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ビートたけしが明かす被災地への思い
こんな記事があった。
ビートたけしが明かす被災地への思い「“被災地に笑いを”なんて戯れ言だ」「震災のたびに芸人の無力さを感じるよ」 2024年1月15日
その中で印象的だった表現がある。
>普段通りに仕事をして、安心して眠れる場所があって、しっかりメシが食える。それが揃ってヒトは初めて心から笑えるワケでさ。
うんうんと頷きながら読んだ。
人は命を守ることが最優先で、そこに血のにじむような力と時間が必要だと私は思っている。
そして、精神的にホッとできるようにならないと、本当の生き方は始まらない。
>やっぱり大変な時に一番大事なのは想像力なんだよな。
ここで「想像力」を出してこられたところが、ビートたけしさんの素晴らしいところだと思う。
どこまで自分の想像力を膨らますことができるか?
それはやはり体験の多さもあると思う。
私はこの世に無駄な体験はあまりないと思っている。
どうでもいいような、しなくてもよかったと思える体験があるかもしれない。
しかし、それすらもいつか役立つことがあったりする。
それは、あるときには限界を知ることであったり、あるときには度胸となったりして、自分を支えてくれる。
そんな体験が想像力を豊かにしてくれるのではないだろうか。
そんなことを考えながら読ませてもらった。
これからは人生の盛り付けを! “腕”と道具を大切に!
金沢から大阪に向かっています。
美容室の予約が入っていたため、今回は金沢からの直行になりました。
昨日は雨も雪も降らず、ときおり薄日がのぞくお天気に恵まれ、無事に塾生(おはる)さんのお引っ越しが済みました。
新しい住まいに荷物が運び込まれて、荷解きされていくたびにお料理道具が出てきて、彼女の人生の主要部分がお料理だったことがわかります。
懐かしいお鍋、懐かしい道具、懐かしいお皿。
すべてが彼女の細胞の一部になっています。
お料理の“腕”は形として見えませんが、いざ作り出したら、見えない“腕”が次々と形となって来るのは、なんとも素敵なことだなと思いました。
その“腕”も、道具たちもぜひ大切にしてほしいです。
ところで、中川さんが「これからは人生の盛り付けをしなくちゃね〜」と、いかにも中川さんらしい視点からの言葉で応援してくれました。
そうです。新しい生活をスタートさせたのですから、今までとは意識を変えて、これからの人生を力強く踏み出してほしいです。
新しい環境で紡ぐ人生が、素敵な盛り付けになってくれることを、私も心から願っています。

(琵琶湖付近にて)
マクロビオティック京料理教室むそう塾 秘伝コース修了生と
昨日、むそう塾の秘伝コース1期生修了者、お二人とお食事をしました。
お一人はこれから転職を予定されているので、そんなことなども含めてあれこれ話をしました。
現在候補にあがっている職種が自分に合っているかどうかは、案外自分より第三者の方が正確に判断してくれる場合があります。
誰しも、自分のことって、知っているようで知らないものなんですよね。
話の中で、異世代の人たちとうまくやっていけるのか?
自分の気持ちに素直に動いた場合は、他の世代でそれを受け入れられるものだろうか?
自分の考えを押し付けていることになりはしないだろうか?
などなど、色々な疑問が湧いてきます。
どの会社でもそうでしょうが、先輩社員の考え方と新入社員の考え方は、時代とともに変化していて、そのへんで悩む人たちも多いことでしょう。
そして今は、ワ◯チ◯の問題もあります。
新しい職場がワ◯チ◯に対してどんなスタンスなのかは、大いに気になりますし、大変重要なことです。
***
ところで、1期生が昔のむそう塾の授業を懐かしく話してくれました。
中川さんの職人肌がよかった。
情に厚いところがいい。
火力を絞らず包丁仕事と競争するところが好きだ、などなど。
桂剥きも出汁巻き玉子も、練習中は大変だと感じたけど、今、普通にキッチンに立てば、桂剥きも出汁巻きも自然にすぐ取り組めることに驚くと言う話もありました。
よく中川さんは、「桂剥きも出汁巻きも、技術というのは身についたら、水泳や自転車乗りと同じで、久しぶりにやってもできるんだよ」と話していました。
昨日の2名は、まさにそれを体験していて、やっぱり技術はすごいと話しておられました。
1期生を迎え入れた頃の中川さんは、今よりもっと厳しさもあったのですが、徐々に素人さんに合うように柔軟な指導もするようになりました。
それは「お弟子さんを養成するのが目的ではないから」と、女性にも合うようにソフトにしてもらった経緯があります。
でも、1期生はその厳しさがよかったというのですから、面白いものですね。
でもまあ、1期生が創ってくれた「秘伝コース」は、今もなおむそう塾の最高峰コースであることに変わりはありません。
このコースを体験した人と、体験しなかった人では、面白いことに精神面での変化に差があるんですよ。
お料理からそんなことが学べるなんて、面白いですよね。
<参考までに>
・第1期生秘伝コース 土曜クラス
・第1期生秘伝コース 日曜クラス

