包丁を研ぐ時の姿勢

むそう塾の幸せコースでは、包丁砥ぎの授業を最初にします。
しかしなかなか包丁を砥ぐ習慣がないらしく、砥ぎ方が合格点に達するには時間を要します。
いつも授業が終わったあと、「包丁を診て下さい」の光景が繰り広げられるのですが、最も多いのがいわゆる「丸刃」と「二枚刃」です。
どちらも砥石にあてる刃の角度が問題ですが、そもそも立つ位置が駄目な人が多いです。
中川さんの立つ位置を見てみましょう。
先日授業の前にちょっとポーズをとってもらいました。

こちらの写真もご覧ください。
足先を開いて腰を落とし、下半身を安定させています。

作業台の端から相当離れています。
これほど離れず作業台にくっついてしまうと、包丁を引いて手前に来た時腕が体にぶつかるので、くるんと持ち上げる状態になってしまい、丸刃になります。
こんな人が実に多いです。
まずは作業台から距離をとって立つこと。
これを守りましょう。


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美味なり 焼き松茸

焼き松茸。
私の一番好きな松茸の食べ方。

 

中川さんが作ってくれたタレは最高に美味しかった!
あっという間の出来事でしたが(笑)


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蓮根に学ぶマクロビオティックの陰陽

 

マクロビオティックの陰陽を考えるとき、最初は頭で考えがちになりますが、ある程度のところで現実に目で見えるものを教材にして考えると理解が深まります。
たとえばこの蓮根は、根菜類の代表的食材ですが、牛蒡や人参とは異なる場所で育ちます。
水田や沼地のような水分の多い粘土質(陰性)の土壌で、水(陰性)の影響を大いに受けながら育って、寒い季節(陰性)に旬を迎えます。
それらの陰性は陽性を生み出すエネルギーを持っていますので、陰性タイプの人にはぜひ召し上がっていただきたい食材なのです。
むそう塾では美味しいお料理の中に、さり気なく蓮根を使ったメニューを織り込んでありますから、習ったお料理を復習しているうちに、徐々に体力がついてくるようになっています。

蓮根にも産地や種類の違いによる陰陽はありますが、この蓮根はかなり陽性(形状からも判断できる)で、無農薬栽培の一級品です。 
根菜類は本来土の中で育ったのですから、泥付き状態で購入するのがベストです。
泥を落とされると、その瞬間から野菜の劣化と栄養成分の変化が始まります。
もちろん、それは味にも影響します。

(酢蓮根)

こんなふうにシュルシュルと剥いて(実はとても高度な技術ですが・・・)、

 

こんなふうにくるりんとくるむも良し。

(ちらし寿司)

(蓮根ステーキ1)

(蓮根ステーキ2 )

(筑前煮)

(蓮根まんじゅう)

 

(餡かけうどん蓮根まんじゅう入り)

 

(金平牛蒡蓮根入り)

 

陰性な人に特効薬の鉄火味噌は、こんなふうに薄く切るところから始まります。

 

薄く切ってサイコロに刻んで、

 

人参・牛蒡・生姜・味噌・火・時間・へら押さえ・氣の集中の陽性を加えます。

 

サラサラとした鉄火味噌は、まるで魔法のように細胞を元気にしてくれます。

 この節の部分が最も陽性で薬効成分が高いのです。
マクロビオティック料理ではこの部分を丁寧にお料理に使います。
写真のお料理はすべてむそう塾でお伝えしたものばかりで、実に美味しい仕上がりでした。

ところで、蓮の花(陰性)には実に神秘的な美しさがあります。
精神性を転写する水のある環境下で咲くためもありますが、蓮の実(陽性)の生命力の強さも影響しているのかも知れません。
陰陽って面白いですね。

 

こんなふうにしてみると、何かしら心に語りかけて来るような美しさを感じるのは、蓮根自体がもつ陰陽の織りなす美しさなのでしょう。
硬い(陽性)外皮の中にある空洞(陰性)の面白さですね。
しかし、この美しさを引き出せるのは、陽性な速さを持つ者でないと無理です。
蓮根の灰汁(アク)が白さを奪ってしまうからです。
どこまでも陰陽ですねぇ。
以上、目で見る陰陽談義でした。

 

 


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中川式胡麻塩・鉄火味噌

 

