マクロビオティックにおける判断力と食事

マクロビオティックの集まりで、時々悲しい想いをすることがあります。
ビュッフェ形式のお食事会やパーティで見かける、あのおぞましい姿です。
いわゆる餓鬼道ですね。
マクロビオティックを知っている人には、絶対とってほしくない行動です。
美味しいお料理は多くの人が求めるものです。
グルメなんて言葉もあります。

しかし、そのお料理をいただいてどんな生き方がしたいのか?
あるいは、何のために美味しいお料理を食べようとしているのか?
または、何のためにそのような料理を作ろうとしているのか?
そんなことを考えてから美味しいものを口にする人と、まったく考えないでパクつく人とでは、雲泥の差があります。
食べる行為の意味を考えなくては、マクロビオティックをしているとは言えません。

桜沢如一先生が説いた「判断力の七段階」というものがあります。
色々なところで登場しているので、見かけた人も多いことでしょう。
念のために次にまとめてみます。

・第7段階
<最高判断力>:大いなる喜びをもって何でも食べる
・第6段階
<思想的判断力>:弁証法または宗教の原理を守る
・第5段階
<社会的判断力>:「他の方と同じもので」という遵奉者
・第4段階
<知性的判断力>:栄養学の理論に従う
・第3段階
<感情的判断力>:食通(食の鑑定家)
・第2段階
<感覚的判断力>:美食家(大食漢)
・第1段階
<機械的判断力・盲目的判断力>:飢えと渇きだけに導かれる

*    *    *    *

何のためにマクロビオティックをするのか?
それは最高判断力に近づくためです。
となると、第2段階あたりでウロウロしていてはいけないことを知るでしょう。
少なくてもむそう塾生には、「美味しい」だけを求めるのではなく、第5段階には到達してほしいです。
そのためにもグルメ三昧、食べ過ぎの日々は戒めましょう。

 
 
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コメント

  1. はな より:

    美風さんのブログを楽しみに拝見している者です。
    とても勉強になりました。
    ここ数年の自分の食べ方を振り返ってみると私は情けない事に「餓鬼道」です。

    これでは、どんな厳選した食材で作った料理でも台無しですね。
    口では「いただきます。」などと言いながらも全く「感謝」の無い頂き方になってしまっていました。
    自分に命をくれる食べ物と作ってくれる人への感謝についてもう一度考え直したいです。

    気づけば20代後半から人生の主役を「食べる事」に乗っ取られていた自分。
    道理で見た目も、それなりに変わるハズですよね。
    人生の主役を「自分」に取り戻さねば。

    大切な事を教えて下さってありがとうございました。

  2. Sa(34-3) より:

    私が好きな人たちはみなさん「粗食」です。
    映画の中のアッシジの聖フランチェスコはパンと水だけで暮らしておられた時期があるようですし
    マザーテレサ&シスターたちは小麦粉を練って焼いたものと野菜の煮たものを少しだけ
    宮沢賢治は玄米4合と味噌と少しの野菜だし~
    そして、大好きなラマナ・マハルシは5年間山の中で飲まず食わずで生きておられました。
    私も若いころから「玄米と味噌と少しの野菜」で生きたいと思っていたのですが、
    結婚した相手が「第2段階」の人だったもので!!(笑)
    仕方なくお付き合いしていましたが
    息子が大学生になったころから、肉や魚料理を作っても
    私がいただくのはほぼ野菜だけになりました。
    そして、以前は玄米拒否だった夫も、最近中川風玄米を
    炊きだしてから嗜好が変化してきています~!!
    今日憧れのお鍋が届きますので、
    夫に「この玄米ご飯は美味いっ!!」と言わしめるような
    作品に仕上げたいと思っています。
    3月の「愛クラス」が待ち遠しいですが、予習も大切だと思いますので、私にはちょうどいい準備期間です。
    私は、ホームレスさんの炊き出しや夜回りでおにぎり配布をしているのですが、おじさんたちがおにぎりを
    受け取ってくださる時のお気持ちは間違いなく
    「第7段階」だと思います。
    逆に教えられることが多い毎日です。

  3. マクロ美風 より:

    はなさん、こんにちは。
    コメントをありがとうございます。
    最近は告知記事が多くて、読み物が少なくなってしまいました。
    ごめんなさいね。

    はなさんは素敵な方ですね。
    ご自分が餓鬼道だと認めてコメントをくださる。
    その勇気と素直さが変われる可能性を示しています。
    その真っ直ぐな心を、宇宙の秩序にあてはめて暮らしてごらんなさい。
    あっという間に変わりますよ。
    もちろん見た目も。

