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自信のない人はお料理をしましょう
自分に自信が持てない人って多いですね。
誰でも挫折に挫折を繰り返せば自信もなくなって来るでしょうが、大きな挫折もしていないのに自信がない人が多いように感じます。
それはすでに学校教育から始まっているのでしょう。
幼稚園に入る頃からすでに競争社会にさらされ、すべてを数値で比較されたら、ごく一部の人を除いて大なり小なり自信は縮小していくのは容易に想像出来ます。
人には色々なタイプがいるので、学校での勉強が肌に合う人もいれば合わない人もいます。
勉強が好きで面白いと思えばもっと進んで行けば良いし、どうも勉強が苦手という人は自分に合ったものを見つければ良いのです。
どうも神様は脳みそをみんなに等しく同質のものをくださったのではなく、気まぐれな与え方をされたようです(笑)
そのために同じ人間でもばらつきがあって、それがまた個性にもなるのでしょう。
ま、脳みそって人の顔と同じようにそれぞれが異なるってことですね。
勉強が好きな人は今の社会構造だと早くに自分の能力を確認できるのですが、そうでない人は自分の能力探しに時間がとられる場合があります。
実はこの能力って案外日々の生活で確認できるのですが、多くの人がとても大きな能力を求めすぎて苦しくなっているように思います。
結論からいえば人間すべてが同じである必要はなく、理想形は雑木林です。
つまり、色々あった方が全体の調和が取れるのです。
雑なんて言葉を使わずに、調和林と呼んでほしいくらいです。
ということで、今の自分に自信が持てない人は、お料理をしましょう。
まずはご飯を炊くことから。
次はお味噌汁を覚えましょう。
できればお出汁の取り方も知ってほしいな。
これだけで住む世界が変わるほど自信が芽生えて来ます。
なぜなら、お米もお味噌も大地に根を張って生きて来た食材ですから、それを扱ったり体に取り込むことによって、自分の中に少しずつ根っこが出来てくるのです。
その根っこ(陽性)が少しずつ増えることによって、いつかしら自信が持てるようになって行きます。
それがマクロビオティックでいうところの、食べ物の陰陽で精神面まで変わって行くことの表れですね。
お味噌には体内の解毒作用があるうえに、大切なミネラルが含まれています。
お米は白米でも良いのですが、玄米ならミネラルやビタミンも豊富でもっと効果的です。
そして、玄米に含まれる繊維質は腸内細菌の毎日の餌となって、腸内の環境を理想的な状態に近づけてくれるため、腸とつながっている脳の働きまでが影響を受けて、前向きな発想が出来るように変化していくのです。
これらの効果は自分でお料理をすると一層その力を増します。
なぜなら、お料理をする過程そのものが癒やしの力を持っているので、精神的にも穏やかさを増してくるからです。
自信のない人でも、美味しく炊き上がった玄米ご飯や、お味噌汁の良い香りに包まれたら、自然に幸せ感や感謝の気持ちが増えて、マイナスな考え方は減ってきます。
先日、私の息子も玄米の炊き方を学びに京都まで来ました。
それから何度も炊いて、一昨日は小豆入り玄米ご飯を炊いたそうです。
習ったとおりの炊き方で、指示どおりの圧も保てて美味しそうに炊き上がっています。
写真は炊きたての玄米ご飯をジャーに移したところです。
きっと彼の心の中は、少しずつ変化していることでしょう。
今度はモバ味噌講座で気軽なお味噌汁を習いにまた京都まで来ます。
こうして20代の若者が玄米ご飯やお味噌汁と仲良しになってくれたらいいな。

(小豆入り玄米ご飯 料理:むそう塾生 竜さん)
ただいま「第92回玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」の受付中です。
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, こころ・想い
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有難いと心から思えてこその幸せ
どんなに頑張ってもなかなか思うようにいかない人生の人がいます。
平和だった暮らしが一瞬にして奪われる時もあります。
そんな時には周りの人が羨ましく思えたり、将来に限りない不安を感じて、毎日硬直した精神状態になってしまう人がいます。
でもね、起きてしまったことは過去のことなのです。
過去にとらわれて今が硬直しているのはもったいないですね。
ぜひ視点を変えましょう。
たったそれだけで人生は180度変えることが可能です。
では、どんな視点なのか?
今、生きている幸せ。
今、ご飯が食べられる幸せ。
今、住むところがある幸せ。
・
・
・
こんなふうに考えたら、次々と幸せが生まれて来ます。
最低限、生きているだけでも有難いことなのです。
その上にご飯が食べられたら、最高に幸せなのです。
この二つを忘れたら不満・不安製造機になってしまいます。
先日ご相談された人は、息子や夫が徴兵されて死んでしまうのではないかとか、災害で家族が奪われるのではないかとか、毎日不安でたまらないということでした。
トラウマがあるせいでもあるのですが、だからこそ、不安なことにフォーカスするのではなく、まずは上に挙げた3つだけでもフォーカスして気持ちの転換をはかってほしいです。
それができたら、頭上の重い雲に光が射しこむような気がするはずです。
今まで不調だったことは、その考え方に問題があったわけなので、それを改めれば良い方向に行くと思いませんか?
今まで当たり前と思っていたことが、実はとても有難いことなのだと思えればもう大丈夫なのですが、なかなか人間は強欲なのでその有難いことを忘れてしまうんですよね。
難儀があるからこそ有難いが生まれることを今一度心に留めなければ、生きる原点を間違えてしまいます。
失えば得られるものがあります。
失うことにビクビクしないで、今感謝出来ることを探しましょう。
感謝にフォーカスした思考パターンは幸せを呼び寄せます。

