「糖尿病になってから逆においしいものを食べる機会が増えた」に感じたこと

日刊ゲンダイに「進化する糖尿病治療法」という坂本昌也医師の連載記事があるのですが、昨日は『糖尿病になってから逆においしいものを食べる機会が増えた』という記事でした。
「おや?どういうことだろう?」と思って読んでみると、次のようなことが書かれていました。
(以下に全文をお借りします。)

 
 

ーー引用開始ーー

<糖尿病になってから逆においしいものを食べる機会が増えた> 2019.9.3

都内在住のMさん(55)は、40代後半で糖尿病と診断されました。当初は栄養士の食事指導を厳密に守っていたのですが、もともとは食べることが大好きな性格。外食を楽しめない生活がストレスになり、半年ほどで「これでは長続きしない」と気付いたそうです。

 それ以降は、「食べたいものを食べるけど、糖尿病であることを意識する」ように心掛けるようにしました。

 たとえば、カレーライスや丼、牛丼、チャーハンといった炭水化物が大半を占めるようなメニュー1品を食べるようなことはしない。何でも気軽にオーダーできる便利な世の中にはなりました。Mさんの場合は、カレーライスなどを食べたい時は、自分の希望通りの内容にできるよう、自宅で作ることも多かったそうです。

 カレーなら、市販のルーには小麦粉が入っているので、スパイスのセットを買ってきて、自分で作る。

ご飯はごく小盛りにし、温野菜やキノコのサラダなども一緒に食卓に並べる。カレーは少なめに、サラダなどは多めにしてトータルでお腹いっぱいになるようにする。

 丼や牛丼、チャーハンも同様に。一方、外食する時は、自宅で作るのが面倒だったり難しかったりするようなものを選ぶ。イタリアンに多人数で行って皿数を多めに注文。パスタももちろん食べますが、みんなで分け合うので、Mさんが食べる量はそれほど多くありません。ピザも同様。

 小料理屋さんも重宝していて、小さめの器の料理がほとんどなので、2~3人で行き、いくつか料理を頼んで、ちょこちょこつまむそうです。みなさんも、少しでも実践していただければと思います。

■炭水化物も脂質もOK

「炭水化物を多めに取らない、揚げ物は控えめにするなどのルールは設けていますが、食べないわけではないのでストレスゼロ。どういう料理に、どういう栄養素が含まれているか、カロリーはどれくらいかが頭に入っているので、無意識に取捨選択できるのもストレスゼロにつながっている。一食一食を大切にするようになり、かえっておいしいものを食べる機会が増えました。“早い、安い”系の店には行かず、安居酒屋のお通しなどは、特に食べたいと思わないので手を付けなくなりましたね」(Mさん)

「糖尿病=厳しい食事制限」と考える方もいますが、「糖尿病だから食べてはいけない」ものはありません。炭水化物も脂質もOKです。炭水化物には、体温を一定に保ったり筋肉を動かしたり心臓や脳などを機能させたりするのに必要なエネルギーをつくり出す役割があります。脂質には、体内でエネルギーをつくるもとになったり、細胞の膜をつくって細胞の“防御壁”になったりする役割があります。どちらも生きていく上で必要な栄養素なので、むしろ取らない方が害。もちろん、量を抑えて取る必要がありますが。

「好きなものを好きなだけ食べられない」ことが苦痛になり、糖尿病治療からドロップアウトしてしまう方もいます。しかし、Mさんのような捉え方もできるのです。要は正しい食の知識を身に付け、食べ方にメリハリをつけること。

 同じ「カレー」であっても、市販のカレールーを使ったカレーは、Mさんが言うように小麦粉が入っていて脂質も多くカロリーが高い。スパイスだけで作ったカレーとは別物です。インド料理屋さんでカレーを食べるにしても、北インドか南インドかでバターや生クリームの使用量が異なるでしょう。その店で何を選ぶかによっても、変わってきます。

さらに、現在糖尿病でなくても、好きなものを好きなだけ食べる生活を続けていれば、いずれはなんらかの生活習慣病を発症するでしょうから、「適切においしく食べる」習慣を身に付けるのは、ある年齢以上は必須なのです。

 正しい食の知識といえば、糖尿病や予備群の方によく見られる行為があります。それは、果物はビタミンが豊富だからと、オレンジジュースなどを日常的に飲んでいたり、コーラや砂糖入り缶コーヒーを“摂取しているもの”としてカウントしていなかったり。いずれも糖分の取り過ぎですので、やめてほしい。糖尿病の方にオレンジジュースやコーラをお勧めするのは、低血糖を起こしている時だけです。

