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中庸の食養生 20 か条がマクロビオティックでも参考になる
「マクロビオティックでは塩分の摂り方に絶対注意すること」で書きましたが、日野厚医師が残された「食養20か条」をご紹介します。
<食養20か条>
1 食品添加物に注意
2 農薬に注意
3 合成洗剤の使用は慎重に
4 精製度の高い(精白した)食品に注意
5 動物タンパクのみを尊重しない
6 緑黄色野菜の摂取に努める
7 海藻を常食する
8 油脂の過剰摂取に注意
9 ビタミン、ミネラルをバランスよく
10 できるだけその土地でとれた旬の新鮮なものを食べる
11 野菜の根も皮も葉も、魚の皮も内臓も食べ、全体食を心がける
12 アクの強いもの以外は、煮こぼしたり茹でこぼしたりは控え、米とぎも程々に
13 生がいいとか、長時間加熱がいいとかにとらわれない
14 塩分や水分の摂取量も、一つの流派の教えにとらわれない
15 合成調味料はできるだけ使わない
16 過熱、過冷、過刺激のものは控えめに
17 清涼飲料水、インスタント、缶詰の使用は慎重に
18 空腹ではないのに食べない。就寝前2時間は飲食を避ける
19 よく噛み味わって食べる
20 食事中、またその前後に湯茶を多量に飲まない
***
上の「食養20か条」の中で、14の塩分と水分の摂取量については、日野厚医師の苦い体験が元になっていることは当然です。
こうして桜沢先生のマクロビオティックが多くの人の経験を元に、少しずつ中庸になって引き継がれて来たんですね。
日野厚医師の「食養20か条」は、日野医師亡き後の食養内科を引き継がれた、長岡由憲医師の書かれた文章でも数多く見かけることがあります。
下の「中庸の食養生」の内容は、「むそう塾」を始めたときから大事にしている「中庸のマクロビオティック」と似た内容でもあります。
参考になりますので、ご紹介させていただきます。
食養内科を創設した日野厚先生は大正8年、京都の生まれですが、その当時日野家では ケーキをしっかり食べていたようです。父親は同志社大学の教授で、洋風の文化を取り入 れた家庭だったのです。
日野は6男ですが、生来虚弱で慢性の下痢に苦しむことになりました。下になるほど弱 い子が生まれ、日野の弟は生後すぐ亡くなりました。
日野の病気は通常の治療で良くなることはなく、もう治療法が無いと言う時、民間の食 事療法と断食を行って病気が治ったのでした。
民間の食事療法は桜沢如一が提唱したマクロビオティックです。日野はマクロビオティ ックを続けているうちに、今度は別の病気が発生し、それでもう一度苦しむことになりま した。
マクロビオティックもどこかが間違っていると気が付いたのですが、もう誰も頼る人は なく、誰も教えてくれる人がいないものですから、自分で間違いのない食生活を探り始め たのです。
ゼロからの出発だったのです。いったい何が正しいのか、何が本当なのか自分で見つけ るしかなくなったのです。玄米という物は食べた方が良いのか、それとも食べない方が良 いのか、これすら分からなくなります。
日野はこの疑問を解決するため、自分の体を使って実験研究を始めたのです。それはかなり大胆な実験だったようです。周りの人から、なんでそんなに過激なことをするのかと聞かれたとき、日野は人生は短いのだから、生ぬるい方法では早く結果が出ないからだと答えています。
研究の結果、これだけは確かであろうと思われる事柄を一つ一つ作っていったら 20 個できました。それが「生態学的栄養学に基づく食生活」のための 20 か条 です。日野は栄養素の不足も過剰も好ましくないと言っています。これは当たり前すぎる ほど当たり前なのですが、現実には健康法として、このようなことを言う人はいません。
半病人あるいは不健康人は不自然な生活を続けた結果、体質体調を悪くしたのです。不 自然な生活と言うのは、いろんな面の不足又は過剰が続く状態です。ですから、体質体調 を良くしようとしたら、いろんな面の過不足を解消すればよいのです。このように考える と健康法に極端なものが多いことが納得できると思います。
不足であれば過剰にすれば良いし、過剰であれば不足にすれば良いのです。昔は栄養不 足の人が多かったので、高カロリー、高タンパク質のような食事が健康食だったのです。 今は反対に、食べ過ぎ傾向の人が多くなったので、少食気味の食事が健康食になるのです。
日野が勧める食養生は中庸と言えます。多くなく少なくなく適量が良いという当たり前 のことですが、適量というのは決まった量ではなく、変化するものです。各個人によって 変わり、時間の経過と共に変わって行くものです。
日野の研究過程を見ていると、お釈迦様の修行過程と似ています。釈迦は子供のころ物 質的には満たされていて、何不自由ない生活をしていました。しかし精神面では納得行か ないことがあり 29 歳のとき家を出て、家族と別れ、真理を求める生活に入ります。それは 乞食と苦行です。苦行の1つに「1麻1米」と言うのがあります。1 日に 1 粒の胡麻と1粒 の米のほかは一切の食物を断つのです。
