第183次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<183次 むそう塾 パスポート取得者>
Iw(82−3)さん

<寸評>

◆中川善博より
やっとここまでたどり着きましたね。
毎日の試行錯誤は終わってみれば楽しかったと思います。
氣を抜けば、御飯は簡単にまずくなってしまいます。
それが主食の怖さです。いつまでもこの炊きあがりをキープしてお腹に優しい笑顔のご飯を炊き続けて下さい。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
色々な悩みを抱えての愛クラス受講となりました。
それらを玄米炊飯をしながら正面から向き合っているあなたに、まずお疲れ様でしたと申し上げたいです。
義父母さんのこと、お嬢さんのこと。
自分のことだったらこんなふうに解決するのに・・・と歯がゆく思われることでしょう。
そして精神的負担は相当なものだとお察しします。
そんな中でよく玄米炊飯に向き合われましたね。
でもね、あなたは崖っぷちで辛うじて踏みとどまっています。
あなたが健康を害さないために、今後のことをご主人様とよく話し合われることをお勧めします。
そうしてあなたの心のお荷物をご主人様に一緒に担いでもらってください。
たった一人の理解者がいれば、人間は驚くほど頑張れますし、気持ちが晴れます。
それがこれからもふっくらご飯を炊き続ける最高の鍵です。
困った時、悩み事でおつらい時、いつでもご相談ください。
一緒に乗り越えましょう。
パスポートの取得、おめでとうございます。

 
 

パスポート用薔薇

 


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満足コースの桂剥き光景から幸せコースの後輩たちへ

満足コースの桂剥き光景の中から、幸せコースの桂剥き投稿中の皆さんに参考になる写真をUPします。

まずは桂剥き横綱の一人舞ちゃん。
中川さんが羨ましがる指の持ち主です。
大根が絹のように剥かれて行きます。
包丁のむそう塾の文字が透けて見えるのが判りますか?
中川さんの剥いた桂剥きは、新聞の上に置くと新聞の文字が読めるほどの薄さです。
目指すは「新聞の文字が読める薄さ」を覚えておいてね。
桂剥き 舞1

 
 

右親指の後も左親指の跡も残らず、縦筋も入らずなめらかに剥けています。
指の後もつかない、縦の筋も入らない、これはとても難しいことです、
桂剥き 舞2

 
 

こんなに細くまで剥けました!
桂剥き4

 
 

艶々に剥けました!
桂剥き 舞3

 
 

次は子象ちゃん。
指跡はついていませんが、縦線が惜しい!
桂剥き 子象1

 
 

でも、艶はしっかり出ています。
桂剥き じゅん子1

 
 

次はmaaraさん。
縦線と親指の後が惜しい!
桂剥き まあら1

 
 

次はじゅん子ちゃん。
何と!彼女は、左利きなのに包丁を右手に持っての桂剥きです。
右親指がちょっとお仕事をしすぎるので、それを遠慮させる練習をこれからします。
桂剥き じゅん子2

 
 

こんな感じで先輩たちは頑張っています。
幸せコースの皆さんはたった1か月の桂剥き投稿期間をどのように考えていらっしゃいますか?
一日に何回投稿しても良いと言われているのに、まだ1回も投稿していない人が6名もいらっしゃいます。
2回投稿した人が5名、3回以上投稿した人がたったの3名です。
これは今までで最低の数字です。
一体全体どうしたというのでしょう?
もしかして、上手になってから投稿しようと思っていませんか?
そんなことを思っていたら、間違いなく投稿する時は来ません。

満足コースの先輩たちは、恥をいっぱいかきながらも投稿という経験をしながら成長して来ました。
それでもなおまだ恥をかいても上手になろうと頑張っています。
「いいふり」「見かけを気にする」心が少しでもあると、絶対に上達しません。
1か月間も中川さんに指導してもらえるなんて、最高のチャンスです。
ぜひ1か月間は試験前の受験生モードで、時間を捻出して桂剥きと心中してみましょう。
必ず達成感ややり甲斐とともに、充実感を味わえることでしょう。
それが生きるエネルギーとして、精神的支えにもなります。

