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精神安定のための食べ方メニュー一例(内海聡医師の記事より)

子育てをしていると、食べ物のことであれこれ悩みますよね。
それで、悩みすぎて子育てがちっとも楽しくなかったり、家族間で溝が出来たり、枚挙にいとまがありません。
現実はどうであれ、知識として知っておいた方が役に立つこともありますので、私は子育て中にお母さんが本気で食べ物のことを勉強されたら良いと思います。
その上で忘れてならないのは、押しつけではなく環境づくりをすることです。
本気で取り組んでも神経質にならず、子供の自由度を確保しながら環境を整える方法はいくらでもあります。

マクロビオティックでは陰陽で食べ物の大きな分類をしますが、年齢によっても食べ方が異なります。
むそう塾ではその食べ方を細かく教えていますが、まだマクロビオティック初心者で陰陽も細かく解らない場合は、甘いものを避けるだけでもかなり結果が変わって来ます。
さらに、あまり不自然な工程を経た食品は食べないことです。
今は人工的な食べ物が大手をふって販売されている時代ですが、宇宙の営みから外れた食べ物は最終的に心身ともにアンバランスになってしまいます。

Facebookで内海聡医師が低血糖と加工食品について記事を書かれています。
海外での実例なども紹介されていますので、ご参考になさってください。

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<内海聡医師の記事より>

精神安定のための食べ方メニュー一例
本来私は精神薬を中心とした医原病や薬害を取り扱ってきたので、精神をおかしくする食事については指導する機会が多かった。ここでもそのような経験に沿ってメニューを考察してみることにする。

たとえばE・M・エイブラハムソン博士とA・Zペイゼット博士は、次のようにいっている。「血糖値が通常より低いと細胞、とりわけ脳細胞は栄養不足になる傾向がある。この低血糖は食事によって回復するが、細胞とくに脳細胞が慢性的に栄養不足になると、どういうことが起こるか?その場合、最も弱く、最も傷付きやすい細胞が最初に損なわれることになる。」こうなると脳はすぐに障害を起こし、あらぬ妄想や幻覚を告げるようになり、撃鉄を充分引かないうちに弾丸が飛び出すように、わたしたちは早まったことをしでかすようになってしまいます。

この言葉は非常に重要である。というのは食事の中において糖分の多くは人を精神的に狂わせる作用があるからだ。まず精神面を強くしたいと願うなら甘いものは砂糖であれ甘味料であれ避けねばならない。調味料としての砂糖やてんさい糖や黒糖であっても、さらにいえばモラスやはちみつであっても全部使ってはいけない。これらの直接糖は一切使ってはいけない。もしあなたが精神的に悩んでいたり精神的諸問題を抱えているならば。

バージニア州の少年院で囚人276人を対象に行われた興味深い研究がある。砂糖の摂取を減らしたグループと、普通食のグループと、それぞれの行動変化を比べるというものだ。この実験を行ったシュテフェン・ショーエンセーラー博士によると、砂糖の摂取を減らしたグループは普通食のグループに比べ、反社会的行動が46%低下した。特に暴行が82%減、盗みは77%減、と激減した。この結果を受けてワシントンなど12の少年院、計8000人における同様の大規模調査が行われ、この調査でも反社会的行動は47%減という結果が出た。彼らに対する栄養学的研究では、ビタミンB1.2.6、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などの不足が目立った。

学力テストってのはある意味バカバカしいテストなのだが、これを使った研究もある。ニューヨークでジャンクフードや着色料や甘味料や保存料を段階的にカットし、四年かけて行われた研究だと、学力テストの平均が39点から55点にアップしている。つまり甘味料や添加物は行動だけでなく知能にも影響を与えるということだ。また同様の理由で味の素=グルタミン酸ナトリウムも避ける必要がある。知能を下げ攻撃的にして筋肉やてんかんなどの症状を誘発する。アルコールも問題でありアルコールに飲まれてしまえば精神を狂わせることは周知の事実である。

