むそう塾恒例の桂剥き投稿が終わりました。
ほとんどの人が自分はもっと出来ていると思っていたことでしょう。
そして自分は頑張っているつもりだったでしょう。
そう、人間って「〜のつもり」というのが多いのです。
これは悪意なくそう思うのが常のようです。
しかし、その「つもり」が生きていく上で色々厄介なことを招いてしまうこともあるのです。
経験ありませんか? 誰かに不満をもつこと。
それは相手が悪いと思いがちですが、実は非は自分にあるというのはよくあることです。
そう思っていても、それでもまだまだ足りないくらい自分のことってよく知らないものです。
その知らない部分が実は不満の根源になっていることがとても多いです。
よく「変わりたい」という人がおられます。
「自分を変えたいからむそう塾に来ました」という人も沢山おられます。
では変わるためにはどうすれば良いのか?
それはただ一つ。「今までしなかったことをする」のです。
漠然とそんなことを言われてもよく分からないでしょうから、むそう塾ではお料理を通じて「自分を知る」練習をしてもらいます。
そのトップバッターが桂剥きなのです。
もっと厳密には愛クラスの玄米炊飯の時にすでに「自分を知る」経験をしてもらっています。
お料理には実にその人の性格や癖や生き様も表れます。
姿勢一つでもその人の暮らしぶりが伝わってきます。
姿勢って読んで字のごとく、まさにその人の勢いを表しますね。
何事にも姿勢は大事なのですが、これが一番注意しても注意しても直らないのです。
でも、写真や動画を見せるとビックリされます。
ビックリするけれど直らない。この繰り返しでしょうか。
直らない理由。それは癖を優先しているからですね。
この癖がくせものなんです。
桂剥き投稿でも癖に翻弄され続けましたね。
癖は誰しもあるものですが、その癖が原因で不都合を生み出していることにも気づきましょう。
自分で自分の癖は見つけにくいですが、第三者なら瞬時に見抜きます。
後はその癖を直す意志がどれほどあるかにかかります。
自分の人生をより良くしたいと切望するなら、まずは自分にとってマイナスに働く癖を直しましょう。
それが出来ると驚くほど人生が変わって来るのですが、なかなか現状に甘んじてしまう人が後を断ちません。
もちろん、そんなに大変なことに挑まなくても人生は送れます。
苦労なく、場合によっては懸命に努力している人より優雅に暮らしている人も沢山います。
それはご縁がうまく働いた結果ですね。
現状に満足している人は癖を改める意志が薄かったりしますが、もしもっと質の良い人生をお望みなら一念発起されてみると良いですね。
要はどれほど人生を真剣に考えているかどうかの分かれ道ということですね。
桂剥き投稿で自分の弱さや欠点を知った人は、これからがスタートです。
上手に剥くことだけが目的ではありません。
剥きながら内なる己を確認するのです。
いくらでも応援しますから、きょうから心新たに「もっと上」の自分を目指して頑張ってください。
たった一度の人生を濃密に生ききるために。
(6月の桂剥き授業より)