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集中力と思いどおりあれこれ
生きていると思いどおりにならないことがたくさんあります。
むしろ私たちは思いどおりにならない世界に住んでいて、たま〜に思ったとおりになるというのが現実ではないかと思います。
その最も顕著なのは子育てではないでしょうかね。
オギャーと産まれてから、日々思いどおりに行かないことの連続で、発狂しそうになっている新米ママさんもいらっしゃるでしょう。
でも、小さいうちはまだいいのです。これから自我がだんだん強くなって思春期を迎え、大人になってきても子育てに対する悩みはつきません。
最初から別人格だからと割り切っていても、どうしても親は子供にあれこれ期待や望みを抱いてしまうものですね。
外部から見たら、あんなに腕の良いお父さんの後をなんで継がないのか? もったいないなぁと思える職業であっても、本人にその気がなければ無理な話です。
また、あれだけの人脈を生かさないなんてもったいないなぁと思っても、本人と波長が合わなければ上手く行きません。
さらに、本人が親の職業を継ぎたくても、その資格を取らなければダメなお仕事もあります。
親側にも子供側にも言い分はありますが、一番良いのは働く本人が夢中になれる仕事に就くことですね。
しかし、現在のこの厳しい経済社会では、「夢中になれる=生活できる」とはいかない職業がありますね。
また、趣味が夢中になれるほど高じたとしても、それで食べていけるのはほんの一握りです。
まだまだ世間に慣れていない若者でも、真面目に働けばそこそこに食べていける古き良き時代は去りました。
働いてもまともに評価されないどころか、過労死するような雇用関係がまかり通ってしまうこの時代に、将来のある若者たちをどうやってその能力を伸ばしてあげたら良いのだろうと思う日々です。
強さのある人は良いのです。自分で困難を突破していけるから。
しかし、内にこもってしまう性格の人は厄介です。
でも、必ず人は何か一つでも関心のあることがあるはずなので、その延長線上で自分の将来を描いて行くのが一番落ち着くのだと思います。
ちなみに私は、結果として自分が関心のあったことばかりが今の仕事につながっています。まるで無から有が生まれた感じがします。
60年あまりの集大成が今の仕事ですね。
自分で言うのもなんですが、私は器用貧乏なところがあって、どのようなことでもそこそここなせてしまうタイプでした。
それらに関わるときに持ち前の好奇心が働いて、あっちこっちと道草をするのですが、その道草の結果が今の状態です。
ですから、私の人生は道草人生とでも名付けるのが正確かと思います(^_^;)
道草しているときは好奇心が働いているときですから、そこには集中力があります。
この集中力はとても力になるので、子育て中はこの集中力を削がないように育てるのがいいですね。
私が独身の時からしていた野口整体の野口晴哉先生は、学校の時間割がもっとも集中力を育てないと本に書かれています。
子供の関心があるなしにかかわらず、一斉に時間を区切って次々と授業を進めるからですね。
私も子育ての時にはこの集中力を意識して、おっぱいを飲ませるときにも、遊びにつきあうときも、集中力を削がないように心がけました。
ところで、集中力って先天的なものだけでなく、後天的にかなり鍛えられますよね。
マクロビオティックでも食べ物で集中力を養うことはできますし、結構即効性があります。
そうそう、バレンタインデーでチョコレートをいただいて、すっかり集中力が欠如している人はいませんか?
贈る方ももらう方も陰性になって、なんだか体がだるい(眠い)なんていう人が絶対いると思います。
そんな人は確実にミネラル不足ですね。
ミネラル不足では集中力は出ません。
ミネラルの代表であるお塩を使ったお料理と海藻や根菜類を多めに摂りましょう。
中でも糠漬けはお塩がなれた状態なので、塩味の角がなくて味噌やお醤油と同じく発酵食品独特のまろやかさがあります。
体がだるい時は腸もゆるんでいます。糠漬けをおやつがわりに食べて、しゃきっと集中できるようにしましょう。
集中出来る時間が多ければ多いほど、思いどおりになることが多くなります。
(中川式糠漬け 2015.2.22撮影)
きょうは陰性な記事です(笑)
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 子育て・野口整体・アトピー, からだ, こころ・想い, 食べ物あれこれ
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離乳食の役目 おかゆを勘違いしていませんか?
