かぼちゃの切り方って結構難しいです。
まずは包丁が切れること。
体重を載せて切らないこと。
包丁は前後に動かすこと。
包丁が動かなくなったら、包丁の柄の下側に手を上向きに当てて、柄を上にトントンと上げましょう。
プロが切るとこんなに綺麗!
ヘタの位置に左右されずに均等に4等分されました。
かぼちゃの切り方って結構難しいです。
まずは包丁が切れること。
体重を載せて切らないこと。
包丁は前後に動かすこと。
包丁が動かなくなったら、包丁の柄の下側に手を上向きに当てて、柄を上にトントンと上げましょう。
プロが切るとこんなに綺麗!
ヘタの位置に左右されずに均等に4等分されました。
むそう塾の愛クラスに来られて玄米投稿をされる方がよくおっしゃる言葉があります。
「玄米を炊くのがこんなに難しいとは思わなかった。」
そうなんです。
玄米ご飯を炊くのは難しいのです。
それなのに「玄米ご飯を炊くのは簡単です、どんなお鍋でもこんなふうに簡単に炊けます!」と良いことだけ並べている記事のなんと多いことか。
いえ、はっきり言って玄米ご飯を炊くのは簡単ではありません。
「炊く」というのは、身体に良いレベルで一生食べ続けられる炊き上がりを言うのです。
白米が一生食べ続けても消化吸収してくれるのと同じようにね。
それが出来ない場合は「炊いた」とは言えません。
必ずどこかで体調不良の時期が来ます。
その典型例が「圧力のかかった玄米ご飯が食べられなくなった」というもの。
次は「痩せてしまって太れません」「最近胃腸の調子がおかしいんです」というもの。
その前に最も多いのは、「玄米はボソボソしてまずい」という意見ですが、そのような人に圧力のかかった玄米ご飯を食べてもらうと「美味しい! お赤飯みたい♪」と言ってビックリされます。
でも、それが問題なのです。
最初はそのもっちりが美味しく感じるのですが、そのうちそのもっちりが苦手になってくるのです。
夏の暑い時期はその玄米ご飯が食べられなかったり、男性や子供が喜ばなかったり、妊娠中の人が食べられなかったりします。
それではおかしいですね。
白米のように一生食べ続けられなければ「炊いた」とは言えないのです。
2枚の写真を見比べてください。
どちらが美味しく感じますか?
お米の品質はむしろ下の方が良いかも知れません。
でも下の写真は体調に良い影響を与えない炊き上がりです。
もしかすると多くの方がこの程度の炊き上がりを当たり前と思っていらっしゃるかもしれません。
そしてそれでOKと言っているマクロビオティックの料理教室も多いかも知れません。
でもね、この段階だと玄米ご飯より白米に軍配が上がってしまいます。
だから玄米は体に良さそうだと思ってもまずいから広がらないのです。
まずいものは受け入れられないのが世の鉄則です。
* * *
では、なぜ玄米ごはんは炊き方が難しいのか?
それは玄米が生きているからです。
へ?と思われるかも知れませんが、生き物を相手にしているという認識がない限り、上の写真のようなふっくらした炊き上がりにはなりません。
お米はご存知のように田んぼで栽培されて、水とともに周りの環境をいっぱい取り込んで実りの時期を迎えます。
もちろん耕作者の人格をも抱き込んで稲穂を垂れます。
その後の収穫方法や乾燥方法、そして保管方法もすべて反映されます。
それは収穫された後もお米は生きているので、周りの影響を受け続けていて、そのことも考慮して炊飯しなければなりません。
もちろんお米屋さんの保管方法や購入してから自宅での保管方法も影響します。
そして炊くお鍋の種類と同じくらい影響するのが、炊く人の精神面です。
玄米を生き物だと認識していたら、相手の嫌がることはしないはず。
玄米を物言えない幼子だと思ったら、玄米がどうされたいかが分かるはず。
力で相手をねじ伏せようとしたり、泣いてばかりだったり、怒ってばかりだったら、きっと精神的に安定はしていないはずですね。
そんな玄米を炊く前の日々の自分の暮らし方や心のあり方が、すべて玄米を炊くときには現れてしまうことを知ってほしいです。
白米はもう死んでいますから、そこまでたくさんのことは感じません。
でも、玄米は多くの情報を抱えたまま炊かれて行くのです。
炊く人が最後に出来ること。
それは自分の穏やかな氣を込めることと、感謝の気持ちを込めることでしょうか。
決して玄米を「物」だと思わず、心の通う生き物として向き合ってみてください。
すると同じお鍋でも驚くほど炊き上がりに変化が出ます。
ここのところがなかなか理解されにくいでしょうが、多くの玄米投稿者をみていて間違いのない事実です。
玄米の生命をいただいて自分の生命をつなげるという自覚があるかないかが、ひいては自分のパワーバランスに影響するという認識を持ち得た者のみが真の玄米効果を得られるのかも知れません。
玄米にはエネルギーがありますが、それを引き出せるには個人差がある現実を知ってほしいです。