幸せコースの桂剥き投稿期間は、次のようになります。
カウントダウンしながら時間を有効に使って頑張ってください。
・土曜クラス:7月17日(木)21:00迄
・日曜クラス:7月18日(金)21:00迄

 
 

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古典マクロビオティックとニュー(new)マクロビオティック

今はマクロビオティックといっても様々な流れがあります。
最近ではニューマクロビオティックとか、newマクロビオティック、あるいはクシ・マクロビオティック、マクロビオティックス、マクロビ、穀物菜食、穀菜食など、さまざまな名前がつけられていますが、源流は桜沢如一氏の提唱したマクロビオティックが始まりです。

マクロビオティックとは、陰陽を操って生き方や暮らし方、食べ方や人間関係、あるいは経済や社会環境までを包括的かつ一元的に考えていくことで、穏やかな日々を送ることが可能になり、結果として健康的な生活が出来るというものです。

では、なぜ色々な名前に分かれるのかということですが、時代とともに伝える人達に微妙な温度差が生じるためだと思います。
ここでは個人名をあげて言及しませんが、その指導者たちの多くは従来のマクロビオティックとは違うということを強調されるために名前を変えているのでしょう。
それらのすべての流れは陰性方向になっています。

一番多いのは塩分と油分を控え目にすることですが、蒸すだけの料理方法や、玄米を控える指導方法まであります。
どれも桜沢如一先生が60年以上前にマクロビオティックを提唱した時に比べて、動物性がたくさん入っている現代人には、陽性信仰の強い古典マクロビオティックは合わないと判断しているからです。

もちろんそのような人も多くいますが、反対に60年以上も前には多くなかった「お砂糖のとりすぎによる陰性な人」が今では多くなっています。
いわゆる米離れ現象が起きた結果、小麦粉と乳製品と油脂類の摂取が増え、さらに甘い食べ物や飲み物が劇的に多くなって、60年以上前とは違った陰性な人が存在します。
これらは食生活の欧米化がもたらした側面もありますが、暮らし方が自然から遠ざかった方向に進んでいる影響も受けています。
たとえば車や冷房の普及、エネルギーの少なくなった食品に囲まれて、人間が本来持っているはずの自然治癒力が発揮しにくい体になっているのです。

そのような陰性な人も、動物性をたくさん食べて陽性になっている人も、同じ食べ方で良いわけはありません。
それぞれの体にピッタリ合ったお食事や暮らし方や人間関係があることを知ろうというのがマクロビオティックの考え方です。
ですから私は、「今はお肉を食べている人が多くなって陽性な人が多いから昔のマクロビオティックは間違っている」と言って、新しいマクロビオティックに舵を切る必要はないと思います。
それは陰陽の適用の仕方で解決できる問題であって、混乱を招くような名前のつけ方をするのは不親切だと考えます。

陰陽を深く知れば知るほど、それは普遍的なテーマにも対応できる力を持っているので、食べ方だけを操作するマクロビオティックの枝分かれ現象は好ましくないですね。
しかしそこに、桜沢如一先生の提唱されたマクロビオティックと異なる内容を提唱して、あるいは特化して「ニュー」や「new」と表現されているのなら、それは一つの流派になりますね。
茶道や華道の世界と同じ現象でしょうか。

しかし私はここで声を大にして言いたいことがあります。
それは時代に合わせて変えていくことを桜沢先生はちゃんと教えているのですから、陰陽の範囲内ですべてはまかなえると。
これこそがマクロビオティックの真髄なのです。

マクロビオティックの指導者たちは、どのようにしたらマクロビオティックを正しく伝えられるかに心を砕いていらっしゃることでしょう。
その過程で表現方法や内容が多少違っていても問題にすることではないでしょうが、これだけネットが普及した今、少しの違いで混乱を生じることにもつながるので、この記事を書きました。
すでに「?」と思っていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。

 
 

魔法のメガネ マクロビオティック 桜沢如一

 
 

(魔法のメガネ リメイク版

 
 