もう一つ精神的に不安定な人の食事の代表格が「加工食品」である。そしてその加工食品を電子レンジを温めたり、カップラーメンなどを食べるという愚行を犯しているが、これは何をどうやっても精神的に不安定になるであろう。添加物たっぷりのところに、さらに残った数少ない栄養素さえ電子レンジで破壊するのだから、まさにカスを食べていると述べるに等しい状態である。まあまとめると甘いものと加工食品を避ける、ナイアシンの重視、カルマグの重視、そして良質の油をとるということを念頭に置く。精神的に落ちている場合は肉食を入れることも考慮していただきたい。

 
 

京都 琵琶湖疏水の桜4

 
 

(京都 琵琶湖疏水の桜 2016.4.5)

 
 
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「第7期幸せコース」が終わりました 可能性を教えられたクラス

昨日は「第7期幸せコース」最後の授業でした。
お一人がお仕事の関係で欠席されたので、7名での授業になりました。
皆さんの弾ける笑顔がいいですねぇ。
麗可スタッフにも入ってもらってパチリ!

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 幸せコース

 
 

(第7期幸せコースの皆さんと麗可ちゃん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

向かって右から2人目(ブリちゃん)が4月の欠席者です。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾 幸せコース1

 
 

(第7期幸せコース3月の授業より マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

幸せコースはむそう塾のスタートコースで、お料理の基本を学ぶコースです。
お箸の持ち方から始まって、包丁砥ぎや各種お料理の基本をプロから直接学べる贅沢で中身の濃い内容なので、当然のことながら復習が上達を左右するコースです。
第7期は幸せコースが1クラスだったのですが、それぞれにレベルの高い人がいて、これからが楽しみなクラスでもありました。
東京3名、神奈川2名、愛知1名、奈良1名、島根1名、独身者5名の構成でした。

お料理の復習で困るのは、作っても食べきれないことにあるかと思います。
そんな人はせっせとどなたかに差し上げましょう。
麗可スタッフもご近所さんにもらっていただいたり、あちこちに差し入れをしたりしながら上達して来たのです。
そうしながら結果として関係が深まり、美味しいお料理をめぐって人間関係がスムーズになることを多くの先輩達も経験して来ました。

中川さんに教わったお料理は、正しく再現できると間違いなく美味しいので、もらってくださる人は大喜びです。
そして、第三者から「美味しい!」と言われることは、作り手としてこの上ない喜びにつながり、モチベーションも上がります。
簡単に言うと「食べてくれる人の存在」が上達を左右するほどです。

お料理を通して人間関係と精神面を良好にし、健康もキープし、その結果が幸せにつながるのがむそう塾の提案する「むそう塾スタイルのマクロビオティック」です。
ただ頭で考えるだけのマクロビオティックではなく、常に実践を伴って結果を感じ取り、それが人生に反映できる生き方。
そんな生き方がむそう塾の目指すマクロビオティックです。
むそう塾の先輩たちはそれを日々頑張って結果を出してくれています。

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7期で一番年長者のokameさんは、最初頭の中が混乱されていたのですが、熱心に各講座を受講されているうちに大事なことに気づかれたようで、途中からは優しい気遣いが目立つ人になりました。
お料理もそれまでとは別世界の美味しさになって、ご家族様は大喜びです。

最近はマクロビオティックを知らない状態でむそう塾に来られる人も増えて来ましたが、かよちゃんもそのお一人です。
お仕事が忙しすぎてなかなか復習の時間が取りにくくなってしまいましたが、それでも「帰宅してからやりたいことがあるのは凄く楽しいです」といって頑張っています。
彼女は食いしん坊さんゆえ、なかなか良いセンスをされています(^^)

もうお一人お仕事で忙しいのがりえちゃんです。
持ち前の陽性さがあるので、忙しいという環境の陽性さが加わって、陽性さを持て余していました。
賢い人なので、自分で判断したり解決する能力に長けていますが、お料理をするときには別モードの自分になって、「委ねる」ことをしてみると良いと思います。
今までしなかったことをする=委ねる。
これで人生が変わりそうな気がします。

出汁巻き玉子といえば、あさちゃんがいます。
なぜか彼女は出汁巻き玉子と相性が良くて、幸せコースなのに上級巻きがすぐ出来るようになりました。
昨日も見事な出汁巻き玉子を持参されました。
そして、包丁砥ぎも合格です。
動作にも手速さがあって素晴らしい!

