玄米を召し上がっていても体調があまり変化しない人にはいくつかの要因がありますが、食べ方の間違いが一番多いです。
むそう塾でお伝えしている中川式玄米ご飯は、白米のようにふっくらと炊けるので、噛むことを忘れてしまいそうになりますが、そこまで至らない炊き上がりの玄米ご飯は、よく噛まないとかえって胃腸を悪くしてしまいます。
我流で炊いている人は、こういう炊きあがりが圧倒的多数かもしれません。
マクロビオティックのイベントなどで、玄米の炊き方を習って方法だけを真似している人は、その炊き上がりが消化に悪い場合があるので要注意です。
最近では玄米の良さを評価して、玄米ご飯を癌治療のためにおすすめしているクリニックや病院も登場しています。
生の玄米を食べさせる指導をしているところもあります。
しかし、何と言っても一番重要なのは噛むことです。
人間が体にしてあげられる最後の手段が噛むことなのです。
体に入ってしまったら、後は体にお任せするしかないからです。
むそう塾の愛クラス(玄米の炊き方講座)に来られる方には体調不良の方もおられます。
そういう人が玄米投稿を始めると、噛み方が足りないためお通じにつぶつぶが出たり、あるいは腸内細菌叢がメチャクチャになるようなお食事をされていて、理想的なお通じにならない人がいます。
そんなかたには、①よく噛んで召し上がってもらうこと、②お食事の前後20分間にはお水やお茶を飲まないことを実行していただくと、グンと改善されます。
それでも改善されない場合は、中川式糠漬けを召し上がっていただくと、めでたく素晴らしいお通じになってくれます。
常々噛むことを意識しない食べ方をしている人が多いということですね。
なお、噛む行為は陽性と陰性が交わる行為でもあります。
そのことによって流れてくる唾液が素晴らしい仕事をしてくれます。
唾液の力を侮っていませんか?
赤ちゃんはよだれかけをするほど唾液が出ます。
だから赤ちゃんは何でも口に入れても平気なのです。
唾液の殺菌力のおかげですね。
過去記事にも噛むことについて書いたものがありますから、ご参考になさってください。
・玄米ご飯を噛むことの大切さ 2012.4.5
・玄米の消化吸収と噛むこと 2010.6.24
・「中川式玄米ご飯の威力(2)」~噛む~ 2009.4.25
まだまだ記事ありますが、きょうは時間がないのでこの辺で。
(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック むそう塾)
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