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「マクロビオティックの陰陽で考えてみよう」カテゴリーアーカイブ
整理整頓をマクロビオティックの陰陽で考えてみましょう
家事アドバイス講座を始めて23日目を迎えました。
その間に進んだ人、相変わらずの人、考え込んでいる人、それぞれです。
当初の目的はなんだったのか? それは【1】として私のところに届いています。
それを2か月間で達成しようと思うと、相当な決意で取り組まなければなりません。
ですから私は最初に「私も全力疾走します」と明言しました。
文字どおり昼も夜も全力疾走しています。グッと氣を集中して取り組んでいます。
マクロビオティックでいうところの陽性の状態とは、氣が集中出来てそれが持続できることを指しますが、それが可能になるとグンと処理能力がアップします。
そうすると身の回りのことが良い方向に変化するようになって、日々の暮らしに充実感が満ちてきます。
その感覚を味わってもらいたくて、たったそれだけのためにこの講座に時間を割いています。
最初は勢い良くスタートした人も、ちょっとここらへんで息切れしている人もいます。
でも、講座終了まであと38日しかありません。
この間にどこまで到達することを目標にされているでしょうか?
のんびりしていると、ただ物を捨ててお終いになってしまいます。
私が伝えたいのは、身の周りを整えながら新しい判断基準を確実に身につけて、安定した氣とともに生きる喜びを味わってもらうことです。
物という物質を扱いながら精神面を強くする作業でもあります。
精神面の変化が起きるまでは少し時間が必要です。それで2か月間と設定しました。
5月31日までに片付ければ良いのではなく、5月31日までに精神面の変化を感じられるような38日間を送ってください。
* * *
ところで、整理と整頓の違いを書いておきます。
小さい時から聞き慣れた整理整頓という言葉ですが、この解釈は実は人それぞれなのです。
著名人でも好き好きに解釈していますので、ここは一つマクロビオティックの陰陽にしたがって解釈を試みましょう。
どちらにもある文字は「整」ですね。これには「束ねる」(陽性)と「分ける」(陰性)の意味があります。
次に「理」ですが、これには「筋道」とか「ことわり」の意味があって、マクロビオティック的に解釈するなら、「秩序」というのが適切ですね。
最後に「頓」ですが、これは「急に」とか「すぐ」という意味があります。(陽性)
これらの文字の意味から考えて、私は次のように解釈するのがマクロビオティック的だと思います。
【整理】捨てたり分けたりしながら、宇宙の秩序に合わせていくこと。
【整頓】捨てたり分けたりした物が、すぐ取り出せる段階まで整理されていること。
ということで、「整理」にはある程度処分的行動(陰性)が含まれますが、その判断基準は宇宙の秩序に沿うことが必要なのです。
単に気分的であったり、過去の想い出に左右されたり感情で決定しないことです。
「整頓」になると「すぐ取り出せる」(陽性)までのレベルが要求されます。
もし今、物を捨てただけという人は、まだ陰性な範疇だと考えましょう。
その残った物が、①どこに②どれだけあるかが把握できて、③すぐ取り出せるようになって初めて陽性なお片づけの終了です。
常にその状態になっていれば、考え方も行動も素早く対応出来ると思いませんか?
