こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

「私はこの会社に入るとき、プライドを捨てました。でも、この会社に入って、新しいプライドを得たんです」

私が毎週お世話になっている新幹線。
テキパキとお掃除をしてくださる人たちのおかげで快適に京都通いをしています。
7分間でこんなにも仕事をこなせるのかというほどその動きには無駄がなく、目も手も足までもフル活動です。
いつ目にしても気持ちよく、私もそのようでありたいと思わせてくれます。
おもてなしの心が伝わって来ます。

ふと、お料理のことを思ってしまいます。
無駄のある行動からは美味しいお料理は生まれません。
食べてくれる人のことを思ったお料理を作るには、動線がよくないとオタオタしてしまいます。

人は知らず知らずのうちに無駄をしています。
しかし動線を考えながら行動するようにすると、かなり無駄が省けます。
家庭でも仕事でも無駄を省くことは時間を創出することですから、ぜひ取り組まれたら良いと思います。
本も出ていますね。
新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

どんな行動でも誰かに感謝されるというのは、凄いエネルギーを生みます。
感謝はされる側もする側も良い氣を発しますので、感謝のできる場面を増やすような生き方をするといいですね。
家庭でも職場でも。

「私はこの会社に入るとき、プライドを捨てました。でも、この会社に入って、新しいプライドを得たんです」

 
 

新幹線

(新幹線から見た夕日)

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「生命は」 詩集『風が吹くと』より

生命(いのち)は

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
その中に欠如を抱(いだ)き
それを他者から満たしてもらうのだ

私は今日、
どこかの花のための
虻(あぶ)だったかもしれない
そして明日は
誰かが私という花のための
虻であるかもしれない

作:吉野弘
(詩集『風が吹くと』所収)

 
 

紅花 1

(紅花)

 
 
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心の自然治癒力 愚痴は心の不法行為の既遂

7月の講座が昨日で終わりました。
さあ、次は怒涛の8月連続講座の始まりです。

色んな人を観察していて思うのですが、うまくいかない時にはその人の思考や生き様が手に取るように分かって非常に勉強になります。
何歳になっても学びがありますね。

人は生まれながらにして自然治癒力を備えています。
ですから心の方も当然ながら自然に愉しい方に治癒されるように出来ています。
しかし何らかの理由で人は反対方向に入り込んでしまう場合があります。
理由は実に様々ですが、そんな状態になったら「あれ? おかしいぞ?」と思いましょう。
原則は目が醒めた時から寝るまで愉しいように神様は私たちを創ってくれているのですから、それと反対の心になっている時には、どこかに間違いがあると気づくべきです。
多くの場合は自分に間違いがあるのですが、悲しいかなや人間はそれを自分以外の他人のせいにしようとします。
そこからボタンの掛け違いが起きて解決の道が混乱を極めます。

心が不調になったら、すぐ自分に何か問題はないかを探りましょう。
それでも自分のことは正確に把握出来ないのが常ですから、そこをしっかり計算しなくては大間違いをします。
探っても答えが見つからない時もあるでしょう。
それでもまだ答えはあるのが普通です。
最後に行き着くのは大抵の人が「感謝」を忘れていることです。
ある意味では「感謝」は万能薬だといえるでしょう。

マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生は、傲慢病を最も悪い病気に位置づけています。
人々は感謝を忘れて傲慢の世界に無意識に入ってしまいますから、心して常に自分に言い聞かせるようにしなければ心の治癒力は働きません。

心から愉しいこと、自然に笑顔になれること、それを感じ取るセンサーをちゃんと磨いておかなければ、知らず知らずのうちに周りに悪い氣を発してしまうことになります。
そしてその氣は廻り回って自分のところに返って来ます。
ですから、まずは自分がその第一の悪い氣を発しないことが、表向きは周りの人のためであるように見えても、結果としては自分のためになるのです。

良い氣を発しない人のもとには良い氣は集まりません。
ですから私は、悪い氣を発する人は第三者に対して氣の不法行為をしていると考えています。
誰であっても第三者に不法行為をする権利なんかありません。
それは相手が赤ちゃんでも幼児でも同じです。
自分の目に輝きがなくなったら、それは不法行為のスタートだと思いましょう。
ため息なんて完全な不法行為の着手です。
ましてや愚痴なんて不法行為の既遂です。

こうして私たちは知らず知らずに他人を傷つけながら生きているわけですから、意識出来たことだけでも即刻直しましょう。
それがあなたの心の自然治癒力を高める道です。

 
 

紅花 むそう塾 マクロビオティック

 
 

(紅花 7月26・27日の教室の掛花)

 
 
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ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】

昨日中川さんがTwitterで流してくれた動画に感動しました。
哲学的なスピーチの内容は、まさにマクロビオティックが目指そうとしている方向と重なります。
大が小に負けてしまうことが当たり前の世の中になっても、それでも声をあげる姿勢にはとても共感できます。
むそう塾も日々その立ち位置で発信しています。
間違っていると思うことは間違っていると言える世の中。
そんなことを言ったら命まで奪われる時代も国もあります。
日本も急速にそんな国になりつつありますが・・・。

自分の人生をどう生きたいのかを考えるときに、ムヒカ大統領の演説の中に出てくる言葉は大いに参考になると思いました。
すでに色々な人が言い尽くしている視点ではありますが、こうして国際的な会議の場で発言することに意味があると思います。
「足るを知る」も同じ視点ですね。
しかし、言うは易く行なうは難しなので、常に意識していないと人間は安易と快楽の方向に流されてしまいます。
私もそれを心して生きています。

「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 
 

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大樹のエネルギーと樹医(櫻守り)さんのお話

京都御苑 大樹のエネルギー

 
 

京都御苑 赤松

(京都御所にて)

京都御所からの帰り道、タクシーの運転手さんが樹医さん(櫻守りさんらしい)の話をしてくれました。
樹医さんはご存知のように木を相手にしているので、今施したことが結果を出すまで何十年とかかることがザラにあるそうです。
ですからその秘技は息子に教え込むのではなく、孫に教え込むのだそうです。
結果は孫の代あたりで出てくるからということで。

その話を聞いて深く頷きました。
大樹の成長はゆったりしています。
良い方にも悪い方にもゆったりと進みます。
そのスピードは宇宙からの贈り物なのでしょう。
これが癒やしのスピードなんですね。

人間の一生の何倍も同じ場所を見続けて、しっかりと根を張って生き続ける姿は、まさに陽のエネルギーそのものです。
長い年月をかけてこそ培われる力が陽であり、そこには持続力があります。
しかし、にわかに作られるものは崩壊しやすく、持続するエネルギーを持ち得ません。

ふっとむそう塾生のことが頭をよぎりました。
成長まで歲月がかかっても、じっと支えきれる人間でいよう。
大樹に教えられた一瞬でした。

 
 
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