お料理から覚悟力まで

昨夜遅く京都から帰って来ました。
一昨日は櫻澤先生のお墓参りに行ったり、京都の税理士さんと打ち合わせをしたり、今後の運営方針を話したり、忙しい一日でした。
そして昨日は、「中川式玄米ご飯の炊き方」の伝授方法について話し合ったり、来年度のクラス編成について話し合ったり、デパートにも出かけて市場調査をしたり、充実した一日でした。
「むそう塾」は二人体制なので、その間で齟齬が起きないように、このように綿密な話し合いの時間を設けて、いつも塾生さんと私達が一団となって成長していけるように頑張っています。
さて本題です。
「むそう塾」では玄米ご飯の炊き方をお伝えし始めてから1年あまり。
「幸せコース」でお料理をお伝えし始めてから5ヵ月あまりが経ちました。
その間各種の単発講座も開催して、多くの方のお料理に対する現状を把握することが出来ました。
案の定予想どおりの結果ですね。
私が事前に感じていたとおりの結果が「むそう塾」でも起きていました。
しかし、もっとビックリすることもあって、中川さんと「こりゃいかん」と心底思いました。
それは現代社会に対するNGでもあります
学校給食、資格社会、学歴偏重、核家族、スーパー、ファミレス、コンビニ等々。
これらが食生活に与えた影響は計り知れません。
その結果が見事に反映されて、無残な人々が毎回「むそう塾」に来られます。
事態は深刻です。
               *    *    *    *
9月の「幸せコース」では、おむすびと車麩のフライでその深刻さを痛感しました。
おむすびなんて料理教室で習うものではなくて、何となく握れるようになっているものですが、そのおむすびをきちんと握れない人がゴロゴロいるのです。
お母さんにおむすびを握ってもらった経験のない人はすぐ判ります。
形でね。
揚げ物に関しては、モー絶句です。
40歳前後で家庭の主婦であっても、一度も揚げ物をしたことがない人がいるのです。
しかも四分の一くらいの比率で。
理由は色々あるにせよ、なぜ母親が子供に揚げ物料理を伝えていないか。
これが問題です。
他人様に栄養指導をする職業なのに、一度も揚げ物をしたことがない人もいました。
頭の中だけで栄養計算をするから、お料理が出来なくても通用する職場環境らしいのですが、これは滅茶苦茶です。
しかしこんな人でも、中川さんから揚げ方を教えてもらって、帰宅後生まれて初めて揚げた車麩のフライの画像を送って来てくれました。
もう油が怖くないでしょう。
                 *    *    *    *
こんなふうに、お料理をとおして社会のひずみが透けて見えます。
生活力のなさも露呈します。
そして五感の鈍さも、不器用さもね。
ああ、日本人はこんなはずじゃなかった。。。。
目覚めよ!日本人!
そんな想いで「むそう塾」をより良い「人間塾」にするべく、中川さんと力を合わせて、どこにもない取り組み方で頑張っています。
それぞれが最高の人生を送るために、「むそう塾」は最大の応援をします。
「無双原理」に惚れぬいた男と女が、真剣勝負で挑みます。
あとはあなたの覚悟次第で、人生がいかようにも変わります。
「覚悟力」の問題です。
腹をくくって物事に取り組んでみましょう。
今まで出来なかったことが出来るようになりますよ。
「腹をくくる」覚悟が出来た人と出来ない人では、その後の人生が変わります。
たった一度の人生です。
ダイナミックに生きてみましょう♪

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コメント

  1. よしよし より:

    マクロビの第一歩がむそう塾で
    師匠が美風さんと中川さんで
    本当に、本当に、良かったと思っています。

    玄米のパスもまだまだですし
    マクロビの知識も言うに及ばずですが
    選んだ方向が間違ってない事を確信しました。

    今後とも宜しくお願いします!!

  2. springarden より:

    美風さん、こんにちは。
    包丁遣いに始まり、
    全部そのまま
    あてはまってしまってます。
    マクロ以前に、人として生きるところからですね。

    今、ここで気付かなければ、
    一生なかっただろう気づきと出会いを
    ありがとうございます。
    少しずつですが、着実に身につけるよう、励みますね。

  3. Ya(9-7) より:

    美風さん、月曜日はありがとうございました。

    昨日、車麩のカツを作りました。
    私も家では揚げ物をしたことがなかった一人でした。
    玄米炊き講座でも車麩のカツを取り上げて下さってからは、
    人の家で揚げ物を手伝ったりしたことはあったのですが…

    母からは揚げ物を教わったことはありません。
    揚げ物だけに限ったことじゃないですけど。
    父も母も危険なことから遠ざけるように私を育てたのだと思います。
    ある意味、大事にされすぎてしまって世間知らずです。
    「こんなことも知らんのか」って言われることが、
    恥ずかしいし、怖いです。