包丁砥ぎといえばひかるちゃんがいます。
彼女も包丁砥ぎが合格なのです。
最初は格闘技のような力だったのに、うまく脱力できて素晴らしい砥ぎになりました。
頑張り屋さんですね。

頑張り屋さんだけど思いっきり勘違いもするミホちゃんは、面白いキャラです。
計量の笑い話に始まって失敗談は数知れず(笑)
でも、ご主人様の目線とむそう塾の目線が同じとのことなので、もしかしたら一番喜んでくれているのはご主人様かもしれません(^^)
美味しいお料理でねぎらってあげてくださいね。

ゆうこちゃんは3月の授業を欠席されたのですが、おかげさまでお魚の授業動画を公開して、クラスだけでなく多くの先輩にも感謝されました。
しっかりしたタイプで、ご自分で会得できる能力がおありなので、きっと自分のものにされるでしょう。
手速さのある動きが素晴らしいです。
彼女も賢いので、陰性を楽しめる精神面を育てると体調が楽になりますよ。

最後は今回欠席のブリちゃんです。
本当はきよちゃんだったのに、煮物コースで習ったブリが好きで好きで、改名までしてしまいました(笑)
クラス一番の陰性さんなので、お魚が好きというのも頷けます。
まだまだお若い20代なのに、地味なお料理がお好きで実年齢より渋い生き方をされます。
どんな男性とご縁があるのでしょうか?
陰陽的に気になります(^^)

こんなふうにこのクラスからは、従来幸せコースでは出来なかったことが出来る人がいたり、悪戦苦闘する人の多い包丁砥ぎが比較的サラリと出来たり、能力の高い人がいて新しい指導方法を考えたりしました。
先輩が出来なくても後輩が出来る現実に、こちらが逆に意を強くしたりして、人の可能性を教えられた気がします。

このままのメンバーで上級幸せコースが5月15日から始まります。
積み残しがある人は、せっせと復習しておいてくださいね。
上級幸せコースでは美味しいメニューが目白押しなので、受け手の再現能力を高めておきましょう。
カリキュラム変更がある場合は、後日記事にてお知らせします。

 
 
カテゴリー: むそう塾スタイル, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 14件のコメント

「第2期満足コース」が終わりました お魚料理の重要性

昨日は「第2期満足コース」の最終授業日でした。
授業内容は「お刺身盛り合わせをすべて自分で作る」というものですが、お刺身の授業は「幸せコース」の3月にお教えしてあるので、それの復習になるものです。
しかし、日常のありようがよく反映されていて、練習していない人には苦戦の一日でした。
もしかすると、「マクロビオティックだからお魚料理が出来なくてもいいや〜」と思っておられるかも知れませんが、周りにはお魚料理がお好きな人はゴロゴロいます。
そして、少しぐらいお魚を食べた方が健康的になれる人もゴロゴロいます。

特に日本人はお魚と無縁の食卓では、かなり寂しいものがあります。
人は生きながら多くの人と関わり合うので、むそう塾では自分が知っている動物性抜きのマクロビオティック料理をゴリ押しするのではなく、お魚料理も作れる人であってほしいという願いのもと、プロの技を伝授しています。
その際は毒消しをしっかり実行してもらうようにして、美味しくお魚料理を召し上がれる方が人間関係がスムーズに行く現実があります。

むそう塾では実社会で幸せに生きられるために、お魚料理もお肉料理もカリキュラムに入れていますが、お魚料理は年配者でも上手に作れない人が多いので、ご家族の皆様から感動のお言葉をいただいています。
特に男性陣は、自宅で外より美味しいお魚料理が食べられることにビックリされています。

 
 

お造り盛り合わせ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(お造り盛り合わせ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

