飽きない食べ物 あらめビーフン

あらめビーフン むそう塾 マクロビオティック料理教室

(あらめビーフン 料理:中川善博)

人それぞれに「飽きない食べ物」というのがありますね。
それはその人にとって「合っている」食べ物であることが多いです。
ただし、慣れや味覚麻痺で飽きなくなっていることもあるので注意が必要ですが。
これを間違うと生活習慣病につながります。

飽きない食べ物の代表が白米のご飯でしょうか。
続いてお味噌汁、お漬物でしょうが、これらは白米ほどではないので、ちょっとした変化を求めます。
白米はなぜ飽きないかというと、その主張のなさが良いのだと思います。
あるのはほのかな甘味とちょっとした湿り気と温かさと軟らかさだけ。

あれ?
これって微生物が好みそうですね。
そして、人間も好みそう。
周りにいませんか? このような人。
そう、いわゆる癒し系ってこんな感じの人だったりします。
どことなく安心して、ホッとできる存在ですね。
反対に個性が強い人は、毎日つき合うとなると疲れる面があります。
これも食べ物と同じです。

ということで、主食には飽きない食べ物が適しています。
では玄米はどうかというと、炊き上げ方によって分かれます。
限りなく白米に近く炊き上げれば、白米とかなり同じように飽きがきません。
しかし、白米から遠くかけ離れた炊き上がりの場合は、途中で体が受け付けなくなります。
これは味覚の問題もありますが、体自身が自分の身を守るためのサインと知りましょう。
もしあなたが今、玄米を食べたくないと感じたら、それは体がかなり陽性に傾いているか、玄米ご飯の炊き上がりがまずいからです。

私は写真のあらめビーフンが大好物で、毎日食べても飽きません。
このようにお皿に盛り付けるのが一般的なのですが、昨日中川さんが「あらめビーフン丼」をしてくれました。
これが何とも美味しいので、習った人はぜひ真似をしてみてください。
こんな紅生姜を天盛りにすると、色合いも綺麗でさらに美味しくなります。

オーサワジャパン 紅生姜

(紅生姜:オーサワジャパン

 
 

この「あらめビーフン」は、それぞれが個性のある食材で組み合わされているのですが、仕上がった時に絶妙のバランスが保たれています。
味の陰陽はもちろんのこと、料理法の陰陽がとても重要です。
そして、繊細な包丁仕事も要求されます。
ですから幸せコースではなく、上級幸せコースのメニューに入っているのです。
一つ一つの工程での見極めがきっちり出来て初めて完成するお料理。
それは盛り付けに至るまで気の抜けない、簡単そうだけど高度なお料理です。

私はこのあらめビーフンをいただく度に、料理工程の難易度と人生の難易度を重ねてしまいます。
人間づきあいのポイントをきちんと押さえれば人生は心地よいし、ポイントを押さえ切れなければ問題の多い、トラブル続きの人生で疲れることになります。
心地よい人生を送るためにも、マクロビオティックの陰陽の考え方はお料理から敷衍して考えることが出来て、大いに学ぶところがあります。

マクロビオティックに出会って本当に良かったとつくづく思えるのは、お料理と人間関係や人生をリンクして考えることの出来る視点を養えたことです。
冒頭の「飽きない」という視点も、「中庸」としての陰陽バランスの結果です。

そうそう。
人間は体調がイマイチの時には慣れた食べ物や植物性を欲しがりますね。
反対に体調の良い時や、挑戦的になれる心理状態の時には新しい食べ物や動物性を求めることが多いです。
それとは別に、いつも何となく穏やかな人は、案外穀物をしっかり摂っていることが多いです。
陰陽バランスの鍵を握るのは、体に一番多く入った食べ物や飲み物の種類によることを忘れないようにしましょう。

 
 
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