私はこの講座でそこまで誘導するつもりでいるのですが、なかなか笛吹けど踊らずというところでしょうか(笑)
(京都タワー)
「続ける」をマクロビオティックの陰陽で考えてみよう
昔から継続は力なりといいます。
コツコツと続けることは、1つずつ重ねることでもあります。
重ねるというのはマクロビオティックの陰陽で考えると陽性なので、コツコツを積み重ねると陽性が増していきます。
その結果、重ねたものから新たな展開が起きてきます。
それは技術の習得であったり、気持ちの変化であったり、体調の変化であったり、考え方の変化であったり、実に様々な分野で変化が見られます。
これが陽性エネルギーによる変化の典型ですね。
ですから、どんなことでも「続ける」ことによって新たなエネルギーを生み出し、変化を可能にすることが出来るのです。
まずは続ける対象があるかどうか。
すでに対象がある人は幸せな人ですね。
その対象に向かってコツコツと頑張ってみましょう。
必ずや結果が出てきます。
なぜなら、そのエネルギーであなたの体もこの宇宙も出来上がっているからです。
地球が丸いのも、陽性のエネルギーが働いているからです。
陰陽バランスが中庸に保たれることも大切ですが、何かを突破するには陽性を極める必要があります。
陽性というと瞬発力を思い浮かべる人がおられるでしょうが、こんなふうに日々の積み重ねも立派な陽性なのです。
(錦糸玉子 料理:京料理人 中川善博)
無双原理がマクロビオティックの羅針盤である実例
「日本人(特にアトピーの人)はなぜ小麦粉を多く摂らない方が良いのか?」の記事のコメントに、てんこさんからとても深いコメントをいただきました。
おはるさんへのコメントを踏まえてのコメントなのですが、マクロビオティックの無双原理をよく理解されてのコメントにとても嬉しくなりました。
まずはてんこさんからのコメントをご紹介します。
<てんこさんからのコメント>
美風さん、こんにちは。
>迷わない背景には、勇気や度胸や決断や責任などが一緒にあります。
おはるさんへのコメントのこの文章に、とても惹かれました。
もとから長時間悩むのが苦手で、さっさと決めてさっさと行動してしまう傾向がありましたが、むそう塾でマクロビオティックを学んでからは本当に迷いがなくなりました。
どちらへ進めばいいのかは陰陽が示してくれるので、後は現状に合わせてどう行動するか、それだけなのだと思います。
勇気、度胸、決断、責任、一見重そうなこれらの言葉達を軽々と飛び越えさせてくれるのが無双原理なのですよね。
迷いがなくなった事に加えてもう一つ、『損をする』、という概念が私の中から無くなった気がしています。
他の人からみて損をしてしまったような状況も、その状況を招いたのは自分の選択なのだから、損というよりもあくまで『結果』と思えます。
大変な仕事を引き受けたりして損をしているように見えても、それで全体が望ましい状況になるのなら、やはり損というより良い結果になって得をした、と思えます。『損をした』という感覚を感じなくなってから、いろいろな選択が楽になりました。
何を食べても平気でいられる体は、何が起こっても柔軟に対応できる精神と繋がっているのですね。
むそう塾の深い学びに感謝です。
<マクロ美風からのコメント>
てんこさん、こんにちは。
お忙しい日々なのに、コメントをありがとうございました。
>どちらへ進めばいいのかは陰陽が示してくれるので、後は現状に合わせてどう行動するか、それだけなのだと思います。
>勇気、度胸、決断、責任、一見重そうなこれらの言葉達を軽々と飛び越えさせてくれるのが無双原理なのですよね。
そうそう、そうなんです!
すべては無双原理のとおりに動いているので、目の前のことを無双原理に添わせて考えてみれば自ずと答えが出てくるのですが、そこがあやふやになっている人が圧倒的ですね。
それが一般の人ならいざ知らず、マクロビオティックを何年も前から知っているという人が無双原理の無の字を知らないことも多くて、頭を抱えてしまうのが現状です。
てんこさんがおっしゃるように、軽々と飛び越えられる根拠が無双原理であり、それが羅針盤として安心感を生み出すのだと思います。
>迷いがなくなった事に加えてもう一つ、『損をする』、という概念が私の中から無くなった気がしています。
ああ、それは私もないですねぇ。不思議なくらいありません。
それは「部分」でとらえるのではなく「全体」でとらえることが出来るからであり、それが無双原理のおかげですね。
原因と結果は陰陽なので、その視点で物事をとらえていくと、「損と得」も陰陽で説明がついてしまうからです。
そして、その結果残るのは安心感とか平穏とかいう中庸な心境なんですよね。
無双原理がマクロビオティックの羅針盤としてしっかり働いていることがよく理解できます。
最後に、「何を食べても平気」でいられる体は結果であり、その陰には何が起こっても対応しきれる精神が存在することは言うまでもありません。
こうして考えると、ほとんど大事なことは「見えない部分」にあるような気がしますね。食べ物もしかりです。
(寒桜 宝泉 京都駅店)
日本人(特にアトピーの人)はなぜ小麦粉を多く摂らない方が良いのか?
