母のことなど

先日、北海道に住む母を見舞って来ました。
母は十勝に住んでいて、兄夫婦と一つ屋根の下ではありますが、二世帯住宅なので、自分の生活は全部自分でこなしていました。
しかし、昨年発見された乳癌の転移があり、腰の痛みがひどくてついに入院となりました。
95歳まで自分の生活を出来た母は、本当に凄いなあと思います。
病室に入った私の顔を見るなり、母はこう言いました。
「まあ、61にもなるのにそんなに赤い服を着て」
(母は満年齢ではなく、数え年で年齢を計算するのです)
お裁縫が得意な母は、私のオレンジのコートを手に取って、生地の良し悪し、縫い方の良し悪し、ボタンの付け方すべてをチェックしていました。
未だに子供の着る服が気になるようです(笑)
4人兄弟が全員集まって、久しぶりに近況を報告し合いました。
みんな遠くに住んでいるけれど、いざという時には童心に返って語り合えるこの関係は、財産だなぁとつくづく感じました。
帰りがけにポイっとお金を私のハンドバッグに放り込むシャイな兄。
私と一番性格が似ています。
(私はシャイではないけれど。。。)
いつも思うことですが、親って何歳になっても親なんですよね?。
子供の顔を見ると、すぐ愛情を注ぎ始めます。
自分の体の不都合を忘れて。。。
この気持ちって、凄い事だと思います。
来月96歳の誕生日をどのような形で迎えるにしても、母には長い間私達を支えてくれてありがとうと言いたいです。
ボケずにここまで生きられた体力と精神力に感服です。
3年前に95歳で他界した父も、亡くなるまでボケることなく、子供にとってはありがたいことでした。
誰にも迷惑をかけない老後。
そんな生き方が出来たら素晴らしいですね。

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コメント

  1. 夏目 より:

    美風さん おはようございます。
    お母様とそして御兄弟と素敵な時間を過ごされていらしたのですね。とっても素敵な家族、親子、兄妹の
    絆だと思いました。自分はどんな絆を家族の間に作れるのかな?と思いました。
    お母様は素晴らしい人生を生きていらっしゃるのですね。それを見て育ってきた子供たちもきっと素晴らしい人生を送られるのだと思います。
    上手く言葉になりませんが、心温まるお話を
    ありがとうございます。

  2. wa(35-8) より:

    美風さん、おはようございます。
    親は何歳になっても親、というの、離れて暮らしている祖母をみているとつくづく思います。
    先日祖母・母・私で話している時にふと祖母が「お前はいくつになるんだ」と母に問いかけました。
    母が「60よ」と答えると「まあ、お前も大きくなったなあ・・・」とまるで中学生の子供に対するように愛しそうに呟きました。
    私の祖母も今96歳。
    そろそろ身体もつらくなってきたようですが未だに、私や母に食べさせてやりたい、それしかしてやれることがないから、と畑に出てお野菜を作ってくれています。
    愛情深い、大好きなおばあちゃんです。
    最近私は自分の事に忙しがってばかりで、祖母と会う機会も減ってしまっていましたが、祖母が元気なうちにいっぱいいっぱい、愛情の交歓をしたいと思いました。
    素敵な記事をありがとうございました。

  3. マクロ美風 より:

    夏目さん、こんにちは。
    お蔭さまで私達兄弟も、親子の間でも、嫌な思いを経験することなく来ました。
    ですから兄弟が集まると、まだ育ち盛りで家にみんなが一緒に生活していた頃と何ら変わることなく、屈託ない会話が出来ます。
    これは本当にありがたい事です。

  4. マクロ美風 より:

    Waさん、こんにちは。
    まあ、なんて素晴らしいお婆様でしょう!
    見事な生き方をされていますね~。
    お母様が私と同じ年齢ですね。
    なんて似ているのでしょう^^

    >私や母に食べさせてやりたい、それしかしてやれることがないから

    この思いがよけいお婆様をお元気にさせてくれるんですよね。
    良い氣の循環があって、素晴らしいですね。
    こちらこそ、素敵なお話をありがとうございました。

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