アトピーのお子さんを育てている人へ

アトピーのことを書いていたら、ついつい昔を思い出しますね。
本当にあの時はつらかった。
一番つらいのは本人である息子ですが、可哀想で何度変わってやりたいと思ったことか。
私のアトピー体質が遺伝してしまったのだと思って、夫にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

もし今、小さいお子さんを抱えてアトピーで悩んでいるかたは、私のように自分を責めないでくださいね。
お子さんが親からもらってきた腸内環境が似ていただけですから。
いずれその環境は変えることが出来るし、成長とともに変わって行きます。

ですから、お子さんも親御さんもストレスを限りなく減らすことを最優先しましょう。
治ってしまえば昔のことはだんだん薄れて行きます。
あんなに血まみれだった息子も、今ではアトピーのことは忘れた肌になりました。

 
 


(2017.4.4)

 
 

小学生のときには、こんなに綺麗な肌になっていました。

 
 

アトピーの原因は一つではありません。
ですから、精神的な面も含めて、腸内環境を考えてあげる必要があります。
食べ物だけで解決しようとせず、トータルで考えてみましょう。
一番多いのはストレスでしょうね。
小さいお子さんだってストレスがあるんですよ。

かくいう私も、息子にこんな気持ちになっているときがありました。
「息子とアトピー」 2011.12.23

でも、息子ももう大人ですから、息子の責任において、健康を管理してほしいと思っています。
方法はすべて伝えたので、あとは実行するかしないかですから。

アトピーのお子さんを育てていたら、親にも癒やしが必要です。
少しでも子どもと離れる時間が取れるように、まわりにも協力してもらいましょう。

 
 

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温泉で腸内環境を改善してアトピーが治った例 母と息子の体験談

先の記事で私は、大森英櫻氏から教わったマクロビオティックの陰陽を発信するべくブログを始めたと書きました。
まずは息子のアトピーのことから書き始めたのですが、アトピーについてはなかなか奥が深くて、ずいぶん勉強をしました。
もう大森先生に教えを請うことができないので、自分で勉強するしかありません。
しかし、そこからが本当の学びになりました。

息子のアトピーを治そうと、色々なことを試していたとき、アトピーの原因は腸内環境にあるのではないかという情報にぶつかりました。
これがとても納得できて、前から読み込んでいた千島学説でもうなずけます。
しかし、腸によいことは散々してきたはずなのに、まだすることがあるのだろうか?という素朴な疑問もありました。

ところがあるんですねぇ。
精神面です。
精神面と腸の状態は直結ですから、腸の状態をよくするには精神面も健やかでなければいけないわけです。
イヤなことがあるとお腹の調子が悪くなる人いますよね?
あれと同じです。

腸は食べ物を処理しているだけでなく、感情の影響も受けているし、逆に腸の状態が感情にも影響するわけです。
どんなに腸のためになる食べ物であっても、本人が喜んでそれを食べていなければ効果的ではありません。
そのことにやっと思いが至ったのです。

 
 

***

書けば長くなりますが、そういう目でみると、息子のアトピーと精神面での関係を振り返ると、思い当たる現象がいくつもありました。
そして、それはそのまま「免疫力」にも当てはまるのでした。

新型コロナウイルスを機に俄然注目されている免疫力ですが、みんな持っていてもその強弱には個人差がありすぎます。
普段は忘れて暮らしているかもしれませんが、私は「免疫力を育てる」つもりで暮らしています。
そして、息子にもそのことを口を酸っぱくして言うのですが、あまり言ってもストレスになって腸に悪いでしょうから、さじ加減が難しいです。

 
 

ふと、アトピーってウイルスと同じだなと思うことがあります。
ウイルスは生き物ではないので、人の周りにあっても悪さをしません。 ← ここ大事
顔や手にくっついても平気です。
でも、体内に入って、そこの居心地がよい(腸内環境が悪い)と活動し始めるのです。
まるで生き物のように。
(免疫にかかわる細胞は腸が70%をまかなう)

アトピーも、腸内環境が炎症に適した条件が揃っているとき、それを体外(主に皮膚)に出してお知らせするのだと思うようになりました。
原因は食べ物だけでなく、環境、心理面のすべてが含まれます。
引っ越ししたり、転職したり、人間関係のストレスからアトピーが悪化することがありますね。
これは幼くても起きます。

ですから、ハウスダストを除去することに時間を費やしたり、洗剤選びに神経質になったりしても、根本的な解決には至らないわけです。
根っこは腸内環境にあるのですから、ここを改善すれば自然に解決するのです。

 
 