(京都市左京区にて)
住まいの環境は精神面にも肉体面にも大きく影響します
朝日があがるのと夕日が沈むのとでは、誰でも受ける気持ちが異なると思います。
朝日には昇っていく氣、夕日には沈んでいく氣があります。
実は、この朝日と夕日の氣を感じることは、精神的にも肉体的にもとても重要です。
朝には朝のエネルギーが、夜には夜のエネルギーがあり、それを細かく生活に取り入れているのが東洋医学の考え方です。
ですから、住む場所もそんな氣を感じられるところが良いのです。
昨日部屋探しのご相談を受けました。
今度は東京です。
東京はとにかく家賃が高い(泣)
でも、ご縁を感じられる物件に出会えるまで頑張ってみます。
塾生さんがより良い環境で暮らしてほしいので。

(我が家のバルコニーから見た京都タワーと京都市京セラ美術館)
伊集院静さんの言葉より もう一度人生をやり直す
私はどうも無頼派に心が踊る性格らしい(笑)
好きな作家もそんな人が多かった。
私の中に流れるそんな一面は、きっと曽祖父や曾祖母の血をひいているのだと思う。
明治の人の精神面は、昭和の人間である私にも影響している。
夫と結婚する前、1冊の本を貸してくれたことがある。
これがまたロマンチストな内容で、私とは相容れない内容だった。
でも、ちゃんと読んで感想を伝えた。
その本の内容を絶賛しなかったから、夫はちょっと寂しそうだったけど。
結婚してから知ったのだが、夫は大学時代に某劇団に所属していて、卒業するまでにデビューできなければ就職しようと思っていたそうだ。
少し話を聞いていると、夫は案外夢見がちな性格だと知った。
そんな話をしたあと、夫のことを「夢見る夢夫さんだから」と言いながら、二人の性格の違いを認識することがあった。
だから、夫と結婚してからの私は、平和に静かに暮らして来れた。
これはひとえに夫の穏やかな性格によるところが大きい。
穏やかというのは、なんと幸せなことだろうか。
貴重な財産だと思った。
***
先日亡くなった伊集院静さんの言葉で、気になるものがあった。
>人が見て陳腐、愚かに見えるものの中にこそ真理が隠れている。
>寿命が100歳になろうかという時代です。
>サラリーマンは定年からが第二の人生じゃなくて、そこからもう一度人生をやり直すくらいの気持ちじゃないと。
無頼派と呼ばれた伊集院さんの言葉には、時々ハッとする刺激をもらってきた。
75歳になった私も、この「人生をやり直す」という言葉には心を動かされる。
そんなふうに思うと、なんだか勇気や希望が持てるようになって来るから不思議だ。
もっと頑張ってみよう。

(京都の空 風強し)










