マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

幸せコースの感想文を読んで感じたこと

幸せコースの感想文を読ませていただいて、何点かアドバイスしておきたいことがありますので、記事にさせていただきます。
まず、マクロビオティックとは食べ方のことだと思っていた人が圧倒的に多かったのですが、私はその現実を知っているからこそ、課題本として「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を選んだのでした。
この本は皆さんが感想文に書かれていたとおり、とても解りやすくて、引き込まれるように読み進んでくれたようです。
そして、マクロビオティックの本当の考え方を知って、大いに関心を示してくださいました。

ところが、人間は慣れた方向に、楽な方向に流れる癖がありますから、感想文を書く時には感動してくださった内容でも、月日の経過とともに本を読む前の自分に戻ってしまうのです。
そして、感想文に書いてくださった内容は、いつしか何もなかったかのように忘れ去られてしまうことが少なくありません。

一番多かったのは自分を変えたいというご意見でした。
これは本当に多くの方が口にされるのですが、実際に変えられる人は少ないです。
しかし、必ず変わることができます。
それには変わろうとする意志を持ち続けることです。
その気持ちを失わなければ、私が応援することができますが、笛吹けども踊らず状態ですと、何ともできません。
ぜひ初心を忘れないで、一緒に変化への道を歩んでいただきたいと思います。
そして、「ああ、あの時頑張って良かった」と達成感に浸っていただきたいです。

じゃあ、私はどんなお手伝いをするのかということですが、とにかく寝ても覚めてもあらゆることを陰陽で考えるお手伝いをします。
自分の心の内や周りの人間関係のこと、そしてお仕事やお住まいの環境のこと、暮らしや遊びのこと、それらすべてを陰陽で考える練習をしてみてください。
最初は考える道筋がわからないかもしれませんが、何度か練習しているうちにすぐ解るようになります。
そうすればしめたもの。あとは気づくだけです。

その練習のために、どうぞ「陰陽を感じる日々の暮らし」コーナーをご活用ください。
このコーナーは塾生さんが発信して、私がコメントをする場なので、ご自身の関心事に合わせて陰陽の勉強が出来ます。

前に「マクロビオティックの陰陽と浮き輪のたとえ」という記事を書きました。
皆さんの浮き輪が不要になるまで、私がお手伝いをしますので、ぜひ自由人の仲間入りをしてください。
浮き輪論の達人の言葉を再度引用しておきます。
【マクロビオティックの陰陽を知ると、ほんとこの世界は陰陽の波に溺れている人と乗りこなして自由に泳ぎまわっている人がいることに気付かされますよね!  多くの人が、マクロビオティックのサポートを受けて自由人に育ってもらいたいものですね~】

*    *   *

次に時間の使い方がうまく出来ていない人が多かったです。
これはマクロビオティック的に結論づけるなら、陰性がまさっている状態ですね。
こういう人は精神面の整理が出来ていない人が多いです。
決断力がないと迷うことになり、その結果どんどん時間が費やされてしまいます。
的確に判断して、即座に決断する癖がついていると、迷う時間がないので時間を生み出せます。
しかし、どうしてもそれが出来ない人がいます。
そういう人は体力がないですね。

体力がないと休憩に時間を奪われて、行動と行動の合間に長い時間を使ってしまいます。
あるいはストレス耐性が弱くて、絶えずストレスを抱えて精神疲労を蓄積しています。
ですから、精神面の整理が必要不可欠になるのです。
では、どうやって精神面の整理をするのでしょうか?
この時こそ陰陽で考えるのです。
陰陽で考えれば、どんどんと無駄なことがそぎ落とせますので、今まで悩んでいたことやストレスに感じていたことが、まったく違う視点で考えられるようになったりします。

実はこれこそがマクロビオティックの醍醐味なのです。
病気治しより面白いですよ。
ここまで体験してくださると、「ああ、マクロビオティックを知って良かった」と思ってくださること間違いありません。
時間がないと嘆く人は、あなたの心に焦点を当ててください。
考え方が陽性になるので時間が生まれてきますよ。

