食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

腎臓と食生活のこと

私たちはお母さんのお腹からオギャーと産まれて来たわけですが、実はお母さんのお腹の中にいる時に、すでにその人のパワーのほとんどは決まっています。
残りのパワーを後天的に補って行くわけですが、小さい時にはその役目の大半を母親が果たし、大きくなったら自分で管理しなければなりません。

パワーの主なものは腎臓が請け負っていますので、腎臓が強いか弱いかということはとても大きな要素になります。
じゃあ、この腎臓はいったい誰の責任で強くなったり弱くなったりするのでしょうね。
それはやはりご先祖様まで遡らないといけません。
私が野口整体をしていた時には、7代先のことを考えろと言われました。
ということは、私たちの暮らし方は7代先の子孫にも影響するということですね。

ちなみにマクロビオティックでも3代くらいは遡ってその人の症状を考えますし、精神面ならもっと遡ります。
たとえばあなたの腎臓はどんなふうにご先祖様の影響を受けてきたのでしょうか?

それは、あなたの「祖母がご先祖様から受け継いだものと、祖母の食生活」で祖母の腎臓が決まり、あなたの「祖父がご先祖様から受け継いだものと、祖父の食生活」で祖父の腎臓が決まります。
それがあなたの父方と母方の祖父母の要因としてあなたの父と母に影響します。
つまり、「父と母が祖父母から受け継いだものと、父と母の食生活」で父と母の腎臓が決まるのです。
そして次はあなたの番です。もうお分かりですね?
「あなたが父母から受け継いだものと、あなたの食生活」であなたの腎臓が決まります。

ということは、あなたの腎臓の状態はあなたの責任でもあるわけです。
ご先祖様からの影響はもう受けていますので、これから将来に向けてあなたが腎臓を守れるような食生活を心がける必要があります。
中医学では腎臓の働きが弱ったり衰えている人を「腎虚」と分類しますが、マクロビオティックなら陰性陽性という言葉で分類します。

「腎虚」には8つのタイプがあって、細かく見ていくと、どこかに自分が当てはまってしまって、自分は病人だと思ってしまう人もいるので、素人があまり首を突っ込むことはおすすめしませんし、ここではそれが目的でもありません。
私の恩師は病人を8タイプに分けて指導に当たっていましたが、それは高いレベルだからこそ出来ることです。
ここでは、腎臓が生命エネルギーの源であることを知っていただいて、だからこそ精エネルギーを司る臓器として、腎臓をしっかり守ってほしいとお伝えしたいのです。

もしあなたに何か不調があったなら、まず第一に腎臓のことを思ってください。
なぜなら、そのくらい腎臓はあらゆる症状に影響していますし、腎臓は水にも関係するため、寒くなるこれからの季節に悪化することが多いからです。
また、腎臓は耳や骨にも関係し、恐れる感情にも影響しています。

ですから、これからの季節は耳を温めたり、少し塩分を意識してみたり、鹹さ(塩からさ)を上手くコントロールしましょう。
むそう塾はマクロビオティック京料理教室として、補腎となるように、塩分の上手な摂り方をそれぞれのお料理に最高の形で陰陽を活かしています。

後天的に腎臓を育てるのはあなたの食生活が鍵を握っています。
ぜひお料理を通じてあなたの生命力を最大限に発揮できるようにしましょう。

 
 

玄米雑炊 マクロビオティック

 
 

(玄米のお雑炊 料理:京料理人  中川善博)

寒い季節には空気が乾燥します。温かくて水分のあるお料理は腎臓を守ってくれます。

 
 
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中川式肉じゃがが美味しすぎる

ああ、美味しかった(๑´ڡ`๑)
中川式肉じゃがは本当にやさしくて、ホワンとするお味です。
お汁が本当に美味しいの。

中川式肉じゃが マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式肉じゃが 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

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マクロビオティックの必須食材 蓮根

蓮根 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(無農薬蓮根)

マクロビオティック料理ではお馴染みの蓮根ですが、無農薬で品質の良い蓮根を入手できるように、むそう塾では自然食品店さんのご協力をいただいて、安心してこうして使わせていただいています。
きょうも京都入りの前に、蓮根のおかずを作っていました。
この生命力溢れる節を見ると、思わず写真を撮りたくなってしまいます。
この穴と茎がつながって、その先にあの綺麗な花が咲くと思うと、何だか命のつながりを愛おしく思ったりします。

少しの無駄もないように、丁寧に薄く薄く切って一緒にお料理します。
最も薬効成分の高い節の部分は、硬いからと捨ててしまう人も多いのですが、マクロビオティックを知っている人なら絶対捨てませんね。
東洋医学やマクロビオティック関連の本やサイトには、蓮根の効能がいっぱい書かれていますので、あえて私が書くこともないのですが、やはり凄い力を生み出してくれる食材です。
こういう根菜類をしっかり摂ることが、人間の根っこ部分を丈夫にしてくれます。
心身の安定につながりますね。

蓮根まんじゅうなんて、お子様のおやつとして、ご主人様のお酒のおつまみとして、絶対大喜びされること間違いなしです。
ハフハフ〜。
は〜、食べたい(๑´ڡ`๑)

 
 
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しっぽく蕎麦(松葉 京都駅店)

しっぽく蕎麦 京都 松葉

 
 

(しっぽく蕎麦 松葉 京都駅店)

寒くなってくると、このお店の「百合根蕎麦」と「しっぽく蕎麦」を注文することが多い。
この日は百合根が売り切れてしまったので、しっぽくにした。
体の負担になる食材が一切入っていなくて、とてもマクロビオティック的料理。
さっぱりとして、軽い食べ心地。

(しっぽくの由来はこの記事が分かりやすい。)

 
 
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京料理人 中川善博の煮物 「海老芋と菊菜の炊き合わせ」

海老芋と菊菜の炊き合わせ

 
 

(海老芋と菊菜の炊き合わせ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

今夜の京都はすごく冷えます。
京都の自宅は東山がすぐそばなので、すでに4℃まで気温が下がっています。
明日の朝は2℃との予報が・・・。
でも、むそう塾のある鴨川の近くはこの時間でも7度です。
同じ左京区なのにこんなにも違います。

そんな寒い夜に中川さんが「海老芋と菊菜の炊き合わせ」を作ってくれました。
たっぷりのお汁がとても美味しくて、ゴクゴクと飲んですっかり体が温まりました。
海老芋のむっちりしたやわらかさと菊菜のシャキシャキ感が楽しい組み合わせでした。
ところで、最後まで菊菜の緑色が鮮やかなのにはビックリ!
たっぷりのお汁の中にあるのに、お汁の色が染みて茶色になることもなく、ずっと綺麗なままでした。
家庭料理といえども雑味を防いだそのお汁は、心まで澄んでしまう力がありました。

中川さんが作ってくれる煮物はいつも本当に美味しくて、そして美しいのですが、その美しく維持するための裏技にいつも感心してしまいます。
食べ進めながら、いつも思うこと。
「こんなに美味しいものをいつもいただいて、バチが当たらないかしら?」
今夜もそんな言葉が思わず口をついて出てきてしまったほどです。
お汁たっぷりの炊合せは、私に大きな満足感を与えてくれました。
ご馳走さまでした。

 
 
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