糠床のSOSが増えて来ました。
理由は色々ありますが、一番多いのが塩分不足でしょうか。
記事を書きたいのですが時間が取れな〜い、と思っていたら、ちょうど昨年のきょう、「糠床と塩分の関係」なんていう記事を書いていました。
やはりこの時期になると、この問題で糠床をダメにする人がいるから書いているんですね。
野菜を漬けるということは、そこに浸透圧の作用が必要なわけです。
ですから、絶対に塩分が必要なんです。
その塩分濃度が分からないという人が圧倒的に多いですね。
あれほど糠床が配達された時の塩味や酸っぱさを良く覚えておくようにと口を酸っぱくして話しておいたのに・・・・_| ̄|○
届いてから1ヵ月間、足し塩・足し糠・エアレーションをしていないという人がいて、ビックリしてしまいました。
その間野菜は漬けているのです。
そりゃあ、ダメになりますって。
逆にいうと、よく1ヵ月間ももっているなぁという感じです。
超特級の濃厚さで送った糠床なのでここまで耐えてくれたのでしょう。
(偉いぞ、じゃい安!)
塩分不足は雑菌の繁殖を許してしまいます。
かと言って塩を足しすぎても乳酸菌の活動が弱まります。
(塩不足よりはいいのですが)
酸味があるなら、しっかりエアレーションをして、新鮮な酸素を送ってあげましょう。
糠床の上の方が黒くなるのは糠床がお年寄りになっています。
若返りのために新しい力を入れてあげてくださいね。
酸味があれば米糠も足せます。
精米したての甘い米糠は、糠床が大喜びします。
新鮮な酸素も大好きです。
これらの過補給はいけませんが必要な補給をしていない人が糠床を弱らせているようです。
必ず糠床には乳酸菌のエサがなければなりません。
それが野菜であったり、米糠であったりするわけです。
酸味がない時にはキャベツの外葉が効果的です。
この気温ならグンと酸味が出てきます。
漬けっぱなしにするとキャベツから水分が出るので、さっさと引き上げましょう。
春に糠床をおこすときに、水分が欲しくてキャベツを捨て漬けにする時ほど長く漬けないように。
おっと、ちょっとのつもりが長くなりました。
SOS組の糠床が無事復活してくれますように。
糠漬けはこれからが一番美味しいのです。
ぜひ「糠床のあるくらし」と「糠漬けのある食卓」を実現してください。
(茄子の糠漬け 漬けた人:じゅん子さん)