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玄米とフィチン酸(IP6)情報の今昔

当たり前のことですが、時代は次々と変わって行きますね。
社会のあり方や、機械の開発や、様々な研究結果が時代の変化に影響するのは当然ですが、過去には悪いといわれたものが今では良いといわれたり、またその逆もあったりするので、何か一つを盲信してしまうのは危険を伴うこともあります。
ですから、私たちはいつも直感や自分の体の反応を細かく観察する癖をつけ、あくまでも自分の全神経で判断出来るようにしておかなければ、不本意な人生を送ることにもなりかねません。

昔、私がマクロビオティックを知った頃は、玄米に含まれるフィチン酸は体に良くないというのが主流でした。
あちこちでそれとは異なる見解もあったのですが、なかなか主流になるまでには行かず、密かに「そんなに悪いとは思えないよね」という感じだったのと、身近には良いことの方が多い印象でいたのでした。
そして、玄米に反対する人たちの格好の標的にされていたのがこのフィチン酸でもありました。

しかし、2000年9月に発行されている下の本には、次のようなことが書かれています。


天然抗ガン物質  IP6の驚異 講談社)

 
 

ー引用はじめー
フィチン酸は、自然界のほとんどの穀類、木の実、豆類、油を絞る種などに含まれています。含有量は、1パーセントから5パーセントくらいです。フィチン酸は、活性酸素阻害作用を有するほか、細胞をさまざまな有害な反応から守る働きをします。
ー中略ー
グラーフ博士は、食物繊維の効果に関する研究について論じています。
その研究によると、フィンランドの人々の食事習慣は、より穀物を中心とした食事となっています。したがって、より多くのフィチン酸を摂取していますが、これに対してデンマークの人々は食物繊維の摂取総量がフィンランドの人々の倍であるにもかかわらず、食事中のフィチン酸の摂取量は少ないのです。そして驚いたことに、フィンランドの人々の大腸がん発生率は、デンマークの人々に比べ半分です。
ー引用おわりー
※「イノシトール六リン酸」=「IP6」=「フィチン酸」

つまり、フィンランドの人々はフィチン酸を多く摂取しているので、ガンの発生率が少ないとグラーフ博士は考えたわけです。
これは、博士が「健康に有益なのは食物繊維とフィチン酸のどちらだろう」という設問からの研究だったわけですが、日本ではそんなに知れ渡ったわけではありません。
しかし、日本では次のような調査が進んでいて、ついに次のような記事が新聞に載ったわけです。

<日本経済新聞2010年11月12日の記事>
白米のご飯を1日3杯食べる女性は、糖尿病になるリスクが1杯程度の人の1.48倍に高まるとする疫学調査の結果を、国立がん研究センターなどが12日発表した。
1990~93年に全国9市町村に住んでいた45~74歳の男女約6万人について、食事や運動などの生活習慣についてアンケートに答えてもらい、5年間追跡調査。成果は米医学誌に掲載した。
5年間で糖尿病になったのは男性652人、女性478人。白米のご飯を1日4杯食べる人は、同1.65倍糖尿病になりやすかった。ただ、男性にはこうした傾向はみられなかった。
また1日1時間以上運動をする女性では、白米の量と発症リスクの間に関連はなかった。
白米のご飯を食べると食後に血糖値が上昇しやすく、玄米と比べて食物繊維やミネラルも少ないため、糖尿病になりやすいとみられる。同様の結果は海外ではこれまでもあったが、国内では初めてという。

*   *   *

こんなふうにフィチン酸は今では体に悪いどころか、サプリメントにして発売するところまで出てきました。
確かにガンになった人が玄米を食べて治ったり、上の記事のように糖尿病が改善している例は、マクロビオティックの指導者たちがたくさん経験したことですし、実際にマクロビオティックではない指導方法でも玄米の効果は経験済みのことです。
そして徐々に時代は白米より玄米の方が病気の改善に効果的ではないかと思われるようになってきました。

