マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス 椅子の陰陽

ただいま「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座を開催しています。
この講座は今回15名の方を対象に進めているのですが、受講されていない方も読んでくださったり、実行されているようです。
前に家事アドバイス講座を開催したときもそうでしたが、お片付けが苦手な人っているんですよね。
何をどうしたらいいのかまったく分からなかったり、楽な方を選びすぎてしまったり、家事アドバイス講座が終わると元の木阿弥というのは、自分と向き合いきれていないことになります。

この講座は家事アドバイスと名前をつけておりますが、実は心のありようをもう一度見つめ直し、今散らかっている元を探り当てるところから始めます。
部屋の散らかりは心の散らかりと言っても過言ではないほど、その人の心を反映するので、それをマクロビオティックの陰陽の視点から整理して行こうとするのがこの講座の目的です。
そして、物と向き合っているうちに段々と気持ちに変化が起きてきて、心と環境の陰陽バランスが調う方向を探るものです。
この方法は再び散らからないために、自分の内面を深いところから知って、その心を整理するのですが、上っ面しか関わらないで終わりにしてしまうと、また元の自分に戻ってしまいます。

私は受講される人に2か月間伴走しながらアドバイスをします。
陰陽の観点からアドバイスをします。
講座が始まってちょうど半月経ちました。
すでに大きな動きを示した人もおられますし、まだご家族との話し合いを要する人もおられます。
いいのです。じっくりお話し合いをされて、心を紡いでくださることもこの講座の目的なのですから。
どの人にもこの講座をきっかけにして、マクロビオティックの陰陽が生活にこんなにも影響を落としていたことを体験できて、その陰陽バランスをうまく利用して、日々の生活がよりスムーズに流れることを願っています。

*   *   *

ここで一つの例をあげてみましょう。
例えば6畳のお部屋に背の高い家具を複数置くと圧迫感が増しますが、背の低い家具にすると圧迫感は減ります。
使用している床面積は同じでも、高さの陰陽が影響するからです。
また、座面高の高い椅子に座ると緊張しますが、座面高の低い椅子に座るとゆったり感が出ます。
そのためにリラックス感を求める椅子ほど座面高が低くなります。
ここにも高さの陰陽が登場します。

ここで少しでもマクロビオティックをかじったことのある人なら、あれ?と思われるかも知れません。
高いことは陰性で、低いことは陽性なのでは?と。
そのとおりですが、高くなればなるほど安定から遠ざかるために、そこには逆に陽性の力が働くわけです。
一方、椅子が低いと陽に近くなるので、そこからは陰性の力が働いてきます。
この理論は難しく感じるでしょうが、陰陽を考えるうえでとても大事なポイントなので、ぜひ理解されることをお勧めします。
「無双原理12の定理」に答えはあります。

というわけで、私はマルチテーブルとして高さ65㎝のリビングダイニングテーブルをお薦めしています。
もちろん、これは単に高さの陰陽だけでなく、広さの陰陽もありますので、リビングダイニングテーブルの椅子に関しては座面の陰陽も大事な要素になります。
ここは広いこと(陰性)がそのままリラックス感につながります。
目安でいうと、座面の上であぐらをかける広さということになります。
寸法でいうなら、W=550㎜、SH=380㎜、D=420㎜あると理想的ですが、実際にはこれより小さいものが圧倒的なので、選ぶには苦労されるかも知れません。

なお、椅子を選ぶ時には脚や背の奥行きをそのままD寸法に表記してありますから、私が提案した寸法は「座面」での実質寸法であることをご注意ください。
表記寸法はデザインによって実質座面面積と異なります。
家具屋さんに出向く時は必ずメジャー持参で行きましょう。
(私はバッグの中にいつもメジャーが入っています^^)
そして、座る時には必ず靴を脱ぐことをお忘れなく。
ふつうは靴を履いて生活しないので、それと同じ状態で試し座りしなければ失敗します。

それから、座面とテーブルの天板の裏との間は20センチは確保しましょう。
天板の表から測ると天板の厚みがバラバラなので注意してください。
また、アーム付きはお薦めしません。
姿勢も悪くなるし、椅子への出入りにスムーズさがかけます。
アームがあっても良いのは、もっと別の目的の椅子であって、リビングダイニングテーブルでは不要です。

以上、ざっと椅子の選び方について書きましたが、このリビングダイニングテーブルセットは狭い空間を広く使うための便利な家具ですが、広いお宅にお住まいの方は目的に合ったセットをお買い求めになるのが良いと思います。
ただしその時でも椅子は慎重に検討してほしいです。
なぜなら、直接座る人の姿勢に影響するうえ、居心地の良さ悪さにも関係し、はたまた座る人をだらしなくさせる要素も持つからです。

