家族の絆・総集編

ちょっと私の家族について書こうと思ったのが、夫編妻編子供編、そして今回の総集編となりました。
書き始めてみると、書きたいことが一杯あって、短くするのが大変でした。
本にできるかも・・と思うほど、次から次へと文章が湧いてきます。
さて、私達夫婦は、昭和62年4月1日に結婚しました。
と言っても、結婚式は挙げずに、入籍して一緒に住み始めただけです。
夫はやっと念願の国家試験に合格して、1月に事務所を開いたばかりなので、お金がなかったからです。
翌63年7月に長男が生まれ、生後100日目に写真屋さんで初めて3人揃って記念写真を撮りました。
夫はいつもの背広姿、私は母からもらった付け下げの着物を自分で着ました。
子供は、貸し衣装を借りることもせず、いつも着ている木綿の服です。
夫は、貸衣装でも着せて、もう少し華やかさを出してやりたかったようですが、私は、「これが今の私達の現実だから、これでいいの」と言って、普段着で写しました。
夫と二人だけで精一杯子供を育て、信頼関係で結ばれていたから、見た目は華やかでなくても、心は充分華やかだったのです。
夫は一般的にいえば、「お金儲けが下手」なタイプです。
でも、私は、夫を「信頼できる人」だと思って結婚しました。
この二つは、今もまったく変わりありません。
有難いことに、結婚してから今まで喧嘩らしい喧嘩もせず、お互いを疑うこともせず、純粋な気持ちで暮らすことができました。
これは、夫の実直でファジーな性格のお陰かも知れません。
まさに、陰陽のバランスが絶妙なのでしょうか。
*    *    *    *
嘘をつかず、見栄を張らず、ただ、ひたすら正直に真面目に生きて来た私達に、神様は「アトピー」というプレゼントを下さいました。
息子のひどいアトピーは、私達一家を打ちのめすのに充分でしたが、逆にアトピーのために私達家族が結束した面もあります。
また、食事をはじめとして、病気や生活に関するあらゆる面の勉強を、真剣にすることが出来ました。
そして最後は、とうとうマクロビオティックに辿りついたのです。
もっと早くマクロビオティックに出会っていたら、私達は精神的にも経済的にもより早く救われたことでしょう。
しかし、その分、自力での勉強が少なかったかも知れません。
ちょうど良い時期に、必要なタイミングでマクロビオティックは私達の前に登場し、それから家族みんなで取り組みました。
夫は玄米ご飯が美味しいと喜んで食べ、お弁当にも持って行きます。
息子は、お弁当だけは分づき米を希望しますが、原則としてマクロビ食を受け入れています。
今年の夏休みから、家族みんなで一日2食に挑戦していますが、効果は大です。
体の変化がとても楽しみで、3人で報告し合いながら調整しているところです。
最も体の変化に敏感なのは息子で、一日2食を喜んでいるほどです。
きっと、彼にとってはこの方が体が楽なのでしょう。
こうして、家族が一つになって同じテーマを共有できることは、本当に有難いことだと思っています。
強制ではなく、自然に「家族だから同じものを」と思える精神性が、決して「個」をなくした関係ではなく、あくまで「自主的」なことが嬉しいです。
さらに夫は、「お母さんは今まで家族のために、自分を忘れて一生懸命やって来たんだから、これからは自分の好きなことをやりなさい、お金がなくて悪いけれど」と言ってくれます。
有難いことです。
子供も、「お母さんが楽しかったら、それでいいんじゃないの」と言ってくれます。
「楽しくて夢中になれるものがあるといいね」と言いながら子供を育てたので、私に対してもそのように思うのでしょう。
マクロビ生活は楽しいです。
マクロビのお勉強も楽しいです。
お金はギリギリでも、狭い住まいでも、高級車がなくても、指輪がなくても、心は豊かです。
穏やかな気持ちで暮らせる毎日は、幸せそのものです。
人間は、わずかな食べ物を正しく口にするだけで、宇宙規模の幸せを手に出来ることを教えてくれたマクロビオティック。
私は、この壮大なマクロビオティックと家族に、心から感謝しています。

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コメント

  1. ちゃこ より:

    マクロ美風さん、こんばんは!

    ステキなご家族ですね。。。

    そして、心が豊かな生活。。。素晴らしいです。

      「楽しくて夢中になれるものがあるといいね」と・・・

    私は息子にそう言ってあげていなかったかも・・・と少々反省です。

    自分の好きなことを両親に認めてもらえたらやはり嬉しいですよね。

    そして、自分に自信のある子に育つのでしょうね。

    明日から冬休み。。。息子とじっくり向き合ってみる予定です。

  2. cocomelo より:

    ご主人のやさしいお言葉(これからは好きなことを・・)になんだか涙がでちゃいました。素敵なご家族ですね。そして、やっぱりこういう絆の強い家庭をつくりあげていらした、マクロ美風さんはすごいなあと思います。

  3. paru より:

