こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

人間は無意識に体に支配されている

息子はすごく神経が細くて、生まれ落ちたときから大変でした。
授乳するときも、母子二人だけでないとおっぱいから口を離してしまいます。
初めて会った私の母が息子を抱っこしようと思っても、大泣きしてイヤイヤします。

それは、恐怖心がすごく強いからなんですね。
今でもそういう面があります。
ということは、生まれたときからすでにその片鱗を見せていたことになります。

むそう塾では、出産後しばらくの間は赤ちゃんを教室に連れてきてもよいことになっています。
瀕雑に授乳をしなければならないので、母子が離れない方がよいためです。
ただし、寝返りを打つようになると、危険なので託児施設に預かってもらいます。
この記事の中に託児施設のご紹介があります)

教室で授乳をしている母子を見ていると、息子の授乳時を思い出します。
幸いなことに、どのお子さんもしっかり集中して、コックンコックンとおっぱいを飲んでいます。
平和な授乳光景です。

よく、マクロビオティックで子育てをすると楽チンだと言われますが、あれは本当ですね。
赤ちゃんが教室にいるのを忘れてしまいそうなくらい静かなのです。
そして、ご家庭での親の接し方も見えてきます(笑)

ということで、人の性格はすでに授乳時でも把握できるということです。
こちろん、後天的に性格は少しずつ変化する要素はありますが、根本的には持って生まれた性格が支配する部分が多いと思います。

 
 

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さあ、あなたはご自分の性格がお好きですか?
そして、お子さんの性格を認めていますか?

案外NOなんですよね(笑)
でも、人はその性格を土台にして生きて行くわけですから、その性格を元にして健康管理をしたらよいと思うのです。

なぜなら、性格そのものも陰陽の結果だからです。
その性格を良い体調につなげることは、陰陽の力を借りればできます。
そうやって、体調を望むべき方向に調整(支配)しておくと、俄然生きやすくなります。

なぜなら、人間は無意識に体に支配されているからです。

 
 

(上賀茂の農家さんから今年最初の無農薬胡瓜をいただきました 4月22日撮影)

 
 

新鮮な野菜からは、生きるエネルギーがビシビシ伝わってきますね。
花の部分には乳酸菌がいっぱいついていますので、糠床に入れるときには花をつけたまま入れましょう。
糠床が喜びます。

 
 
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お子さんのアレルギーと新しい環境での緊張

新学期になって、幼稚園や保育園、そして小学校に通い始めたお子さんたちは、毎日お元気ですか?
給食も始まって、そろそろ問題発生なんてことも出てくる時期です。

特にマクロビオティックやお食事に気をつけているご家庭では、給食のメニューでお悩みのかたも多いですよね。
さらに、初めての環境で心理的に不安定になっているお子さんもおられるでしょう。

まだ意思表示がスムーズにできない小さなお子さんは、相当不安な気持ちになっていたりします。
それを心と体の両方から発して来るのがこの頃なんですね。

私のところにも塾生さんからのご相談が寄せられます。
色々なケースで最善の方法をアドバイスしていますが、ちょっと気になるのは、お母さんの気持ちが強すぎることですね。

可愛い我が子のために良かれと思っての判断であるとは思うのですが、大事なのは「お子さんの気持ち」です。
親にとっては普通のことでも、お子さんにとってはすごく負担になることもあります。
すべては個人差があるので、よその子どもにOKでも、我が子もOKとはいかない場合があります。

 
 

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我が息子も大変でした。
食べ物のアレルギーはあるし、精神面に弱いところはあるし、小学校に上がってから別人のように変わりました。
環境が変わるたびに息子のアトピーは変化し、担任の先生が変わるとまたまた大変でした。

精神面からアレルギーになったり、食欲に影響したりするのがこの時期なので、親はそのことを理解してあげてほしいと思います。
給食のメニューでアレルギーを起こしているのか、環境に馴染めないのか、よく観察する必要があります。

お子さん本人は牛乳が好きなのに、お母さんのお考えで牛乳をストップしてもらっているケースもありました。
牛乳は飲まなくてもいいものですから、給食から除外してもらってもいいのですが、お子さん本人が飲みたいと思っている場合は、ちょっと工夫が必要ですね。

 
 

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このブログにもマクロビオティック2世のことが書かれていますが、親は玄米菜食を目指していても、子どもはずっとそれを嫌がっていたケースがいっぱいあります。

親はマクロビオティック指導者で、厳格に育てた結果、中学生になった子どもは親の目の前で牛乳をパックごと飲んでみせたり、ベーコンを焼いて香りを漂わせたり、チョコレートを食べたりして反抗した話もあります。