    どんなことにも無駄はありません。
    これまでの経験は必ずこれからのはなさんの力になってくれます。
    良い経験もそうでない経験もすべてです。
    気づきがあれば大丈夫。
    自信を持ってマクロビオティックに取り組んでください。

  4. マクロ美風 より:

    Saさん、こんにちは。

    お言葉を返すようですが、第7段階の判断力とは、そういう内容ではありません。
    もう少し深く考えてみてくださいね。

  5. Unknown より:

    失礼いたしました。
    書きこんでから「しまった!」と思ったのですが
    消せなくて・・・
    全員がという意味ではなくて
    そうではない方の方が実はうんと多いのですが
    過去に、「一瞬」そう感じさせる方が1、2名いらっしゃったなと思いだして、
    また陽性の「勢い」で書いてしまいました。
    もちろん「一瞬」だけですよ。
    本当に「浅はか」ですみません。
    またまた猛反省です!
    しっかりお掃除もします!!
    でも、教わることが多いのは事実です。

  6. チル♪(24-7) より:

    美風さん こんばんは

    記事を読んで、自分が恥ずかしくなりました。
    一番に書き込む勇気がなかった自分も…
    むそう塾で学んでからも、暴走する自分を抑えられない時があります。
    そんな自分がイヤで負のスパイラルに陥って。
    美風さんも中川さんも、本当に塾生のことを考えてくれているのに…
    ごめんなさい。
    炊こう会にはすがすがしい姿で行けるよう、逃げないよう頑張ります。

  7. Unknown より:

    マクロビオティックを学び始めているものです。
    でもだんだん違和感も感じています。
    何人かのかたたちと話したり、ブログを
    読ませていただいたりしたのですが、

    マクロビオティックをしているひとたちは
    研究熱心ですし、精神性を重視している
    ひとたちが多いと思うのですが、

    反面、マクロビオティックという形式のみを
    重視しすぎて、常識的な判断力に欠けている
    ように思うこともあります。

    バランスのよい人間となり、世界平和のために
    考えられた食事のありかただと思っていましたが、
    これでは逆にまわりのひとを不幸にしている
    ようにも思いました。

  8. マクロ美風 より:

    Unknownさん、こんにちは。
    そうでしたか。

  9. マクロ美風 より:

    チルさん、こんにちは。
    おやおや何を暴走していたの?
    急に変えようなんて思わないことよ。
    徐々に変わって来るから安心してね。
    行きつ戻りつ。
    それでいいじゃないですか。
    ゆったりしたお気持ちで炊こう会にいらしてください。
    お里帰りですからね。

  10. マクロ美風 より:

    Unknownさん、初めまして。
    あらあら、あなたは本当にマクロビオティックを理解している人と接しているのではないですね。

    >反面、マクロビオティックという形式のみを
    >重視しすぎて、常識的な判断力に欠けている
    >ように思うこともあります。

    そのような体験をされたのなら、そのお相手は残念ながらまだマクロビオティックの上っ面しか知っていないことになります。
    一般的な常識さえ備えていない人は、マクロビオティック実践者とは呼びません。

    >バランスのよい人間となり、世界平和のために
    >考えられた食事のありかただと思っていましたが、
    >これでは逆にまわりのひとを不幸にしている
    >ようにも思いました。

    あなたがどのような人と接し、どのようなサイトに出入りしているか、おおよその見当はつきます。
    どうぞ、あなたの疑問を払拭するためにむそう塾にいらしてください。
    マクロビオティック界の現状を詳しくご説明いたします。

  11. チル♪ より:

    美風さん こんばんは。

    やはり全てお見通しなんですね。
    他の塾生さんの意識が高いこと、最近の玄米投稿のレベルが高いこと、置いていかれるって焦っていました。
    里帰り…
    そうでした、私には迷っても帰る場所があるんでした。
    ほっとして、緊張がとけた感じがします。
    ありがとうございました。

  12. マクロ美風 より:

    チルさん、こんばんは。
    自分は自分、よそはよそ。
    比較なんかしたら、一生落ち着けないわよ。
    里帰りして甘えましょう。
    待ってるね~♪

  13. Unknown より:

    名前も書かずに失礼いたしました。
    そして、それなのに丁寧にお答えいただいて
    嬉しく思いました。明快なお言葉に気持が
    晴れました。

    むふう塾はいつも気になっております。
    今はどうしても仕事の関係上京都まで行く
    ことができませんが、東京での集まりが
    ありましたら参加させていただきたく存じます。

    ありがとうございました。

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