息子のアトピーが最盛期のときには、体温が低めでした。
でも、温泉で湯治治療をしてから体温が上がって、腸内環境も改善されてきました。
そして、ついにアトピーが治ったのです。
食べ物の改善だけでは完治しなかったのに、湯治を始めて3週間で肌が激変し、その2か月後には寛解しました。

腸は体内における外部(皮膚)ですから、このことからも理にかなった治し方だったと思っています。
精神面も含めて、腸内環境を改善してあげれば、アトピーは自然によくなるという一例でした。
今、アトピーで悩んでおられる方のヒントになりましたら嬉しいです。

 
 

(息子と平安神宮の大鳥居前にて 2015.8.11)

ふたりとも、重度のアトピー患者だったとは思えません。

 
 

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マクロビオティックのブログを書いて18年 出会いと陰陽に感謝

私がマクロビオティックを知る前は、いわゆる体に悪そうなものは使用しない生活をしていました。
農薬や添加物を避け、調味料もかなり厳選していました。
独身の頃から糠漬けも漬け、一番だしもひいてお料理していましたし、和食中心の食生活で、甘いものもそんなに多く食べませんので、いたって健康人でした。

ところが、結婚して生まれてきた長男は、生後間もなくから湿疹があって、どんどんその範囲が広がっていきました。
毎日血だらけになる衣服と寝具を洗いながら、私も寝不足と子育ての疲れが極限状態に達し、何度この子を殺して私も死のうと思ったことか。

ある日の朝、仕事に出かける夫に、「あなたが帰ってくるまでに、私とこの子の命があるか分からない」と言ったこともありました。
かろうじて残っていた理性が私を犯罪者にしなかっただけで、現実は地獄でした。
その頃、新聞にアトピーの子どもと母親が無理心中した記事が載っていましたが、他人事とは思えませんでした。

 
 

今のようにネットがある時代ではないので、頼るのはもっぱら活字です。
何年も一進一退を繰り返しているうちに、夫の知人が1冊の本をくださいました。
愛知県の医師が書かれた本で、「マクロビオティック」という言葉を初めて知りました。
巻末にマクロビオティックを教えている教室が載っていたので、すぐ電話をして、翌日から通いました。

私が感動したのは、「陰」と「陽」というものの見方があるということでした。
それまで知らなかった世界に、私は夢中になって、大森英櫻氏の「正食医学講座」を受講しました。
これが私の人生を変えたと言っても過言ではありません。
来る日も来る日もマクロビオティックの本を読み、大森英櫻氏の他の講義も欠かさず受講する日々でした。

また、他のマクロビオティック指導者の講義も受けて、同じマクロビオティックでも微妙に存在する温度差も感じ取りました。
中には180度真逆の見解を述べる指導者もいて、本当にビックリしたものです。
でも、それが私の勉強を深めることになったのですから、何が幸いするかわかりません。
九州・大阪・四国・愛知・静岡にも出入りして、東京では学べなかったことも補えました。

 
 

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2005年8月4日。
恩師大森英櫻氏が亡くなりました。
この日は、マクロビオティックの仲間と伊豆の温泉旅館にいて、訃報を知りました。
大森先生の講座でよく会場になっていた旅館です。
その日はちょうど、ブログを始める話をしていて、ハンドルネームを決めているところでした。

たくさん教えてもらった陰陽のことを、このまま私の中に閉じ込めておくのではなく、誰かのお役に立てるようにしようと思いました。
それで、2005年8月15日からブログを始めたのです。
ちょうど今日で丸18年経ちました。明日から19年目になるんですね。

今もまったく当初の気持ちは変わることなく、ブログを通じて交流することもできるので、書き続けてきてよかったと思っています。
そして、振り返ると、必ず誰かに助けられている自分がいます。

一番最初は本をくださった人。
マクロビオティックや陰陽を教えてくださった先生たち。
ブログを始める手ほどきをしてくれた仲間。
ブログを読んでくださった人たち。
「マクロビ井戸端会議」や「美風ゼミ」に集まってくださった人たち。

そして、2008年7月から一緒に「むそう塾」を始めてくださった中川善博さん
「むそう塾」に通ってくださった皆さん。
今も「むそう塾」に通い続けてくださる皆さん。
人はいつも人に助けられていることを、改めて感じています。
ですから、私も誰かを助けてあげたいです。恩返しをしたいです。

 
 

外は台風7号が京都に接近しているようで、風雨が激しくなっています。
長く生きていれば、良いことも悪いこともありますが、それがそもそも陰陽なので、その陰陽の波をサーフィンのように楽しみながら乗り越えたいと思っています。

