中川式糠漬けと家庭用精米機

今年は中川式糠漬けのタネが130人以上のところにお嫁に行きました。
その後糠床を腐らせてしまった人、ご機嫌斜めになって中川さんに泣きついた人、さまざまです。
幸せコース1期生のNさんは、2年連続腐らせてしまいました。
中川さんが途中でタネの補充をしてあげても、また腐らせてしまうのです。
よっぽど物を育てるのが苦手な性格のようです。
かと思うと、こちらのkotoさんはたった1回糠漬けの単発講座にいらしただけで、見事瑠璃茄子を漬けました。
kotoさんの場合は、もう執念といってもいいほど、糠漬けで元気になろう、糠漬けでアトピーを改善しようという思いが強かったです。
私も糠漬けを漬けていますが、何しろ1週間のうちの5日間は自宅にいないのですから、それはもう糠床にとっては最悪の環境だと思います。
それでも中川さんにいただいた糠床が今も元気に頑張っています。
回数は少なくても、家族に一切れでも多く糠漬けを食べさせたい思いで手入れをしています。
今日のお昼も美味しい糠漬けが食べられます。
超陽性な中川菌に感謝! 
              *    *    *    *
ところで、中川式の糠漬けを未だに夏仕様にしたままの人はいないでしょうね?
真夏を過ぎて茄子を漬けなくなったら、秋冬仕様に糠床も衣替えしましょう。
ちなみに糠はいつも新鮮なものを使うことが美味しさの秘訣です。
そのためにお勧めなのが家庭用精米機です。
私がかつて使っていた精米機とは違って、これはかなり優れものです。
象印の製品です。(BT-AE05-HL)(私はamazonで買いました。)
この精米機から出てくる米糠はパウダー状で、とってもきめが細かいのです。
この米糠を初めて糠床に入れたら、糠床の表情がグンと違って、糠床が喜んでいるのがよ?く判りました。
酸化していない米糠を糠床が喜ぶ。
酸化していない食べ物を体が喜ぶ。
何だか人間の体の中を覗いたような気がしました。
癌って体が酸化して起きる病気なんですよね。
包丁も体も錆びさせない暮らし方が、より良い人生の原点だと思います。
ついでに頭も錆びつかないように出来たら最高ですね。


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お蕎麦の陰陽

京都に通い始めて、ずいぶんお蕎麦をいただく機会が増えました。
いつも東京では「生粉打ち」(きこうち)をいただくのですが、京都で行くお店には生粉打ちがなかったので、普通のお蕎麦を頼んでいました。
ところが最近睡眠時間が長くなっておかしいなぁと思っていました。
色々と考えてみましたが、思い当たることはありません。
ふっと出てきたのがお蕎麦。
気になったので中川さんに確認すると、京都のお蕎麦は関東より小麦粉が多いとのこと。
そういえばおうどんも京都のおうどんはふわふわで変な感じなのです。
いわゆる讃岐うどんのようなコシがないのです。
何年も前に、東京で京風うどんをいただいた時にもそうでした。
讃岐うどんに慣れた私には、京都のおうどんはちょっと。。。
ということで、どうも京都人は軟らかい物がお好きなようで。。。
はんなりとするためには、柔らかさが必要だからでしょうか。
さてさて、このお蕎麦ですが、マクロビオティックではお蕎麦は陽性の方に分類されます。
しかし、これは蕎麦を単体で見た時の分類であって、お蕎麦屋さんでいただく時の蕎麦は陰性に近寄っていることを考えなければなりません。
まずは、蕎麦の実が粉の状態になっていること。
次に、二八蕎麦(にはちそば)といわれるように小麦粉が入っていること。
京都のお蕎麦が二八より小麦粉が多いため、私の体に変化が出てきたんだなぁと納得した次第です。
ということで、私がお蕎麦をいただくときには、「生粉打ち蕎麦 + 蕎麦がき」という元のスタイルに戻さなければいけないなぁと痛感したことでした。
これは私が元々陰性タイプだからなんですね。
陽性タイプの人はこんなことではビクともしませんからご安心を。
ちなみに、検索してみると京都にも生粉打ち蕎麦のいただけるお店があるようなのですが・・・。
昔のマクロビオティック実践者は、お醤油を携えてお蕎麦屋さんに行ったのですから、その頃の大先輩がこの記事を読んでくださったら、何とおっしゃることか。。。
ああ、あの方のお顔が浮かぶ。
そして、あの方のお顔も。。。
最後に、陰性に傾くと間違いなく睡眠時間が長くなります。
これはかなり正確なバロメーターです。


