マクロビオティック京料理教室 むそう塾の今と昔 技術の伝授

先日、むそう塾の先輩塾生さんとお話をする機会がありました。
むそう塾が黎明期の頃に受講してくださったので、今のむそう塾が昔より手取り足取りであることにビックリされていました。

たとえば調味料ですが、昔は各自が計量していました。
でも、今はスタッフの麗可ちゃんが計量しています。
これには理由があって、陰性の人と陽性の人では調味料の計量にも微妙な差が出てしまうからです。

お教えしたとおりの味になるためには、正確な計量が絶対条件ですが、こんなことでも各自がきちんと揃うには陰陽の面から難しいんですよね。
過去にこんな記事を書いています。
お料理が楽しく美味しくなるための秘訣 その1 2021.9.7

 
 

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【技術の伝授】

むそう塾が始まってから丸16年。
受講してくださる方々の「今」に合わせて、いつもベストを考えてきました。
プロの中川善博には出来ても、素人さんには難しい技術はたくさんありますから、いつも技術の翻訳をしながら伝授してきました。
それは絶対味を落とさないためでもあります。

でも、翻訳できない技術があるんですよね。
それが包丁仕事です。
むそう塾では包丁砥ぎからお教えしているのですが、これがなかなか難題です。
でも、男性にお教えすると、女性より上手に砥がれるので、男女で技術の獲得には差があるのかもしれません。

しかし、一生懸命お料理の練習をされている塾生さんが、ある日中川さんに包丁をメンテナンスしてもらったところ、同じお料理がメチャクチャ美味しくなったり、巻き寿司の断面が美しく切れたりしてビックリされていました。
そこで改めて切れ味が美味しさに影響することを実感されたそうです。

 
 

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【技術の獲得は自信を生み出す】

別れ際に、ポツリと冒頭の先輩塾生さんがおっしゃっていました。
「桂剥きが上手く出来なくて何回も練習しているうちに、ある日突然スルッと剥ける瞬間があったんです。そうしたら、桂剥きが楽しくなりました。」と。
ここまで練習された塾生さんは少ないのですが、翻訳しない技術は精神面を強くさせるなぁと、彼女を見ていて感じました。

彼女には、難しいことに取り組む強さがありました。
お仕事は昼夜の区別なく忙しかったのに。
食や技術を大切にする彼女は、清々しい笑顔とともに、これからの人生も自信を持って歩んで行かれることでしょう。

 
 


ホテルオークラ京都にて)

 
 
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