陰陽に助けられ、陰陽に恋をしているマクロ美風でした。

 
 

(うざく 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

動物性を排除することや、食べ物だけがマクロビオティックではありません。
あくまで陰と陽のバランスを取ることが目的です。
肉体的にも、精神的にも。

 
 

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すりこ木の使い方 胡麻和え からし酢味噌 京料理人の動画あり

(九条ねぎと蛸の芥子酢味噌かけ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

昨日は「幸せコース」の授業がありました。
メニューは次のとおり。
・うざく
・新蓮根と茗荷の甘酢漬け
・小松菜の胡麻和え
・九条ねぎと蛸の芥子酢味噌かけ(ぬた)

 
 

最近はすり鉢の使い方が分からない人が多いのですが、ご家庭で和え物を作ると添加物の心配もなく、とても美味しいですから、ぜひマスターして召し上がっていただきたいと思います。
欠席された方がおられましたので、フォローをかねて動画をご紹介します。
過去にも記事にしていますが、改めての掲載です。

今回の授業では2種類のすりこ木の使い方をお教えしました。
それぞれの使い方には理由がありますので、それをご理解いただいたうえで、自然に使えるようになっていただけたら嬉しいです。

 
 

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【胡麻のすり方】

 
 

【からし酢味噌のすり方】

 
 

【芥子酢味噌をつくるときのスピード】
勢いよく回して中に空気を入れると、ふわっとして艶が出てきます。

 
 

【芥子酢味噌のかけ方】

 
 

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和え物はお弁当のおかずにもなりますが、出来てすぐいただくのが一番美味しいです。
理由は浸透圧の作用が起きるからですね。
ですから、デパ地下やスーパーで出来上がりを購入するより、自分で作った方が断然美味しいのです。

酸味は肝臓を助けてくれますので、お疲れ気味のかたにはぜひとも召し上がってほしいです。
お酒を呑まれるかたは、いつも酢の物を用意してほしいくらいです。
なお、むそう塾でお教えしている酢の物は、まろやかでやさしい仕上がりなので、一般の酢の物にありがちなツンとしたキツイ味がしませんから、お子さんも喜んで食べてくれますよ。

 
 

このクラスは男性が5名いらっしゃるのですが、皆さんが楽しそうにお料理されています。
この笑顔、いいですねぇ。
すりこ木の使い方がとてもお上手でビックリしました。
スピードもあるのが、写真からも分かりますね。
ご自分で作ったお野菜を、ご自分でお料理するなんて、最高に理想的な暮らし方です。

 
 

(幸せコースの授業より マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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マクロビオティックがつないでくれたご縁 そして、むそう塾生の結婚

先日、昔の知り合いに会った。
ブログを通じて知り合った男性(Pさん)だ。
お仕事で京都に来られるということで、ご連絡をいただいた。

私がブログを書き始めたのは2005年8月15日
その後の2006年10月8日、「第4回マクロビ井戸端会議@GAYA」で初めてお会いした。
Pさんはまだ大学生だった。

縁というのは面白いもので、彼と話をしていたら、なんと、むそう塾生のCさん(15-14)と結婚されているではないか!
彼の奥様は2009年3月29日に、「第15回むそう塾」の講座を受講されている。
当時はまだ「愛クラス」という名前もなく、ただ単に玄米炊飯のみを教えていた時だ。
教室をリニューアルする前の最後の講座だった。
なんと、この時は15名が受講されている。

そして、Cさんもまた「第4回マクロビ井戸端会議@GAYA」つながりで、GAYAさんにはその後もご縁があったのだ。

久しぶりにお会いしたPさんは、相変わらず穏やかで笑顔が自然で、話し方が誠実で、Cさんが結婚したくなったのがよく理解できる。
話をしていると、私まで癒やされた。
いくつもの点と点がつながって結婚に至っているので、結婚とは本当に面白いものだと思う。

どんな状況下にあっても、どんな環境にあっても、結ばれる人はちゃんと結ばれるんだなとも思った。
最終的にはなにが決め手かというと、やっぱり「考え方」かもしれない。
考え方にも共通の接点があった方がうまくいく。
許容範囲の広い人ほど、接点も多くなるから、話しているとそれがはっきり分かる。

ちなみに、PさんとCさんは、接点の一つに玄米があるのが面白い。
私はマクロビオティックと玄米の素晴らしさを伝えたくて、このブログを書き始めたのだけど、その目的が達成できているようでよかった。

 
 

(京都タワー 2023.8.10)

 
 

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