「Nさんにアドバイスをお願いできますか?」へのアドバイス

先日の記事「Nさんにアドバイスをお願いできますか?」に、とても心のこもったアドバイスを頂きました。
長くなるからとメールで頂き、Nさんに送ってあげて下さいということでした。
とても参考になる内容なので、ここに記事として掲載させて頂きます。
(一文字も修正しておりません。)
Yさん、ありがとうございました。
ご好意に感謝申し上げます。
*    *    *    *
Nさんへ
はじめまして,Yと申します。
マクロ美風さんのブログでNさんの記事を拝読しました。
以前私も似たような経験をしましたので,何かお役に立てないかと思って
メールを送ることにしました。
Nさんには当てはまらない部分も多々あるとは思いますが,
少しでもご参考にになれば幸いです。
(長文,駄文,お許し下さいませ。)
私も食事がとれなくて極端に痩せてしまった経験があります。
大学生の頃,色々なストレスや身近な人の死が重なって,食事が喉を通らなく
なりました。
食べ物を前にしても「食べたくない」と思い,
食べることを忘れていた日もありました。
そうするうちに「食べたくない」という気持ちが
だんだんと「食べてはいけない」に変わり,
50キロぐらいだった体重が半年ちょっとで35キロぐらいになりました。
ある日,自分の姿を鏡で見て
「このままだと私は死んでしまうかもしれない」と気がついて
一日一食でもいいからきちんと食べよう,と思い立ちました。
重湯かお粥を主に食べて(それなら食べられそうだ,と思ったので)
少し体重が戻ったのですが,その頃たまたま足に怪我をして,
食事の準備をするのが体力的にもきつかったことから
しばらく自宅で過ごす事にしました。
私を元気にしてくれたのは,この頃母が作ってくれた食事です。
母の作るものはごくごく普通の「和食」で,
「玄米菜食」ではありません。
(当時,母はマクロビオティックのことはもちろん知りません。)
お米は白米で,お味噌汁の出汁はいりこ,野菜が多めですがお魚もお肉も玉子
もあります。
実家に帰ってしばらくは,お粥やお味噌汁の上澄み,温かい汁物,
野菜スープやポタージュなどを頂いていましたが
徐々にふつうに炊いたご飯や柔らかい煮物なども食べられるようになりました。
このころの食事がなかったら,今の私はありません。
Nさんはご自身で食事の支度をなさっているそうなので
私よりも何倍も大変だと思いますが,
頭で考えすぎずに,その時食べたいと思うもの,
滋養のあるものを少しずつでも召し上がるのが良いかと思います。
(他の方のコメントにもありましたが,
私も一日5,6回,お粥や葛湯をいただいていた時もありました。)
マクロビオティックの食事である必要はないと思います。
ただ,私はそのまま順調に回復した訳ではわけではなく,
体重が40キロぐらいになって一人暮らしに戻ってから
なかなか料理をする気力が出ず,そのあげくに
すごい偏食になってしまったのです・・。
「食べるのが怖い」「何を食べていいかわからない」という状態になって
また少し痩せた時期もありました。
まわりから「もっと食べなきゃ」といわれるのが一番つらかったです。
摂食障害はこころの病気だといわれています。
私の場合,受け入れたくない事や自分を否定する気持ちが
食べる事を拒否するというかたちで表れていたようです。
そして,本当は苦しくて,誰かに助けてもらいたかったのだと思います。
「どうしてそんなに食べるのが怖いのだろう?」
と考え始めたのがきっかけで自分の本当の気持ちが見えてきて,
現実を受け入れてゆくうちに,
食べる事への怖さも少しずつ薄れていったように思います。
そうするうちに,だんだんと,少なめですがまともに食事が出来るようになり
料理することも楽しくなってきました。
(今はしっかり食べてますよ^^。お料理も大好きです。)
その後たまたま一冊の本を手にしたことから玄米を食べ始め,
マクロビオティックの食事法をすることでだんだん体力(と気力)がついてき
ました。
(偏食の頃はほとんどお米を食べていなかったので,
初めはお米をたくさん食べることが怖かったほどです。)
今は体調もすっかり回復し,献血までできるようになっています。
体重は,一時的に増えましたが徐々に落ち着き,3年ぐらい変わらないままで
す。
(というより,数字が気にならなくなりました。かっこいい体って,数字では
なく
全体のバランスだな?って思います。それと,姿勢や動作の美しさです。)
一時期マクロビオティックに熱中しすぎて,
「玄米菜食以外の物は食べてはいかん!」ということもあったのですが,
私が元気になった一番のきっかけは,母の食事だったことを思い出したら
矛盾した事を言っている自分がなんだかばかみたいに思えてきて(笑)
「玄米菜食が基本だけど,こだわりすぎずに自然の恵みをいただきます」
に変わりました。
マクロビオティックで「避けましょう」とされているものでも