子育てをしたことのある人ならお分かりでしょうが、子育てって報われることのない作業の連続のような気がして、何だか泣けてしまう時があるものです。
特にお産直後から始まる授乳期の寝不足の連続は、頭が朦朧とすることもあって、正常な判断が怪しいときだってないとは言えません。
その次は離乳食で頭を悩ませます。そこで育児書片手に離乳食を作る人はまだ良い方で、市販のベビーフーズに最初から頼る人もいます。
時間をかけて最初からお料理をしても、小さじ1杯の離乳食を食べてくれなかったり、ひっくり返されてしまったり、虚しいことが続くと離乳食を作るのが嫌になってしまうのがよく理解できます。
先日も離乳食のことで塾生さんからご質問がありました。
マクロビオティックで子育てをしていると、あれこれ余計な悩みが発生して、市販の本では物足りなくなってしまうのですが、難しく考えないで単純に考えてはいかがでしょうか。
まず、離乳食というのは文字どおり母乳から離れて固形物へのデビューとなる大事なときです。
しかし、まだ赤ちゃんは胃腸が固形物用に頑丈になっていませんから、薄いスープや流動食から始めて徐々に硬さのあるものに移行するわけです。ただそれだけなんです。だから難しいことではなく、赤ちゃんの胃腸の育ち具合を想像できれば良いのです。
そして案外忘れられているのですが、子供を育てるということは、子供の胃腸を育てることでもあるのです。
離乳食は味覚デビューでもあるわけですから、お母さんの母乳から異なった味と形状のものに移行するため、本来ならとてもワクワクするし、好奇心を駆り立てられる場面でもあるわけです。
ですから、そんな時はお口に入るものだけが対象となるのではなく、お子さんの気持ちやお食事全体の雰囲気も大切にしましょう。
ご家族が何やら楽しそうにお食事をしていて、そこに赤ちゃんも一員として加わって行くという構図です。
ですから、ご家族が召し上がっているものを少し軟らかくして赤ちゃんのお口に入れるだけで良いのです。
ポイントは軟らかくしすぎないということです。離乳食をするころには赤ちゃんは歯が生えてきていますから、噛み切る用意は出来ているのです。しかし、まだ臼歯が生えていませんから、すりつぶすことが出来ないだけです。
歯の生え具合を観察しながら硬さを調整していけば良いのですが、まだ噛みきれないものでもガーゼに包んで持たせてやると、チューチューと吸ってエキスは吸収できるので、そんな楽しみ方もありですね。
案外と誤解されているのがお粥です。胃腸が弱っている時にお粥を召し上がる人がいますが、あれは食べ方を気をつけないとかえって胃腸に優しくない食べ物になります。
なぜなら、お粥になっていることであまり噛もうとしないからです。つまり、お粥は噛まずにささっと流し込んでしまう食べ方をする人が多いのです。そうではなくて、普通のご飯をよ〜く噛んで、お粥以上の状態にしてから飲み込んだ方がよほど良いエネルギーが体に入ります。
このことはマクロビオティックで陰陽を知った人なら容易に理解できるはずです。水分は陰性ですよね。噛むということは陽性ですよね。ここがきちんと理解出来ていないと、思わぬ食べ間違いをすることになります。
そして、このことは離乳食にも当てはまります。
みんなのお顔が一人ひとり違うように、胃腸の強さも一人ひとり違います。ですから、そのお子さんの要求度に合わせて月齢に惑わされることなく、離乳食を進めてほしいと思います。
究極的には「噛む楽しさ」を教えてあげるのが離乳食の役目でもあります。噛むと美味しい(楽しい)ことがあると教えるのが、子育ての第一歩なんですね。
噛むことは顎の成長にも脳の成長にも影響します。
人間の真の強さの鍵は胃腸が握っています。ですから、いかに胃腸をしっかり育ててあげるかが、育児の最大任務だと思って頭でっかちにならない育児をしてほしいと思います。
マクロビオティックでは陰陽の物差しがありますから、それを大いに活用して温かみのある育児ができることでしょう。
子育ては報われます。必ず報われます。今は寝顔だけで報われているかもしれませんが、もっともっとスケールの大きなところで報われますから、弱音を吐いてもいいので頑張ってください。
子育て中のお母様を心から応援しています。
(1月30日に産まれた一卵性双生児の赤ちゃん 2月21日撮影)
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 子育て・野口整体・アトピー
3件のコメント
玄米ご飯に胡麻塩は必ず必要ですか?(質問にお答えして)