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そんなお料理のために、包丁砥ぎから始まってお刺身の盛り合わせまで重要ポイントを全部復習し直すコースが満足コースです。
個人の取り組み方で差のつくコースですが、それぞれに成長できた1年間でした。
まな板の傷を見ていると、6名の皆さんの1年間を感じてしみじみとした気持ちになります。
秋田から毎月飛行機で通って、グッと集中した学びを見せてくれたつむぎさん、最後まで包丁の光に挑戦されたばんびちゃん、おせち料理で可能性への開眼をされたますますちゃん、マイペースながらも美味しいものには復習意欲が湧くゆみさん、なぜか包丁砥ぎが上手な愛ちゃん、指の骨折にもめげず頑張ったみーまさん。

皆さんと過ごした1年間は、私にとっても学びとなりました。
5月からは秘伝コースで最高の楽しさと美味しさを味わってください。
もちろん、練習も最高レベルでね(^_-)-☆

 
 

水玉胡瓜 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(水玉胡瓜 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 11件のコメント

解毒作用を持つ食べもの(内海聡医師の記事より)

むそう塾ではお料理にも食べ方にもマクロビオティックの陰陽を基本に据えて、個人の体質に合わせた指導をしていますが、大事なことは基本をしっかり踏まえることです。
時々よそのマクロビオティック教室に通われていて、むそう塾に来られる人がいらっしゃるのですが、陰陽を理解されていない人がとても多いです。
レシピばかりに神経が行っている結果なのですが、「なぜその食材を食べるのか?」という視点を忘れると、体に効果的な食べ方が出来ません。

このブログでも毒消しについて何度も触れていますが、医師の内海聡先生も解毒作用と食べ物について書かれています。
リンクさせていただきますのでご参考になさってください。

 
 

<内海医師の記事より>

解毒作用を持つ食べもの

医食同源という言葉そのままに、解毒作用を持つ食材はたくさんあります。しかも、どれも特殊なものではありません。ただ、農薬が使われている野菜は、野菜みずからの解毒のために、収穫時までに解毒に有効な物質を使い果たしてしまいます。ですから無農薬や自然農の野菜を厳選したいものです。また、次に見るように解毒作用が期待できる加工食品もありますが、これも昔ながらの作り方で、本物の材料を使ったものでないと意味がありません。これらの前提を踏まえて、解毒作用のある食材をざっと紹介しておきましょう。

・玄米……玄米に含まれるイノシトール、ガンマオリザノールは、体内の解毒器官である肝臓の働きを強めます。放射性物質の中和、解毒に効果的ともいわれています。

・梅干し……梅干しに豊富な天然由来のクエン酸は、化学物質や放射能の解毒効果が認められています。天然塩を使って漬けられ、できれば熟成されたものを選びます。

・たくあん、ぬか漬け……腸内細菌の働きを高める乳酸菌が豊富な発酵食品。たくあんは、天然塩を使用して天日干しで作られたものを選びます。ぬか漬けは、無農薬の米のぬかと天然塩を使ったぬか床に、旬の野菜を漬けたものを選びます。

・納豆……納豆菌も、腸内細菌の働きを高めます。遺伝子組み換えでない豆を使い、できれば昔ながらの手法で発酵させた、食品添加物不用のものを選びます。

・根菜類(自然薯、ねぎ、らっきょう)……自然の硫黄を含み、放射能の解毒に効果的です。

・海藻……10センチ角の昆布1枚で、被爆に使用されるヨウ素1錠分に相当します。

・香草……しょうが、にんにく、しそ、みょうがなど、香りの強い野菜は総じて解毒作用が期待できます。とくにパクチーは脂肪燃焼力も強く、脂肪を入れ替えて解毒するのに効果的な香草です。

・はと麦……はと麦に含まれているヨクイニンには解毒作用があり、漢方薬としても使われています。

・スギナ茶、緑茶……双方ともに豊富なミネラルやビタミンを含有し、疾患率が下がるというデータもあります。緑茶などは農薬基準が世界一高いので、無農薬のものを可能な限り選びましょう。