しかし、世はまさにエビデンス時代のため、本にして理解を求める必要があったのでしょう。
こんな本まで出版されています。
これは昨年の2月に出版されたものですが、マクロビオティックをしている者にはあまりにも当たり前の内容なので、特別にご紹介してはいませんでした。
しかし、そろそろこの本を出典にして記事を書いても良い時代になって来たような感じがしますので、下記にご紹介しておきます。
玄米のことを詳しくお知りになりたい方には良い本だと思います。


医師たちが認めた「玄米」のエビデンス キラジェンヌ)


医師たちが認めた「玄米」のエビデンス キラジェンヌ)

 
 

*   *   *

昨日玄米をすすめる歯医者さんと話をしていたら、「糖尿病を治すために新しい試みを考えているんだ」とおっしゃるので、私も遅まきながら糖尿病の人のお食事に力を入れてみようかなと思って、この記事を書いた次第です。
ご家庭に糖尿病の人を抱えている人はきっと多いはずですし、病院では今はもうお手上げ状態なのが現実ですが、マクロビオティックの視点からではまだまだすることがあります。
お食事の改善は糖尿病の人の大事なところですが、まずは主食だけでも玄米に置き換えてみましょう。
そこから陰陽バランスを考えたお食事を進めて行けば、確実に体は変化してきます。

糖尿病の改善だけでなく、がん予防にもなったら嬉しいですよね。
それが難しいことではなく、日々のお食事を美味しく改善することから始めれば良いのですから、取り組みやすいと思います。
むそう塾では美味しい玄米ご飯をお伝えし続けて9年半経ちました。
その間に病気治しを目的としたわけではないのに、結果として病気が改善された例がいくつもあります。
それは食べ物の持つ力のおかげだと思っています。
間違っていなかったと結果が教えてくれる心強さ。
そんなことをこれからも大事にして行きます。

それは、人生をより良く生きるためには、まず土台である心身の健康を実現する必要があるからです。
でも、むそう塾は玄米オンリーではなく、白米の良さや白米の楽しみ方も併せてお伝えしていますから、体調によっては白米をいただくこともアドバイスすることがあります。
まずは美味しく、そして笑顔で食べられる環境が大事だと考えるからです。
そして最後は「何を食べても平気な体」になることを目指しましょう。

 
 

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ダイエットの低年齢化とマクロビオティックの誤解の現実

ダイエットの低年齢化については問題点が多々あるのですが、成長期には思考方法もまだ十分ではないので、後々尾を引く人もいらっしゃるようです。
その中のお一人Aさんも今、まさに尾を引いているのです。
人間って自分を変えるのは本当に大変なものですが、Aさんにはぜひ頑張って変わってほしいなと思います。
そうでないと、マクロビオティックに出会っていながら、本当の良さを味わえないことになるからです。
では、Aさんのメールを見てみましょう。

 
 

<Aさんからのメール>  抜粋

4日から、一人暮らしが再スタートしました。
お野菜は通販ではなく、野菜直売所やスーパーで買うことにしてます。

先日、お豆腐が安かったので買って食べたところ美味しくて、
再び小さなお豆腐の9パックセットを購入して、1つずつ3日連続で食べていました。
帰省中に動物性食材(特にお魚)をたくさん食べていたので、
5日から7日までの3日間、野菜とお豆腐か納豆、鰹節を少しいただく程度にしていました。
まだ冬休みで課題もあったので、しばらく部屋にこもる生活だったこともあり、
孤独感や無気力感がありました。
スマホやパソコンを意味もなく使用して、インスタグラムやネットサーフィンもしました。
食後は物足りないような感じがして、ナッツや芋などをほおばってしまいました。

今日の夕食には、食べきってしまったので玄米ご飯を炊いて食べ、お魚もいただきました。
お豆腐は今日いただきませんでした。
食後の物足りなさ、孤独感や無気力感がなく驚いています。
これは陰陽の力なのでしょうか。

体重はまだ34kg、体も貧相なままですが、
これといって息苦しさや動悸など「死にそう…!」ということもないので、
ついお魚やお肉や卵が数日なくても、玄米とお野菜の味噌汁があれば大丈夫かな、
体に負担もないようだしいいかな、と思ってしまいます。
しかし、やはり毎日動物性食品を食べたほうが良いのでしょうか。