どんな厳しい修行を行っても真理に到達しないため、釈迦は修行を止めてしまいました。 そして、村の娘から乳粥の供養を受け、その後、座禅を組んで深い瞑想に入るのです。そ の瞑想によって悟ったと言われています。
釈迦が説いた教えに「中道」があります。これは両極端ではなく、その中間と言うよう な意味です。日野先生は食事療法について「道の真ん中を行く」という表現をしておられ ました。釈迦の言う両極端は快楽主義と禁欲主義です。どちらも人々を悟りに導くもので はないと退けられたのです。
私たちはいろんな欲望を持っています。その欲望が喜びの原因になったり、苦しみの原 因になったりします。欲望の赴くままに快楽にふけるのが快楽主義で、反対に欲望を抑え て自分を苦しめることに価値を置くのが禁欲主義です。
食養内科の食事を食べた時、美味しくなかったという人と、美味しかったという人と両 方の人がいます。
私は長い間、食養内科の食事を食べていますが、初めのころはずっと旨くないという感 じを持っていました。健康のためなら少しくらいまずくても仕方がないという思いでした。 それが最近はすごく旨いという感じなのです。私の体も変わったのだと思うし、また食事 の内容も少しずつ変わってきたのだと思っています。
平成25年10月22日 勉強会資料 食養内科 長岡由憲

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: むそう塾スタイル, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ
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マクロビオティックでは塩分の摂り方に絶対注意すること
先日、マクロビオティックの動画を見ていたら、ある先生が「生徒から味が濃いと言われて困っている」と話しておられました。
私も過去にこのような生徒になったことがあるので、「ああ、まだ昔のままなんだなあ」と思ったものです。
私がマクロビオティックの学校で習っていたとき、先生が「気づいたことを何でも言ってください」と仰ったので、私は「お味噌汁がしょっぱいと思います」と言いました。
するとその先生は、「それはあなたの側の問題ね」と答えられて、それでおしまいでした。
私は「自分の問題」ということにピンと来なかったのですが、味付けは学校で習ったようにしなくてはいけないのだと思っていました。
その後当然ですが、私は陽性が強くなっていき、睡眠時間も減り、行動的で調子のよい状態が続いていました。
ただ、痩せすぎるのでお洋服がどんどん合わなくなって困りました。
***
そんな過去を持つ私ですが、それは陰陽をまだ理解していなかった頃の話です。
マクロビオティックって何?
えっ、動物性を食べないの?
というレベルですから、まだ塩分をコントロールして体調管理するところまでは知らなかったのです。
というより、陽性になればいろんなことが思い通りになるのだといった、「陽性信仰」がありました。
私は当時熱心に桜沢先生の本を読み始めていて、それを読んでいると「陰性はダメ」というように感じたのです。
そしてまた、陽性を良しとする雰囲気が先生たちの言動から感じられたのも確かです。
しかし、マクロビオティックの勉強を進めていくうちに、もう一つのマクロビオティックの考え方を知ります。
こちらは塩分も油分も少なくて、陰性なお料理が並んでいました。
その味気なさにはビックリしました。
この頃には、陰陽を使って体調をコントロールすることを知っていましたが、一度染み込んだ陽性信仰は手強くて、なかなか陰性を取り入れることができませんでした。
なぜなら、体調が良いからです。
体調がよいと、現状維持で行きたくなるものですね。
でも、私の痩せ具合を見て、陰性を摂った方がよいと忠告してくれる先生がいらっしゃいました。
その頃はお洋服のサイズが、上は7→5号、下は5→3号で1号になろうかという状態でした。
でもね、しつこいようですが、元気なんですよ。
***
それから何年かして、マクロビオティック実践者とお会いする機会が多くなり、体調不良のご相談を受けることが増えました。
その頃は陰性なマクロビオティックが流行っていたので、陰性による体調不良の人が多かったです。
しかし、時々陽性になりすぎた人もおられました。
今は玄米菜食をされているといっても、すごく陽性なのです。
こういう人は大抵塩分の濃いお食事をされていて、お顔の色も浅黒いのですぐ判ります。
ある人は、私の顔を見るなり、「私、ワインを飲みたいんです。でも、お酒は極陰性だからダメだし、つらくてしょうがないんです。」とおっしゃいます。
それで私は、「陰陽をコントロールするのがマクロビオティックだから、正々堂々とワインを飲みましょう。生野菜も果物もどんどん食べてね。」と言いました。
その人は陰性を摂ることに罪悪感を持っていたんですね。
よく理解できます。
私も陽性信仰者でしたから。
最後にその人は、大泣きして脱力した表情になっておられました。
