料理人 中川善博の陰陽料理」カテゴリーアーカイブ

京料理人が作るほんまもんの粕汁が大集合(作り方付)

粕汁 マクロビオティック

 
 

クリスマス寒波がやって来ました。
西でも東でも雪の心配をする頃になると、寒さが本格的になります。
先日も寒い日の朝、中川さんがそっと粕汁を作ってくれました。
体が芯から温まって、血液が体中を巡って行くのが分かります。
酒粕の陰性の力ですね。
そんな食べ物が体に悪いはずがありません。
マクロビオティック料理と名前をつけていなくても、その季節に体が喜ぶ料理がマクロビオティック料理です。

根菜と葉物の色合いが見た目にも美しく、思わず写真を撮りました。
京人参の鮮やかな色に元気をもらえます。
湯気の感じはこちらから。
ホッと癒されます。

[youtube]

そうそう。
中川さんはよほど粕汁がお好きらしく、ブログにもたくさん登場します。
きっと京都・伏見の血が粕汁を求めるのでしょう。
ところで中川さんは冷え性ではないのに、こんなに粕汁が登場するのは、単に伏見人のソウルフードだけが理由ではありませんね。
頻度多く粕汁が登場する2005年頃は、寒い中をバイク通勤していたせいもあるでしょう。

つまり環境の陰性が中川さんのように陽性な人でも、温かい食べ物を求めるんですね。
粕汁自体がそんなに陽性の強いお料理ではないので、なおのこと体が欲するのでしょう。
陰陽で考えると誠に面白いお料理が粕汁です。

粕汁を食べよう(2013.2.14)
熱々の粕汁(2012.12.25)
粕汁(2012.12.19)
粕汁(2012.12.13)
粕汁2011(2011.1.23)
淀大根(2006.1.17)
紅白(2006.1.3)
粕汁(2005.12.28)
粕汁(2005.12.7)
粕汁(2005.11.15)
粕汁(2005.1.26)
粕汁(2005.1.17)
粕汁(2005.1.7)
粕汁(2004.12.26)
粕汁(2004.11.7)
京芹(2004.12.3)

 
 

Twitterで中川さんが呟かれた作り方を追記しておきます。(12/26 13:02追記)
【作り方】
出汁に粕を溶かしてお揚げさんと大根人参を煮て薄口で味を付けてせりを載せる。 おしまい

あら、2行未満で終わってしまった・・・(;´Д`)

 
 
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お子さんからお母様に伝えられるマクロビオティック

今は情報社会なので、親世代よりお子さんの方が有益な情報を持っている場合があります。
マクロビオティックという言葉は、今ではかなり知られて来ましたが、親世代ではまだまだ知らない人が圧倒的多数です。

むそう塾はネットを中心に情報発信をしていますので、まったくインターネットをされない方にはご縁がありません。
しかし、最近ではお子様が先にむそう塾にいらしてくれて、そのお料理の美味しさやお嬢さんの体調の良さに感動してくれたお母様が、愛クラスを受講してくださるケースが増えて来ました。

来年度の幸せコースにも、お嬢さんに続いてお母様が来られます。
大阪からはともりんのお母様のゆきこさん。
東京からは陽子さんのお母様のミツコさん。
同じ日曜クラスでスタート予定です。

マクロビオティック料理だけではない、大きな視点で日本文化の伝承を掲げてきたむそう塾のことをご理解いただけたのかなと思って、じんわりとした喜びを感じています。
これからもこんな形で、日本人が日本人であるためのあれこれが親世代に受け継がれて行って、健康のためにむそう塾がお役に立てたら嬉しいです。

高度経済成長の陰でスポッと抜け落ちて、忘れられようとしている日本の味。
食生活の欧米化とともに激変している日本の食文化。
そんな中にあって、日本が世界に誇るべき格調高い和食の技術や味を、惜しげもなくお伝えするむそう塾。
マクロビオティックの考えと融合した健康になれる美味しさを発信し続けます。

 

中川式糠漬け

(乳酸菌たっぷりの中川式糠漬け 料理:中川善博)

 

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辻嘉一著「料理のお手本」から 甘味と旨味が教える真理

料理のお手本 美風

 

さて此処で、甘味と旨味について考えてみましょう。
<中略>
例えば砂糖を入れないで炊いた大根を召し上がると、なぜこのように甘いかと驚かれることでしょう。この甘味こそ本来の甘味であり、旨味でもあるのです。
 個々の持ち味を味わいわけてこそ、四季をそれぞれに、豊富な野菜に恵まれた私たちが、そのあたえられた幸せを、しみじみ感得できるというものではありますまいか。
(辻嘉一著 料理のお手本 P32~33より)

むそう塾では京料理人として旨味を徹底的に追究している中川善博という人が、この辻嘉一さんの世界も織り込んで、あるいはそれ以上の世界をお伝えしています。
それは見方を変えれば、マクロビオティックの考え方にも通じるところがあったりして面白いものです。
なぜ通じるのか?

真理は一つだからです。

 

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京料理人が金平牛蒡を作ると何と美味しいのだろう「錦繍」

金平牛蒡 錦繍

 
 

京料理人 中川善博 金平牛蒡

 
 

昨日の福ZENのおかずはこんな感じでした。
右側にあるのは金平牛蒡ですが、錦繍をイメージして作られたそうです。
「京料理人」としての繊細性がこんなところにも秘められていて、素敵だなと思いました。
この金平牛蒡の美味しさに驚かれていた人が何人もいらして、私は(やっぱりね)って心の中で思っていました。
中川さんの金平牛蒡の美味しさに惹かれて、幸せコースに通い始めた人もいるくらいですから。
もちろん、お砂糖もみりんも使っていません。

 

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あっという間に出来る中川善博のまかない料理

中川さんのお料理の3大特長をあげると次のような感じです。
・メチャクチャ美味しい!
・作り方が簡単
・洗い物が少ない

というわけで、先日いただいたお料理二品をご紹介します。
どちらもあっという間にできるので、思い立ったらすぐお口へ、という感じです。
まずは、モバ味噌のときの残り松茸があったので、「松茸と九条ねぎのパスタ」です。
香りづけに無着色ベーコンを使いますが、毒消しに九条葱が入りますのでOK。

 
 

松茸とベーコンのパスタ 中川善博

 
 

次は「大根とお揚げの炊いたん」。
モバ味噌講座でお伝えしたふろふき大根の炊き方で。
思わず熱燗がほしくなってしまうほど、ほっこりします。
寒いことも、心の緊張感も、忙しさも忘れてしまう「良い陰性」の入った一品です。

大根とお揚げの炊いたん 中川善博

 
 

小さなお子さんは大根の煮物のように地味なお料理は好まなかったりします。
しかし、私自身の体験からしても、成長とともに食べ物の好みは変わるのが普通です。
アルコールの好みも変わります。
若い時には揚げ物とビール!なんて言っていた若者が、熱燗とおでんなんて組み合わせに変わったりします。
それぞれが体の声ですから、こまめに対応するようにしましょう。

マクロビオティックを知っていると、材料の組み合わせやお料理の方法で体調や気持ちをコントロールできて便利です。
あまり難しく考えないで、身近なところから「心地よさ」を増やす練習をされたら良いと思います。
それが「気がついたらマクロビオティックだった」という感じになるはずですから。

 

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