便秘を解消したくても玄米が入らない人がいる?

便秘解消のために玄米を食べたら良いでしょうかというお問い合わせがありました。
う〜ん、なんとも言えません。
多くの人が玄米を食べるとお通じが増えて、便秘のお悩みが解消するのですが、うんと陽性に傾いた人は玄米が入らない場合があるからです。
反対にうんと陰性に傾いた人は玄米ごときでは刺激にならないほど腸が緩みきっているのです。
ですから短絡的に玄米がすべての人の便秘を解消するといえないことになります。

マクロビオティックでは陰陽で物事を判断しますが、単純に陰だ陽だと決めつけられるものではなく、その人の全体をみて判断しないと危険な場合があります。
そんなこともあって、私はブログに詳しく対処法を書かないのです。
直接お会いして、その人の癖も見抜いてからアドバイスをするようにしています。
そうでないと指導したい内容と誤差が生じるからです。
人間は必ず自分流に解釈してしまうから、そこを見越してアドバイスをしないと短期間で効果は出せません。
あくまでも相手に添って、相手の気持ちになってがポイントです。

さてさて、冒頭の便秘ですが、我こそは陽性と思われる人は野菜をたっぷり召し上がってください。
この時には他の穀類を断つつもりでかまいません。(その方が効果が出ます。)
こう書くと、すぐどんな野菜ですか?と聞かれそうなのですが、あなたが食べたいと思う野菜でかまいません。
陰性とか陽性とか忘れて食べたい野菜を召し上がってください。
真冬にサラダでもかまいません。
ただしすべて薄味にしましょう。
穀類は食べたくなるまで食べなくても大丈夫です。

次に陰性で便秘になっている人は、とにかく温かいものを体に入れましょう。
お味噌汁でも良いし、温かくて柔らかい玄米ご飯でも良いです。
葛を使った飲み物もいいですね。
陰性な人の便秘を改善するには時間がかかるし、ケースバイケースで対応しなくては危険なので、ここではあまり詳しく書きません。
陰性になっている原因を探す必要があるからです。

もっと詳しい解説は、「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」で行う予定です。
それまでにこの記事をヒントにお食事の仕方を変えてみてもいいですね。
マクロビオティックはまず実践してみることが基本です。
自分は玄米ご飯が必要なタイプだと思えば、ふっくらとやわらかく消化吸収のよい玄米ご飯を炊くところから始めれば良いのです。
それで体調の変化を観察していくこと。
これこそが陰陽の学びなのです。

きょうは便秘を例にあげましたが、他の体調不良でも似たようなところがあります。
体内に溜まった過去の陽性を排出できると、別人のように元気になる人をたくさん見てきました。
そして何より凄いのは、精神面でもグンと変化することです。
やはり腸と脳はつながっていると実感します。
だって体の調子が悪いと落ち着けませんし、笑顔になれないし、周りの人に気配りできるゆとりなんて出てきませんものね。
目指せ!快食・快眠・快便です。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

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