まだまだ未熟者で申し訳ありません。
マクロビオティックをまだちゃんと理解できなくて…歯がゆい思いです。
よろしくお願いします。

*   *   *

<マクロ美風より>

文面からは、5〜7日の3日間は主食が白米だったのか、玄米だったのか分かりませんが、ここで問題なのはお豆腐です。
Aさんには召し上がってほしくない食べ物です。
マクロビオティックをする人の多くが大豆製品を摂りすぎる傾向にありますが、中でもお豆腐は陰性タイプの人にはおすすめしません。
Aさんがお豆腐をどのようにして召し上がったのか分かりませんが、せっかく陽性を取り入れてほしい時にお豆腐を9パック購入されたということに驚きました。
頭のどこかにお豆腐はヘルシーだという考えが居座っているのかもしれませんね。

私はマクロビオティックを知ってから5年間はお豆腐を一切口にしませんでした。
夏でも冷奴を食べませんでした。
私は陰性タイプだと思ったからです。
今ではたま〜にお味噌汁に入れますけどね。
でも、お豆腐は厳選します。
陽性な人ならこんなに気にしなくても大丈夫なのですが・・・。

>これといって息苦しさや動悸など「死にそう…!」ということもないので、

ああ、こんなことを基準に食べ物を決めないでください。
あなたはまだ34kgなのですから、まずは太ることを目指しましょう。
そして、止まっている生理を再開させることを目標にしなければなりません。
それから、朝もちゃんと起きられないのですから、そこも改善しなければなりません。
毎日動物性食品を摂るのが良いのかどうかは、体の反応をみて決めてくださいねと申し上げているのですが、ついつい動物性を避ける気持ちが働くようです。

一度マクロビオティックを動物性排除の視点でインプットしてしまうと、なかなかそこから脱出できない精神状態をよく物語っています。
動物性を排除しても、それに代わる陽性料理がないとAさんはまだまだ陰陽バランスが取れないので、お料理全体で陰陽を考えてほしいなと思います。
たとえ白米を食べていても、陰陽バランスが取れていれば良いのだし、玄米を食べていても陰陽バランスが取れていなければ偏りが生じることを知ってほしいです。

マクロビオティックとは人生を愉しく生きるための考え方なのですが、こうして排除の理論だけがクローズアップされて年若き人を洗脳してしまう誠に厄介なものとして広まってしまいました。
Aさんが早くそのことから脱出できて、本来の健康な大人になれるよう頑張ってほしいと思います。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾生 好さん作のお弁当 陰陽バランスが取れた良いお弁当です)

 
 

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心身ともに弾力のある状態が本当の健康

お正月も三日目となると、胃腸のほうがお疲れという人もいるでしょうね。
暮れの忘年会に始まって、クリスマス、お正月となだれ込んできて、仕事始めのころには絶不調という人が結構います。
あるいは、お正月に風邪をひく人も多いですね。
これらはすべて免疫力の低下が無関係ではありません。

ところで、腸は消化吸収だけではなく、免疫力にも大いに関係しているのですが、この腸に問題のある人が現代人には多いですね。
むそう塾にもお若いのに腸がしっかりしていない人が多く来られます。
それはお通じでも判断できますので、比較的判りやすいです。

あ、そうそう。小腸の長さって6〜7メートルって教わりましたよね?
でも、それは死体になってしまった時の長さだって知っていましたか?
生きている時には2〜3メートルなんですよ。
ビックリしましたか?

マクロビオティックを知っている人なら、陰性陽性という視点で考えてみてください。
人間は生きているときは陽性ですが、死ぬと陰性になりますね。
ということは、腸の筋肉も陰性になるわけです。
陰性とはどういう状態かを思い出してください。
そうすると、腸の長さの答えが出ますね。

そんなことを考えたら、腸が限りなく陰性に近い人は、それだけ免疫力が弱いといわれても何となく納得出来るような気がしませんか?
キュッと弾力のある腸と肉体、そして思考までも弾力的だったら、あなたの人生がかなり楽しいと思いませんか?