マクロビオティックでは穀物を主体として主食を6〜7割摂ることを奨めています。
この穀物については国によって種類が異なりますが、日本人ならお米が該当します。
そのお米も一物全体の観点から玄米が望ましいとされています。
では、パンなら駄目なの?というご意見が出てくるでしょう。
パンはご存知のとおり原料が小麦粉です。
小麦も穀物に変わりはありませんが、お米とは性質が異なるのでそこを陰陽で考える必要があります。
マクロビオティックでは何かを判断する時は、陰陽で考えるのですが、この場合はお米と小麦粉の陰陽を考えることになります。
まずお米と小麦の産地ですが、お米は高温多湿のモンスーン地帯で穫れるのですが、小麦は比較的乾燥した寒い地方で穫れます。
ですから日本に住む人とヨーロッパに住む人が同じ主食でないのは当然なのです。
日本人ならお米を食べる方が体調が良くなる人が多く、小麦を食べる方がトラブルを抱える人が多くなるのも何となくお解りいただけますか?
ちょっとお米と小麦の特性について比較してみましょう。
お米は保湿の良い土地に水をはって作りますので、暑い夏には水分をうまく逃すための気孔が稲の葉にはいっぱいあります。
しかし小麦は比較的寒くて乾燥した土地で(さらに寒い季節に)育つので、水分を逃がさないように葉っぱの気孔は稲に比べて少な目になっています。
これを食べると、お米は体内の水分を滞らせないように気化出来るのですが、小麦は体内に水分を閉じ込めようとします。
つまり汗腺に影響が出るのです。
アトピーの人の多くは体内に水分が滞りやすく、そのために今のような空気の乾燥している季節には、アトピーが増悪傾向になります。
ですからアトピー治療に最も良いのは汗をかくことです。
温泉治療がアトピーに効果を発揮するのも、この汗の問題が解決されるからです。
マクロビオティックでは、アトピーの人には小麦粉製品を避けるようにいうのは、このような背景があるからです。
小麦粉製品が好きな人はお肌が乾燥してザラザラして来ますね。
望診をすると、ほっぺやお口のまわりがガサガサしている人がとても多いです。
お菓子の多くは小麦粉を使いますので、それだけでも良くないのですが、お砂糖に代表される甘味料もまた体内で水分を溜め込んでしまう性質があるのです。
ですから、スイーツ好きの人はどんどん水はけの悪い体になって行き、まるでヨーヨーのように膨らんで来ます。
とまあ、主食だけに限らず、人間は食べたもののようになるので、一番割合の多い主食だけでも自分に合った種類をいただくことが一番健康への近道になります。
もし今あなたがアトピーで苦しんでいるなら、まずは主食を見直しましょう。
そして腸がきちんと改善するまでは、小麦粉を使ったお菓子も控えめにしましょう。
汗のかける体にすることがアトピーから脱出する一番の方法です。
(白米のようにやわらかい玄米ご飯 料理:陰陽京料理人 中川善博)
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう
4件のコメント
「玄米炊飯の抜き打ち指導」に感じた「陽性になる」とは?