    いつも私が台所で料理をしていても、
    知らん顔の母が、
    昨日は心配そうに台所にやってきました。
    そして、いろいろ教えてくれました。
    むそう塾へ通うようになって、
    料理ができるような気になっていたけど、
    やっぱり、母にはかなわないって感じました。
    そりゃあ、そうですよね。
    30年以上も家族のために3食作ってきたのだから。

    母に対して、
    されたくないのに、されたこと。
    してほしいのに、してくれなかったこと。
    いっぱいあるけど、
    そういうものも含めて今の自分がある。

    教えてもらえなかったことは、
    これから学べばいいんですよね。
    まだ、遅くはないんですよね。
    あまりに学ぶべきことが多すぎる気がしないでもないですが。
    自分の人生は自分で変えます。

    美風さん、中川さんに出会えてよかった。
    本当にいつもありがとうございます。

  4. ta(26-2) より:

    美風さん、

    こんにちは。
    ご挨拶が遅くなりましたが、9/21の愛クラスどうもありがとございました。

    今日のブログでも書かれていますが、むそう塾の素晴らしさというのは、玄米をうまく炊けるということだけではなく、中川さんとのお2人の人生哲学を教えていただけたことが大変貴重でした。

    折角学んだのにまだ一度しか玄米を炊いていない自分を反省しました。

    忙しい毎日ではありますが、言い訳せずに美味しい玄米を食べれる回数を増やしていこうと帯を締めなおします。

    よろしくお願いします。

  5. ゆうぽん(Mo8-3) より:

    美風さん、こんばんは。
    (ちょっとタイトル大げさですか・・・?)

    私は、マクロビオティック、むそう塾を通して、本当に後世に伝えたいと思うお料理の知識や、美風さんや中川さんの人生哲学についてのお話、それらを通じて元来の日本の素晴らしさを知りました。

    そして、今本当にそんな日本人の素晴らしさが失われていっているという現実も、同時に知ることになりました。

    (私も含めてですが・・・)体力や耐性がなく、自分自身の人生に責任をもって生きる、ということができない人が本当に増えているな、と主人の仕事(労務関係です)やメディアを通じて知ることができます。

    自分に仕事が無いのは、社会や政府が悪いからだ、と訴えたりする人たちや、ニートの問題など・・・。
    主人の仕事を通じては、短期間で簡単に会社を辞めたり、明らかに自身の落ち度で解雇になったのに、不当だと労働組合に駆け込んで紛争になったりと、ここ最近多いです。

    自分の問題を他者のせいにしてしまう人、他者に寄りかかって生きている人の多いこと。

    よく耳にするのは、自分が小さいときに苦労したので、子供に大変な思いをさせたくない・・・と、リスクの無い選択をするように教えられたり、いやなことは親が変わってしてくれたり、ほしい物は何でも買ってあげたりなど。

    何不自由なく苦労なく育てたい、と思う親の気持ちが、お料理をさせない、揚げ物を作らせないという行動に結びつくのでしょうか。

    それらが、かえって子供から精神的・肉体的な強さを奪ってしまい、後々に大人になって、人に寄りかからないと生きていけない人生になってしまうのかもしれないですね・・・。

    そういうものが、後世に伝わっていくと思うと、とても恐いです。
    本当に、日本人はどうなってしまうのでしょうか・・・。

    「むそう塾」は、これからの日本人にとって、希望の光だと本当に私は思います。
    今は小さな光ですが、どんどん大きな光になっていってくれたら、と願ってやみません。

    少し論点がずれてしまって、ごめんなさい。

    これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

  6. げんたろう より:

    タイトルと思いましたが、内容を見てそれも仕方ないと納得しました。

    そういうワタシも人様のこと言えませんが、ホント腹を括れないといけませんね

    >学校給食、資格社会、学歴偏重、核家族、スーパー、ファミレス、コンビニ等々。

    この中にはワタシの嫌いなものが多数含まれていますが、
    それで良かったんだなと思うのと同時に、なぜもっとうまくやれなかったのだろう?等々苦い思い出もよみがえります

    要は過去の教訓を未来を形作るうえで生かせればと思いますが、いわゆる負け犬体質から脱却するのが難しいんですよね

    こんなこと書いたら怒られそうですね

    イカンイカン

  7. ゆうぽんMo(8-3) より:

    ごめんなさい、「大げさ」っていうのは、
    自分のコメントのタイトルに対してなんです
    美風さんのこの記事のタイトルについてではありません。
    紛らわしくて、失礼いたしました

  8. よつば(Ta 8-9) より:

    美風さん、こんばんは。
    記事を読んでいて、まさに私のことだ・・・^^;
    と思い、コメントさせて頂きました。

    便利な世の中と共に、失われてきたものの大きさに気づかなければなりませんね。

    以前の美風さんの記事のコメントにも書かせて頂いた事がありますが、小学生から学習塾通いで、母親も働いていたので、一人で晩御飯を食べる事が多く、母親の台所姿の記憶があまりありません。
    そして、お料理を習った記憶も・・・

    自分が料理をする立場になっても、電子レンジ料理などの普及で、あまり不便に感じていませんでした。
    (今、思い返すと恐ろしい・・・!)

