マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

鴨汁蕎麦の陰陽を考えながら

むそう塾がお世話になっている大阪の“たくや”さんから、上等の鴨肉をいただいたので、急遽鴨汁蕎麦を中川さんが作ってくれることになって、教室に行きました。
実は鴨汁蕎麦は私の好物で、関東ではよく食べていたのですが、そういえば京都に通うようになってからちっとも食べていないことに気がつきました。

 
 

(鴨汁蕎麦 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

そういえば、関東ではブツ切りして焼いた白葱が入っていたなぁなんて思いながら食べ始めました。
な、なんと! 美味しいではありませんか!
このお蕎麦のつゆがとっても美味しかったです。
さすが中川さん!
いつかこのお蕎麦も講座になるといいなあ。

ところで、鴨肉はとても陽性なので、葱は焼く必要があったのだろうか? あれは香り付けだったのだろうか? 甘みを出すためだったのだろうか? さっと熱を通すぐらいで良かったのだろうか? なんてマクロビオティックの陰陽を考えながら、すでにあるお料理を検証し直すのは勉強になります。
伝えられてきたお料理が見事に陰陽バランスを取っていることもあるし、もっと陰陽的に理想の割合にもって行くこともできます。
だからマクロビオティックって面白いんですよねぇ。

たくやさん、ご馳走さまでした。

 
 

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カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント

「第120回  玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」を終えて マクロビオティックと動物性の貴重な体験

昨日は「第120回  玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」を開催しました。
参加者は全員で6名、初受講2名・再受講4名でした。
内訳は、千葉県2名・神奈川県1名・愛知県2名・ニューヨーク1名です。
珍しく京都以西の参加者がおられませんでした。

新人さん2名は、すでに他でマクロビオティックを知っておられたので、玄米ご飯を炊く時の陰陽の説明もすんなり受け入れてもらえたように思います。
しかし、玄米炊飯の基本は、お料理すべてに及ぶ基本でもあることを、どこまで理解していただけたかは未知数ですが、お二人とも幸せコースに通いたいご希望をもっておられたので、これからその基本を確認できることでしょう。
再会を楽しみにしています。

また今回は、お子さんが玄米ご飯を食べてくれなくなったとの理由で再受講という方が多かったです。
玄米ご飯の炊きあがりが以前と違うことに、お子さんが反応したためですね。
お子さんの感性は本当に素晴らしいですよね〜。
大人のように錆びついていないからです。
というわけで、お子さんが玄米ご飯を食べてくれないとお嘆きの方は、その玄米ご飯はまずいのだと理解しましょう。

素直に「まずい玄米ご飯を食べさせようとしてごめん、ちゃんと美味しい玄米ご飯を炊くね」と言って、お子さんでも喜んで食べてくれる炊きあがりを目指しましょう。
子どもは美味しいものには黙っていても手を出してきますから、腕を上げるしかないのです。
まずい玄米ご飯を無理強いすると、「茶色いご飯はイヤ!」と言って、トラウマになってしまうだけでなく、無理に食べさせると胃腸を傷つけることがありますよ。

よく、不味く炊きあがった玄米ご飯は、カレーやチャーハンにすれば大丈夫なんて声を聞きますが、不味いものは不味いのです。
そんなことをしたら、カレーやチャーハンに失礼です。
そして、健康のためにもならないので、玄米ご飯を食べるならしっかりと美味しく炊き上げましょう。
むそう塾では「白米より美味しいから玄米ご飯を食べる」が合言葉で、みんなでそれを目指しています。

*   *   *

それから昨日は、マクロビオティックと動物性の関係を体験されたお二人が新人さんだったので、動物性を摂らない時と摂った時の体の変化を話してくださいました。
お二人ともお子さんがいらっしゃるので、授乳時の体験はとても貴重なもので、改めて体の声を大切にしたいと思いました。

マクロビオティックだからといって、動物性排除一辺倒ではなく、男性はもちろん、女性でも動物性が必要になる時があるのだということを、多くのマクロビオティック実践者に気づいてもらいたいです。
マクロビオティックの解釈に疑問が生じたら、ご自分の勘を優先して、体調不良に輪をかけないようにしてほしいなと、つくづく思ったことでした。

授業の雰囲気はこちらからご覧ください。

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 第119回愛クラス)

 
 

