩分を補ってあげましょう。
子どもは麺類が好きなので、麺を食べながら麺つゆをゴクゴク飲むくらいでちょうどよいのです。
(ラタトゥイユ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
これは今、むそう塾の上級幸せコースでお教えしている「ラタトゥイユ」ですが、ここには体に吸収される水分だけでなく、ビタミンもカリウムもマグネシウムも含まれています。
さらにむそう塾生は消化吸収のよい玄米ご飯を食べていますので、マグネシウム不足になることはまず考えられません。
汗とともにマグネシウムやカリウムなどのミネラルが体外に出てしまいますが、特にマグネシウムが不足すると、熱中症のときに吐き気・けいれん・めまい・こむらがえりなどの症状が出てきます。
陰性が必要な今の時季には、しっかりと陰陽バランスを考えた上で陰性を摂り入れましょう。
それが本当のマクロビオティックです。
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美風さん、おはようございます。
昨日は大変お世話になりました。
やはりお教室は楽しくて、今日はとっても晴れ晴れとした気持です。
熱中症対策の記事、大変興味深く読ませて頂きました。
熱中症に関する記事は多いのですが、水分摂取やクーラー設置、屋外活動などについて論じられているものばかりで、食事について考察されたものがないのが気になってきました。
炎天下での作業やスポーツを強要しないことは大切なのですが、そんなに体に負荷が掛かっていないと思われる状態でも次々病院に搬送される方が出てしまうのは、暑さに対応できない体、出来る様に食事で調節できていないことが問題なのだよなー、と思っていました。
我が家では、子供で実験、ではないのですが、部活がかなりハードで朝から何キロも走ったり一日中汗をかきまくっている息子を難なく元気に夏を乗り越えさせられたら私のマクロビオティックも本物、と考えていろいろ工夫しています。
息子も体に負荷が掛かってくると自然と糠漬けを食べる量が増えたりするので面白いです。
どんなに困難な状況も、むそう塾での学びをベースにすれば越えられる!と思えるのが心強いです。
また来月も、よろしくお願いします。
てんこさん、こんばんは。
昨日はおつかれさまでした。
ちょうど昨日のメニューは、2品が汁の多いもの、1品がマグネシウムやカルシウムの多い海藻入りでしたね。
これらは汗で失われる成分の補給にストレートに効果を発揮しますから、これから大活躍してくれると思います。
>暑さに対応できない体、出来る様に食事で調節できていないことが問題
この部分に同感です。
まさに日頃のお食事は大きく影響しますね。
塾生さんを見ていても、皆さんが「食べたもののように」なっていますので、食べ物の影響の凄さを実感しています。
これからも、マクロビオティックの視点であれこれ考察して行きましょう。