夏のお弁当講座の復習メールから(晴さんの場合)

5月に連日開催した「夏のお弁当講座」ですが、6月11日と13日にあと2回開催します。
すでに習った塾生さんからは、中川さんのiPhoneに続々とメールが届いているようです。
今朝送られてきた晴さんの復習メールがなかなか内容のある良いもので、感動した中川さんが転送してくれました。
復習の仕方が丁寧で、よく観察されているなぁと感心しました。
晴さんは、サイトの「陰陽を感じる日々の暮らし」にも「草むしりから感じたこと」と題して昨日原稿をお寄せくださいました。
そこでも陰陽に一生懸命向き合っている姿があって、微笑ましく思っていたところです。
復習の仕方の参考になりますので、掲載させていただきます。
特に一番下の中川さんのアドバイスは、レベルの高い内容です。

 
 

<晴さんからのメール>

中川さん

おはようございます。

夏のお弁当講座の復習を診ていただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

1) ししとうのおかか炒め
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾1

・お弁当に入れてみて、おかかを◯◯ことの効果がよりよく分かりました。
・おかかの味付けもあっさり優しめでとても美味しいです。
・今回、お手本より、おかかにしっとりさが少し足りなかったです。
・自然な感じで盛るのはとても難しく、練習します。

2) 豚の生姜焼き
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾2

・生姜「焼き」になるように、様々な点を考えてくださり、その通りにすると私でも1回目から焼き目が付いたことと、柔らかくできたことがとても嬉しかったです。
・購入店によってお肉の厚さが違い、お手本と同じ濃さの味になるよう、漬け地に漬ける時間の微調節が必要だと作ってみてわかりました。
・盛り付けは、重ねも向きも逆でした。お箸の侵入を考えて盛り付けます。

3) 鰻の佃煮
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾3

・◯◯の風味が感じられておいしかったです。
・ですが、火を止めるタイミングが遅く、煮汁が煮詰まりすぎてしまいました。

4) 新サツマイモの蜜煮
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾4

・作ってみて、断面が崩れないよう◯◯で煮ることが大事だと分かりました。
・また、お味や半月に切った断面を見ても、□□のと比べて、蜜が△△浸透していったのが分かり、こんなふうに丁寧に作られるから上品なお味になるのかと思いました。

5) 海老チリ
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾5

・海老チリを今まで一度しか作ったことがありませんでした。
こんなに美味しくできて、私が作ったとは思えないくらいです。主人が喜んでくれました。
・海老の尾の処理の仕方も、基本から見た目の上品さまで、きちんと教えていただきありがとうございます。
・◯◯や海老の下処理が正しく手早くできるよう練習します。

6) セロリのピクルス
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾6

・ピクルス地のお味のバランスがとても美味しいです。子どもも好きなようでいくつも食べます。
・◯◯から漬けないと、特にセロリの葉は色が悪くなってしまうことが一度失敗してよく分かりました。

7) 寄せ枝豆揚げ
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾7

・ポイントである、◯◯色を出さない方が見た目もさわやかで上品に見えると思いました。
・この一品がとても好きです。揚げ物であっても、何度もしたいと思えます。
・◯◯に対し、この量の枝豆を入れることで、枝豆が主役に感じ、品名の通り、「寄せ枝豆揚げ」になるのだなと思いました。

8) トウモロコシのかき揚げ
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾8

・美味しくできる◯◯の配分を教えていただき嬉しいです。
・中川さんの手元を見ていて、△△だけで、ほろほろと崩れる食感が美味しかったですが、ばらけないように揚げるのは難しいです。

9) 鶏と胡瓜の小串
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾9
20160517_2016年 夏のお弁当講座 復習_10
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾11

・熱源は◯◯を使いました。
・一番感じたことは、地鶏の肉質が弾力があってとても美味しく、地鶏だからこその一品なのだと思いました。
・地鶏の□□を△△しながら使って、皮面の照りが出せるようになりましたが、焼き鳥屋さんのように◇◇に焼けて、感動です。
・地鶏の串の打ち方、切り方、地鶏と胡瓜の小串のさし方について、2,3枚目の写真も診ていただきたくお願いいたします。

10) ズッキーニのジョン
夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾12

・デモと同じ◯◯を使用しても、焼いている間に溶かしてしまい、□□に焼ける火加減、△△のコツが何度かしてやっと分かりました。
・お味はもちろん美味しく、お弁当にも入れやすかったです。

以上です。

メインから添えまで、10品ものお料理を教えていただき本当にありがとうございます。

ご指導よろしくお願いいたします。

88-3 Eb

*   *   *

<中川善博より>

こんにちは

復習おつかれさまです
すべて拝見しました。
私はあなたの料理に対する姿勢、練習の重要性の理解度が大好きです。
器の選択も素晴らしいし、鍛えていけば良い料理人になる素養をお持ちです。
自信をもってついてきてください。

