胡散臭いマクロビオティックの被害者にならないために

人間って自分の都合の良いように物事を考えがちです。
ですから自分で良いと思うものは他人にも勧めたくなるものですが、相手がそれを望んでいない時にはかえって人間関係がマイナスに作用してしまいます。
ですから決して押し付けや自己中心的な行動は慎むべきなのですが、ふっと気づくと悪気なくそんな行動をとっていることがあるので、常々意識して気をつけるようにしたいものです。

それがマクロビオティックならなおのことです。
一昔前よりマクロビオティックに関する認知度は高まってきましたが、それとともにマクロビオティックの名を使った怪しい商法もあるので、今はしっかりと情報を嗅ぎ分ける能力を養う必要があります。
良心的にマクロビオティックを実践している人達は、しつこい勧誘はしませんし物売りもしません。
セミナーに誘われて行ってみると物売り会場だったなんてこともあるようです。

風の噂では前々から悪評判の絶えなかった◯◯◯◯指導者が姿を消したそうです。
当初から胡散臭く思っていましたので、その情報に接した時には「やはり」そうなったかと思いました。
と同時に、そういう人がいることによってマクロビオティック全体が誤解されることにつながってしまいます。
いかなる理由があっても詐欺同然の行動はとってはなりません。

マクロビオティックとはあくまでも自分の暮らし方や考え方の問題なのであって、それを良しとする人が実行すれば良いだけの話です。
そしてそれを実行している人の生き方が素敵だなと思えば、その周りの人がそれを取り入れれば良いだけの話です。
ですからまずは自分が健康であり、人間関係も気持ちよくおつき合い出来ている人であるべきです。
その大前提なくしてマクロビオティックを誰かに勧めるなんてことはしない方が良いと断言します。
人間関係が気まずくなりますから。

むそう塾のスタンスは、マクロビオティックの考え方を基本において、経験上間違いないと思えることだけを取り入れてお伝えしています。
その多くは伝統的に長い年月が証明していたり、塾生さんの体験が証明していたり、私と中川さんの経験であったりします。
責任をもって一人ひとりの塾生さんと向き合っています。
これからもこのスタンスに変わりはなく、陰陽の考え方で物事を判断する心地良さと、陰陽を取り入れたお料理の楽しさと、その方がお料理が美味しくなることと、そして何より体調が良くなることの素晴らしさをお伝えして行きます。

 
 

小茄子の田楽 マクロビオティック1

 
 

小茄子の田楽 マクロビオティック2

 
 

(小茄子の田楽 料理:中川善博)

茄子はマクロビオティックでは陰性に属しますが、このようにお味噌と合わせてお料理をすると陽性が加わって陰陽バランスが取れます。
さらにこのお味噌には中にもう一つ陽性な材料を仕込んであります。
その上焦げ目をつけるという陽性な料理方法を加えていますので、むしろ陰性タイプの人が美味しく感じるお料理です。

しかしこのような料理方法は、マクロビオティックを知らない昔から存在していたもので、先人の智恵によって残されたものです。
このような伝統的な和食の世界に和食以外の美味しさもご紹介するメニュー構成がむそう塾ならではの美味しいお料理の数々です。
そしてそれは男性陣にも喜んでいただけるほんまもんの美味しさです。

よくマクロビオティック料理を始めると、男性やお子さんが食べてくれなくて・・・という声を聞きます。
それははっきり言ってまずいからです。
奥様だけがマクロビオティックを頭で良いと思っていても、お料理がまずかったり体調に合っていなければ、そんなマクロビオティックはさっさと止めて白米と普通のおかずを笑顔でいただきましょう。
その方がずっと幸せになれます。
もしくはお料理の腕を上げると同時に陰陽の正しい理解をすることですね。

マクロビオティックは家族を悲しませたり、周りの人を不快な思いにさせてまでするようなものではありません。
あなたの心の中で支えとなり、笑顔で力強く生きる土台となってこそ意味があるのです。
決してオナニーのようにマクロビオティックをするのではなく、自然の摂理を意識してそれに同期するように生きていたらそれで良いのです。
それは色々な人がしていることであり、声高にマクロビオティックの文字を引き合いに出さなくても良いのです。

そんなことを意識しながら、あなたの日々の暮らしを見つめ直してみませんか?

 
 
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