ーー引用終了ーー

*   *   *

いかがでしたか?
私などは、うんうんとうなずきながら読んでいました。
患者さんの現実面をよく知り抜いて書かれている記事ですね。
むそう塾でも、1型糖尿病の人や、ご家族に2型糖尿病を抱えている人がおられますが、お食事でのコントロールはご本人の意志次第でいかようにも変化します。

好きなものを自由に食べて、あとは薬でコントロールすれば良いと短絡的に考えている人がおられますが、実は食べ物をコントロールすることでお薬の量が減ってくる例が多いのです。
むそう塾生の1型糖尿病でもそのような結果になっています。

この記事にもありますが、単純に炭水化物を制限しすぎるのは、良い結果につながらないことが多いです。
それよりは全体のバランスの方が重要であることを、むそう塾生を通じても学びました。
ですから、糖尿病予備軍も含めて、お食事に関して少しはお勉強をしていただいて、後はバランスが薬ほど大事なんだと認識してほしいと思います。

この記事に登場するMさんも、正しい食の知識を身につけた上で、お食事を楽しめるようになっています。
特に「一食一食を大切にするようになり、かえっておいしいものを食べる機会が増えました。」というところが素晴らしいですね。

それからカレーのことが書かれていますが、むそう塾でお教えしているカレーシリーズは、実は小麦粉がゼロです。
それでも多くの人が絶賛してくださる美味しさなので、糖尿病の人でも安心して召し上がっておられます。

手作りは面倒だと思われる方も多いのですが、むそう塾生は「外で食べるものより美味しいから家で作る」というスタンスです。
しかも健康に貢献できる料理方法が、むそう塾メニューの数々に並んでいますから、安心して陰陽バランスを考えながら食べるということが出来ています。
そういう意味でも、陰陽の考え方って便利ですね。

ああ、Mさんに玄米ご飯をおすすめしたい・・・。

 
 

(シーフードカレー 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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コメント

  1. のコメント:
    美風さん

    こんばんは。
    記事を読ませて頂きました。
    美風さんや中川さんに教えていただいた事ばかりだなと思って読みました。
    薬で全てコントロールする・・・一部の医療の考え方(全てでは無いと思いますが)に違和感を覚えた時にも、「そうだよ、薬が全てでは無いよ」と美風さんが話してくださったこと覚えています。

    むそう塾に通い始めてた当時、患者としては全くダメな私を
    お料理がお弁当が徐々に支えてくれてくれるようになりました。
    〉一食一食を大切にするようになり、かえっておいしいものを食べる機会が増えました。
    同じです!そしてそれを自分で作れるようにむそう塾でご指導していただき、自分、家族、時にはお友達を自宅に招いてお料理を頂きました。
    ポイントは、その陰陽バランのとれた中川さんのお料理がたまらなく美味しく、みんな口福になれること、心から満足できる安心の美味しい料理は自宅で作れることです!

    そして、バランのとれた玄米。中川式玄米ご飯に支えられています。
    お弁当のご指導でも主食と副菜のバランスを中川さんは厳しい目線でご指導くださいます。
    ここまでご飯の大切さを教えてくださる場所は他にはありませんでした。
    以前、炭水化物量(主食)が少なかった私と同じく、自分自身の適量の炭水化物量を見極めれていない人は沢山いらっしゃると思います。そしてその陰陽の匙加減で人間は変化するのですね。(私は体調が改善されました)

    〉バランスが薬ほど大事なんだと認識してほしいと思います。
    はい!
    今回立ち止まって考える機会を、美風さんありがとうございます!
    • マクロ美風 のコメント:
      好ちゃん、おはようございます。

      可愛い可愛いあなたが、病気を抱えているなんて誰も思えないほど、あなたは元気です。
      数値が決める病名というのがあるのですが、そこからどんどん遠ざかっているように感じます。

      実はね、糖尿病はインスリン分泌がまだ健全な段階で、グルカゴンの過剰分泌が高血糖の原因であるという説があるのです。
      そのような実験を1型糖尿病患者で行なったデータもあるようなのですが、お医者さんはその対応をしてくれませんよね。
      きっと製薬業界の裏事情が絡んでいるのではないかと思っています。

      いつ治療法が変わるか分からない時代なので、希望を持って現実の体調の良さをコントロールできる自分でいましょう。
      そのためにむそう塾は、全力で応援します!

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