それぞれの料理にそえてあるあなたの感想が素晴らしいです。
これでこそ復習です。

直すところはほとんどありません。
胡瓜の刺し方だけですね。
私の手本と比べておきましょう。

夏のお弁当講座 マクロビオティック京料理教室 むそう塾13

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 中川善博による写真指導 左:中川)

 
 

カテゴリー: 塾生さんのメールから心に響いたこと, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 6件のコメント

中川式糠床が発酵している音

塾生の皆さんに糠床をお送りして、中川さんの糠床は1樽になっていたのですが、糠床が増えてきて混ぜにくく、暴走しそうになりました。
(連日講座のために発送が出来なかったからです。)
そこで先日、もう1樽新しくおこしました。
60リットルの樽に半分くらい生糠と水と塩を入れて、そこに暴走しかけている糠床を手に3回分足して、キャベツの葉っぱを載せてじっと待つこと30時間。

今朝ふたを取って中をのぞかせてもらいました。
うわ〜! こんもりと盛り上がって、地割れのようになっています。
水も溜まっているので混ぜなくてはなりません。

中川式糠床が発酵 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式糠床が発酵して膨らんでいる状態 2016.6.1)

ふたを閉めようと思ったら、かすかに音が聞こえました。
ん? 発酵の音かな?
集音出来るかどうか分からないけど、iPhoneで動画を撮ってみました。
プチプチとした可愛らしい音が聴こえます。
発酵の音ですね。
微生物がこの中で頑張って働いているんですね。
ちょっと感動しました!

[youtube width=”880″ height=”440″]


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幸せコースの感想文を読んで感じたこと

幸せコースの感想文を読ませていただいて、何点かアドバイスしておきたいことがありますので、記事にさせていただきます。
まず、マクロビオティックとは食べ方のことだと思っていた人が圧倒的に多かったのですが、私はその現実を知っているからこそ、課題本として「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を選んだのでした。
この本は皆さんが感想文に書かれていたとおり、とても解りやすくて、引き込まれるように読み進んでくれたようです。
そして、マクロビオティックの本当の考え方を知って、大いに関心を示してくださいました。

ところが、人間は慣れた方向に、楽な方向に流れる癖がありますから、感想文を書く時には感動してくださった内容でも、月日の経過とともに本を読む前の自分に戻ってしまうのです。
そして、感想文に書いてくださった内容は、いつしか何もなかったかのように忘れ去られてしまうことが少なくありません。

一番多かったのは自分を変えたいというご意見でした。
これは本当に多くの方が口にされるのですが、実際に変えられる人は少ないです。
しかし、必ず変わることができます。
それには変わろうとする意志を持ち続けることです。
その気持ちを失わなければ、私が応援することができますが、笛吹けども踊らず状態ですと、何ともできません。
ぜひ初心を忘れないで、一緒に変化への道を歩んでいただきたいと思います。
そして、「ああ、あの時頑張って良かった」と達成感に浸っていただきたいです。

じゃあ、私はどんなお手伝いをするのかということですが、とにかく寝ても覚めてもあらゆることを陰陽で考えるお手伝いをします。
自分の心の内や周りの人間関係のこと、そしてお仕事やお住まいの環境のこと、暮らしや遊びのこと、それらすべてを陰陽で考える練習をしてみてください。
最初は考える道筋がわからないかもしれませんが、何度か練習しているうちにすぐ解るようになります。
そうすればしめたもの。あとは気づくだけです。

その練習のために、どうぞ「陰陽を感じる日々の暮らし」コーナーをご活用ください。
このコーナーは塾生さんが発信して、私がコメントをする場なので、ご自身の関心事に合わせて陰陽の勉強が出来ます。

前に「マクロビオティックの陰陽と浮き輪のたとえ」という記事を書きました。
皆さんの浮き輪が不要になるまで、私がお手伝いをしますので、ぜひ自由人の仲間入りをしてください。
浮き輪論の達人の言葉を再度引用しておきます。
【マクロビオティックの陰陽を知ると、ほんとこの世界は陰陽の波に溺れている人と乗りこなして自由に泳ぎまわっている人がいることに気付かされますよね!  多くの人が、マクロビオティックのサポートを受けて自由人に育ってもらいたいものですね~】

*    *   *

次に時間の使い方がうまく出来ていない人が多かったです。
これはマクロビオティック的に結論づけるなら、陰性がまさっている状態ですね。
こういう人は精神面の整理が出来ていない人が多いです。
決断力がないと迷うことになり、その結果どんどん時間が費やされてしまいます。
的確に判断して、即座に決断する癖がついていると、迷う時間がないので時間を生み出せます。
しかし、どうしてもそれが出来ない人がいます。
そういう人は体力がないですね。