***
陰性の摂り過ぎで体調不良になった人は、比較的変化しやすいのですが、陽性の摂り過ぎで体調不良になった人は、変化に時間がかかります。
そこが「陽性の力」ゆえんですね。
強いものを突き崩していくには時間が必要なのです。
陽性の代表である塩は、ちょうどよいのが理想であって、多すぎても少なすぎても体調の変化をもたらします。
動物性を摂っている人は、塩分を強くしない方が良いですし、植物性が多い人でも陽性タイプの人は塩分を少なめか、2〜3日塩分なしというのも体験してみるとよいでしょう。
お料理は塩分だけで陰陽を決められるものではありません。
加熱時間や料理方法など、陰陽を決める要素はいくつもあるので、それらを総合して体調に合わせることが大事です。
ここで注意点があります。
お子さんは大人より陽性ですし、これから成長するために陰性の力も必要なので、あまり陽性にしすぎない方が、お子さん自身も楽かなと思います。
揚げ物や焼き物より、煮物のように中庸なお料理で育ててあげられたらいいですね。
しかし、焼いたり揚げたりしたものは旨味を感じやすいので、どうしても親はそちらを採用しがちです。
加えて、煮物が美味しくできないどころか、作り方を知らない人も多いことでしょう。
ぜひ、美味しい煮物を作れる人になって、ご一家の健康を守ってあげてほしいと思う日々です。
***
過去にこんな記事を書いていました。
むそう塾のサイトにも転載していますが、ご参考のためにお読みいただけたら嬉しいです。
マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信 2013.5.30
なお、この記事で引用している「日野式食養生とマクロビオティックの違い」ですが、残念ながら平成27年に松井病院での「食養内科」が終わってしまい、それに伴って記事もなくなってしまいました。
日野厚先生は、桜沢先生の直弟子ですが、当時の食養料理の塩分の強さに疑問を感じ、独自に「日野式食養生」を作られた人です。
私はこちらの塩分の方がしっくりくるので、引用させていただいた次第です。
日野先生はご実家が裕福で、甘いものを食べて陰性体質だったため、10年間は煮干しすら摂らない食生活を続けたそうです。
日野先生は京都のご出身ですから、塩分が強くて水分が少ない食生活は大変だったろうと想像します。
その後体調を崩して、甲田光雄先生の断食で体調がよくなりますが、真逆の陰性を取り入れたと他の本に書かれていました。
日野先生が残された「食養20か条」については、長くなりますので、次の記事でご紹介させていただきます。

(慢性病の食養法 日野厚著 長岡由憲編集)
狭いキッチンもなかなかよいもの お料理上手さんに多い?狭小台所
5月5日に「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」を開催しましたが、そのご報告メールが中川さんに届いて、嬉しかったということで私にも転送してくれました。
(相談されて、その後報告があるのはすごく嬉しいものなんです。)
東京都内に住む舞さんのキッチンは、本当に狭いのですが、キッチンにおいて狭いというのはある意味有利なのです。
動線が少なくて済みますからね。
第一、中川さんのキッチンの狭さに比べたら、塾生さんの99%は広すぎると思うほど、中川さんのキッチンは狭いです。
でも、そこからあの美味しいお料理が生まれるのですから、美味しさに広さは無関係と言いきれますね。
舞さんもお料理上手なので、女性版中川さんのキッチンを見ているような感じです。
狭いながらも、すごく工夫されていて、住まい方が上手だなあと感心しました。
むそう塾生の皆さんは、お料理道具が多いので、キッチンがどんどん狭くなることでしょうが、工夫次第でいくらでも快適にできますのでご安心ください。
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余談ですが、私の兄は妻のために広いキッチンを設計して家を建てました。
私がたまたま帰省してそのキッチンを見た時、「疲れるキッチンだなあ 動線が多すぎる」と思いました。
案の定、兄嫁は疲れると言って、ダイニングテーブルにあれこれ物を置くようになってしまいました。
兄はアメリカ映画に出てくるような広いキッチンに、妻も憧れていると思ったのでしょう。(ざんね〜ん)
そうなんです。広すぎるのは疲れるのです。
効率優先で、手を伸ばせば必要なものがすぐ取れるキッチンがいいですね。
コックピットのように。
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舞さんのメールに次のような文章がありました。
>今まで「端っこのごちゃっとしたエリア」だったのが
>「お気に入りの秘密基地」になりました。
>美風さんが氣が滞る場所は作ってはいけないとよく仰っている意味がよくわかりました。
嬉しいですねぇ。
一番大事なことを受け取ってくれていました。
端っここそ、気が通るようにして、気持ちよく暮らすのが陰陽的です。
(端っこ=陰性 気が通る=陽性)