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お塩の陰陽とマクロビオティックの陰陽のこと

あるサイトでお塩のことを詳しく書いていました。
お塩は毎日摂るものですし、季節柄とてもタイムリーな記事なのですが、まだ詰めが甘いなと感じます。
当たり前のように精製塩を使っている人が読むと、とても勉強になる記事だと思いますが、マクロビオティックの陰陽の観点からは、まだ足りないことがあります。

マクロビオティックをしている人がよく読むサイトなので、そのまま納得してしまう人も多いでしょうが、せっかく陰陽を知っているのなら、塩の陰陽を考えれば自ずと答えは導き出されるはずです。

当然のことながら、塩にも陰陽がありますので、お料理の陰陽と食べる人の陰陽、そして今はどんな目的で塩を使いたいのか?
そこまで考えてお塩を選ぶのがベストです。
もちろん、むそう塾ではそこまで考えてお塩を選んで、ご指導しています。

ですから、当然のことながらお塩は一種類ではありません。
お料理によって使い分けています。

マクロビオティックを軽く知っている人にお塩のことを訊ねると、陽性と条件反射すると思いますが、本当に陰陽を知っている人なら、もっと踏み込んでお塩にも陰陽があるという前提で考えるでしょう。
そこまで考えて初めて、本物の健康に貢献できるお塩の力が引き出されるのです。

マクロビオティックの陰陽を知っていると、本当に便利だし、あらゆることへの納得度が厳選されて、質が向上しますね。
物の選び方だけでなく、生き方や暮らし方考え方など、あらゆるところで陰陽の視点で考えると、この上なく愉しく一生飽きることがありません。
人生を共にできるテーマがあるって、本当に素敵なことです。

 
 

(ラタトゥイユ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

このラタトゥイユでは、当然のことながら、玄米炊飯をする時のお塩とは違う種類のお塩を使っています。
お料理全体の陰陽バランスと、食べる人の陰陽を考えてのセレクトです。

 
 

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お料理の上手な習い方 「<保存版> お料理上達の秘訣10か条」とともに

以前私は「<保存版> お料理上達の秘訣10か条」(2018.2.7)という記事を書きました。
これを読んで、あなたの場合はいかがでしたか?
心当たりはありましたか?
もしあったら、即刻それを改めましょう。
せっかく作ったお料理がまずい出来上がりになると、作った人もそれを食べさせられる人も不幸ですし、食材にも申し訳ないですからね。

よく、お料理本を見たり、ネットを検索してお料理を作る人がいますが、その場合はお味見が出来ませんね。
DVDやオンラインでの通信教育でも同じことで、遠隔地の方にお料理の味や香りを味わってもらうことはできません。
ですから、お料理は実際に食べて味わって、触って、五感で感じ取ることが一番上達する近道なのです。

むそう塾では「舌覚え」という言葉を使っていますが、お料理の全行程でお味見をしたり、触ったり、香りを確認したり、とにかく大忙しです。
メモを取ったり写真を撮ったりしている暇はありません。
というか、そのどちらも禁止です。
そんなことをしている間に、お料理の重要なポイントを見逃してしまうからです。
教室ではとにかくガン見すること、これを徹底しています。

よく、子どもが小さいから無理、あるいは遠いから無理といって、お料理教室に出かけることをためらう人がいるのですが、むそう塾の場合は授業がひと月に1回なので、遠くからでも通ってくださいます。
北海道からも九州からも、東京からも、飛行機や新幹線で、あるいは泊りがけで京都までいらしてくださいます。
お子さんと一緒に京都まで来て、むそう塾の近くの託児施設に預けて授業を受ける塾生さんも多いです。
それはやはり、京都まで来なければ得られない料理技術があるからです。

しっかり味見をして、その味を再現すること。
それが料理を習うということです。

この写真は、今日の講座で茹で具合や絞り具合を確認しているところです。
これはとても大事なことで、直接お味に影響します。

 
 