本当の健康とは、心身ともに弾力のある状態をいいます。

 
 

 
 

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気をつけろ!減塩しすぎると「認知症」になる

ネットで次のような記事を見つけました。
気をつけろ!減塩しすぎると「認知症」になる

残念ながらこの記事ではお塩の種類についてはまったく触れていないのですが、マクロビオティックを知っている人ならここに書かれている内容は納得できると思います。
陰陽の勉強にもなりますしね。
でも、まだ減塩の方が良いのだと思いこんでいる人が周りに多いでしょうから、分かりやすく書かれたこの記事は案外読んでくれるかもしれません。

お塩の働きを正しく把握して、陽性になりすぎず、陰性になりすぎず、ちょうど良い(中庸)体調を維持するには、マクロビオティックの考え方がとても有効です。
体調が思わしくない人の中には、このお塩の摂り方が間違っている人が多いと思いますので、まずは毎日お味噌汁を飲むようにしましょう。
その時にはちゃんと作られたお味噌を選んでくださいね。
自分で作った1年もののお味噌より、ちゃんと発酵食品と呼べる商品で2〜3年もののお味噌を使いましょう。

むそう塾では体質の陰陽を個人別に判断して、お味噌汁を初めとするあらゆる場面での塩分調整をしています。
ちょうどの塩分はその人をとても快適にさせますし、何よりもやる気や行動力が出て前向きになれます。

別の視点ではありますが、甘いものが好きな人は絶対減塩をしてはなりません。
体内からどんどんミネラルが奪われて、やる気は起きないし、決断力は低下するし、行動もノロマになるし、良いことはなにもありません。
不安が服を着て歩いているような感じになります。

でも、もし過去に塩分を相当量摂っていたような人は、一時的に塩を減らしたり塩を抜くと、体調が良くなります。
どちらのタイプに属するかは、お会いするとすぐ分かるのですが、自己判断で勝手に長期間実行するのは止めた方が無難です。
自分がどちらのタイプか判断のつかない人は、信頼出来るマクロビオティックの指導者に判断してもらいましょう。

むそう塾生の場合は、私がすでに全員を把握していますのでご安心を(^^)
なお、愛クラスにいらした方には、無料で判断してアドバイスもしています。

 
 

 
 

(ある日のお味噌汁 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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安保徹先生の免疫力のお話

2016年12月6日に亡くなった安保徹先生については、ネット上でも色々な憶測が飛び交っておりますが、真相は闇の中です。
しかし、安保先生の考え方でお元気になられた方も身近にいますし、免疫学者の藤田紘一郎先生の考え方も子育て中の人には大いに参考になることがあります。
それは清潔にしすぎるのはかえって免疫力を低下させてしまうということです。
今はインフルエンザやノロウイルスが流行っていますから、必要以上に消毒や殺菌に気がいってしまうでしょうが、平常時にはもっと雑菌と共存するくらいのつもりでいると、子育てが楽になりますよ。
安保徹先生の公式サイトは閉鎖されてしまいましたので、こちらのサイトから免疫の超基本的なことをリンクしておきましょう。

<引用開始>

<安保徹博士の免疫学から「自然摂理に反した清潔・安心安全 信仰は人類の危機である」>

【安保徹博士との対談】  抜粋
『免疫学について、分かり易く教えていただけますか?』
私達は、単細胞生物から進化して、1つ1つの細胞が皆、特殊化していったでしょう。1つ1つの細胞は皮膚の細胞になったり、腸の細胞になったり、目の細胞になったり。そして、体を守る事を忘れていったんだよね。
その弱点をどうやってクリアしたかと言うと、単細胞生物時代のアメーバーをそのまま残して、異物が入って来ても、中で異常細胞が出ても、全部処理するような仕組みができた。疫病から免れる白血球ができたんだよね。白血球は単細胞生物時代のアメーバの生き残りなんだ。
だから私達は、どんな微生物が入っても癌ができても、皆、処理してくれるから、風邪が流行っても、手洗いとかうがいとかする必要がないんだ。今、皆、すごく手洗いするけど、ノロウイルスとかインフルエンザとか、全然心配ない。

『ばい菌は入っても大丈夫なのですね?』
いろんな異物に遭遇して免疫ができるから、子どもの場合は、むしろ風邪が流行ったら手洗いとうがいは控えめにする位の感じが必要なんだ。そうすると、大人の免疫に辿りつくから。だから、子どもさんには、「そんなに手洗っちゃだめよ」っていう指導だよね。

