水分の摂り方を変えたら背部痛が解決した事例

9月26日に「陰陽別お出汁の取り方と味噌汁大全講座」を開催しました。
この講座は、むそう塾が大事にしている三種の神器(玄米ごはん・お味噌汁・糠漬け)の一つなので、一人でも多くの人に受講してほしい内容です。
特に今年は新柄コロナの問題があるので、絶対受講してほしかったのです。

お味噌の効果は、もう知り尽くされていますから、私がいちいち書くまでもありませんが、やはり日本人にはお味噌が合っていると思います。
なんと言ってもお米との相性が抜群です。

主食との相性がよいというのは、それだけで安定感があるのですが、最近は主食そのものがいい加減になっている人もおられます。
そして、中心軸のない食生活をしているうちに体調を崩して、色々な健康法に手を出す人が多いですね。

情報が氾濫する今の社会では、何を信用したらよいのか分からないのでしょうが、少なくとも自分の体のことは自分で勉強する姿勢が必要だと思います。
そうすると、怪しげな情報かどうかは、自然に嗅ぎ分けられるようになります。

ただし、西洋的な考え方と東洋的な考え方がありますので、その違いは充分把握する必要があります。
どちらが良いではなく、どちらも得意分野があるので、その時の症状に応じて使い分ければよいのです。

 
 

【水分】

ところで、先日のお味噌汁講座に、ずっと背部痛(腰の後ろ)を抱えていた方が2か月ぶりに受講してくださいました。
2か月前に背部痛のことを相談されて、その時その方の水分の多さにビックリしたのです。
水分を多く摂るように指導されていたのだとか。

それで、水分の摂り過ぎは腎臓に負担がかかることを話して、水分を減らしていただくことと、水分の種類のお話をしました。
動物性の食材を減らすことも話しました。

そうしたら、早い段階で背部痛は解決して、先日は笑顔で遠くからいらしてくれました。
嬉しかったです。
彼女にはまだ交通事故の後遺症があるので、すぐに全部が解決とはいかないのですが、水分のとり方で痛みが出ることを体験されたのでした。

 
 

【水分は多く摂らなきゃ?】

体の60%〜80%は水分です。
ですから、水分を多く摂るように指導しているところがあちこちにあります。
そして、定期的に水分を摂るべく、いつもペットボトルを携行している人を電車内でも見かけます。

汗をかいて水分補給するのならかまいませんが、冷房の効いた室内で義務のようにゴクゴクと水分を流し込むのは、病気になってくれという行為のように私には見えます。

人は、喉が渇いてから水分を摂ればよいのです。
その時でも、ゴクンゴクンと飲むのではなく、一口ずつ噛むように舐めるように飲んだ方が体に吸収されます。
ゴクンゴクンと飲んでも、早く尿になってしまうだけです。

特に胃腸の弱い人が冷たい水をゴクゴク飲むと、お腹が冷えて体調悪化につながりますから要注意です。
水はなくてはならないものですが、その質とともに、飲み方が重要です。

 
 

私のブログでも、過去記事で水分のことがたくさん書いています。
「水分」とブログ内検索をしていただくと、あれこれ出てきますのでご参考になるかもしれません。

 
 


(煮物椀 すっぽん玉子豆腐・焼粟麩 三度豆 白髪葱 露生姜 料理:京都 瓢亭 本館)

 
 

※ 
水分といっても、お料理に含まれる水分は、少なからずナトリウムと一緒なので、体が吸収しやすい状態にありますし、このように滋養効果の高い水分は、飲むほどに体に染み渡る感じがすることでしょう。
ちゃんと体は感じているのです。
そんな体の反応を大切にしましょう。

 
 

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