また、次のような写真もあります。
みんなで鱧の体表のぬめり具合を確認しています。
ぬめり取りがしっかり出来ていないと、後々骨切りの時まで影響するからです。

*   *   *

こんなふうに手で実際に触ってみて、やっと伝わることがお料理にはたくさんあるのです。
先日、むそう塾生のアイリスさんが次のようなコメントを寄せてくれました。

今までは、作ってみたい料理があっても、作る気力がなく
料理の本を眺めては、頭の中で妄想を膨らませていました。
なので、家には料理の本がたくさんあります。

むそう塾に通うようになり、妄想ではなく、現実に料理を作るようになって
気づくと料理の本はほとんど見なくなっていました。

仕事か疲れて寝ているかの生活に彩りを与えてくれ、ストレスを感じる事が
少なくなりました。
むそう塾とご縁ができて、本当に良かったです。

嬉しいですねぇ。
美味しいお料理を作れるようになってくることで、ストレスが減ってくるのですから、素晴らしいことだと思いませんか?
そういえば、アイリスさんは教室でもせっせと味見をしていました。
ストレスフルな人が多い今の時代にあって、お料理の影響がこんなところに出るとは、多くの人は思わないでしょうが、むそう塾ではちゃんと分かっています。
お料理をすることも、美味しいものを食べることも癒やしになるからなんですよね。
そして、満足感でいっぱいになるから、ストレスが減るのです。

一人でも多くの人が、お料理の持つ力を知って、美味しいお料理が作れるようになってくれたらいいなと思っています。

 
 

(湯葉とう 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾」)

 
 

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1か月間の甘いもの断ちをしてゲットした桂剥き美人のまな板 マクロビオティックの指導現場から

先日、幸せコースの放課後に嬉しい報告がありました。
土曜クラスで桂剥き美人に輝き、まな板をゲットされたRyokoさんが、1か月間甘いものを断てたと報告してくれたのです\(^o^)/
そして、甘いものを断っていないと、桂剥き投稿のあの回数はこなせなかったとも。

ちなみにRyokoさんは、28日間のうち25回桂剥き投稿をしました。
塾生番号 113-2 がRyokoさんです。
「第10期幸せコース桂剥き投稿回数まとめ」 2018.7.7
そして、その内容が見事だったので、桂剥き美人に該当したのでした。
「2018年度(第10期)幸せコース桂剥き美人を発表します!」 2018.7.8

これにはその前の伏線があります。
幸せコースの第1回目の授業で提出してくれた食事日記に対して、私が甘いものについて次のようなアドバイスをして、その結果、彼女は甘い物断ちを実行してくれたのです。
彼女は大病を患った後だったので、私からのアドバイスは厳しいものになります。
参考までに私がRyokoさんにしたアドバイスと、彼女からのお返事を載せておきましょう。

*   *   *

<マクロ美風からのメール>

Taさん

こんばんは。
食事日記のお返事をさせていただきます。
3週間頑張ってくださって、ありがとうございました。

まず一番最初に言わなければならないこと。
それはやはり甘いものです。
3週間の間に甘いものがなかった日は3日しかありませんでした。
ということは、18日間は甘いものが入っているわけです。
これが反対で、3週間の間に甘いものを食べた日が3日だったら、
大拍手するところでした。

真剣にこの癖に取り組まないと、病気の再発があると思います。
いや、もう刻々と進んでいるのかもしれません。
自覚していないだけかもしれません。
死ぬよりはマシと考えて、甘いものには一切距離を置く姿勢を
確立しましょう。

職場では病気の再発をしたくないから、甘いものは食べない宣言をし、
甘いものはいただかないようにしましょう。
お付き合いより命の方が大事なのですから。
あなたは病気を抱えていることを忘れないでくださいね。

でも、すごく感心したことがあります。
それは、ちゃんと出汁をとって、お味噌汁を作っていることです。
そして、玄米ご飯を炊いてくれたことです。
この力は計り知れないものであり、あなたが3週間の間に感じた
色々なことは、全部が玄米や出汁の効果です。

玄米の食べ方が足りないと、間で甘いものが食べたくなるので、
しっかりと最低200gは食べておきましょう。
それから、3食とも玄米ごはんだと重く感じるような時には、
夜を時々麺類にするといいですよ。
7月には麺三昧の授業なので、楽しみですね。

それからあなたの偉いところは、煮物をよく作っておられることです。
お若いのに偉いですね。
お母さんがお料理好きだったのかな?
この煮物の効果は、あなたが病気を抱えつつも体力がある土台に
なっていますね。
素晴らしいことです。

それから、水分のとり方ですが、職場が空気の乾燥する環境なら、
一口ずつ口に含むように摂るのは大丈夫ですよ。
ゴクゴク飲まないようにして、噛む感じで飲んでください。
これが体に吸収される飲み方です。

これから陰陽でお料理をしたり、体に合わせて食べるようになると、
ご自分に安定したパワーがついてくるようになります。
そして、少々のことで影響を受けなくなったら、また自由な食べ方が
出来るようになります。
それまでは、つらいでしょうが頑張ってみましょう。

甘いもの絶ちは最初は大変に感じるのですが、そのうちに平気に
なりますよ。
味覚って変わるものだから。
玄米をしっかり食べていると、そういう変化を敏感に感じるように
なります。
今回あなたもそれを感じましたね。
素晴らしい!