昔から「四角い部屋を丸く掃く」と言って、隅をきちんと掃除するように躾けられたものですが、これがそのままお片付けにも適用されるわけですね。
日本人の綺麗好き文化は、こういう精神的な気を受け継いでいると思っています。

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
教室の氣を下げないために、中川さんがいつもお花を活けています。
ここは教室の隅(陰性)ですが、一輪のお花が陽性の場所に変えてくれるのです。
日本人はこういうことを昔から知っていましたね。
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2022年度のコースすべてがスタートしました 水無月も伝授しました
5月29日。「第1期 自由人(びと)コース3」がスタートしました。
これで、むそう塾の7つのコースすべてが始まったわけです。
・5/7 「2022年度(第3期)自由人(びと)コース1」 授業の様子はこちらから
・5/8 「2022年度(第2期)自由人(びと)コース2」 授業の様子はこちらから
・5/14 「2022年度(第8期)秘伝コース」 授業の様子はこちらから
・5/15 「2022年度(第14期)幸せコース」 授業の様子はこちらから
・5/21 「2022年度(第12期)上級幸せコース」 授業の様子はこちらから
・5/22 「2022年度(第9期)満足コース」 授業の様子はこちらから
・5/29 「2022年度(第1期)自由人(びと)コース3」 授業の様子はこちらから
毎週土日に2022年度のコースがスタートしていたのですが、昨日の「第1期 自由人(びと)コース3」は、今年はじめてのコースなので、その準備に中川さんは相当時間を費やしていました。
試作の段階で色々な工夫があって、ブログには書けない丸秘技術の裏話もありました(^_-)-☆
ところで、昨日は「水無月」が登場しました。
試作段階では違う材料も用意して、和菓子店と同じように作ったのですが、文句なしに中川さんの配合の方が美味しかったのです。
それで、塾生さんには「中川式水無月」が伝授されました。

(中川式水無月 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
中川さんによると、中川さんがお料理屋さんを経営していたときにお出しした水無月より、さらに美味しく出来上がったそうです。
その理由を尋ねると、「歳をとったからだろう」とのことでした。
歳をとるというのは、単に歳を重ねるだけではなく、色々な味のお料理やその世界を体験したからということですね。
「人間も料理も一緒」だと、中川さんは話していました。
人生にも同じようなことが言えますよね。
ですから、何事も体験して無駄にはならないと前向きにとらえて、不満ではなくチャンスと思って生きられたらいいなあと思ったことでした。
なお、水無月については、ご存知ないかたもおられるでしょうから、宝泉堂さんのサイトをご紹介しておきましょう。
京都駅の2階にも宝泉堂さんがありますので、ぜひ召し上がってみてください。
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夫との会話から 「歎異抄」「出家とその弟子」
昨夜パソコンをしていたら、ふと夫がこんなことを言いました。
「お母さんはよく気分転換しないで仕事ばかりしていられるね」と。
夫は音楽を聴いたり、本を読んだり、ゴルフをしたり、お茶のお稽古に行ったりしながら、気分転換をして仕事をしているので、私のことが不思議なのだそうです。
6月にも夫はゴルフ旅行で、青森と北海道に行くのだとか。
私の答えは、「あんまりストレスがないからかな?」と即答です。
「じゃあ、それはどうしてなのかな?」と夫。
これも私は即答で、「やっぱり感謝かな〜?」。
付け加えて、「感謝の力は大きいよ〜」と私。
そこからあれこれ話して、「私の感謝の気持ちの土台は、きっと22歳〜24歳頃に出来上がったと思う。それは、「歎異抄」の影響が大きかったよ」というような話もした。
そうしたら夫は、すぐ本棚から「歎異抄」を引っ張り出してきて、これ読んだけどお母さんのような感じにはならなかったなあ」なんて言ってました。
(本から受ける感動は人それぞれだし、性別や年齢のこともあるし、体験も影響するし、みんな同じというわけではないから、そんなの気にしなくていいのにね^^)
今、新幹線の中でふっと思ったのだけど、それなら「出家とその弟子」(倉田百三)を読んだ方がピンと来るかなぁという感じです。
私はこの本から「ゆるす」ことを深く知りました。
そうしたら、とてもストレスがなくなって、自由に生きられるし、疲れなくなったのです。
夫よ。
時間がなくて、話はそこまでで京都に向かってしまったけれど、「出家とその弟子」も読んでみて。
何かが変化するかもしれないよ。
でも、あなたはすでに寛大だから、あまり影響を受けないかな?(^^)

(埼玉の自宅入り口には紫陽花が咲いていた)










