料理人 中川善博の言葉「包丁は耳で砥ぐ」

包丁砥ぎ 中川善博

 

先日の「包丁砥ぎ特訓講座」では、中川さんの新しい指導方法に唸りました。
無駄な力がなかなか抜けない人に対して、段階的に施した指導法が実に素晴らしかったのです。
「なるほどー!」
この指導方法は玄米投稿の時と同じ発想でした。
その方法で指導された人の表情がコトンと変わって、「解った!」という瞬間があります。
「ああ、今確実に解ったんだなぁ」と手応えを感じます。

包丁砥ぎ 中川善博

 

同時に何人も砥いでいるので、しっかり音を聞くために中川さんが耳をそばだてています。
中川さんは「包丁は耳で砥ぐ」と言い、また「包丁砥ぎはセンサー仕事」とも言います。
それほど包丁砥ぎは力仕事ではなく、センサーで感じる作業だということですね。
でも、多くの人は包丁砥ぎは力がいるから男の仕事だと思っていることでしょう。

同じ日にお伝えした「お箸の持ち方特訓」も、センサーで感じる作業でした。
指先のセンサーをフルに活かして、お箸を持つことは、桂剥きの時にはもちろん、揚げ物や出汁巻き玉子の時にも出来上がりに大きく影響します。
つくづくお料理は感じることが大切だなぁと思いました。

 

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コメント

  1. らぶこ より:

    美風さん

    ブログに写真をアップして頂きありがとうございます。
    「お箸の持ち方と包丁研ぎ講座」に参加して本当に良かったです。
    一流のプロが、素人の主婦にここまでじっくり丁寧に教えて頂ける場は
    きっと日本国内でむそう塾しかないですね。
    本当に感謝しております。
    一生ものの財産です。この財産を家族に受け継いでいけるようにしっかりと
    自分のものにしていきたいです。
    毎日包丁が輝いているように大切に丁寧に研いでいきたいと思います。
    昨日、今日と包丁研ぎの音に癒されてます。

    • マクロ美風 より:

      らぶこさん、こんにちは。

      長足の進歩をされたあなたは、そばで見ていても素晴らしかったです。
      最初は包丁を持つ手つきも怪しかったのに、最後は脱力に成功して、やさしい砥ぎ方ができるようになりました。
      その感覚を忘れないように、毎日使った分だけ砥いでくださいね。

      そして、念願の桂剥きも上達するように頑張ってください。
      あ、お箸の持ち方は1週間勝負ですからねっ!

  2. 陽子 より:

    美風さんこんにちは。

    一昨日講座に参加させていただき、昨日桂剥きをしてビックリしました。
    包丁の切れ味が変わっていたことは勿論ですが、面圧のかけ方、包丁の上げ下げ、左手の送り、全ての感覚がこれまでと全く違うのです。
    包丁砥ぎで究極の脱力を体験し、力を使う方向を理解出来たからだと思います。
    そして、センサーの感度がぐっと上がったように感じます。今まで感じられなかったもっと繊細な感覚に感動しました。

    脱力し、センサーに意識を集中する動作をたった一日行ったことでこんなにも違う世界に触れられるとは。
    包丁砥ぎとお箸の持ち方を習いに行ったのに、いただいた学びはもっと大きなものでした。
    全ては繋がっている。軸となるものは同じ。改めてその軸のシンプルさと大切さを学んだ講座でした。

    ありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      陽子さん、こんにちは。

      >包丁砥ぎで究極の脱力を体験し、力を使う方向を理解出来たからだと思います。

      中川さんが帰り際に話されていたとおりでしたね。
      そのことが再現できて良かったです。

      >脱力し、センサーに意識を集中する動作をたった一日行ったことでこんなにも違う世界に触れられるとは。
      >全ては繋がっている。軸となるものは同じ。改めてその軸のシンプルさと大切さを学んだ講座でした。

      そうなんです。
      すべてはつながっていて、玄米炊飯さえも包丁砥ぎとつながっているなんてビックリですよね。
      センサーをいかに無視した生活をして来たか、考えてみると凄く勿体ないことだなぁと思います。
      これからでもいいから、もっと私たちは手先の敏感さを感じながら生活しましょう。
      むそう塾生ならなおのこと。

      >包丁砥ぎとお箸の持ち方を習いに行ったのに、いただいた学びはもっと大きなものでした。

      ありがとうございます。
      そのように感じていただけて、とても嬉しいです。
      開催した甲斐がありました。

  3. より:

    美風さん、こんにちは。
    包丁研ぎも、お箸の持ち方も、学ぶ機会を頂きありがとうございます。

    こんなに優しく研げるのかと感動の時間でした。
    包丁研ぎのお陰で、桂剥きでも、左手で送った分だけ剥けることが、
    やっと体感できたように思う時間がありました。
    理解も習得も、本当に遅い私です。
    そして、炊飯もハッとする感覚がありました。

    力みすぎて感じ取れていないことが、まだまだ山のようにあります。
    もっともっと脱力して、確実に身につけていきたいです。
    ありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      愛さん、こんにちは。

      包丁砥ぎ・桂剥き・玄米炊飯、全部がつながっていたでしょう?
      でも、まだまだありますよ。
      これから出汁巻き玉子、天ぷらも脱力の結果感じるものがあります。
      いかに余計な力を使って生きてきたのかがよく分かることでしょう。
      要練習です!

      • より:

        美風さん こんばんは。

        一つのことに気づくと、いろんなことに繋がっていき面白いです。

        お箸の練習も、脱力した方がスムーズに行くことがなんとなく分かってきました。まだまだ力が入ってますが。

        脱力して、多くのことを感じられるよう、練習に励みます!
        ありがとうございます。

        • マクロ美風 より:

          愛さん、おはようございます。

          これからは大いに「感じる女性」になってください。
          何事も鈍い女性はいけません(^_-)-☆

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