私の住む街の駅前には複合型の商業施設があって、市の出張所や銀行やクリニック、美容院、パチンコ店、証券会社などが入っています。
地下1階はデパ地下と同じで食料品が溢れ、地下2階には広い駐車場があり、7階はレストランが並んでいて、その他の階はデパートと同じ商品が並んでいます。
このビルは駅前を再開発するときに建てられたもので、元々駅の近くで商売をしていた人達が優先的に区画を割り当てられたようです。
調べてみると1990年の開業でした。
その一角に珈琲店があります。
私は珈琲はあまり好きではないので、ごく稀におつき合いで入る程度ですが、7階の角にあるそのお店は眺めがとても良くて、一面ガラス張りの窓からは駅前が一望出来ます。
経営者は80歳を超えていらっしゃるとおぼしき男性で、お一人でお店を切り盛りしています。
窓からいっぱい光が入っても汚れが目立たないほど綺麗にお掃除をして、コップも珈琲カップもすべて手洗いで自分で拭いておられます。
上の写真はカップを下げるときの店主ですが、これが普通の角度になってしまうほど腰が曲がっています。
きっと長い間腰をかがめてお仕事をされているうちに、それが普通になってしまったのかもしれません。
これ以上腰が伸びません。
でも歩くのは速くて、店内を小走りのように動きまわります。
きっと重心が前にあるので、速くなってしまうのでしょう。
よく年齢が高くなると動作がゆっくりしがちですが、この人は本当に手早くて気持ちの良い動き方をされます。
おそらくお若い時から手早くお仕事をこなされる人で、そのままのペースでお仕事をされているのかもしれません。
おそらく私より15歳以上年上であろう店主の姿を眺めながら、何歳になってもこうして仕事を持っていることの素晴らしさ、スピードを落とさずに仕事をこなせる体力、そして何より健康であることの大切さを実感したことでした。
特に人間は下半身が弱って来ると行動が制限されるため、精神的にも悪い循環になってしまいます。
そんなことにならないよう、多くの人が若いうちから本物の健康を手にしておいてほしいと思いました。
私は幸いに今まで病気をすることもなく、元気に突っ走ってきましたが、団塊の世代真っ只中なので、同じような年齢の人達のお役に立てるようになるためにも、マクロビオティックの陰陽の考え方とお食事の仕方を、改めて丁寧にお伝えしたいと思いました。
そのためには、今お若い方たちがもっと元気になって、お母さんやお父さん、そしてお爺ちゃんやお婆ちゃんにお料理を作ってあげることが一番です。
それは作ってあげる人、作ってもらう人、双方にとってとても良い氣の流れになるので、ぜひ試していただきたいと思います。
「京料理人 中川善博」のお料理は、冷えかけていた人間関係を復活させるだけの力を持っています。
「美味しい」ということはこんなにも人の心を解きほぐすのかと思えてきっと感動されることでしょう。
今からでも遅くはありません。
あなたもお料理で良好な人間関係と真の健康を手にして、納得の行く人生を送りましょう。
健康はすべてを可能に導く土台です。