「一卵性双生児が経膣分娩で産まれました!」の記事にさわまりさんからコメントをいただきました。
お返事が長くなってしまいますので記事にさせていただきます。
はじめまして。
「出産 マクロビ 双子」というキーワードで検索しまして、こちらにたどり着きました。
私も現在二卵性の双子を妊娠している6か月の妊婦です。
実は双子のうちの一人が標準の半分ほどの体重しかなくて、このままでは厳しいと言われております。
普段は数年前からマクロビオティックな食事をしており、私自身は健康なのですが、子供に栄養が届いていないのは食事内容が間違っているのかと思い、先ほどのキーワードで検索した次第です。
私自身は元気なため、お腹の中の子供の状況がよくわからず不安な日々です。
でも、お会いしたことのない緋乃さんという方が、こちらでのお料理のおかげで素晴らしいお子さんを自然分娩された記事を読みまして、なんだか少しだけホッとしました。
マクロビの教室にも通って勉強しておりますが、まだまだ自分の体の声が聞こえていないのかもしれません。
妊娠するまではゴマ塩の玄米ご飯が好きだったのですが、妊娠してからどうしてもゴマ塩が食べたくなくなってしまいました。妊娠すると陽性になると聞きましたので、そのせいかなと思っていましたが、食べたくなくても陽性なものを食べ続けたほうがいいのでしょうか。
こちらの教室に通っていないので、お答えいただけなくて当然かと思いますが、もし教えてもらえたらとてもうれしいです。
<マクロ美風より>
さわまりさん、初めまして。
一卵性双生児に比べると二卵性双生児はグンと心配なことが減りますね。
それでもこのように体重差が生じるのはこれも陰陽だったりします。
でもご心配でしょうから基本的な考え方をお返事をさせていただきます。
>妊娠するまではゴマ塩の玄米ご飯が好きだったのですが、妊娠してからどうしてもゴマ塩が食べたくなくなってしまいました。
多いですね、こういう人が。でも、玄米ご飯は食べられているのでしょうか?
妊娠すると大好きだった玄米ご飯も受け付けなくなる人がとても多いです。
それはさわまりさんも書かれているように、妊娠することによって陽性さが増すからです。しかし、玄米ご飯の炊き方が陽性なために食べられないケースが多いです。もしさわまりさんが玄米ご飯は食べられているのに、胡麻塩だけ食べられないのなら、無理に胡麻塩を食べることはないと思います。
あなたが通われているマクロビオティックの教室では、玄米ご飯と胡麻塩をセットで召し上がるように指導されているのでしょうが、本人が嫌な時には本人の身体の声を優先しましょう。現にむそう塾では玄米ご飯と胡麻塩はセットにしておらず、食べたい人のみ摂ることになっています。
この記事に登場する緋乃さんは、胡麻塩をかけていません。むそう塾のサイトにある次の記事はお読みいただけましたか? 関連記事とともにお読みくださることをお奨めします。
・マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信
・中川善博の胡麻塩論(プロが研究した胡麻塩)
・マクロビオティックの誤解
あなたのお食事内容が詳しく分からないので、細かいアドバイスは出来かねますが、どうかマクロビオティックを盲信して著しい偏食状態にならないようにしてくださいね。妊娠中は何かと不安がつきまとうものですが、これからの妊娠後期に向けて赤ちゃんだけでなく母体の健康もキープしなければなりません。貧血にならないように多方面から陽性を考えてみてくださいね。胡麻塩だけが陽性ではありませんから、料理方法や水分の摂り方でも陽性を意識してみてください。あくまでも身体の声を重視して。
どうかお二人とも無事にご出産できますように。
(中川式鉄火味噌 料理:子象さん 玄米の粒は鉄火味噌の粒子と比較するため)
4人目の赤ちゃん(女児)誕生! 産み分けが成功しました
先日は双子ちゃん誕生のお知らせでしたが、今度は女児誕生のニュースです。
“りんの”ちゃんは幸せコース在籍中に3人目のお子さんを妊娠され、上級幸せコースを1回も休まずにそのお子さんを産んだ逸話の持ち主です。
出産の直前まで胡麻塩や鉄火味噌を作って、お産して3週間で講座を受講する体力は素晴らしいものです。
本人は男の子3人でいいやと思っていたようですが、ご主人様がぜひ女の子がほしいとのことで、産み分けの相談を受けました。
私のアドバイスを意識した食生活も続けて、ご希望どおりの女児が産まれました。
まだお若いのに4人のママになって凄いですね。