体力がないと休憩に時間を奪われて、行動と行動の合間に長い時間を使ってしまいます。
あるいはストレス耐性が弱くて、絶えずストレスを抱えて精神疲労を蓄積しています。
ですから、精神面の整理が必要不可欠になるのです。
では、どうやって精神面の整理をするのでしょうか?
この時こそ陰陽で考えるのです。
陰陽で考えれば、どんどんと無駄なことがそぎ落とせますので、今まで悩んでいたことやストレスに感じていたことが、まったく違う視点で考えられるようになったりします。

実はこれこそがマクロビオティックの醍醐味なのです。
病気治しより面白いですよ。
ここまで体験してくださると、「ああ、マクロビオティックを知って良かった」と思ってくださること間違いありません。
時間がないと嘆く人は、あなたの心に焦点を当ててください。
考え方が陽性になるので時間が生まれてきますよ。

*   *   *

最後に動物性の摂取について注意してほしいことがあります。
自分は陰性だからと思って、動物性を多く摂って陽性になろうとする人がいました。
しかし動物性を多く摂ると、案外甘いものがほしくなることが多いのです。
ですから基本は中庸のお食事に照準を合わせて、オプションとして動物性を補うくらいの方がちょうど良いのです。

疲れやすいということは、血液の質があまりよろしくないということですから、まずは血液を汚さない食べ方や考え方をしましょう。
ストレスは血液の質を悪くします。
睡眠時間が長い人も同じく血液の質がよろしくないです。
5時間くらいの睡眠でパシッと起き上がれるようであればOKです。

起きてすぐすることがありますか?
何もすることがないから二度寝だとか、お休みだからお寝坊したいとか思っていませんか?
そういう生き方は陰性ですね。
寝る時間がもったいないくらいしたいことがある生き方。
それがマクロビオティックで可能になります。

そんな生活を1か月以内に出来るようになりましょう。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 水玉胡瓜

 
 

(水玉胡瓜 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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マクロビオティックの盲点にも掲載したい作品

むそう塾のサイトにスタートした「陰陽を感じる日々の暮らし」コーナーですが、離れていても塾生さんと心のやり取りが出来て、とても良い感じです。

今朝も福島のれいさんが送ってくださった原稿を記事にしました。
「マクロビオティックを知って変わった価値観」
どなたにもある心の内側を、素敵な感性で綴ってくれました。
これは「マクロビオティックの盲点」にも掲載したい作品です。
そして、幸せコースの人たちなら、つい先日感想文を書き終えたところなので、なお一層れいさんのお気持ちが理解出来るかと思います。

れいさんは愛クラスを1回受講されただけですが、こうして原稿を送ってくださいました。
あなたも日々のちょっとした気づきを文字に託して、外に出してみませんか?
そこからあなたの中の氣が動き始めます。
そして、あなた自身の変化が始まります。
「陰陽という氣を意識する暮らし」は、あなたに躍動感と生きる喜びを与えてくれますよ。

なお、投稿にあたっては、お写真の幅を1000ピクセルまでにしてください。
玄米投稿の時と同じですね。
謝礼は毎月20日締めの25日お振り込みで、お給料のような感じでお支払いします。

 
 

夕暮れの教室 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(夕暮れの教室 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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中川善博の氣を込めた鉄火味噌

中川式鉄火味噌2 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

中川式鉄火味噌1 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

今日は4日間連続講座の2日目。
授業が終わってから中川さんは鉄火味噌を作り始めました。
19時に牛蒡を洗い始めて、仕上がったのは21:50。
なんと、2時間50分です。
刻みは1時間でした。
驚異的な短時間で仕上がった鉄火味噌は、中川さんの熱い愛情が生み出したものでした。

26日のお弁当100点記事で書いたように、塾生Yさんのお父様はただいま病気療養中で入院されているのですが、お父様は病院食を受けつけないのだそうです。
食事が運ばれてくる台車の音を聞くだけで吐き気がするそうです。
しかし、命がかかったご病気でもあることから、Yさんはなんとかしてお父様を助けたくて、お弁当を作りました。
中川さんの教えてくれたお料理だと召し上がってくれるというのですから、Yさんがお弁当を作るお気持ちが分かります。

Yさんはお父様に鉄火味噌を食べさせたいと思ったのですが、今は良い質の蓮根が入手しにくい時期です。
蓮根のでんぷん質量が鉄火味噌の仕上がりを左右するため、中川さんはあちこちに当たって良質の蓮根を探しました。
そして、やっと蓮根が入手出来て、鉄火味噌づくりに着手したわけです。

材料を刻んでいる時の中川さんの背中は、声をかけるのも躊躇われるほど張り詰めた氣をビシビシ感じました。
物凄いスピードで刻むその手は、Yさんのお父様を救いたい一心で動いていたと思います。
その後2時間弱の火入れで鉄火味噌が完成しました。
中川さんの氣をしっかり込めた鉄火味噌。
どうかお父様にその氣が伝わりますように。

 
 

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