プロの料理人が作るとマクロビオティックの食養料理もこんな美しさになります。
どちらもしっとりとしさ優しさに溢れ、身体に入ると究極の陽性の力に驚きます。

ほど良い陽性とは、実は荒い強さではなく、しなやかな強さであることを知ってほしいです。
それには陰を含んだ陽でなくてはなりません。
バネのような肉体と精神力を持ちながらも穏やかでいられるような、ほど良い陰性もあることが理想的です。
そのためには弾力が必要です。

中川式陰陽料理の世界には、良い陰性や良い陽性が随所に織り込められて、仕上がった時には中庸になります。
まだその中川式陰陽料理の恩恵に浴せない人には、せめてこの二品だけでも応急手当のように摂っていただいて、体調を中庸に近づけてほしいと思って開催しているのが「腸から陽性になる講座」です。
たくさんの人が胡麻塩と鉄火味噌の即効性に驚かれています。
特に陽性不足の人にはお奨めの二品です。

 


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第128次「むそう塾 パスポート取得者」発表します!

マクロビオティックでは白砂糖の弊害を重要視しています。
白砂糖は食べ物ではなく、麻薬だと思った方が良いというくらいの位置づけです。
ずっと白砂糖を避けていて、突然白砂糖を摂るとそのダイレクトさにビックリする人も多いでしょう。
お菓子を作る人はそんな白砂糖や他の甘味料を日常的に摂取するので、体調を崩す人が少なくありません。
Hiさんもそんなお一人でした。
でもご本人はそんなに気にされていませんでした。
しかし私の目から見れば、Hiさんはこれからもっともっと健康になれる余地を持っておられますので、どうかパスポートレベルの玄米ご飯でお仕事との折り合いを上手につけられる落とし所を探っていただきたいと思います。
そして何よりもご病気のお母様にやさしく炊き上がった玄米ご飯を召し上がっていただきたいです。
できれば鉄火味噌も。
Hiさん、あなたはこれからです。
頑張ってください。

Suさんはお母様がすでにパスポート取得者であり、おば様もパスポートを持っていらっしゃいます。
そんな環境なのでレベルの高い玄米投稿を最初からされていました。
お仕事との関係で時間を作り出すのが大変だったようですが、持ち前のセンスや落ち着きで、これからも美味しいご飯を炊き続けてください。
そしてマクロビオティックの陰陽理論をさぐってみてください。
そうすることによって、老成なあなたですが、それを良い方向に活かせる生き方をもっともっと愉しめる人生になるはずです。
それは人生のバランスであり、男としてのバランスであり、人間としてのバランスでもあります。
夢多きこれからの人生を、好きなことをやり抜いて思う存分謳歌してください。
これからのあなたに期待していますよ。
では、パスポート取得者を発表させていただきます。

 

<むそう塾 パスポート取得者>

・Hiさん(64−2)
・Suさん(64−3) 

<寸評> 中川善博より

Hi(64−2)さん

ついに優しい陽の込められたふうわりご飯が炊けましたね。私はこのご飯をあなたの中に入れて欲しかったのです。
毎日このレベルのご飯をたっぷり召し上がってくださると必ず白砂糖によって弱っていた体調も変わります。 
お母様にも召し上がっていただきたいです。
おめでとうございます。
 Su(64−3)さん
落ち着いて上手に炊けましたね。 
数回前にすでにパス品質にぎりぎりで達してはいたのです。が、あえてもう一段上に登って頂きました。 
今回に至るまでの試行錯誤や鍋や米への信頼があなたのこれからの宝になり強い味方になるでしょう。 
おめでとうございます。 

 

*   *   *

(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。
(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)~(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。
これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。

パスポートは出発点であり、到達点ではありません。
従ってこれは、第三者に教える力を認めたものではありません。
「中川式玄米ご飯の炊き方」は、中川善博本人のみが口伝の形でお伝えしております。
なぜなら、「中川式玄米ご飯の炊き方」はオーダーメイドの炊き方だからです。
パスポートを取得されましたお二人は、これで玄米投稿の目的は達成されましたので、お写真を中川さんに送らなくても結構です。
パスポートの発行は、この記事をもって公表するとともに、個人宛へのメールでお知らせいたします。
このメールにはパスポートナンバーが記載されていますので、もし、届かなかった場合はご連絡ください。
過去のパスポート発表記事集 1
過去のパスポート発表記事集 2


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