    結婚して、マクロビオティックを知ってから、昔ながらの調理法を学び始めましたが、正直慣れないことばかりで、料理が楽しくないと感じている自分がいました。

    しかし、むそう塾に通うようになり、心で炊く玄米、切り方の極意、調理方法の意味、陰陽、そして心にしみわたる座学を学んでいくうちに、料理が好きになってきている自分がいました。

    今までの自分の考えが恥ずかしいです。

    まだまだ、かけだしのひよっ子ですが、一歩一歩成長してきたいと思います。
    むそう塾のおかげで、毎日が幸せだと感じられることに感謝しております。

    有難うございます!!

    最後に、コメント欄でご連絡させて頂く事をお許しください。
    遅ればせながら、美風さんや中川さんや塾生さんのブログを毎日拝見させて頂いて、ようやくブログを始める勇気を持てました。
    内容はイマイチで、お恥ずかしいのですが、少しずつ人との『つながり』を大切にしながら、人間としても成長していきたい!と思っています。

    これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

  9. マクロ美風 より:

    よしよしさんはその笑顔が曇らないような生活をされていれば大丈夫ですよ~。
    知識は多くない方がいいです。
    頭で考えちゃうから。
    よしよしさんの感性を壊さないようにマクロビオティックをしましょうね。

  10. マクロ美風 より:

    springardenさんは「むそう塾」とともに成長されて来ましたね。
    それだけに責任とspringardenさんに対する愛情を感じます。
    一緒に頑張りましょう!

  11. マクロ美風 より:

    Yaさん、いっぱいありましたね。
    今も色々なことがありますね。
    でもね、それらはこれからのために活かしましょう。
    すべての流れを受け入れ、そこからすっくと自分の足で立ち上がってください。

    今のあなたに必要なのは、ご自分のためにきちんとした「中川式玄米ご飯」を炊くことです。
    氣が乱れていては「中川式」の玄米ご飯は炊けません。
    いい氣に満ちた玄米ご飯を炊けるようになりましょう。
    そうすれば、あなたのまわりに変化が起きます。
    そこから本当の流れが出て来ますよ。

    >まだ、遅くはないんですよね。

    何歳になっても、いつからでも遅いことはありません。
    出会った時が最良の時。
    このことを忘れずに頑張りましょう!

  12. マクロ美風 より:

    Taさん、習ったことは早く復習しないと、どんどん忘れてしまいますよ~。
    何もしないと3日以内にかなり忘れてしまいます。
    頑張って炊いてください。
    炊きまくってください。
    そうでないと、受講費が高いものになってしまいます。

    ところで、「むそう塾」は「人間塾」と思っているので、お料理以外の大切なこともお伝えしています。
    そのことを受け取っていただいて、とても嬉しいです。
    こちらこそ、よろしくお願いいたします。

  13. マクロ美風 より:

    ゆうぽんさんの文章を拝見して、ありがたいと同時に「むそう塾」の趣旨をよくご理解いただいているな~と、感慨深い気持ちになりました。
    忙しさゆえ、改めて「むそう塾」のことについて詳しく書いていないのですが、こうして中川さんと私が目指していることをくみ取って頂けたことが、とても嬉しいです。
    京都の片隅であげた産声が、これから成長して多くのかたと喜びを分かち合ってくれたら本望です。

    同世代の子供をもつ私と中川さんが、次世代にどうしても伝えたいものは、「日本の良き文化と幸せ」です。
    言うまでもなく「幸せ」の基本は健康です。
    このことを、我が子を育てるように塾生さんに接してお伝えしたいと思っています。
    これからもよろしくお願いいたしますね。

  14. マクロ美風 より:

    あら、大袈裟でしたか?(笑)
    でもね~、多くの人を見ていると、それが実感なんですよ~。
    とにかく世代の断絶が甚だしいですね。
    これはもう深刻です。
    地方より都会の方がより深刻です。

    ですから私と中川さんは、父と母になったつもりで塾生さんに接しています。
    来年には孫もゴロゴロ誕生予定です。
    嬉しいです。

  15. マクロ美風 より:

    大丈夫、大丈夫。
    その区別はきちんと伝わっていますよ~。
    ご丁寧にありがとうございます。

  16. マクロ美風 より:

    よつばさん、お料理が好きになってくれて嬉しいです。
    ありがとうございます。
    だからあの笑顔があるのね。
    よつばさんの笑顔は天下一品です!

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