どことなくおっとりしていて、やはり女の子の優しさを感じますねぇ。
3人のお兄ちゃんにとっては、オモチャそのものですね。
<りんのちゃんのメールより>
美風さん、こんにちは。
2月3日に無事に女の子を出産しました。
赤ちゃんは小さく産まれましたが、とても元気で、私も産後の体調や授乳も順調です。
一年以上前に赤ちゃんを望んで、三男の授乳時間を調節して生理を再開させることからスタートした今回の妊娠生活ですが、むそう塾で授けて頂いた様々な教えのおかげで無事に出産まで至ることができました。いつも支えてくださり本当にありがとうございます。
そして今強く感じているのは、私の身体で妊娠出産をしたけれど、本当に夫と二人三脚で過ごした十月十日だったなぁということで、この子が私達夫婦の・家族の絆を深めてくれたなと感謝しています。
今はオムツを替える度に「おチンチンがない?!」と新鮮な育児を楽しんいます
夫がメロメロなのは言うまでもなく、息子3人も毎日抱っこの取り合いにチューしまくりです(笑)
でも当の本人はいつもデーンとして動じていないのがさすが4人目ですね。
これからがスタートで、悩む場面もあるでしょうが無事産まれてきてくれたことにひたすら感謝する今の気持ちを忘れずに、一つ一つを大事に育児をしてゆきたいです。
<マクロ美風より>
りんのちゃん、お疲れ様でございました。
大役を果たしましたね。
ご希望どおりの女の子でホッとしました。何だか責任を果たしたような感じです(^^)
ご主人様と二人三脚での妊娠生活、そしてご一家の絆を深めてくれたご出産。
すべては陽性の素晴らしさが集結した結果ですね。
お見事です!
落ち着いたら教室に赤ちゃんを見せにいらしてくださいな。
(右端:りんのちゃん 3人出産してもこのスタイルです)
「第86回愛クラス」を終えて 玄米赤ちゃんが素晴らしい!
2月7日(土)に「第86回愛クラス」を開催しました。
受講者の内訳は、東京3名・神奈川1名、新潟1名・金沢1名・大阪1名・兵庫1名の8名でした。
また新人さんが5名で再受講者が3名でした。
今回の愛クラスは急に開催することになったのですが、8名の方が受講してくださって嬉しかったです。
新人さんはなかなかの陽性さん揃いで、それは申し込みの段階から判ります。
案の定の陽性さんたちは、下の写真のように懇親会の席上で全員がTwitterデビューされました。
新潟からご一家で京都入りしてくれたMさんは、妊娠9か月に入ったばかりですが、元気に受講してくれました。
彼女が中川さんのブログに書き込んでくださったコメントがとても嬉しかったので、こちらでも転載させていただきます。
<iiyoさんのコメント>
中川さん、美風さん、麗可さん、昨日はありがとうございました!
ずっとブログで指を咥えて見ていたむそう塾のお仲間に入らせて頂けて、とびっきり美味しい福ZENを頂けて本当に幸せでした。(持たせて頂いたお土産を主人に食べさせたら、料理が評判で泊まったその日の宿の夕食全部忘れるくらい美味しい…と申しておりました 笑)
また、きちんとした理論や充分な経験に基づいたご指導は今まで自分の中でモヤモヤしていた色々をすっきりさせて下さいました。
昨日感じた大きくて温かなエネルギーをしゃんと受け止めて、玄米投稿に臨みます。
今後ともご指導宜しくお願いします。
(iiyoさん)
今回は昨年赤ちゃんを産んだ“えりんこ”ちゃんが赤ちゃんを連れて再受講してくれました。
えりんこちゃんは39歳の高齢出産だったのですが、とても安産でこんなに立派な男の子を育てています。
8か月になって離乳食に玄米を食べ始めたので、お子さんのためにもう一度ちゃんと玄米の炊き方を見直しておこうと再受講されたのでした。
妊娠前から中川式の玄米ご飯を食べていたので、マクロビオティックでよく言われる「玄米っ子は静かで穏やか」のお手本のようなお子さんでした。
一日中見ず知らずの保育所に預けられていたのに、こんなに素晴らしい笑顔で精神的にも安定しています。
このことはとても大きな意味があり、大きくなるにつれてその凄さが判ってくることでしょう。
1時間ほど懇親会の会場にいて、下の動画の最後が一番大きな声でした。
言葉はまだ発していませんが、きっと最高に嬉しい時の歓喜の声なのでしょう。
穏やかっていいですね。
(えりんこちゃん、上手に育てていますよ。もったいないくらい素晴らしいお子さんですね。それにしてもあなたがちっともやつれていないことにビックリしました。この調子なら二人目もいけますね。ぜひ頑張ってください!)