「2024年度(第16期)幸せコース」の授業内容について

現在募集中の「2024年(第16期)幸せコース」についてお知らせがあります。
世の中が目まぐるしく変化するこの時代にあって、むそう塾は常に「ほんまもん」をお伝えしてきました。
そして、その「ほんまもん」は、臨機応変に対応しないと、時すでに遅しとなってしまう場合があります。
その一つが、かねてから懸念していた「発酵」の分野です。

 
 


【改正食品衛生法】

2012年に北海道で発生した、「白菜の浅漬け」O157の集団食中毒事件がきっかけとなって、2021年に食品衛生法の改正が施行されました。
内容は次のとおりです。

漬物の製造・販売を「許可制」にしたうえ、許可を得るには水道、シンク、冷蔵庫などをハサップ対応に切り替えなければならない。
猶予期間(改定法施行後3年間=2024年5月末)までに、営業許可を取得しなければ販売を禁じる。

この販売許可を得るには、国際的な食品衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」対応の加工施設設置が義務づけられるため、多額の費用がかかってしまいます。
そのため、道の駅や直売所、昔ながらの商店街や市場で人気の「手作りの漬物」は激減することが予想されています。
ある情報では、現在許可を取得しているのは、かつて届け出をしていた製造者の10分の1にとどまっているとのこと。

 
 


【2024年6月以降の漬物販売】

対象となる漬物は、浅漬け・梅干し・ピクルス・キムチ・沢庵漬け・糠漬けなど、種類がとても多い上、今までのように漬物をトレーに並べて販売することができなくなります。
つまり、製造した漬物の販売は、袋詰めにし、名称・原材料名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者の名前等を記載したシールを貼ることになります。

 
 

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【発酵の授業を幸せコースで取り入れることに】
日本の伝統であり文化でもある漬物が、ここまで制限を加えられることになると、その先は火を見るより明らかです。
つまり、漬物離れですね。
ところが、漬物は植物性繊維の宝庫なのです。
そして、発酵の知恵があちこちに活かされています。
これこそが発酵王国日本の財産でもあり、健康の源でもあります。

改正食品衛生法が進めば、間違いなく日本人の健康に影響が出ます。
そして、日本の発酵文化が尻すぼみになっていきます。
(それを狙っている勢力もあることでしょう)

そこで「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」としては、本物で健康にも良い働きをする「発酵」の文化を、「幸せコース」の授業に改めて取り入れることにしました。
今までも糠漬けの漬け方を授業で教え、個別にフォローしてきましたが、もっと深く「発酵」について学んでいただくことにしました。
6月からの改正に間に合うよう、直ちに取り入れます。

 
 

【幸せコースの授業内容を変更】
具体的には、6月の桂剥きの授業の実習を少なくして、その時間を「発酵」の授業に充てます。
さらに、「桂剥き投稿」は希望者のみとします。

すでに「幸せコース」にお申し込みをされている皆さん、現在「幸せコース」にご興味をお持ちの方、ご自身の健康のためにも、どうぞ発酵の授業をお楽しみになさってください。

 
 

(ある日の糠漬け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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