    家族の紹介読ませていただきました。

    なかなか身内のことをうまくまとめて書くのは難しいなぁと思うのですが、たいへんわかりやすくて楽しかったです。

    アレルギーなどでマクロを始める人は多いですね。

    私も花粉症など様々な体調不良がきっかけでマクロの本を手にしました。

    大変だね~という人もいますが、何もなければ素材に気を使わない食事をとり続けていたでしょう。

    その方がずっと怖いし、食べることを見直す機会になったりとても感謝することの方が多いように思っています。

    うちも高価な指輪ありません。

    家は買ったけれど(家賃と変わらないので 笑)車庫は空っぽです。

    お金がないというのが一番の理由ですが、駅に近い場所にしたので、老後運転できなくなっても大丈夫かなと思っています。エコにも一役買っているかもしれないし・・(笑)

  4. マクロ美風 より:

    ちゃこさん、こんばんは。

    も~冬休みですね~。

    母親にとって、冬休みの季節は忙しいですよね~。

    だから私は、子供にお使いをお願いします。

    そして、「ありがとう、とても助かったわ」って感謝します。

    子供に、「自分のすることがある、自分は役に立っている」って思わせるのは、とても大事なことだと思うから。

    お互い、冬休みを有意義に使いたいですね。

  5. マクロ美風 より:

    cocomeloさん、こんばんは。

    本当に夫の「これからは・・・」の言葉には、心から感謝しました。

    結婚してから18年あまり、子育て中にあった不満も、夫のそのひと言で吹き飛ぶほど、嬉しかったです。

    18年間を理解してくれたんだなぁと思うと、報われた気がして、多少のデコボコ道も平らな道だったような気がします。

    有難いことです。

  6. マクロ美風 より:

    paruさん、こんばんは。

    我が家は3人ともひどい花粉症だったのですが、マクロを始めてからすごく楽になりました。

    効果抜群です!

    住まいはマンションなのですが、駅から徒歩4分なので、老後やエコ面でもOKだと思っています。

    何だかpqruさんと似てますね。

  7. せさみ より:

    マクロ美風さん、メリークリスマス!

    なんか涙出てきちゃった。。(’_’、)

    とってもまっすぐに歩いてるって感じがしました。

    ワタシはいつもキョロキョロしてて、いっつも何か足りない気がしてて(まあ、それがこうじて今の仕事してるんだけど)。

    ワタシもマクロ美風さんを見習って、

    背伸びしないで普段着の自分で堂々と歩けるように頑張りますっ!

  8. マクロ美風 より:

    せさみさん、メリークリスマス!♪

    ウルウルして読んでくれたのね、ありがとうございます。

    私って不器用なんです。そして頑固なの。

    キョロキョロは私もしてますよ。

    現状に満足したら進歩は望めないから、いつも全方位にアンテナを張って、ピユッと飛びつける体勢をとっていたいと思ってるの。

    死ぬまで、一緒にキョロキョロしましょ。

    あ、それから、「我や」だけど、彼氏と行くのがお勧めだけど、私とも一緒に行く日を作ってくださ~イ。

    毎日お仕事で午前様だから無理でしょうか?

  9. fujitamanegi より:

    私はまだまだ家族というものを創り始めたばかりなので、マクロ美風さんの足元にも及びませんが。

    私も、出会うべくして今の夫と出会った野田と思います。

    マクロ以前に彼に出会って縁あって結婚したから、マクロビオティックにすんなり入っていける下地が出来たのだと思います。

    いろんなことがあってしかるべきですね。それら全てが私にとって、家族にとっての肥やしになるんですね。

    あと五分ですが、メリークリスマスです!

    世界が平和になりますように。

  10. マクロ美風 より:

    fujitamanegiさん、ちょっと遅れたけれど、メリークリスマス!

    fujitamanegiさんが、マクロビオティックにすんなり入ることができて、本当に良かったですね。

    ご夫婦で素晴らしいバランスを保てそうなので、私も心から嬉しく思います。

    どんなことが起きても、「これは今の自分に必要なことなんだ」と受け止めると、苦難も苦難でなくなると思うのです。

    ちょっとした気持ちで、楽しくもなり、苦しくもなるので、自分の気持ちをコントロールする方法を身につけるのも、大事なように思います。

  11. ぢゅん より:

    マクロ美風さん、いつもありがとうございます。

    『アトピーというプレゼント』、この言葉が出るまでにどれほどの思いをされたかと、自分のことと重ねながら読ませていただきました。

    わたしも自分の病のことを、贈り物だと思えるまでに10年かかりました。それでも今でも日々、葛藤はあります。

    でも、いっぱい考え、真剣に思っていることが、自分を少しずつ創っていっているのだとも思っています。

    マクロ美風さんのご家族のように、一歩一歩、まっすぐで正しい道をわたしも歩きたいと思います。

  12. マクロ美風 より:

    ぢゅんさん、こんにちは。

    お久しぶりでございます。

    今年は、お互い大切な人とお別れしましたが、心に残してくれるものも一杯ありましたね。

    病も本人にとっては限りなくつらいものですが、つらければつらいほど、深い深い思いを得ると信じています。

    大事なことは、そこから逃れないことだと思うのです。

    どんなことも真正面から受け止めて、真剣勝負でその時その時をていねいに生きて行くことを、息子にも自分にも言い聞かせております。

    ある意味不器用な生き方ですが、こんな生き方しかできないのです。

    私達親子は。

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