*   *   *

最後に動物性の摂取について注意してほしいことがあります。
自分は陰性だからと思って、動物性を多く摂って陽性になろうとする人がいました。
しかし動物性を多く摂ると、案外甘いものがほしくなることが多いのです。
ですから基本は中庸のお食事に照準を合わせて、オプションとして動物性を補うくらいの方がちょうど良いのです。

疲れやすいということは、血液の質があまりよろしくないということですから、まずは血液を汚さない食べ方や考え方をしましょう。
ストレスは血液の質を悪くします。
睡眠時間が長い人も同じく血液の質がよろしくないです。
5時間くらいの睡眠でパシッと起き上がれるようであればOKです。

起きてすぐすることがありますか?
何もすることがないから二度寝だとか、お休みだからお寝坊したいとか思っていませんか?
そういう生き方は陰性ですね。
寝る時間がもったいないくらいしたいことがある生き方。
それがマクロビオティックで可能になります。

そんな生活を1か月以内に出来るようになりましょう。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 水玉胡瓜

 
 

(水玉胡瓜 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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お料理が苦手だったのに、こんなお弁当が作れるようになりました

マクロビオティック陰陽弁当396 むそう塾

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 秘伝コース修了生 舞さんのお弁当 稲荷寿司は玄米ご飯 笹寿司は白米の鯛寿司)

むそう塾の最高コースは、現在のところ秘伝コースになっています。
その秘伝コースを2週間前に修了した舞さんは、きちんと復習をこなすタイプで、京都から帰宅した翌日にはすぐ復習にとりかかっています。
こうして一つひとつ積み重ねた結果、こんなに素晴らしいお弁当を作れるようになりました。
100点の記事はこちらからご覧ください。

朝に三種類のお弁当を作るだけでも大変なのに、その他に秘伝コースの最後に習った粽寿司まで作りました。

粽寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(粽寿司 料理:舞さん)

こちらに八寸の復習記事があります。
お写真もご紹介しましょう。

八寸 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(八寸 料理:舞さん マクロビオティック京料理教室 秘伝コース修了生)

*   *   *

お弁当100点の記事は、むそう塾のサイトの方で私が毎日更新していますが、今回の舞さんのお弁当は彼女自身の100点の中でも特に素晴らしく、ナンバーワンといえるでしょう。
ここまで技術力が高まるなんて、本当に人の才能ってどこに隠れているか分からないものです。
実は舞さんはお料理がとても苦手な人だったからです(笑)
お菓子を食事代わりにしていたくらいに・・・。

でも、プロの京料理人である中川善博という人に出会って、彼女はお料理の楽しさに目覚めました。
コツコツと復習した結果がこんなに素敵なお弁当を作れる力になっていました。
お仕事を2つこなしながらの復習は、さぞ大変だったと思いますが、よく時間を捻出して頑張ってくれたなあと思います。
時間のなさを言い訳にして逃げなかったところが舞さんの凄いところです。
舞さんの頑張りで、基本を大切にしたむそう塾の指導が花開いた感じがします。

(塾生さんがこんなに上達してくれたことに感動して、中川さんは秘伝の力を持った人に「もっと教えたくなる病」がうずいているようですが、今はそっとしてくれますように。)

 
 
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一生食べ続けられる理想の玄米ご飯 Sさんの体験

先日の愛クラスで福島から来られた方がいました。
穏やかで静かな感じの素敵な女性でした。
実はアトピーを玄米で改善された後だとおっしゃいます。
しかし、夏になると玄米ご飯を土鍋で炊くなど、炊き方を変えなければいけないと思われていました。

むそう塾の愛クラス(玄米の炊き方秘伝講座)では、自己紹介にたっぷり時間をかけて、マンツーマンのアドバイスをするようにしています。
これから玄米ご飯を召し上るにあたって、その人の体質や体調、さらには陰陽の考え方などをアドバイスして、ご自宅にお帰りになってもベストの状態でマクロビオティック生活が出来るようにとの思いからです。

さて、この塾生さん(以下Sさん)には、「むそう塾の玄米ご飯の炊き方は一生食べ続けられるように、身体に負担がない炊き方になっているので、夏だからといってお鍋まで変える必要はありませんよ」とお伝えしました。
白米だったら一生食べ続けても飽きませんよね?
玄米ご飯も白米と同じように、一生食べ続けられ、どんなおかずとも相性が良いように考えぬかれた炊き方なのです。

これがむそう塾の玄米ご飯です。
見るからに優しくて白米のような感じがするでしょう?