(京都 南禅寺にて)
写真は南禅寺を流れる琵琶湖疎水の水です。
水は流れてこそ清くなります。
人の心も同じ。
停滞した心は幸せにつながりません。
お料理をすると人生の不安が減ります(むそう塾生の実例)

(むそう塾生のsaayaちゃんとこつぶちゃん)
TwitterのDMでこのお写真を見つけて私は大興奮しました。
なぜなら、お二人の笑顔がとっても充実していて、自信にあふれた満ち足りた表情をされていたからです。
こつぶちゃんがむそう塾に初めて来られたのは2013年5月3日でした。
とても体調が悪くて(緊張のせいもある)、愛クラスの授業内容もろくに覚えていない感じでした。
案の定パスポート取得まで3か月半もかかってしまったので、とても疲れたと思います。
でも彼女は諦めませんでした。
翌年には幸せコースに通い始め、今は上級幸せコースに通っています。
誰でも最初は緊張するものですが、こつぶちゃんはその緊張が半端じゃないので、幸せコースの授業ではしょっちゅうアレッ?というようなことがありました(笑)
でも、上級幸せコースではそのメニューの豊富さや美味しさに魅了されて復習を続けているうちに、どんどんお料理が上手になって、それとともに楽しさが増えて来たようです。
毎朝のお弁当投稿も通じて、彼女の中に少しずつ自信が生まれて来たのを感じました。
こつぶちゃんは自分の作ったお料理をご家族に召し上がってもらって「美味しい!」と言ってもらえた体験を重ねるうちに、もう以前のこつぶちゃんではなくなって来たのです。
つまり上書きされたんですね。
強度の緊張感で体調を崩すということは、それだけ精神面が弱いということでもあります。
しかしそれは消化器系や呼吸器系が丈夫でないということの裏返しでもあります。
ですから精神面を強くするには、消化器系や呼吸器系を元気にさせる方法を取ることが有効です。
マクロビオティックでは陰陽五行を用いてそれらの対応ができますから、毎日の生活でそれを実践すればよいわけです。
毎日の生活にあるもの。それは食べることですね。
ですから、食べることを利用して改善に挑むと他の方法より成功率が上がります。
なぜなら、人は毎日何かしらを食べるからです。
その食べることを陰陽で意識してみること。それがマクロビオティックの考え方です。
むそう塾でお教えしているお料理は、すべてマクロビオティックの陰陽で洗い直したものですから、ご自分の体調に合わせてメニューやお料理方法を当てはめれば良いのです。
日々の食生活に陰陽の視点を持つだけでも人生は大きく変化して行きます。
そんな変化をしつつあるこつぶちゃんは、お友達にむそう塾の存在を教えていてくれて、そのお友達が今年の9月27日に愛クラスを受講されて、5回の投稿でパスポートを取得されました。
その人が上の写真で向かって左側のsaayaちゃんです。
saayaちゃんはこつぶちゃんとは対象的な人で、だから陰陽的に引き合うのでしょう(^^)
こつぶちゃんの陰性は優しさであり、思いやりであり、情感のこもったものです。
このような陰性は人間関係にうまく働きます。
毎日激務で大変なお友達のために、むそう塾で習ったお料理でお弁当を作って届けたこつぶちゃん。
その時の笑顔がお二人とも本当に素敵で、何度見てもこちらまで温かい気持ちになります。
嬉しいです。素敵なむそう塾生に感謝の気持ちでいっぱいです。
saayaちゃんは今後海外に行かれるご予定なので、幸せコースでお料理を学んでいただくことは出来ませんが、彼女がお料理をされたらきっと鬼に金棒の人生になると思います。
それほどお料理は自分に自信をつけてくれます。
何をしてもうまくいかない人、将来への展望が開けない人、そんな時には嘘だと思ってもいいからお料理をしてみてください。
お料理はあなたの五臓六腑に働きかけます。
お料理は不安を安心に変える力があります。
ご飯を食べられるというのは安心の源なのですから、それを生み出す行為をすれば不安が減るのは当然なのです。
あれこれ悩む暇があったら台所に立ちましょう。
男女を問わず!
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, こころ・想い, 体験談
6件のコメント
お料理の力を借りて生き直すむそう塾生
昨日上級幸せコースの復習投稿をされたFuさんのメール文を読んで、一つのお料理が持つ力というのを感じて胸がいっぱいになりました。
つらかった過去の記憶を、美味しさが上書きして塗り替えてくれました。
Fuさんはお父様との記憶が暗い影を落としていて、それがずっと彼女の精神面の壁になっていました。
これから少しでもその壁がもろくなってくれることを望んでいます。
とても個人的な内容のメールなのですが、お世話になったむそう塾に少しでもお役に立てるのならと公開を快諾してくださいました。
<Fuさんのメールより>
中川さん
こんばんは。
南瓜の含め煮の復習を致しました。
ご指導をよろしくお願い致します。
1日おきか2日おき位に作って、ほぼ毎日頂いています。
その時に、何度か調味料や◯◯を入れるタイミングを間違えたり、等分の仕方や皮の剥き方、煮崩れなどの失敗を重ねました。
その時はガッカリしましたが、後日作るときの気づきにもなりましたし、何度も作ることで覚書が頭に入ったり、自分なりの手順ができました。
毎日の様に頂いても、家族みな、飽きることなく美味しく頂いています。
Aバージョンの味付けも、Bバージョンの味付けも、どちらも好評で、娘は大半(満腹の時以外)お代わりをし、主人も(男性ですが)よく食べます。
私は、頂く度に、自己主張し過ぎることも、控えめ過ぎることもなく、ほかのお料理に寄り添ってくれるようなお料理に感じます。
小学生の頃、ひとりお留守番の毎日でした。
夕方、母が仕事から戻るまでに何かお手伝いしようと夕食を作る時に、南瓜の含め煮をよく作りました。(多分、1番よく作りました)
母が戻ると、歌を歌いながら一緒に作った温かい想い出があります。(その時によく歌ったのが「朧月夜」で、Twitter名の由来です)
一方で、そうして作ったお料理を、些細な事をきっかけに父が激怒して暴れ、卓袱台をひっくり返すような(実際はテーブルでしたが)悲惨な夕食になり、泣きながら後片付けした哀しい想い出もあるお料理です。
お教室の日、中川さんにこの南瓜の含め煮を教えて頂き、母との想い出はより温かく大切に思え、父との想い出は、雪がとけるように消え始めて、帰宅する時に、とても嬉しくて幸せな気持ちになると同時に、この南瓜の含め煮を食べて、生き直すんだという気持ちになりました。
そして、自宅で復習する度に、心が癒されていくように感じます。
南瓜の種類や大きさによって、食材の等分の仕方やお鍋の中の様子が変わるので、毎回難しさを感じますが、何度も練習して、中川さんのお味を完全コピーできるようにしたいと思います。
大好きなお料理を中川さんに教えて頂けて、本当に嬉しいです。ありがとうございました。
Fu