今回はこんな感じでした。

以上です。

マクロ美風

*   *   *

<Ryokoさんからのメール>

美風さん、

こんにちは。
食事日記のお返事、ありがとうございました。

今までの人生で自分の食事に真剣に向き合った事がなかったので、
こうして食事日記を書くことで、何を食べ、飲んでいるのか、知る事ができました。

ただ、それが、身体にいいことなのか、よくないことなのか、判断できませんでしたが、
美風さんからのお返事で、とてもよくわかりました。

甘いもの。
これでも減らしてこの回数と量なので、過去の食生活では、身体にとても負担がかかっていたのだとあらためて感じました。
そして病気の原因は全てとは言わないまでも、甘いものが大きいのだと、はっきりとわかりました。

「分かっていても、やめられない!」なんて言ってられないので、
せっかくこうして、むそう塾で学ばせていただいているので、
真剣に取り組んでいきます。一番の課題になりそうですが、頑張ります。

毎日甘いものをいただく事は、普通の事と思っていましたので、
そんなにカラダに悪い物と言う認識はありませんでした。
知らないって怖いですね。

玄米とお味噌汁。
はい。今できることは、玄米ご飯をしっかり炊いて食べること。
お出汁をとってお味噌汁を食べること。だったので、できるだけいただくよう努めました。
といっても、玄米ご飯は大好きで無理なくいただけますし、
ちゃんとお出汁をとったお味噌汁は、今までいただいていたものとは別物でとても美味しく、欠かせないものになりました。

今後は、玄米ご飯200gを意識して、
甘い物への意識も変え、もう一歩進んでいきたいと思います。

母はお料理嫌いで、お料理が苦手で、
名前のあるちゃんとしたお料理を作る事はなかったけど、
お総菜や、冷凍食品など、食卓に並んだことはほとんどありませんでした。
私もその影響か、お料理は下手で苦手ですが、
やはり母の作ってくれたような物を作る傾向にあるみたいです。
そして、煮物が好きなので、よく作るのかもしれません。
美風さんに指摘されるまで気づきませんでしたが。

これからむそう塾で習うお料理を、食卓に加えていける事が楽しみです。
麺料理はほとんどしないので、7月の授業が楽しみです。

水分の飲み方のアドバイスもありがとうございました。
体に吸収される飲み方を意識します。

今後は、食べ方、お料理を学んで、体に合わせた食べ方ができるようになったら
またどんな変化があるのか楽しみです。
そして【安定したパワー】を手に入れたいです。

食事日記を見ていただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

Ta

*   *   *

<マクロ美風より>

Ryokoさんの食生活で一番の問題だったのは、次の点です。

毎日甘いものをいただく事は、普通の事と思っていましたので、
そんなにカラダに悪い物と言う認識はありませんでした。
知らないって怖いですね。

でも、これは彼女だけの問題ではなく、日本中(いや世界中)で甘いものへの認識は似たようなものでしょう。
でも、甘いものは確実に体調に影響します。
お酒を飲むと酔う現象で陰性さを確認できますが、甘いものも同じく陰性なので、酔う状態とは異なった形で体に影響しているのです。
どちらも組織をゆるめる働きに変わりはありません。

ですから、Ryokoさんが甘い物断ちをして桂剥き投稿に臨んだのは、大正解だったわけです。
これから目標を達成しようとするときは、陽性の力が必要だからですね。
甘い物のような陰性はその後で、自分へのご褒美として摂ればよいからです。
でも、彼女は、1か月間のうちに、甘いものへの欲求度がガラリと変わったので、このまましばらく続けると思います。
彼女の体調とともに、これからの変化を楽しみにしているところです。

 
 

(桂剥き美人に選ばれたRyokoさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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