 
 

玄米ご飯 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

Sさんは早速愛クラス当日の夜に炊飯して、1回目の玄米投稿をされました。
理想的ですね。
学校のお勉強でもそうですが、習ってすぐ復習するのが一番正しく覚えられるのです。
そのためにむそう塾では、愛クラス(講座)の前にお鍋などを用意して、習ったらすぐ炊けるように準備することをおすすめしているのです。

Sさんは今朝の3時10分に2回目の玄米投稿をして来られました。
1回目から2回目の間にされたことが誠にお手本どおりで、お米を無駄にすることなく理想的な形でパスポートに到達されました。
お見事です!
2回目のSさんの投稿メールが実に素晴らしいので、こちらで記事にさせていただきます。

*   *   *

<Sさんからのメール>

中川さん、ご報告です。
福島に帰りました! 
落ち着いた環境でご飯が炊けています。
初投稿はせかせかした気持ちが玄米ごはんにも表れていたなぁ…と反省です。

今回は水実験や炊飯の流れをイメトレし、メモを見ずスムーズに炊くことができました。
玄米を炊く夢まで見ました(笑)。2回も。
教室で炊いたときよりもふっくら炊き上がり、一人で小躍りしてしまったくらいです。
どうぞご指導お願いいたします。

あまりに美味しくて、一口の量を欲張ってしまいました。
教室で炊いたときよりも皮感なく炊けました。
そして、精神的なものなのですが、幸せ感がふつふつと沸き上がっています。
愛クラスを受けた日曜日からずっと続いているんです。
なんなのでしょう、この気持ち。
主食が変わるとこんなにも気持ちに表れるものなのですね。

1年半このお米を炊いていたのですが、美味しさやパワーを全て殺してしまっていたんだなと気づきました。
炊き上がったあとのお米の顔が全く違くて。ありがとうって喜んでいるのがわかります。
今までぞんざいな炊き方をしてきたことに胸がきゅーっと締め付けられて、ごめんねと謝りました…。

愛クラスを受講できたことに、今さらながら感謝の気持ちでいっぱいです。
中川式すごすぎます…!
中川さん、出会ってくださりありがとうございます。

Sより

 
 

【これから開催予定の講座案内 最新版】

 
 
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震災時に暗闇でも玄米ご飯を炊いたむそう塾生

熊本地震の発生を知った時、真っ先に思い浮かぶのはむそう塾生のことです。
九州にはむそう塾生が何人もいるので、まずは安否確認です。
全員無事でしたが、熊本のむそう塾生Sさんのお宅は家が傾き、室内はグチャグチャになったそうです。
もう一人熊本にお住まいだったむそう塾生は、この4月から京都に引っ越されて来て、被害に遭わずにすみました。
しかし、ご家族が熊本にお住まいなので、複雑なお気持ちでしょう。

災害情報が入ってくるにつれ、私は2011年3月の東日本大震災のことを思い出します。
あの時にはむそう塾生が何人もあちらの方面にお住まいだったし、津波もあったので、危機意識とともに連絡を取り合いました。
その後全員と連絡が取れてホッとしたのですが、お米やお味噌やカセットボンベなどを送って、せめてご飯が炊けるようにと動いたのでした。
それからお一人、またお一人といただいたメールの内容がとても嬉しくて、その度に記事にしていたのでした。