(南瓜の炊いたん 塾生作品 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
<マクロ美風より>
Fuさんの文章を読んで、このお写真をじーっと見つめていると、煮汁があなたが過去に流した涙のように思えました。
きっともっとたくさんの涙を流したことと思います。
でも、むそう塾生となって今は心身ともお元気になってきました。
幸せコースの頃に比べてずいぶん明るさが増してきました。
そしてとても偉いのは、どのお料理も真剣に復習をされて投稿をされていることです。
何度も作って投稿されるその姿勢は、必ずあなたのお料理が美味しくなるだけでなく、あなた自身の精神面を解放してくれるでしょう。
そのことがご家族様との関係もベストな方向に導いてくれます。
お料理から人間関係が改善されるって素敵ですね。
お料理って凄い力を持っていますね。
>この南瓜の含め煮を食べて、生き直すんだという気持ちになりました。
嬉しいです。あなたがこのように前向きに考えられるようになったことがとても嬉しいです。
一緒に生き直しましょう!
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親とは難しいものだね
先日、息子が京都に来た。
3日間京都にいたのだけど、北大路魯山人展だけは一緒に行き、その他はただ一緒にご飯を食べてやるだけだった。
親も子も色々想うことはあっても、息子の年齢になると一言を選ぶのが難しい。
あどけなさのあるうちはもう少し気軽に話せるけれど、今は彼の意志を優先する年齢なので、親の考えを押しつけることもできない。
子育てって、内容が変わるだけで一生続くものだと思う今日このごろ。

(加賀屋 京都店)
息子が帰る日のお昼にいただいたご飯。
この三種類がしっかり作れたら人生は大きく間違わない。
息子もお料理が出来るようになってくれたらなあと心から思う。
手先は器用だけど、お料理には関心がないらしい。
車や時計には異常なほど興味を示すのに。
なかなか思うようには行かないものだ。
生きていてくれるだけでいいと思ったあのアトピーのころ。
親とは、ついつい子供に何かを求めてしまうものだ。
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