食習慣を変えるというのはなかなか難しいものです。
それでも命が危ない状態に追い込まれたら、案外と変える気になったりします。
しかし、そこから復活してくると、またぞろ元の木阿弥状態になる人が多いですね。
それほど食べ物の魔力は大きいのです。
ところで、マクロビオティックを始めるのは多くが女性です。
それからご家族も巻き込まれるケースが多いのですが、男性と女性の食の好みは差があって当然なのに、お料理を作る人（主に女性）の考えが男性の胃袋を支配すると、悲劇（大袈裟ですが^^）が始まります。
男性には女性より陽性を心がけてちょうど良いのですが、それを野菜ばかりでまかなおうとすると、男性はなんとなく寂しくなります。
もちろん、みずからベジタリアンやビーガンを良しとされている男性は別です。
また進んで穀物菜食を喜んでいる男性も別です。
ここでは一般的な男性を指します。
マクロビオティックを知ってから動物性抜きのお料理をせっせとご主人に作って、ご主人の健康を思っているのは、ある意味奥様の自己満足であり、オナニーに似てしまうことがあります。
それより、相手が喜ぶお料理で、なおかつ健康にも良い組み合わせにする方がもっと喜んでもらえるはずです。
男性の体が喜ぶ食べ物。
それもむそう塾ではお伝えしています。
ポイントは毒消しです。
食材や料理方法できちんと毒消しをして、男性にも喜んでもらえるマクロビオティック料理を作りましょう。
動物性を一切排除するのがマクロビオティックだと思うのではなく、相手の体調や体質を踏まえて陰陽バランスを取ることが本当のマクロビオティックであることを知りましょう。
次にご紹介するのは、麗可さんがご主人にその日の朝に作ったお弁当の感想を聞いた文章です。
文中にテンションが上がると書いてありますね。
これなんです。
男性は案外こういう要素を求めます。
こういう生の声は大事にしましょう。
＞昨日のお弁当の感想です。バランスが取れててとても美味しかった。平貝のフライは肉厚で柔らかくて甘かった。やっぱり蓋を開けた時に、揚げ物かお肉があるとテンションがあがると言われました。
（鯵のお刺身 料理：中川善博）
たまにはこんなお刺身も出来るように、むそう塾では１尾のお魚をおろすところから指導します。
しっかり毒消しの仕方も教えて。
美風さん、こんにちは。
私の1番身近な男性は息子ですが、そう言えば彼もお魚料理・お肉料理がある時は小躍りして喜んでいますね。
すご〜く味わって大切に食べています。
こんな風に喜んで食べて体に悪いはずはないと思うので、無理にベジ料理にこだわる必要はないのだなと感じます。
お魚やお肉の質にはこだわって、教えていただいた毒消しに気を配りつつ、いつも楽しい食卓を心掛けたいです。
てんこさん、おはようございます。
育ち盛りの子供さんに関しては、本人が望まないのなら別ですが、食べたい欲求があるのなら時々満たしてあげるのも良いと思います。
それは育つ過程で食べ物の味を覚えることも重要な教育だからです。
「常に」ではなく「時々」の方が体のためにも精神的にも良い結果につながることが多いのですが、体はとても個人差があるので、そこを踏まえて柔軟に対応されるのが一番です。
毒消しは食材で消す方法もありますが、量で毒にしない方法もありますので、動物性や甘いものはあくまで量を過ぎない範囲でという条件つきであることを肝に銘じたいですね。
質が良くても量が多いと体には負担になってしまうので。
美風さん、おはようございます。
相手への思いやり、気遣いが、真のマクロビオティックなんだと、改めてです。お弁当作りは自分のものだけですが、見ていただいてること、暮らし全般、生きること全般に、繋がりました。
ありがとうございます。
取り組みます。
おはるさん、おはようございます。
人間は独りぽっちで生きているわけではありませんから、相手への思いやりや気遣いは人間として当然のことですね。
マクロビオティックでいうなら、それを陰陽的に考えて現実化することであり、まずは食べ物から陰陽を合わせて行こうとすることです。
その一つがお弁当ということですね。
お弁当は一つの形ですが、そこには「その人のすべて」が盛り込まれてしまいます。
ある意味残酷です。
ですから、お弁当の写真を見ると、部屋の中や服装まで想像できます。
怖いでしょ？
テクニックだけではなく、愛情をも盛り込むのがご家庭のお弁当の素晴らしいところです。
おはるちゃんのお弁当もどんどん上達されていますので、その調子で頑張ってください。
美風さん、おはようございます
むそう塾に出逢った頃の私は、まさにオナニーのマクロビオティックでした
先生によくないと言われ、食卓から動物性食品を全て排除した食事を夫に押し付けていました。
お弁当投稿を始めてから、夫がお弁当の感想を言ってくれるようになりました
◯◯が美味しかった
バランスがとれて美味しかった
折箱は稲荷寿司か助六と思っていたのに、炊き込みご飯や鴨ロースのお弁当だったり鯵サンドイッチだったりして、お弁当の蓋を開けるのがとても楽しみ♪と言ってくれました。
午後から夜残業して帰宅するまで元気に働けるようにと、肉か魚を入れるようにしていましたが、ブログに掲載して頂いたように揚げ物か肉があるとテンション上がると言われました
毎朝中川さんにご指導頂けるのが、とても勉強になって本当にありがたいです。
これからも夫の希望を聞きながら、バランスが取れて夫のテンションが上がるお弁当作り頑張ります
麗可さん、おはようございます。
マクロビオティックを知ったら誰しも最初は陥るのが排除生活ですよね。
私もしっかり経験しました。
でもその時の変化ががとても良い経験になっています。
あの経験なくして今の私はありません。
ご主人は麗可ちゃんの変化にホッとしていらっしゃることでしょう。
外で働く男性には、女性とは違ったエネルギーが必要なので、お弁当には「お楽しみ」というエネルギーも詰めてあげたいものです。
口にするものだけがエネルギーになるのではなく、心に響くものもエネルギーになることを、マクロビオティックをする人は知っておきましょう。