『免疫力をつけていく方が良いのですね?』
そうそう。鼠とか無菌飼育すると、すごく弱い。異物で刺激されないから、リンパ節とか発達して来ないんだ。普通の餌とかの環境で飼うと、あっという間に病気になって死んじゃう。
だから人間もなるべく、小さい時だったら床なめたり、スリッパなめたりして、いろんな異物にさらされて丈夫になるといいんだ。気楽にやれば良いのさ。皆、その能力が備わってるからね。
だけど現代人は「温かい家の中で清潔に」っていう雰囲気になってるから、段々ひ弱になって来て危険だね。若いお母さんとかは、子ども育てるのにビクビクし始めてる。清潔の方が良いと思うと大変だよ。キリがないからね。
皆が触る物をなめて、丈夫になるさ。身体を鍛えるにはスポーツや力仕事だよね。免疫力を高めるには、異物にさらされること。異物にさらされて、丈夫な子どもに育つ。

【無理すると免疫が下がるし、楽すると免疫が上がり過ぎる】
『免疫力と自律神経との関係について、教えていただけますか?』
私達は、日中は活動して、夜は眠って生きているでしょう。この活動と休息の体調を、交感神経と副交感神経という自律神経が準備してくれている。この自律神経の働きがあるから、日中活躍して、夜はぐっすり眠る、そういうバランスで生きられる訳だよね。
ところが現代人は、真面目過ぎて忙しくしたり、睡眠時間を削ったりするので、自律神経が交感神経の側に偏るでしょう。逆に子どもだったら、外で遊ばないとかご馳走ばかり食べるとなると、リラックスの副交感神経の側に偏るでしょう。
自律神経が偏ると、忙しい時間が続けば心臓に負担が掛かるでしょう。逆に楽な生き方が続くと、身体は能力が低下する。だから特に大人の場合は、忙しさや悩みで身体を壊す。子どもは楽し過ぎて、能力低下で身体を壊すんだね。
それと更に免疫低下と連動して、細菌を処理する顆粒球の方が交感神経の支配で、免疫の方が副交感神経の支配になる。無理すると免疫が下がるし、楽すると免疫が上がり過ぎる。バランスが崩れるんだよね。

『免疫が上がりすぎるというのは、どういう事なのでしょうか?』
過敏体質だね。紫外線に過敏になったり、金属に過敏になったり、化学物質に過敏になったり。ハウスダストに過敏になったのが、アトピーや喘息。
逆に無理して顆粒球が増えると、顆粒球は細菌を処理する大切な細胞なんだけれど、増え過ぎると常在菌とかの炎症を起こすんだね。そうすると、歯周病とか痔とか過敏性大腸炎になる。
昔の子どもは青っ鼻をたらしてたけれど、今は青っ鼻をたらす子はいなくなったでしょう。昔は寒さやひもじさがきつかったから、顆粒球が増えて、副鼻腔常在菌が反応して炎症を起こして青っ鼻をたらしてた。今は青っ鼻たらす子どもがいなくなった。
逆に、アトピーや喘息の子が増えてきたでしょう。たった50年とか60年の歴史で、病気の内容が変わっちゃう。だから私の免疫の理論を知らないと青っ鼻の謎も解けないし、アトピーも治せない。皆、右往左往してるね。
だけど医療の世界というのは、長い歴史と保守性があるから、新しい事を言ってもすぐには受け付けないんだね。だから一般書で啓蒙して行く流れも必要になる。

<引用おわり>

*   *   *

いかがですか?
お子さんを育てていらっしゃる方、汚れに神経質になりすぎていませんか?
お部屋を綺麗にしなくちゃと自分を責めていませんか?
子育て中は圧倒的にお母さんの出番が多くて、ノイローゼになるほどですよね。
授乳中なら寝不足、歩き始めたら追いかけることで体力的にもきつくなります。
子育て中は綺麗に暮らすことはあきらめて、親も野生児になりましょう。
免疫力獲得のためだと思って。

 
 

 
 

(むそう塾生 緋乃さんのお子さんたち 笑顔と可愛いリュックが最高ですね )

 
 

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