旬の時期や「あ,いま食べたい」という時には頂きながら,
毎日楽しんで過ごしています。
何てことない一日でも,(それが一番)幸せです。
Nさんは,どのようなきっかけでマクロビオティックを始められたのでしょう
か?
きっと「こうなりたい」という願望があっての事だと思います。
でも,ちょっと頑張りすぎたのかもしれませんね^^。
マクロビオティックは,「こうなりたい」という夢や目的を叶えるための
方法の一つではないでしょうか?
方法論のごく一部にとらわれて頭でっかちにならずに,
「生きよう,生きよう」と今この時もがんばってくれているからだを
受け止め,慈しんであげてください。
この世に一つしかないあなたのからだです。
それから,もし間違っていたら申し訳ないのですが,
Nさんは,「マクロビオティックで少食を勧めているから」というのを実践して
食べられない状態になられたのでしょうか?
もしそうだとしたら,どうして「少食」に縛られてしまったのかを考えてみる
ことで
Nさんの「食べられない」原因がわかってくるかもしれません。
それは,食とは離れたところにあるかもしれません。
物事には必ず,原因があって結果があります(良い事も悪い事も)。
自分の心を客観的に捉えてみて下さい。
マクロビオティックに関しても同じです。
距離を置く事で見えてくるものも,たくさんあるかもしれません。
(一時期離れたとしても,あなたにとって本当に大事なものなら
いつでもまた新しい気持ちで始められますので大丈夫ですよ。)
Nさんは日々食べ物に感謝して頂いておられるとの事,本当に頭が下がります。
どうぞその心を持ち続けて下さい。
焦らずゆっくり,ゆっくり元気になって下さい。
私もすっかり元気になるまでは数年かかりました。
階段を一段ずつ上るように(ときどき踏み外しながら・・)
治っていったように思います。
そして,今は「何を食べるか?」にばかり気が向きがちかもしれませんが,
からだと同じぐらいやせ細った,心のための栄養も,
忘れずにとってください。
からだとこころは繋がっています。
食べること以外にも,楽しいことってたくさんありますよね?
本,映画,音楽などでも結構ですし,
自然に触れる機会があるとなお良いかもしれません。
人間は食事だけで生きているのではありません。
見た事,聞いた事,考えた事,体験した事があるからこそ
人は成長できるのだと思います。
でも,何でも自分一人で解決しようとせず,
しんどいときはだれかに頼って下さいね。
弱い自分も好きになってかわいがってあげて下さい。
そうすれば,どんな食べ物でも,物事でも,人でも
受け入れられるようになると思います。
(なんて書いている私もまだまだなのですが・・・・)
きっと大丈夫ですので,気負わずぼちぼち歩いてゆきましょう^^。
美風ゼミに参加できるチャンスも,これから何度も来ると思いますよ。
それでは,体を冷やさないように,そして頑張りすぎないように
どうぞお大事になさって下さい。
お読み下さり本当にありがとうございました。
まとまりがなく,一方的でお説教みたいな文章ですみません。
もし不快に思われたら本当にすみません。でも,ありがとうございます。
Nさんの明日が幸せでありますようにと,微力ながら応援しています。
(こんなメールが必要ないくらい楽しく過ごしておられたら,
それが一番嬉しいです!)
Y

 

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コメント

  1. たま より:

    涙があふれてきました。
    Yさんのお気持ちは、きっとNさんのココロの奥に届くことでしょう。

    Nさんがお元気になられることをお祈りいたしております。

    Yさんにも美風さんにも、感謝いたします。
    そして、Nさんにも。
    素晴らしい学びを頂きました。ありがとうございました。

  2. サニー より:

    とても素晴らしいメッセージを読ませていただいて

    ありがとうございました。

    Nさんがお元気になられますよう、

    私もお祈り申し上げます。

  3. マクロ美風 より:

    たまさん、こんばんは。
    いつもお世話になっております。

    ありがとうございます。
    YさんがNさんを、Nさんが○さんをサポートする流れが出来たら嬉しいです。
    みんなで経験を語り合ったり、ヒントを提供することによって、過食や拒食に苦しむ人が一人でも減ってくれたら最高の喜びです。

  4. マクロ美風 より:

    サニーさん、こんばんは。
    Yさんには本当に感謝です。
    ありがたいことです。
    私もYさんの記事から多くの氣付きをいただきました。

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