先日パスタの授業中に、グラグラ沸騰している大量のお湯がスタッフの麗可ちゃんの足にかかりました。
麗可ちゃんは運動神経がいいので、とっさに避けようとしたのですが避けきれずにかかってしまったのでした。
すぐシンクの中に麗可ちゃんを入れて、ドンドン井戸水を掛け続けました。
外は35度を超えるような気温ですから、水道水だったら生ぬるいのですが、むそう塾では常に井戸水を使っているので、こんな日でも16度のお水が流れていて本当に助かりました。
やけどの場合はすぐに患部を冷やすのは常識ですが、水道水より井戸水は陽性なので、皮膚のためにはかえって良かったと思います。
やけどで一瞬極陽になった患部に陰性の水をかけて冷やし、さらに患部にアロエを貼りたかったのですが、どこを探してもアロエが見つかりません。
デパートの食料品売場もお花屋さんも探しましたがダメでした。
それで、麗可ちゃんにはじゃがいもをおろしてじゃがいも湿布をするように言って、帰宅後すぐご主人がおろしてくれたじゃがいもをバケツに入れて、そこに足を突っ込んだそうです。
その間に中川さんがTwitterでアロエを持っているむそう塾生さんを探し、姫路の好ちゃんが大阪まで届けてくれることになりました。
やけどは初期の段階での対応が明暗を分けるので、私は麗可ちゃんの足に水ぶくれが出来ないことを祈り続けていました。
なんとかアロエが届くまでじゃがいもで熱を取ってほしいと、じゃがいもにも祈っていました。
夜の11時半過ぎに無事アロエが麗可ちゃんのもとに届けられて、すぐ中川さんから指示が出され、アロエ湿布に切り替わりました。
幸いにじゃがいもで冷やしているときに腫れが引き始めたようだったので、これにアロエが加わればもう安心という状態でした。
朝になっても水ぶくれが出来ていないと麗可ちゃんから報告があった時には、本当に胸をなでおろしました。
と同時に、昔から伝わるお手当てやマクロビオティックの陰陽がどれほど眩しく感じたか分かりません。
マクロビオティックを知っている人なら、すぐ「冷やす=陰性」って連想できるでしょうから、お手当てをするときに迷わなくていいですよね。
とにかく陽性(やけど)の次は陰性(水・アロエ・里芋・じゃがいも)で冷やし、熱が取れたら動物性の油をすりこむのが良いです。
このときは植物性より動物性の油の方が人間の皮脂に近いので効果的です。
特に馬油(ばーゆ)はやけどにとても効きますが、偽物や効能の弱いものがありますので、本物の馬油を入手するようにしてください。
なお、アロエや里芋やじゃがいもは酵素が効き目を発揮するので、里芋の粉末は使わない方が良いです。
どうしてもそれらが手元になければ、胡瓜をおろして応急処置をするのも良いです。
マクロビオティックでは陰性で体を冷やすから避けた方が良いといわれる食材は、こんなとき大いに頑張ってもらいましょう。
とにかく間髪をいれずに冷やし続けなければダメなのですから。
それにしても最後に植物油ではなくて動物性の油というところが陰陽の凄いところですよね。
そうなんです。人間は陽性だから陽性の方が皮膚に馴染みやすいのです。
ところで、中川さんはお店をしている時にいつもアロエを育てていたそうです。
いつ誰がやけどや怪我をするか分からないので、アロエでみんなを治してあげたとのことでしたが、むそう塾ではうっかりしてアロエを置いていませんでした。
今回のことで深く反省して、早速良質のアロエを用意しました。
このアロエが役立つことがないよう、これからも塾生さんに怪我がないことをお祈りし続けています。
(アロエ お守り代わりに置いておきます)
美風さん、こんばんは。
この度はご心配をお掛けしました。
あっという間の出来事でほとんど記憶がないのですが、中川さんにお聞きしたら咄嗟に飛び上がったけど、降りる時に少し掛かってしまったそうです。
赤く腫れてた所がジャガイモ、アロエのお蔭で、水ぶくれも出来ず、跡も残らずにすみました。
水道水は生温いので、井戸水にも助けられました。
中川さんに三日間は出掛けず安静にするよう言われ、よく寝てシンプルな食事でおとなしくしてたら三日で治りました。
動いて下さった美風さん、中川さん、好ちゃん、心配して下さった方々、ジャガイモを買いに行っておろしてくれた夫、皆さんに感謝いたします。
麗可ちゃん、こんばんは。
このたびは大変申し訳ないことをしました。
奥様をお借りしているので、ご主人様にも申し訳なくて、絶対悪化させてはならないと思いました。
麗可ちゃんの常々の陽性さにも助けられて、皮膚が水ぶくれにならなかったことは本当にありがたいことでした。
それにしても火傷が最小限で済んだことに胸をなでおろしています。