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お礼

お礼って難しい。
お礼をスマートに出来るようになると一人前の大人だと思う。
義理のお礼、心からのお礼。
生きていくうえで何度となくお礼とつき合わなければならないけれど、それと共に頭を悩ませることも多い。
私の父母は義理堅い人だったし、子供たちもそのように育てられたけれど、時々そうではないタイプの人にお目にかかるときがある。
え?と不思議に思い、信じられないと思い、場合によっては人間性に疑問を抱いた若かりしときもある。
しかし、その人その人によって価値観の相違があるのだから、お礼についても相違点があって当たり前である。
大事なことは、自分の価値観ですべてを見ないことである。
自分の価値観に適合すれば良くて、適合しなければ駄目ということではない。
自立したお礼が出来るようになったら本物だと思う。
女性の場合はちょっと要注意。
お礼はいらないと言われることがある。
こんな時にはその言葉の裏も想像しなければならない。
しかし、純粋にお礼がいらないという人は一目置いた方が良い。
こういう人とは一生つき合いたいもの。
              *    *    *    *
それから、何が何でもお礼をするのが礼儀なのではなく、相手の気持ちに甘えることが必要な時もある。
私は先に書いたように義理堅い父母に育てられたから、きちんとお礼をしなくちゃ気が済まなかったのだけど、30代の時こんなふうに言われたことがある。
「お礼だなんてそんな寂しいことを言わないでくれよ。本当に君のことを応援したかったんだから、気持ちよく受け取ってくれよ。」
こう言われて私は本当にその人の心の大きさを感じたことがある。
女の一人暮らしだったから、ついつい必要以上に身の回りのガードを固めて、異性に対して用心をしていた頃だ。
この時に初めて、お礼を差し上げるのではなく、お気持ちを戴くことによるお礼もあるのだと知った。
(つまり戴きっぱなし)
この場合は心新たに頑張って、生き様でお返しすることになる。
どんな場合もお礼の気持ちはお届けするのだけれど、それに物が伴うかどうかの見極めは、結構経験を要する。
一歩間違うと人間関係にひびが入ることもあり得るからだ。
サラリとスマートにお礼が出来る人は一流の証だと私は思っている。


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主食たり得るもの

マクロビオティックは玄米のもつエネルギーを大切に考えている。
だからマクロビオティックで言うところの主食は主に玄米ご飯だ。
玄米ご飯の炊き方には色々ある。
道具も色々ある。
最も大事で見落としてはならないこと。
それは、一生食べても飽きないかどうか。
むそう塾では「一生食べ続けられるもの」が主食になり得ると考えている。
そして「一生食べ続けられる炊き方」であること。
白米はなぜ毎日食べても飽きないのか?
白米はなぜ一生食べ続けられるのか?
ここに大いなるヒントが隠されている。
ゆえに、主食たり得る玄米ご飯とは、限りなく白米に近いものとなる。
しかし分づき米にあらず。


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炊き込みご飯で陰陽を学ぶ

炊き込みご飯って美味しいですよね。
おかずがなくても何杯でも食べられちゃう美味しさです。
いつもはプレーンな玄米ご飯を召し上がっている方も、秋にはぜひ玄米白米を問わずに炊き込みご飯を作ってみましょう。
実はこの炊き込みご飯が格好の陰陽勉強の教材になるのです。
一般のマクロビオティック料理教室で教えている炊き方では、炊き込みご飯は美味しく炊けません。
そこをむそう塾では、抜群の美味しさの炊き込みご飯にしてお教えしています。
こんなことが出来てしまうところが中川さんの凄いところです。
すでに幸せコースで炊き込みご飯を習った塾生さんは、せっせと復習してくれています。
その中のお一人が、習ったこととはちょっと違う現象に出会いました。
慌ててメールをくれたのですが、それが陰陽を学ぶ最高の教材だったのです。
食材には陰陽がありますが、同じように見える栗にも松茸にも陰陽の差があります。
お米にも柔らかく炊き上がる玄米と、硬めになってしまう玄米があるように、あらゆる食材は微妙に陰陽差があるのです。
普段はそのことに気づかずお料理をしているかも知れませんが、熱や水分や塩分を加えることによって、その陰陽差が白日の下にさらけ出されてしまう現象がお料理では起きます。
その分かりやすい例として炊き込みご飯があるのですが、ここからさらにプレーンな玄米ご飯の炊き方が分かろうというものです。
むそう塾の愛クラスでお教えした玄米ご飯の炊き方には、お料理の極意と陰陽の究極が生きた状態で入っています。
炊き込みご飯は、あなたの陰陽理解の不確かさを教えてくれます。
今年は松茸が豊作で買いやすいお値段になっているようです。
ぜひこの機会に生きた陰陽をお勉強なさってください。


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