ある日の瓢亭さん 鮎の塩焼き

急に思い立って近くの瓢亭さんへ。
いつもの松花堂を注文して季節の移ろいを感じるのも、京都ならではのお楽しみ。
今日はおすすめメニューの「鮎の塩焼き」を別に注文しました。
小ぶりの食べやすい鮎は頭からパックリといただきます。
2口で食べられてしまうサイズがいかにも瓢亭さんらしいなあと思いました。
添えてあるのはもちろん酢蓮根です。

鮎の塩焼き 京都 瓢亭

(鮎の塩焼き 京都 瓢亭)

鮎の塩焼きといえば、吉兆さんの蓼酢を思い出します。
独特の粘度をつけてあります。

京都吉兆

鮎の塩焼き 京都吉兆グランヴィア店)

吉兆 鮎の塩焼き

鮎の塩焼き 京都吉兆グランヴィア店)

むそう塾でも秘伝コースでは鮎の塩焼きを教えています。
串打ちも出来るようになって修了してくれました。

鮎の塩焼き むそう塾
(鮎の塩焼き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

鮎の塩焼き マクロビオティック京料理教室 むそう塾

鮎の塩焼き 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

鮎の塩焼き マクロビオティック京料理教室 塾生作品の
鮎の塩焼き 料理:むそう塾生 じゅん子さん)

 
 

おや、栗が!

京都瓢亭にて

 
 

むそう塾生なら、これと同じように剥けますね。
ここでも桂剥きの特訓が活きてきます。

京都 瓢亭

 
 

おまけ
昨年の秘伝コースの放課後。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 包丁

 
 

瓢亭さんにお邪魔するたびに、京料理の奥ゆかしい基本に襟を正したくなります。
華美に走ることなく、丁寧に基本を大切にする心地よさもご馳走です。

 
 

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玄米ご飯を会社に持参したらこんな変化が(男子厨房に立つ)

先日のお味噌汁講座で嬉しいご報告がありました。
7月の愛クラス(玄米の炊き方秘伝講座)を受講されたNさんが、お味噌汁講座の前にお話ししてくださった内容がとても嬉しかったのです。

①愛クラス受講当時は、会社で缶コーヒーを一日5本ほど飲んでいたのが一切飲まなくてもよくなったそうです。
我慢しているわけではなくて、飲みたいと思わなくなったとのこと。
②お通じもバッチリ!だそうです。
③お子さんのほっぺにあったアトピーのような赤みも消えたそうです。

良かったです。本当に嬉しいです。
ご主人様が玄米ご飯と糠漬けを会社に持参して、おかずは社員食堂のものを召し上がっておられるのですが、それでもこれだけの変化が出ています。
主食を変えることの重要性を身をもって体感されたことでしょう。
飲まなくなった缶コーヒーの影響もこれから実感していただけると思います。

愛クラスはご夫婦で受講されたのですが、今回はご主人様だけがお味噌汁講座を受講されました。
奥様は赤ちゃんの授乳があるためお味噌汁講座は欠席です。
お味噌汁講座を境に、きっとご主人様がお出汁を取ってお味噌汁も作っておられるに違いありません。
彼にはそういう優しさがありますから。

奥様が子育てで忙しいときに、ご主人様が玄米ご飯を炊いたりお味噌汁を作ってくれるなんて、もう最高の贅沢ですね。
これを出来るのは男性の器量です。
男性は女性と違った視点で台所に立てるので、案外お仕事の疲れをお料理によって変換できるのです。
いわゆる気分転換ですね。

普通のお料理と違って、むそう塾でお伝えするマクロビオティックの陰陽を活かしたお料理の数々は、男性なら理論的にもコトンと腑に落ちることがあって、むしろ仕事に新たな視点として取り込めることがあったりします。
身近なお料理から広がる陰陽の世界は、理系男性も文系男性もそれぞれに学ぶことがあって楽しいはずです。
最初は躊躇していた男性も、こんなに楽しいことを女性だけのものにしておくのは勿体ないと思ってくれるようになったら嬉しいです。

我が息子も「男子厨房に入らず」から脱皮して、これからむそう塾仕込みの美味しいお味噌汁を作れるようになることでしょう。
昨年から玄米ご飯も炊けるようになったので、徐々に新しいお料理の美味しさや作る楽しさに目覚めてくれたらいいなと思っています。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(幸せコースの授業で蓮根の皮を剥いているところ マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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食べ物の好き嫌いとマクロビオティック