このたぐいの話には事欠きません。
それほど子どもは傷ついているのです。
それが精神的な影響として影を落としてしまわないよう、くれぐれもお子さんの気持ちを大切にしてあげてほしいと思います。

むそう塾では、お子さんが喜んで食べてくれるお料理をいっぱいお伝えしています。
ちゃんと陰陽を考えて、健康にも安全にも気を使ったお料理ばかりです。
小さいうちから、「食べることは楽しいことだ」と思えるお子さんに育ってほしいと願っています。

これからGW中に、お子さんがノビノビと健康的な生活を満喫してくれるといいですね。
新しい環境での精神的な疲れを癒やしてあげましょう。

 
 

(お母さんが作ってくれた豚まんを頬張るお子さん 私にとっても嬉しい写真です)

 
 
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働くこと 人は人に生かされている

埼玉の家に帰宅すると、いつも行くデパートの中の中華料理店があります。
そのお店のラーメンスープが私好みなのです。
透き通った汁に細い麺。
今回のラーメンも特別美味しかったです。

写真を撮らなかったので、サイトからお借りします。
(麺類は写真を撮る間も惜しんでいただいてしまうのです 汗)

 
 

ふかのひれ麺

銀座アスター川越丸広店

 
 

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その後、地下の食料品売場に行ったところ、髪は真っ黒に染めているのですが、見慣れた店員さんの姿がありました。
しかし、言葉に活力がなく、動作もとても遅いのです。
病気でもされたのかな?

 
 

この街は城下町で、古いお店が結構あるのですが、いわゆるシャッター通りにポツンと開いているお店があったりします。
一度もお客さんが入っているのを見たことがないのですが。
どうやら現実は次のようです。

古いお店は間口が狭くて奥行きが長いので、お店の入り口が住まいの入り口にもなっている場合も多いから、そこを開けざるを得ない。
そこを閉めて、出入りのときだけシャッターを開けると、中にいる人は社会と断絶された感じがして精神的におかしくなってしまう人がいるそうなのです。

それに、何歳になっても働いている感じを持っていたいのだとか。
(お客さんが来なくても働いている感じがするというのが不思議ですが)

 
 

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デパ地下の人のことを夫と話していると、「動けるうちは働きたいんだろうね」と言います。
そうです。夫もボケない限り働くつもりのようです(笑)
幸いに事務員の方々がよく働いてくれるので、ゴルフをしながら体力補給して頑張っています。(夫 満75歳)
政治家ならまだまだ現役の年齢だから、頑張って!

私も京都へ単身赴任中(笑)ですが、ありがたいことに仕事をしています。
埼玉の家を留守がちにしてしまうのですが、夫は「働いた方がいい」と言ってくれます。
じっと家にいるのではなく、仕事を持っている方が活力を感じるからだそうです。

人生の後半を、まさかこういう形で過ごすことになるとは想像しませんでしたが、確かに働くというのは良いものです。
自分の存在が誰かのためになるのだったら、こんなに嬉しいことはないからです。
人生冥利に尽きるよう、自分磨きをしなくてはと思っています。

 
 

京都では、中川さんやスタッフの麗可ちゃんに助けられて働いているのですが、一番助けてくれているのは、塾生さんの存在です。
塾生さんの熱い想いがあるからこそ、頑張る原動力になります。

人はやはり人に生かされていると強く感じる日々です。

だから、これからも人の温もりを大切にしたいと思います。

 
 
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無口なのに陽性な人って? マクロビオティックの陰陽で考えてみよう

先日書いた「口数の多い人と少ない人の陰陽 黒柳徹子さんのこと」の記事に、質問メールがありました。
その中から一つだけ取り上げます。

 
 

Q 【無口の陰陽について】 陽性すぎて固まってしまって無口なのでしょうか

やはり、「無口なのに陽性な人」というのが解りにくかったようです。
え〜っとね、陰陽の話をすると、すぐ「陰性」か「陽性」のどちらかに分類してしまう人が圧倒的多数です。
しかし、いつも話しているように、100%陰性、100%陽性というのはないのです。

必ず陰陽両方の特徴を併せ持っていて、その陰陽比率がどちらかが多かったり、少なかったりしているのです。
たとえば、「あの人は陽性」「あの人は陰性」という表現は、実際は不正確なのですが、全体的な割合として、多い方を取って表現しているだけです。

ですから、必ず陰陽の話をするときには、「多い方を採用しているのだな」と思ってください。

 
 

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さて、ご質問の件に移ります。

これは2つに分けて考えてください。
まず、「話す」という行為は、口を動かして、空気を動かして、声を出すので「陽性」になります。
これに対して、「話さない=無言」でいることは「陰性」になります。