狭い狭いといいながら、大きなテレビとソファがでんとリビングを占領していませんか?
ソファに寝そべって無意味な時間を消費していませんか?
ソファで寝落ちして風邪をひいた経験はありませんか?
ハッキリ言って狭いマンション暮らしでは、ソファは不要だと言い切ります。
ソファは人を限りなく陰性にさせる家具です。

過去の家事アドバイス講座を受講されたIsさんの感想記事がありますので、それをご紹介しますね。
「塾生の声」Is(25-2)さん 9
(コース名のデータが2012年のままになっていてごめんなさいm(_ _)m)
こんなふうに椅子の高さは人の心まで入り込むのです。
陰陽って面白いですね。

 
 

独活 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(独活)

 
 
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コメント

  1. きよ より:

    美風さん

    こんにちは。
    リビングダイニングテーブルセットの選び方を詳しく教えてくださり、ありがとうございます。今身近なテーブルや椅子の寸法を測ったり、ネットで調べたりしていますが、なかなか寸法の条件を満たすものはないですね…。既成のものはテーブルも椅子も高めなんですね。
    今まで椅子の高さについて深く考えたことがなかったのですが、こうしてお話うかがって、椅子の面白さに目覚めつつあります。心にまで入り込むなんて、とてつもない魔力を秘めているんだなぁと。「引力のある椅子」に出会います!

    • マクロ美風 より:

      きよちゃん、こんばんは。

      日本人は椅子の歴史が浅いので、欧米人に比べるとまだ自分の使いやすい高さを知らないのだと思います。
      一般的に売られているものは売れ筋で生産されることが多いので、日用品と同じように軽く考えがちです。
      でも、本当に健康や使い勝手を追求していくと、ある程度の寸法が出てきます。
      あとはその人の体格に合わせて微調整するのが望ましいですね。
      良い椅子に巡り会いますように。

  2. 子象 より:

    美風さん

    こんばんは。

    連日の家事アドバイス記事、私も拝読させていただいています。
    記事の中には、実感したことがたくさんあって、あぁ、あの時頑張って住まいを見直し、整理してよかったなぁと思います。

    それは、今回の引越にも大いに役立ちました。
    特に、こだわったのが、夫も私も、「核」となるリビングダイニングテーブル&チェアの配置場所と、寝室の方角。
    間取りがうんと狭くなりましたが、美風さんにアドバイスをいただいたこの2つを最優先することで、それぞれの部屋のレイアウト、持ち込む家具、手放し新たに購入するものなど、夫と意見が別れたりすることも、悩んだり躊躇することもなくスムーズに決められてゆきました。
    そのくらい、リビングダイニングテーブルの存在と、寝室の重要性を夫婦で感じているのだと思います。

    ワイドなダイニングテーブルもそうですが、なんといっても、座面の広い、高さが低めのチェアは、もう手放せません!
    驚くくらいずーーーーーっと座っていられます。
    存在感のあるテーブルと居心地のよい椅子。
    そこが集まる場所=おうちの重心になっています。
    その椅子に座ると心が落ち着くのも、我が家の核になっているからだと思います。

    椅子の高さや大きさが精神の安定につながるなんて思いもしませんでしたし、家事アドバイスを受講していなければ今の快適な住まいを手に入れることはできませんでした。
    そのことを過去の感想を添付していただいたこちらの記事でコメントさせていただきました。

    受講されるみなさまが、より快適な暮らしを実現されますように。

    • マクロ美風 より:

      子象ちゃん、こんにちは。
      コメントが嬉しかったです。

      >そのくらい、リビングダイニングテーブルの存在と、寝室の重要性を夫婦で感じているのだと思います。

      私のアドバイスを実行されて、こんなふうに生活に溶け込んでくださったのが何より嬉しいです。

      >驚くくらいずーーーーーっと座っていられます。
      >存在感のあるテーブルと居心地のよい椅子。
      >そこが集まる場所=おうちの重心になっています。

      そうそう。私は子象ちゃんの広いおうちに核を作りたかったのです。
      と同時に、これから転勤されることがあっても落ち着ける家具をと思って、あの買い物デーを設けました。
      お気に入りの家具にも出会えて良かったです。
      家具は自分の手の延長、あるいは体の延長であることを実感していただけたかと思います。
      こうして家事アドバイスのその後を教えてくださると、私もとても勉強になります。
      コメントをありがとうございました。

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