煮物から学ぶ

幸せコースを始めた時から感じていたのですが、上級幸せコースでまた一つ確信に変わったことがあります。
それはお料理をしている姿からその人の生き様が透けて見えることです。
炒め方でも刻み方でもそれは感じていたのですが、煮物ではまた違った側面が顔を出してきます。
包丁を扱い、火を扱い、材料を扱う姿には、こんなにもその人の内面があらわれるものかと、改めて畏敬の念にも似た思いが沸々と湧いてきます。
関西では「炊く」or「炊いたん」という表現をする煮物ですが、中川さんのお料理の仕方を見ていると、「煮物」と「炊いたん」の微妙な違いが伝わってくるように感じます。
さらに中川さんの煮物は、「品」とか「格」を感じさせる仕上がりになっていて、いつもさすがだなぁと唸ってしまいます。
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いつもせかせかと行動している人は、じっくり待つことが苦手だったりします。
6年ほど前にこんなことがありました。
4人のお子さんを育てながらフルタイムで働いていて、精神的にとても滅入っているお母さんがいましたので、普段よく作るメニューをお聞きしたところ、野菜炒めが圧倒的に多かったのです。
それで煮含めるお料理を作るようにアドバイスしたところ、たった1ヵ月間でスッと心の落ち着きがみられ、良い感じになってきました。
それと同時にお子さんの騒々しさが減ってきたり、気にならなくなって来たというのです。
このことは、お料理の際に水分にどの程度接しているかによって、作る人の心の安定にも影響が出ることを意味しています。
そしてそのお料理を食べることによって、体に良い陰性を取り込めることも意味します。
人間は母親のお腹にいる時、羊水という水の中で細胞分裂を繰り返しているので、記憶の中に水が入り込んでいて、水に触れたり水を眺めると心が落ち着くのです。
これは、体の中の水分を含んだ細胞が、外の水分と同期されるからそのように感じるのでしょうね。
海や川で水面を眺めていると、心が穏やかになることは誰でも体験していることでしょう。
あれは同期の結果だったりするわけです。
また、煮物には「待つ」行為が要求されます。
腹を据えてじっくり待つ生き方が出来ていないと、いたずらにかき混ぜたり火加減を上下させたりして、結果的に美味しくないお料理になってしまいます。
お料理屋さんで修業するとき、焼く・揚げるより後に煮物が来るのは、そういう難しさがあるからなんだろうなと納得できます。
煮物上手なむそう塾生って、やっぱり素敵だなと思います。
みんなが煮物上手になって、中川さんを喜ばせてあげたいなって思いました。
こんなにいっぱい裏技を教えてくれて、中川さんにはただただ感謝の言葉しかありません。
中川さん、ありがとう!


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SoftBankとau

10月14日発売のiPhone4sのことをちょっと。
私はいつもむそう塾の連絡用にiPhoneを2台持ち歩いています。
万が一のために2台なのです。
2台のうち1台はauで14日に買いました。
12日の夜に近くのSofmap内にあるauとSoftBankに予約したのですが、auは発売日に入手でき、SoftBankはまだ入荷未定とのことです。
今回のiPhone4sの販売にauが加わったことによって、一気にSoftBankの立場は変わりました。
独占状態(陽)から分散(陰)状態に突入したわけです。
ですからSoftBankは守りの立場になり、auは攻めの立場になりました。
その雰囲気は売場でものの見事に現れていました。
SofmapではauもSoftBankも同じカウンターで隣り合わせです。
SoftBankではiPadを武器に必至に顧客離れを食い止めようとするのですが、14日の発売日にはSoftBankのサーバーが何度もダウンして、お客は待たされている間にauに鞍替えしている人もいました。
SoftBankは予約者のみの対応でヒーヒーしていたのに対し、auは余裕で鞍替え組にも販売していました。
SoftBankのサーバーダウンは今回が初めてではなく、何年も前から予約段階でもダウンしていたのに、一向に改善されないようです。
auにはまさに奪う側の勢い(陽)が感じられ、目の前で繰り広げられる陰陽を肌で感じながら時間をやり過ごしていたのでした。
もう一台のSoftBankiPhone4sはいつ頃私の手に入ることやら。
ゆっくり待ってみようと思います。