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糠床と腸の中は同じ 腸内を異常発酵させないために

私はマクロビオティックを意識して暮らしていますが、動物性をいたずらに排除する暮らし方はしていません。
何らかの理由で動物性を必要とするときには、素材に感謝しながらおいしくいただきます。
自然界に目を転じると、野草や木の実、魚や貝、鳥などが存在しています。
それらを食料にできるのが一番理想なのでしょうが、現代はそんなわけにはいきません。
今は牛や豚や鶏、魚や貝、野菜や果物が人間の都合で育てられていますので、なるべく育てられ方が人工的すぎないものを選ぶようにするしかありません。
山羊を育てている所もありますね。
粉ミルクのない時代は、山羊のお乳を人間の母乳代わりにしました。

ところで動物性のお食事をすると、腸内の様相が変わってきます。
腐るという文字には肉が使われているように、お肉やお魚は時間の経過とともに腐ってきます。
人間の腸内に取り込まれれば、そこは37度ほどで水分もあるので、あっという間に腐る工程に突入します。
腐り出したら臭いはするし、発酵してガスは出るし、体に良いことは何もありません。
ですから、これらの動物性はいち早く体外に排出する必要があるのです。

しかし、腸内には色々な菌がいて、熾烈な戦いを繰り広げています。
ちょっと油断をすると悪玉菌が勢力を伸ばして、あっという間に治安の悪い腸内を作ってしまい、動物性はおろか植物性のものまで異常発酵の道連れにします。
本来植物性のものは、自然な状態で栽培されれば枯れて行きます。
でも、肥料が多すぎたり農薬がかかっていたりすると、陰性になってしまうので腐ります。
あなたの台所にあるお野菜たちは腐りますか? 枯れますか?
あ、そうそう、甘味成分の多い野菜ほど腐りやすくなるので、なんだか甘いもの好きな人の腸内を覗いている気がして可笑しくなります。

さて、ここまで読んでくださったら、あることに気がつきませんか?
それはね、腸内ってまるで糠床と同じということです。
樽の中で繰り広げられる光景は、あなたの腸内とイコールです。
糠床がいまひとつと悩んでいらっしゃる人は、糠床に思いを馳せてみてください。
乳酸菌が少なくなってきたら、糠床は変な臭いがしてきます。
乳酸菌が家出をしたら、酪酸菌が増殖して樽の中はスラム街と化します。
もう共存できません。

そんな腸内にしないために、せっせと善玉菌を増やすべく糠漬けを召し上がってください。
なお、腸内は毎日刻々と様相が変わります。
一日で悪化・再生するほど目まぐるしく動いています。
そのくらいのタイムリーさがないと、身体を守る役目は果たせないということですね。
ですから、糠漬けは毎日少しずつでも良いから、欠かさずに取り入れることが重要です。
出来れば朝・昼・晩と補ってあげられたら文句なしですね。
私はおやつ代わりに糠漬けを口にします。
「おやつ=甘いもの」の刷り込みを捨てると、人生に財産ができたように感じるはずですよ。
だって、体調が良くなるから。

おっと、乳酸菌は糠漬けだけでなく、キムチにも乳酸飲料にも含まれていますが、それらの陰陽を考えて一番体に合うものを選んでくださいね。
そこがちゃんと出来ていないと、乳酸菌は取り入れたはずなのに、体調がイマイチということになります。

 
 

中川式糠漬け マクロビオティック

 
 

(中川式糠漬け 料理:中川善博)

 
 

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切れる包丁でいたずら

これが何だかお判りですか?

正面から
包丁砥ぎ 中川善博

 
 

少し角度を変えて
包丁砥ぎ むそう塾

 
 

先日の幸せコースの授業で、中川さんが作ったイタズラ作品です。
全部大根で出来ています。
桂剥きをしてお造りを切って、大葉もわさびも添えています。
わさびの右側にあるのは芽蓼(メタデ)だそうです。
なんとまあ!
それにしてもお造りがキレのある角度だこと!
お魚の授業でこの角度を思い出してくれたら嬉しいな。

 
 

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