うざく マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(うざく 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

酢の物が嫌いな人っていますね。
しかし、むそう塾では酢の物が嫌いだという人なのに「美味しい!」と言って酢の物を食べている塾生さんが毎年いるのです。
今年もいましたよ。

習った酢の物をご自宅で復習して、酢の物嫌いなご家族に食べてもらったところ、「これなら食べられる!」と言って完食してくれたというご報告も毎年あります。
きっとお酢のツン!と来るあの香りがきつくないから食べられるのでしょう。
幼児期に何らかの体験で嫌いになっている食べ物は数多くあるのですが、多くはお母さんのお料理方法がそのお料理を嫌いにさせている可能性があります。

また、むそう塾の幸せコースでは3月に「煮魚」が登場するのですが、煮魚を嫌いだと言っていた人がニコニコして美味しそうに召し上がっている光景が毎年展開されます。
これも生臭い煮魚を食べた経験が残っているからなのでしょう。
しかし、むそう塾でお教えする煮魚は、まったく生臭くないので、例外なく喜んで召し上がってもらえます。

*   *   *

マクロビオティックでは陰陽五行でお料理の味を分類したり、そのお味が美味しいと感じるか否かで体質や体調を判断する場面がありますが、その場合でもお料理方法の影響で好き嫌いが分かれているとするならば、簡単に陰陽五行や望診で結論を出してはいけないと思います。

受け売りでマクロビオティックの指導をしていると、思わぬ落とし穴にはまって、結果として正しいアドバイスが出来ないことになるので、可能な限り体験や経験を深めて、目の前の生身の人間と向き合う姿勢を崩さないようにしなければいけません。

桜沢先生の残してくださった膨大な体験や経験はもちろん最大限に活用させていただきますが、あの頃の時代と今では時代背景や環境が異なりつつあるため、そのまま適用するには危険な内容もあります。
主に食材の品質の低下や食習慣の変化は、相当注意しなければなりません。

その時代に合ったマクロビオティック。
その土地に合ったマクロビオティック。
その人に合ったマクロビオティック。
そうでなければ意味がありません。

 
 

新蓮根と茗荷の酢漬け マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(新蓮根と茗荷の酢漬け 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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包丁砥ぎと桂剥き特訓講座の「桂剥き投稿」について

8月18日19日に開催した「包丁を泥で砥ぐことと桂剥きの面圧を理解する特訓講座」は、凄い光景を目にしました。
あれほど「力を抜いて」と言ってもなかなか抜けなかったのに、中川さんの考えた方法によって、見事に静かな音に変わったからです。
「自分を知る」ということを徹底させた結果、静かな音が生まれたのです。

18日は満足コースや秘伝コースの人たちですから、そういう結果はあって当然なのですが、翌日の幸せコースや上級幸せコースの人たちはきっと賑やかな音を立てるだろうと思っていたのに、見事に予想は裏切られました。
あんなに静かな包丁砥ぎ講座は初めてのことでした。
それにしても今年の幸せコースの人たちには上手な人が多いです。
特に火曜クラスはやる気がありますね。

包丁砥ぎは包丁の形(構造)をよく知ることが大事なので、そのための時間も設けました。
この視点は今後何を学ぶにおいても重要です。
戦(いくさ)だって「敵を知る」ことから始まるのですから。

次は面圧です。
いかにして面圧を解除しないで剥けるか?
このことを指の位置と順序を見せながら丁寧に解説しました。
それが出来ると「途中で切れる」現象が格段に減るはずです。

この講座を受講された方々は、受講前に出来なかったことがいっぱい「出来ること」に変わりましたね。
ご自宅でもその「出来ること」をキープしてください。
そして、その上を目指してください。

*   *   *

<桂剥き投稿の方法>

①幸せコースの桂剥き投稿方法に縛られず、自分が診て欲しいところを写真や動画に収めて送る。
②動画は5分以内に収める。
③1本の動画に包丁砥ぎも桂剥きも刻みも収めてよい。
④動画を撮る必要のない人は写真だけで良い。
⑤投稿回数 10回
⑥投稿期間
・8/18受講:9/18)の21時迄
・8/19受講:9/19)の21時迄

 
 

蓮根の桂剥き  マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(蓮根の桂剥き 剥いた人:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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白砂糖より甜菜糖の方が本当に体に良いのか?