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中川式きんぴらごぼう


こんな方法だったとは!
食養のきんぴらごぼうしか作ったことのない人には衝撃的な方法だったかも知れない。
あるいは「アクを甘味に変えて」と、マクロビオティック料理を頭や文字だけで理解していた人には、大きな落とし穴だったことだろう。
中川さんがプロであることを思い知ったきんぴらごぼうがここにあった。
牛蒡の扱い方はこんなふうにしないとアクのマイナス面を食べてしまうことになる。
過去記事もご覧になって、ぜひ牛蒡のアク処理が正しくなされているかどうかを知ってほしい。
新年会で感じたこと
新年会に参加されたNiさんより


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大根おろし

きのうは息子に大根おろしを頼んでみた。
やたらと時間がかかるなぁと思ったら、最後の1センチほどの大きさまですりおろしていた。
。。。
私は小学生の時から料理をしていたから、大根おろしの最初の思い出は、手が滑って中指の背中を削ってしまったことだ。
ヒリヒリして大根がピンクになっていった記憶がある。
当時のおろし器はおろし金といって刃が鋭く立っていたから、指もよく切れたのだろう。
息子のおろした大根を器に移そうと手を入れたら、ビックリするほどふんわりして、まるでメレンゲのようだった。
何だかほんわかして幸せな気持ちになった。
ちなみに、夫がおろす大根おろしは速いけれど辛い。
そう、大根おろしって力を入れておろすと辛いんだよね。
だから、やさしくやさしくおろしなさいと母に言われた。
夫の大根おろしは陽性の中に陰性を持つ。(辛味の陰性)
息子の大根おろしは陰性の中に陰性を抱える。(甘味の陰性)
ちょっと違うけれど生わさびをおろすときには、ゆっくり円を描きながら鮫皮でおろす。
これは陰性がより陰性を引き出す。(辛味の陰性)
大根おろしもわさびも陽性食材に添えて食べるから、お料理全体のバランスとしては誠に見事だ。
だから出来上がりを考えた時、陰性は陰性の役目を、陽性は陽性の役目を果たすように料理すると、より美味しく仕上がるのだろう。
何だかこれって人間関係にも似ているね。
それぞれが自分の役目を果たし、全体でバランスがとれるような生き方。
私はこんな生き方が好き。


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思い通りに行かないのが人生

もこさんがこちらの記事に素晴らしいコメントをくださったので、そのお返事を記事で書かせていただきます。
<もこさんのコメント>

美風さん、こんにちは。

おばあちゃんと一緒の料理やお風呂が苦手なおばあちゃんと一緒の入浴の時。

おばあちゃんに「ちょっと待ってね」と言ってもすぐ忘れてしまったり、いやだ!と思い切り拒否されたり、あ?大変と感じることもたくさんありましたが、「もしかして子育てってこんな感じなのかなー??」と思い始めたところでした。

美風さんのお言葉で今の経験が育児にもつながることを知り、心強いです。

未来の育児を楽しみにしつつ、今のおばあちゃんとの時間を大切にします

<マクロ美風から>

もこさん、こんばんは。

良いところに気づかれましたね。

本当にあなたは深く考えることができて素晴らしいです。


人生ってね、思い通りにならないことの方が圧倒的に多いのです。

人によっては思い通りになることは1割だという人もいるくらいです。

ですから、思い通りにならない日常と、思い通りになる奇跡と一緒に暮らしているのが人生だと思えば、ずいぶん人生が違って見えたり、感謝の気持ちが湧いてきます。


子育てって思い通りにならないことを知ることなんですよね。

独身の頃は何でも思い通りにすることが可能だし、そうしたいと思うし、それが人生だと思ってしまいますが、実は人生ってその反対だったわけです。

でもありがたいことに、子供を持つことによって、その現実を知るチャンスが訪れるわけです。

そうして人間はまた一つ大人になるチャンスに恵まれるんですね。

だから私は、子供の産める身体なら子供を産んだ方が良いというのです。


ところで、もこさんはお婆ちゃんと向き合うことによって待つことを知りました。

これが素晴らしい収穫です。

この待つ姿勢は子育てに絶対必要なものです。

これが出来る以上、もう、もこさんは子育てがOKですよ。

いつお子さんを産んでも良いお母さんになれるでしょう。

もこさんの笑顔に包まれたお子さんは本当に幸せだと思います。
もこさんの赤ちゃんをこのブログに掲載出来る日を今から楽しみに待っています♪


 


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