味の陰陽 性格の陰陽 心の陰陽

むそう塾でお伝えする中川さんのお料理を見ていると、私にも美味しさの秘密が徐々に分かって来ました。
その内容はお料理ごとに異なりますが、一貫しているのは味の陰陽かと思います。
味の陰陽とは、たとえば煮魚を例にとってみると、外側の味と内側の味が異なるので、お口に入れた時、この味の差が得も言われぬバランスがあって美味しく感じるのです。
あるいは食べ始めは薄い味に感じても、食べ進めるとちょうど良くなることを計算した味付けなど、随所に味の陰陽を感じます。

外で結構なお店でお食事をしても、このあたりの味の陰陽が整っていないお料理に出会うとちょっと悲しくなります。
きっとそこまでの追究がされていないか、末端まで行き渡っていないのだと思います。
小さいうちは良かったけれど、名前が売れて大きくなった途端に味が落ちるお店もありますので、それほど繊細さをキープするのは難しいのでしょうね。

ここでふと思うのです。
頑固だと敬遠していた人でも、思わぬ場面でその人の優しさや心遣いを感じた時にはとても嬉しいものです。
常々とっつきにくいと思っていた人が垣間見せる気配りに感謝することもあります。
普段から無口で何を考えているのかよく分からない人でも、お酒を呑んで語り合ってみるととても人情的な人で大好きになることも多々あります。
大胆なように見えても結構小心者だったり、豪放なように見えても案外臆病だったりと、性格にもそこかしこに陰陽が同居しています。

それと同じように心にも陰陽があります。
嬉しい時、悲しい時、困ったとき、楽しい時、甘えたい時など、それぞれが陰陽で分類できますが、それが自分にとって最も心地よい状態になっている時間が長いといいですよね。
でも人によっては心の陰陽がめまぐるしく入れ替わって、自分でも疲れてしまう人がいます。
自分で自分が嫌になるとおっしゃるのですが、そんな人は食べ物が乱れていることが多いです。
食べ物の波動がそのまま心の陰陽に反映しているからです。

そんな人はどうしたら良いのか?
新年度の「マクロビオティックの陰陽を実生活に落とし込む講座」で詳しく伝授します。

 

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第142次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

マクロビオティックは物事を陰陽という二つのエネルギーで考えます。
その結果、マクロビオティックの陰陽バランスを考慮して食べると体調が良くなる人が多いのです。
そのために少し前までは病気治しの面が強調されていましたが、今では「暮らし方・生き方・考え方」として、マクロビオティックを楽しんでいる人達が増えて来ました。

しかし相変わらず深刻な病気になった人がマクロビオティックを頼って来られます。
でも病気になるにはそれなりの理由があるので、食べ物だけで治そうとせずに、きちんとお医者さんの判断を仰ぎながら、納得の行く方法で対処してほしいと思います。
その納得の行く方法は、崩れたバランスを元に戻すことです。
マクロビオティックの食べ方でバランスを取ろうとするのはその一部分であってすべてではありません。
深刻で一刻を争う病気の場合は、あらゆる方法を総動員しなければなりません。

Aさんはそのお一人でした。
病気を治したくて愛クラスを受講なさいましたが、その病気は食べ方だけでなく、考え方そのものを変える必要があるレベルでした。
決して病気を敵にするのではなく、ご自身を変えるチャンスにしていただけたらと強く思っております。
そして中川式玄米ご飯が、それらのことに少しでもお役に立てましたら幸いです。
では、パスポートの発表をさせていただきます。

 

<第142次 むそう塾 パスポート取得者>
Ad(68−4)さん

<寸評>
◆中川善博より
よく研究されましたね。 優しさということをより考えて炊飯されました。
焦げの色も優しいです。 食べてもイライラしないと思います。
お教えしたことを正しく受け止めて頂けたことが嬉しいです。
お通じチェックを怠らないように、ブレないように食べ続けて下さい。
柔らかく優しく炊けたといっても咀嚼回数を減らさないように。
噛めば噛むほど米が体を癒してくれます。 お疲れさまでした。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
Adさん、ついにパスポートを取得することができましたね。
お忙しい中での玄米投稿は大変だったことでしょう。
でも、しっかり研究されながらの炊飯で偉かったと思います。
後は食べ方が決め手になります。
あなたの場合は薬になるような食べ方をしなければなりませんのでね。
その玄米ご飯があなたの病気を少しでも改善の方向に向かわせてくれることを、心から願っております。
きっと病気を克服してくださると信じて、改めておめでとうございます。

