私が教わった大森英櫻先生は、とにかく体験重視の人でした。
桜沢如一先生の書かれた本の検証に一生を捧げた面があったほど。
その大森先生がいつも口を酸っぱくして教えてくれたこと。
それは体質の分類の難しさでした。
多くの症例を抱えていてもなお、人間は微妙に違うことをいつも口にされていました。
あれだけ多くの体験をされながらも、病気治しの本を書かなかったのは、桜沢如一先生を一部分において反面教師とされたからかも知れません。
「本というものは体験をうんとして、それに無双原理という陰陽の哲学を加味して書くべきだ」が持論でした。
「大森君、あとを頼む」といってMI塾を任せて海外に行ってしまった桜沢先生の後始末が、本当に大変だったようです。
講義のタイトルとは無縁のエピソードが、今となっては懐かしくもあり、マクロビオティックの落とし穴でもあり、勉強の宝庫でした。
偉大な師から受けた教えは、今も私の中で脈々と息づいています。
「体験をうんとして」
むそう塾の原点でもあります。
またまた、貴重な記事を記載いただき
ありがとうございます。
あんなに楽しい大森先生の講義録が
どうして、3冊以降発刊しかないのだろう・・・
もっともっと続きをどんどん読みたいのにナァと
思っておりましたが、
この記事で少し納得した次第です。
ちょっと気になったのが体験をうんとするという
キーワード
なかなか、並大抵の常人では、
体験はうんとできないことだと思います。
自分のことで、いっぱいいっぱい
自分のことすら、ちゃんと分からない。
だから他人様の体を責任持って、見る
見続けるというのは凄いことだと思いました。
むそう塾、改めて凄いところだと思った次第です。
こるぷんさん、おはようございます。
大森英櫻先生は桜沢如一先生に「死をも恐れぬ男」と言わしめた人です。
ですから、それはそれは度胸のある先生です。
そして何より人生に美学がありました。
だから多くの男性にも尊敬されたのだと思います。
私もその美学に惚れた一人です。
その一人としては、やはり無責任な言動は出来ません。
ただそれだけなんですよ。