しかし、人間の体のはたらきから見た時、体の外側に出す現象は陰性になります。
ですから、よくしゃべる人は陰性の一面を持っているのです。
ちなみに、排尿・排便・涙など、人間から離れていく現象は全部陰性になります。

悩み事や、ストレスで煮詰まったとき、誰かと話すとスカッとしませんか?
それは吐き出したからです。
というわけで、話すという動作には陰性も含んでいるのです。

 
 

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では、話さない場面を考えてみましょう。
言いたいことがあるのに話せない。
話したいことがあるのに口に出せない。
何を話していいかわからない。
こういうのは陰性ですね。

しかし、自己完結しているため、別に話さなくてもよい人は陽性です。
自己完結という表現は、良い意味でも悪い意味でも使われる言葉ですが、ここでは勿論良い意味です。
つまり、処理能力が高いため、悩んだり困ったりする時間が少なかったり、自分で答えを出せる人は、無口でも陽性なのです。

ということで、口数が少ない人のことをご理解いただけましたでしょうか?

 
 

(京都 四条河原町の桜 2022.3.25)

 
 
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口数の多い人と少ない人の陰陽 黒柳徹子さんのこと

むそう塾にはニューヨークから学びに来てくれている塾生さんがいます。
お子さんと一緒に京都に家を借りて住んでいます。
ニューヨークにいらっしゃるご主人とは離れ離れの生活ですが、上手に家族全体をまとめていて素晴らしいなあと思います。

その彼女と先日性格の話しをしていました。
彼女は白黒はっきりさせるタイプで、きちんと発言できる人なのですが、ニューヨークではそれでも弱い方なのだそうです。
あちらでは最初から主張しないで、それが何回か繰り返されると、居ないものとして扱われる傾向にあるのだとか。

一方、日本では白黒はっきりさせるより、「まあまあ」と突出しない立ち位置を選ぶ人が多いですね。
そのファジーさが外国の人には不可解なようですが。
ですから、性格によっては海外生活の方が合う人もいます。

 
 

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これを陰陽で見てみると、「発言する=陽性」「発言しない=陰性」になります。
ということは、日本人の「発言するが白黒はっきりさせない立ち位置は中庸」ということになりますね。
これは無用のトラブルを避けるためには賢明な方法かもしれませんが、会議などでは困ります。

まあ、日常の近所づきあいや、サークルなどの人づきあいでは、この「中庸」というのが無難なのでしょう。
しかし、習い事や研修などでは、もっと積極的になった方が収穫できるものが多いですね。
なぜなら、発言するには疑問を持っている必要があり、疑問を持つことは自分の頭で考えているからです。

 
 

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ところで、女優の黒柳徹子さんは、早口でドンドン話せる陽性タイプですが、「徹子の部屋」ではもっぱら聞き役に徹して、陰性側にまわっています。
こうすることによって、その日のお客様の話を引き出す(陽性)目的が達成できるからですね。
一流である所以です。

私たちも日常生活で、よく話す人と、あまり話さない人がまわりにいると思うのですが、陰陽で判断してみると面白いですよ。
そして、それを日常生活に反映させましょう。

あなた自身が常々よく話すタイプであったとしても、相手がなにか相談したそうだなと思ったら、グッと陰性になって相手の気持ちを吐き出させてあげましょう。
これは子育てにも通用しますし、夫婦間でも力を発揮します。

要注意なのは、無口なのに陽性な人がいることです。
これが本当の陽性ですね。怖いほど。
また口数が多いけれど陰性の人もいます。
弱い犬ほどよく吠えるというのに似ています。
ここを見落とさないように。

 
 

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むそう塾にも話さないタイプの人は多いのですが、せっかく習いにいらしているのですから、もっと積極的になってほしいと思います。
どんどん話しても平気です。
すべては陰陽の結果なのですから、そういう判断で塾生さんを見ています。

話すのは苦手でも、文字にすると素晴らしい内容が綴れる人もいます。
どんな形でもいいですから、自分の感じていることを外に出すことは大事です。
なぜなら、陰陽バランスがそれで理想的になることが多いからです。

なお、こちらの記事もご参考に。
心地よいスピード スピードで知る持って生まれた陰陽 2022.3.23

私のところには、塾生さんから毎日メールが届きます。
日常の些細なことから、困ったことまでいろいろですが、メールをもらうと嬉しいものです。
どうそ遠慮なくメールをしてください。
iMessageでもいいですよ。

 
 

(スンドゥブチゲ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

見た目は辛そうですが、食べると辛くないんです。
これが元気をくれるんですよ〜。
3月26日・27日に開催します。
「中川式アジア料理講座 第7弾」
乞う、ご期待!

 
 
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