中川さんのブログで何年ぶりかに「玄米炊飯の抜き打ち指導」が発令されました。
先輩塾生さんたちはピリッ!と氣が引き締まったことでしょう。
しかし、対象になった塾生さんは惜しくもその発令を夜遅くに知りました。
さらに、せっかく知ってもそれから所用のためにお出かけとのことで、抜き打ち指導を体験することは出来ませんでした。
今まで一人もこの発令を逃した人はいないだけに、とても惜しいなあと思いました。
むそう塾でお伝えしている玄米炊飯は、パスポートを取得して終わりではないのですが、それを自覚していただくために、かつては時々炊き上がりの状態を確認するために、こうして抜き打ち指令が発令されていたものです。
一人で何度も発令された人もいました。
パスポートを取得すると気が緩んで、炊き上がりがパスポートレベルではなくなることがあります。
そうすると確実に炊き上がりがイマイチになって来ます。
それを自覚できる人は愛クラスを再受講されて、もう一度レベルアップを図るのですが、ちゃんと自覚できていない人は、なんとなく違うような気がするまま放置します。
そんな「なんとなく」を打破する意味で、中川善博が放つ愛の矢が「抜き打ち指導」です。
さて、今回対象になったIsさんについて、私から公開でアドバイスをさせていただきます。
決してIsさんを責めるわけではなく、なんとかして陽性さ増してもらいたいという願いからです。
それはIsさんが今、体調を改善するために陽性を目指しておられるからです。
寒い冬が来て、どんどん体が冷えてくるこの時季に、体の芯から温まって体温を上げるためにも、一日も早く実行してほしいことです。
もしこのブログをお読みの方も同じ状況なら、陽性を目指すということの具体的意味を把握するためにご参考になさってください。
* * *
<マクロ美風より>
Isさん、こんにちは。
本当に残念でしたね〜。せっかくのチャンスでしたのに・・・。
ところで、玄米投稿の時から見ていて、Isさんに不足しているのは「必死さ」ではないかと私は思います。
きっとあなたは「いいえ、私は必死です!」とおっしゃることでしょう。
しかしそれは、「あなたの世界の必死」であって、私から見たらまだまだスキだらけということになります。
今あなたが必死になるべき問題は、「いまひとつである蒸らしを何とか確実に100%にする」ということです。
中川式玄米炊飯には「なんとなく」はありません。
確実に美味しく炊けるノウハウを伝授したのですから、それを確実に再現するのみなのです。
その再現性が100%でないのですから、それを徹底的に追求する必死さがほしいと思います。
寝ても覚めてもその課題が頭から離れないほどの心境になっていますか?
「また今日も圧が持たなかった」の繰り返しでは、はっきり言って生ぬるいです。
圧が持たない理由はたくさんインプットしてからパスポートを取られたのですから、集中してどんどんそれらを実行する必死さがほしいです。
「なんとなく」では陽性にはなれません。
あなたも頭では理解されている「集中」が陽性になるための必須条件です。
でも、あなたは今、時間の使い方が陰性ですね。
しんどくてもいいから、一時期必死になって、たたみかけるような「集中」を実現してください。
あれこれに気を取られす、一点集中で主食に向き合ってください。
まずは主食を完全に!
ところで、陽性は向こうからやって来るものではありません。
自分で築き上げて行くものです。
ですから、何となく暮らしていても永遠に陽性にはなれません。
そして、意識だけで陽性になれるものでもありません。
もし、「陽性になろう!」という意識で陽性になれると思っているとしたら、それはまだまだあなたが頭でマクロビオティックをしている証拠です。
どこかの自己啓発セミナーのレベルと同じですね。
マクロビオティックは実践しなければ絵空事と同じなのです。
実践とは楽しいこともつらいこともありますが、もしつらかったとしても、困難な方を選択するのがマクロビオティックです。
陰陽を考えればお解りですよね。
その辺まで考えて、もう一度玄米炊飯に向き合ってください。
100%の蒸らしを目指して!
あなたには100%蒸らしの潜在能力はあります。
しかし、まだその能力を使っていないようです。
もっともっと眠っている能力を引き出しましょう。
11月24日のモバ味噌講座で、目覚めの儀式をしましょう。
確実なる陽で。
(中川式筑前煮 料理:陰陽京料理人 中川善博)
陽性エネルギーはコツコツと積み上げるものなり。
自分の手で。
カテゴリー: こころ・想い, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう
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