 

 

<パスポートの説明>
(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。
(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)~(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。パスポートは出発点であり、到達点ではありません。

 


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岡部賢二著「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」

むそう塾では毎年妊娠や結婚や出産の報告があって、私はその度に孫が増えるのです。
今も大きなお腹をかかえて京都通いしてくれる塾生さんがいます。
つわりが・・・、離乳食が・・・、友達関係が・・・などと毎日いろんな相談が寄せられます。
その度に私の経験も含めて最善と思われるアドバイスをしています。

恩師の大森英櫻先生は6人のお子さんを厳格なマクロビオティックで育てられ、そのお話からも大いに参考にさせていただいております。
また、お世話になった山村慎一郎先生も3人のお子さんの子育て話をいっぱい聞かせてくださいました。

そしてこの度、何かとむそう塾を応援してくださる岡部賢二先生の子育てに関する本が出版されました。
岡部賢二先生は4人のお子さんを育てていらっしゃる最中なので、今の子育て世代と共通のテーマがたくさんあります。
すでにマクロビオティックで妊娠と出産に関する良書は大森一慧先生が出されていますが、今回は精神面から子供の食事について解説された本が出版されました。
まさにお母さんの日々の悩みを救い上げた本だと思います。

内容は子供だけでなく、お肉が大好きな大人にもあてはまることが書かれています。
そして、炭酸飲料やお菓子の大好きな若者もターゲットに入ります。
さらに、これからお孫さんを迎えるであろう世代のお父様やお母様にもお読みいただきたい内容です。
きっとご自身がギョッとされて、これからの健康を考えるきっかけになるはずです。
特に腸に関する記述が詳しいので、免疫力を高めるためにも腸のことをもっと知っておいた方が良いと思います。

中でも「腸は第二の脳」(セカンドブレイン)である」という学説にも触れ、腸の状態と意識の関係も詳しく解説しています。
常々落ち込んだり心がふさいだりして、「うつ的」な状態になる人は、ご自分の腸のことをもっと知るためにもお薦めの一冊です。

むそう塾生には個人のタイプ別にアドバイスがありますので、メニューと料理方法はそちらを優先してください。

 

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書名:「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」
著者:岡部賢二
出版社:廣済堂出版

 


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花びら百合根の色合いと角度

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(竹の子木の芽和え)

 

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(こごみと菜の花白子ソース)

むそう塾の上級幸せコースレベルの人なら、「あれ?」と思われるでしょうね。
花弁百合根の切り込み角度にご注意。
むそう塾では花びら生姜でお教えしましたが、この角度とは違いますね。
大事な点ですから忘れないでくださいね。
そしてこの場合の色はこれ以上濃過ぎないように。

この花弁百合根にはもう一つ上の色のつけ方やポップな仕上げ方もあるそうですが、それは難易度高しだそうです。
でも、陰陽を使えば可能になってしまうそうで、間違いなく陰陽はお料理の世界でも最後の高等手段のように感じます。
すごいですねぇ、陰陽って。

 


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お刺身の切り口(しめ鯖)

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幸せコースでお教えしたお魚授業は、目からも身からもウロコが落ちて(笑)、その復習に大忙しの様子です。
お刺身は鮮度と切り口が命。
もちろん盛り付けの美しさもありますが、その前にやはり切り口がすべてを語ります。

切り口といえばすぐ思い出すのが中川さんのブログでのお写真です。
「バースデーのあと半分」
上の写真がそれなのですが、お魚が動き出しそうなくらいの切り口ですね。
改めて中川さんの腕に惚れ直します。

 


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