山形のIさんからのメール(必読!)2011.3.13
今こそマクロビオティックを! 2011.3.18
暗がりの中で玄米ご飯を・・・ 2011.3.19

そこに書かれていたのは、むそう塾で習った玄米ご飯の炊き方に助けられたというものでした。
むそう塾の愛クラスではカセットコンロを使って玄米ご飯を炊く方法を教えています。
それは熱源の種類と火力調節のためなのですが、水とカセットボンベさえあれば、停電中でもガスが止まっていても、むそう塾生は美味しい玄米ご飯を炊けるのです。
東日本大震災の時、暗くて寒い室内にあっても、白米や玄米ご飯と温かいお味噌汁を口にすることが出来たむそう塾生は、どれほど心強かったことでしょうか。

いただいたメールを読んで、「ああ、むそう塾をしていて良かった。電気に頼らない方法を教えておいて良かった。」と何度思ったことでしょうか。
サバイバルの時でも生き残れるための知恵と暮らし方を日頃から実践しておくことは、こんな不透明な時代だからこそ必要です。
いざというときにすぐ実行出来ることは、日常的に慣れていることです。
電気炊飯器に頼らないでご飯を炊く方法、とくに玄米を炊く方法を知っていると、災害時の栄養面も精神面も不安にならずにすみます。
さらに、マクロビオティックの考え方を知っておくと、こんな時に不安度がまったく違って来ます。

あなたも普段から玄米ご飯を召し上がるようにしておきましょう。
玄米のミネラルや排出力があなたを助けてくれます。
4月24日()には「玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」を開催しますので、よろしければいらしてください。

 
 

玄米炊飯向き圧力鍋 マクロビオティック料理教室

 
 

(玄米炊飯のための圧力鍋 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「第2期満足コース」が終わりました お魚料理の重要性

昨日は「第2期満足コース」の最終授業日でした。
授業内容は「お刺身盛り合わせをすべて自分で作る」というものですが、お刺身の授業は「幸せコース」の3月にお教えしてあるので、それの復習になるものです。
しかし、日常のありようがよく反映されていて、練習していない人には苦戦の一日でした。
もしかすると、「マクロビオティックだからお魚料理が出来なくてもいいや〜」と思っておられるかも知れませんが、周りにはお魚料理がお好きな人はゴロゴロいます。
そして、少しぐらいお魚を食べた方が健康的になれる人もゴロゴロいます。

特に日本人はお魚と無縁の食卓では、かなり寂しいものがあります。
人は生きながら多くの人と関わり合うので、むそう塾では自分が知っている動物性抜きのマクロビオティック料理をゴリ押しするのではなく、お魚料理も作れる人であってほしいという願いのもと、プロの技を伝授しています。
その際は毒消しをしっかり実行してもらうようにして、美味しくお魚料理を召し上がれる方が人間関係がスムーズに行く現実があります。

むそう塾では実社会で幸せに生きられるために、お魚料理もお肉料理もカリキュラムに入れていますが、お魚料理は年配者でも上手に作れない人が多いので、ご家族の皆様から感動のお言葉をいただいています。
特に男性陣は、自宅で外より美味しいお魚料理が食べられることにビックリされています。

 
 

お造り盛り合わせ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(お造り盛り合わせ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

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そんなお料理のために、包丁砥ぎから始まってお刺身の盛り合わせまで重要ポイントを全部復習し直すコースが満足コースです。
個人の取り組み方で差のつくコースですが、それぞれに成長できた1年間でした。
まな板の傷を見ていると、6名の皆さんの1年間を感じてしみじみとした気持ちになります。
秋田から毎月飛行機で通って、グッと集中した学びを見せてくれたつむぎさん、最後まで包丁の光に挑戦されたばんびちゃん、おせち料理で可能性への開眼をされたますますちゃん、マイペースながらも美味しいものには復習意欲が湧くゆみさん、なぜか包丁砥ぎが上手な愛ちゃん、指の骨折にもめげず頑張ったみーまさん。

皆さんと過ごした1年間は、私にとっても学びとなりました。
5月からは秘伝コースで最高の楽しさと美味しさを味わってください。
もちろん、練習も最高レベルでね(^_-)-☆

 
 

水玉胡瓜 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(水玉胡瓜 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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