マクロビオティックに限らず、今は白砂糖が体に良くないことを多くの人が知りつつあります。
これはこれで良いのですが、もう一つ落とし穴があります。
マクロビオティックの指導校では、「白砂糖は悪いけれど甜菜糖は良い」と教えているところがほとんどで、いわゆるマクロビオティックの甘味料は、甜菜糖・メープルシロップ・米飴などに置き換えれば大丈夫だと教えているのが現実です。

しかし、これは大いに問題です。
白砂糖は精製した結果白いのですが、甜菜糖のベージュ色はなぜあの色だと思いますか?
私は北海道で生まれ育ちましたから、当然甜菜畑(北海道ではビート畑)は毎日見ていましたし、実際に収穫も手作業でしていました。
さらに近くには製糖工場があって、甜菜糖が出来る工程も知っています。
そんな私が甜菜糖を誤解している人のために、書いておきたいことがあります。

いかにも北海道らしい夏の景色です。
これは甜菜畑ですね。
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(画像はこちらから)

しかし、こんなふうに保つためには、相当農薬を使った結果なのです。
そうでないと、甜菜畑は無残な姿になって秋の収穫を迎えられません。
本来の甜菜はこんな形をしています。
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(画像はこちらから)

ここであることに気づかれた人がいらっしゃるかも知れませんね。
そうです。甜菜(ビート)は根の部分が白いのです。
切ると中は大根のように真っ白です。
ですから、甜菜のことを別名「砂糖大根」と呼んだりしますね。
でも、一般的に出回っている甜菜糖はベージュ色をしています。
それは、甜菜を煮詰めていく過程の灰汁(アク)の色なんです。
甜菜はほうれん草の仲間なので、アクがあるのも納得ですね。

たとえばスイスのオーガニック甜菜糖の色は白です。
しかし、日本でそれを買うととても高い値段がついています。
500gで1,500円くらいです。
甜菜は北海道の緯度では、オーガニックにするのが大変なんでしょうね。
とまあ、こんな感じで甜菜糖は白くないから体にいいと思っている人がいたら、ちょっと違うかなと思いますね。

次によく説明されるのが、「甜菜糖は白砂糖に比べて体への吸収に時間がかかるので、血糖値を急に上げないから体に優しい」という言い方です。
これは吸収にちょっと時間差があるだけで、体に入ってしまえばその陰性の働きは大差ありません。
私に言わせれば気休めみたいな感じですね。

それから、これが大問題なのですが、「甜菜糖にはミネラルが含まれているので、甜菜糖をたくさん摂りましょう」なんて言っている料理教室があります。
そういう教室では黒砂糖はおすすめ甘味料になります。
さらに、「白砂糖は体を冷やすけれど、甜菜糖は体を温めるから、冷え性の人には甜菜糖をおすすめします」なんていう教室もあります。
もう、ここまで来ると頭がクラクラしてしまいます。

いえいえ、白砂糖も甜菜糖もマクロビオティックの陰陽で分類すれば、極陰性であることに変わりはありません。
そして、体内でどちらも組織を緩める働きをするのです。
血糖値云々の問題だけではありません。

もしあなたがマクロビオティックを知っているのなら、白砂糖の原料と甜菜糖の原料は産地で大きな違いがあることに気づくことでしょう。
そうすると、当然のことながら産地の陰陽と形状の陰陽が大きく違うことに気づくはずです。
そういう違いによる体への影響の仕方を参考にする程度ですね。

実際にお料理に使ってみると歴然とした差が出て、頭でどっちがいい、どっちが悪いなんて言っている場合ではありません。
あくまでも調味料としてとらえた場合、両方のお砂糖が体に及ぼす影響をよく知って、最低限の量と回数にとどめるのが賢い選択かと思います。
お料理には白砂糖でなければ出せない味や色、甜菜糖や粗糖の方が良い味もあるのです。

私は「甘いものの摂り方で人生が変わる」と常々話していますが、嗜好品としての甘味、お料理としての甘味、それらを総合的に考えて、ご自分の食生活を見直されたら良いと思っています。
やみくもに砂糖断ちをすると必ず反動がきますから、必ず満足の出来る状態で移行する必要があります。

 
 

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