すべての原因は自分にあるんですよね。
ですから玄米ご飯が美味しく炊けない時には、もう一度謙虚に自分を見つめるところから始めるのが一番の近道です。
玄米ご飯を炊くために作られたようなお鍋、eコントロールVision(ビジョン)2.5リットル。
ドイツのシリット社が作ったシラルガンシリーズの中にある「eコントロール」 シリーズの一種類です。
これが本当に素晴らしい性能を発揮してくれます。
今まで少量の玄米ご飯を炊くお鍋でピッタリの物はなかなかなかったのですが、このビジョン鍋は違いました。
本当に中川式玄米炊飯をうまく実現してくれるお鍋です。
それが証拠に、ビジョン鍋で玄米投稿をされると、パスポートまでが早くてビックリです。
昔のフィスラー時代の玄米投稿が遠い過去になってしまいました。
第一便、第二便で届いた塾生さんからは、驚きの声が続々と届いていて、中川さんの道具を見抜く目に改めて感心しているところです。
お鍋のわずかな差を見逃さない中川さんの眼力は本当に凄いですね~。
こんなに美味しく炊けるビジョン鍋なのですが、残念ながらむそう塾生だけにしかお売りできません。
むそう塾の教材用に輸入したものだからです。
もし今、玄米ご飯の炊き方がイマイチのむそう塾生さんは、もう一度しっかり炊き方を見直してください。
パスポートレベルの玄米ご飯でない限り、体調が良い方向に行くには限界があります。
お手持ちのお鍋でどうしても限界になった人は、ビジョン鍋に変更されるのも良いかも知れません。
あ~、あの苦労はなんだったの?って思われるかも知れませんけどね。
もしビジョン鍋を購入される場合は、こちらの末尾から中川さんにメールを送ってください。
プロが皮をむくとこんなに色っぽく仕上がります。
そして速い!
素人がむくと鎌倉彫に・・・(笑)
鎌倉彫の手直し光景は、むそう塾の秋の風物詩かもしれません(笑)
栗の皮を綺麗に剥くのは単に見た目の問題だけではありません。
加熱することによって栗が砕けてしまうのを防ぐためです。
栗が栗の形を保てるようにするため、剥き方の練習をするのですが、この基本はすでに桂剥きのときの技術なのです。
桂剥きがきちんと出来た人は栗の皮むきも理解しやすいはずです。
そして来月の里芋の皮むきでまた難易度が上がります。
どこまでも桂剥きがついてきます。
マクロビオティックはお魚を食べないから桂剥きなんて必要ないの、なんて言っていると、美味しいお料理は作れません。
なぜむそう塾が授業の最初に桂剥き特訓をするかがお分かりいただけたでしょうか?
私は息子が小学生になる時、給食を避けてお弁当を持たせたいと思っていました。
ところが、当時住んでいた町の学校給食は、自校式でその学校の給食は美味しいと先輩ママさんから教えられ、小さな町でもあったので、お弁当持参はやめました。
保護者が給食を一緒に食べる日には、ご自慢の福神漬けも出され、確かに美味しかった体験をしました。
しかし、転校をして大きな学校での学校給食はセンター方式でした。
メニューを見て愕然。
これを成長期の息子に食べさせるのは忍びなく、お弁当を持たせようとしましたが、息子は「みんなと同じ物がいい」というので、そのまま涙を飲んで義務教育終了時まで学校給食のお世話になりました。
しかし、息子は半分くらいしか食べていなかったようです。
もちろん、牛乳は飲んでいませんでした。
私自身は保護者会の役員もして、何とか学校給食を改善しようと試みましたが、最後は行政の厚い壁に阻まれました。
その頃に幕内秀夫さんがせめて米飯給食に出来ればかなり違うと言われ、そちらでの挑戦もしましたが、なかなかアメリカ仕込みの学校給食は手強かったです。
学校給食の金額も相当なもので、業者もからんでその中身はおどろおどろしいものでした。
保護者の立場での無力さを痛感したものです。
* * *
数年前に長野県での試みを知り、ぜひ一度訪れたいと思っておりました。
しかし、京都通いが始まってしまい、そのままになってしまったのですが、こうしてその成果を本で出版してくださったことに大きな感動をしております。
「どんな人間にも、自分にしか伝えられないことがあり、自分にしか支えられない人がいる。」
あとがきに書かれたこの信念で、学校給食の改善が実現したのです。
そこには「やむにやまれぬ思い」を持った人たちの力の結集があります。
それにしても、マクロビオティックで癌を克服した西村さんも著者として文章を書かれていて、嬉しくなってしまいました。
これから学校給食のお世話になるお子さんを抱えた世代だけでなく、人間として尊厳のある人生を全うしたい人のためにもお奨めしたい本です。
食べ物を変えることでこんなにも身体が変わるということをご理解いただけるかと思います。
なお、「給食で死ぬ」にはDVDが付録としてついています。
これがまた必見です。
きっと背筋がぞ~っとすることでしょう。