お酒も甘いものも常習性があるので、それを意志で止めようとするのはとても難しかったりします。
しかし何事も原因があるので、なぜそれらが欲しくなるのかをマクロビオティックでは陰陽で解き明かすことが出来ます。
お酒も甘いものもマクロビオティックでは陰性に分類します。
ですから、陰性を求めるということは、自分に陽が多くなっていると考えます。
陽性の代表格は動物性食品ですが、塩分濃度の多い食品も陽性です。
ですから、塩辛いものを食べた後は自然に喉が渇いて水分(陰性)を欲しますよね。
あるいは動物性をいただいてから時間が経って、甘いものを欲しくなるのも陽性が陰性を求めていることになります。
もしあなたが今は動物性も塩辛いものも食べていないのに甘いものが欲しかったり、お酒が飲みたかったりするときには、過去に食べた体の中にある陽性が陰性を呼んでいると考えることも出来ます。
この時にはいわゆる「古塩」(こえん)を外に出すため、しばらくの間塩分を抜くメニューを考えます。
これは結構時間がかかるので、なかなか大変です。
体の中にある古い陽性を抜くのはとても難しいので、できれば陽性を溜めないことが一番です。
その陽性を溜めない方法のイチオシは食べ過ぎないことなんです。
食べ過ぎると今すぐ体調不良にならなかったとしても、遅かれ早かれ老廃物が体内に蓄積されて、古い陽性が悪さを始めるからです。
その悪さの一つがお酒とか甘いものを欲しがるわけです。
一方、ストレスや不満が多くてもお酒や甘いものを欲します。
ストレスも不満も陽性だからですね。
陰性のゆるむ力を借りて硬化した気持ちを和らげたいのでしょうが、元の元を変えなきゃなかなか陽性→陰性のスパイラルから抜け出られません。
もしあなたがそんなややこしいことをしたくなければ、とにかく食べ過ぎないことを徹底しましょう。
それだけで心にもゆとりが出てきますよ。
食べ過ぎる(陽性)状態から少しでも距離を置くことによって、精神面でも変化が期待できます。
ケースバイケースですが、今の2割減でもいける人が結構いるように思えます。
そのためにはお弁当というのは有効です。
限られた量以上を食べないので、ダイエット目的でも効果的です。
限られたおかずを自分の体調に合わせて陰陽で考えていくに従って、気がついたらお酒も甘いものへの欲求度も減っていたとなったら嬉しいですね。
春は体が変化しやすい季節です。
ぜひお試しください。

(ホタル烏賊の塩辛風味漬け 白アスパラの敷ソース 針さや 京都某店 アスパラソースはほんのり甘さを感じる程度)


