野菜を食べると健康にいいといわれるのは、野菜がビタミン、ミネラルの重要な補給源であるほか、人体が消化、吸収できない食物繊維が、大腸をきれいにするからでもあります。また草には肉や魚にはない植物固有の栄養素があります。必須栄養素だけであれば肉や魚の方がはるかに多いので、栄養素の摂取には質の良い肉や魚を、解毒や固有栄養素や食物繊維や微生物の摂取には植物性の食品を、それぞれ考えてみるとよいでしょう。

 
 

筍の木の芽焼き マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(筍の木の芽焼き 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

写真のお料理は、むそう塾の満足コースの授業でお教えしたものです。
陰性の強い筍ですが、こうして焼くことによって陽性さが加わります。

 
 

(これから開催予定の講座案内 最新版)

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ | 2件のコメント

「最新のマクロビオティック食べ方講座 上級編」を終えて

昨日は「最新のマクロビオティック食べ方講座 上級編」を開催しました。
遠方からもご参加くださいました34名の皆様、ありがとうございました。
この講座は1月と2月に開催された「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」追加開催の各論編になります。
最新の情報を織り込んで、現在の混乱したマクロビオティックの食べ方を是正して、個々人の食べ誤りを解消することを目的とし、食べ方の統一見解を共有するために開催しました。

今の時代は情報はいっぱい入って来るのですが、それを整理して安心できる結論を得るのが難しい面があります。
そんな時、マクロビオティックの陰陽で考えてみたら、すぐ答えの出るものがゴロゴロあります。
悩む以前に解決してしまうものもありますし、妥協点を探るものもあります。
そんなふうに、陰陽の視点は間違いなく人生をわかりやすくしますし、希望が持てる思考を生み出すことが可能です。

昨日は「食べ方とは生き方である」ということを冒頭に申し上げました。
何を食べるか、何を選ぶかということは、すなわち生き方そのものなのです。
その生き方にきちんと向き合うことなくして、お料理だけ作っても片肺飛行になります。
その辺のところを中心にお話をしました。

それからもう一つ、「自分の周りの存在すべてに意味がある」というお話もしました。
実は昨日、このお話を一番聞いてほしい人は欠席されました。
私は彼女の目を見つめてこのお話をしておきたかったのですが、それが叶わずとても残念でした。
物事がうまくいかない時、人はもがき苦しみ悩みますが、ふと、自分の周りに存在する人や環境すべてに意味があるという視点に立つと、この苦しみや悩みはどういう意味を持つのだろうか?と思い直すことが出来ます。

それが出来ると、自分の中に反省すべきことがあったり、不満ばかり口にしていたり、誰かのせいにしていたりする自分を知ってしまうことでしょう。
人は誰しも弱さを抱えているし、完璧ではないし、もろい面があります。
しかし、周りに存在するすべてのことに意味を見出す視点がもてると、感謝の気持ちが溢れたり、落とし所が見つかったり、希望が持てたりするようになります。

私自身もこのことを日々意識しながら、常に足元を見ながら一歩一歩進んでいるところです。
人は他者と関わり合いながら生きて行くのですから、自分の思うように行かないことは当然です。
でも、その中で少しでも氣の流れを良くして、陽の氣を増やした生き方ができれば、思うように行くことが増えます。
今まで意識されなかったかも知れませんが、氣の流れを遮らない生き方は、つまるところ健康に近づくことでもあり、人生を深いところで充実させる生き方につながります。

こんなことを中川さんや麗可スタッフを含めた37名で共有できたことは、私にとっても大変嬉しいことでした。
人はどんな立場に置かれても、その中で強く生き抜ける能力を持っています。
もしそれが出来ない時は、まだその能力を使っていないか、知らないだけです。
これからは、そんな能力とともに、もう一段上の人生を歩んでみましょう。

皆さんの笑顔は私の宝物です。
一緒に笑顔で「食べ方は生き方」を愉しみましょう。

講座の様子は中川さんのブログでまとめられています。
「最新のマクロビオティック食べ方講座 上級編」3月21日

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2016/3/21)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, こころ・想い | 10件のコメント